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篠宮小夜の受難(四十二)
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月曜日は、筋肉痛に耐えながら何とか授業を切り抜けた。本当に辛かった。一時間がとても長かった。板書さえなければ、ずっと椅子に座って授業をしたいくらい、しんどかった。
もう、あんな一日はごめんだ。
火曜日になるとだいぶ痛みも引いてきた。同じように智子先生の顔色も良くなっていた。
宗介は国語準備室には来なかったし、私も私的なことで話しかけたりはしなかった。連絡も夜帰宅してからしか取っていない。
だから、私たちのことはバレてはいない、と思う。梓にしか。佐久間先生は鈍感だし、色恋には興味がない人なので安心だ。
一人だけ、そういう空気が敏感な先生はいるけれど、彼女は昨日も今日も自分のことで手一杯のようだった。
水曜日、だいぶ回復した智子先生を誘って、飲みに行くことにした。もちろん、飲ませすぎないように、と固く決意して。
「……で、里見先生と何かあったわね?」
ほら、ちょー敏感。もう、私、智子先生に隠し事ができる気がしない。
どら猫亭は避け、個室のある駅前の居酒屋へやって来ていた。魚介類が美味しい、まあまあの店だ。
「えー、まぁ、なんて言いますか。付き合うことになりました」
「いいじゃない。学生だけど成人しているのだから、問題があるわけじゃないわ」
枝豆を口に放り込みながら、智子先生はビールを飲み、飲み、飲む。ピッチ早い! だめ! ストップ!
「智子先生もっ! 水谷さんとは仲良くやっていらっしゃいますか!?」
「あー……なんか、ハメられたのよ」
え、水谷さんの硬いアレを?
思わず口にしてしまいそうになり、頑張って閉じる。必死だ。
「再来月、結婚することになったの……」
「おめでとうございます!」
「ありがとう……って、良くない! 本当は良くないの!」
智子先生のライフプランの中に、「ナンパしてきた男」と「出会ってすぐ」「結婚を考える」ことは入っていなかったらしく、どうやらそこが気に入らないらしかった。
「こんなはずじゃなかったの。徹さんは毎日愛してるって言ってくれて、ご飯も美味しいって食べてくれるし、一緒にいて気が休まるし、私のことを褒めてくれるけど、ほんと、出会いが最悪でしょう?」
その口調から、水谷さんのことは、大変気に入っているようだ。良かった。安心した。
それに、別に最悪な出会いではない。飲んで私に絡んでいたところをお持ち帰りされたのだから、全然、問題ない。酒乱をご存知なのだから。
「本来なら、友達の紹介で知り合った人と、一年くらいかけて愛を育んでいきたかったのに……どうしてこんなことに」
「いいじゃないですか。愛はこれから育むんですよ。それに、水谷さんは成人していらっしゃいますし、定職にも就いていらっしゃるじゃないですか」
宗介はまだ学生だから! ね!
まぁ、学園の教採が受かれば、来年度には同僚になるんだけれど。
「まぁ、そう言われるとそうなんだけど……私の体を労わってくれないところだけは不満だわ」
「……週末は、しんどいですか?」
智子先生はサーモンのカルパッチョをつつきながら、ため息をつく。
「世の中の既婚女性は大変ね。結婚したら、毎晩あれが続くんでしょう? 私、本当に体がもたないから、週末婚でもいいと思うの」
「……智子先生、つかぬことをお伺いしますが、水谷さんは処女を守ってくださっていますか?」
智子先生の顔が真っ赤になる。「私、そんなことまでしのちゃんに話していたの!?」と泣きそうになっているので、頷くしかない。
「まぁ、いいわよね。バレちゃっているなら。あのね、しのちゃん。私はまだ処女なんだけど……」
わ、良かった。バージンはロストしていなかった! 処女が守られている! 奇跡だ!
「――その、舐め、たり、舐められたり、っていうのは、普通のことなの?」
「普通のことです」
水谷さんの忍耐力、すごいな。それだけで抑えられるんだ!?
「ゆ、指を使うのも?」
「普通です」
指以外……道具などは挿入(いれ)られていませんよね?
「その、えっと、お手伝い、するのも?」
「当然です」
むしろお手伝いしてあげないと、彼の息子が大変なことになります。
「……飲むのも?」
「それは、人によると思いますが、たいていの男性なら喜ぶと思います」
ごっくんは強制されましたか。なるほど。
「手錠かけられるのも?」
「拘束プレイは男性の夢です」
「一日中、ノーパンなのも? 外出するときはTバックなのも?」
「それは水谷さんの嗜好ですね」
水谷さんが「挿入られない」欲求をどのように昇華しているのか、わかった気がする。そこまで酷いことはされていない、と思う。客観的に見ると。
まぁ、実状はわからないけれど。
「ひ、一晩中、いかされ続けるのも?」
やっぱり。
月曜日の様子から、そうなのではないかとは思っていたけれど。やっぱり、一晩中だったか。
「……あー、それはつらいですよね」
「わかる!? しのちゃん、わかってくれる!?」
「筋肉痛や倦怠感で、月曜日が怖いです」
「そう、本当にしんどいの!! なのに、徹さんたら『結婚したら毎日毎晩可愛がってあげる』なんて言うの! 仕事に行けなくなっちゃう!」
あぁ、宗介もそのうち言いそうだ。
二人とも、恋人の顔を思い浮かべて、自分を抱き締めるようにして、二の腕を撫でる。ちょっと、鳥肌が立った。
「……怖いわ」
「……怖いですね」
「……でも、気持ちいいのよ……」
「……わかります。しんどいけど、気持ちいいんですよね……」
二人して、ため息を吐く。
彼らにはもう少し、手加減して欲しい。切に、そう願う。
「でも、胸は使わないんですか?」
「胸?」
智子先生はきょとんとしている。私もきょとんとしたあとで、「まさか」と呟く。
「まさか、使っていないんですか!?」
「え? え? 舐めてもらうくらいしか」
「嘘でしょ!? 舐めるだけって!!」
まさか、パイズリも、そこからのフェラもしていないなんて! だって、Gカップなのに!
なんて、もったいない!!
「水谷さんは……ちょっと変わっていますね」
「彼は、私の胸を褒めなかったのよ」
ふふふ、と智子先生が微笑む。
「私はこういう胸でしょう? 痴漢にも遭うし、ストーキングもされるし、そのあたりを歩けばいかがわしい勧誘ばかりだし、合コンでも皆胸ばかり見るし、痴漢に遭うから電車通勤は絶対にしたくなかったし、だから威嚇用でああいう服を着ていたのだし、かわいいブラもないし、肩は凝るし……本当に嫌になって、本気で乳房縮小手術を受けようと思ったこともあるわ」
今まで男性から「おっぱい大きいね」と言われなかったことがないそうだ。それは――つらい。
智子先生のコンプレックスなのに。とてもしんどいはずだ。そう言われても、笑顔で返さないといけないのだから。
「でも、徹さんは、私の胸には全く興味がないのよ。私から言われて初めて『あ、大きいかもしれないね』って言ったのよ、彼」
いや、それもどうかと思うが。
この巨乳がどれだけ見えていないのか。ビックリだ。
「だから、なのかもしれないわね。彼となら結婚してもいいと思ったのは」
もう、本当に、智子先生には幸せになってもらいたい。話を聞くだけで悲しくなってくる。
水谷さんは智子先生の繊細な心をちゃんと理解していたのだろうと思って、涙が出そうになる。
「水谷さんは、智子先生の内面が気に入ったんですねぇ」
「あ、あぁ……彼、黒髪フェチなの」
「……へ、え……え?」
思わぬ性癖、フェティシズムである。
黒髪……確かにあの日、智子先生は真っ黒な髪で、上手にゆるふわにセットしていた。確かに綺麗な黒髪ではある。私は少し染めているから、水谷さんのターゲットにはならなかったのだろう。
「でも、フェチも大変よ。お手伝いするたび髪がベトベトになるから、必ずシャワー浴びなきゃいけないし、シャンプーもコンディショナーもトリートメントも指定されたものを使わなきゃいけないの」
「……だから、ストレートなんですね」
「みたいよ。黒髪ストレートロングが至福だって言っていたわ」
すみません、侮っていました。
水谷さん、十分変態だった!
◆◇◆◇◆
「結婚式はなさるんですか?」
「ええ。式は教会で、親族と友人だけで。披露宴は、生徒と高等部の先生方は全員呼ぶつもりよ」
「わぁ! 嬉しいです! 行きたいと思っていました!」
本当に嬉しい。何を着ていこうかな、なんて今から考えてウキウキしてしまう。
「人数が多くなるし、夏だから、ガーデン形式で、できれば日陰がたくさんあるところを探しているの。でも、あと二ヶ月だから、どこもいっぱいで……困っているのよ」
「披露宴に学園関係者を呼ぶなら、学園の施設が使えるといいんですけどねぇ」
「あぁ! それもいいわね。体育館なら台風が来ても大丈夫だし、飾り付けは生徒にお願いして、ケータリングを頼んで……わぁ、ステキ! 学園長代理に相談してみようかしら」
実はそれは、私たちも来年そうなるかもしれないから、と考えていたアイデアだ。受験生に無理はさせられないから、飾り付けはお願いしないかもしれないけど。
もし今年智子先生が学園内で披露宴をするなら、来年アドバイスがもらえるだろうし。
「披露宴会場がかぶるなんて!」という気持ちは微塵もない。自分の勤め先で披露宴ができるならラッキーだし、生徒や先生方の負担も最小限で抑えられる。願ったり叶ったりだ。
「智子先生、幸せになってくださいね!」
「しのちゃんも!」
酔っ払い二人の夜は、ゆっくりゆっくり更けていく。
明日は木曜日。
宗介の、研究授業、だ。
もう、あんな一日はごめんだ。
火曜日になるとだいぶ痛みも引いてきた。同じように智子先生の顔色も良くなっていた。
宗介は国語準備室には来なかったし、私も私的なことで話しかけたりはしなかった。連絡も夜帰宅してからしか取っていない。
だから、私たちのことはバレてはいない、と思う。梓にしか。佐久間先生は鈍感だし、色恋には興味がない人なので安心だ。
一人だけ、そういう空気が敏感な先生はいるけれど、彼女は昨日も今日も自分のことで手一杯のようだった。
水曜日、だいぶ回復した智子先生を誘って、飲みに行くことにした。もちろん、飲ませすぎないように、と固く決意して。
「……で、里見先生と何かあったわね?」
ほら、ちょー敏感。もう、私、智子先生に隠し事ができる気がしない。
どら猫亭は避け、個室のある駅前の居酒屋へやって来ていた。魚介類が美味しい、まあまあの店だ。
「えー、まぁ、なんて言いますか。付き合うことになりました」
「いいじゃない。学生だけど成人しているのだから、問題があるわけじゃないわ」
枝豆を口に放り込みながら、智子先生はビールを飲み、飲み、飲む。ピッチ早い! だめ! ストップ!
「智子先生もっ! 水谷さんとは仲良くやっていらっしゃいますか!?」
「あー……なんか、ハメられたのよ」
え、水谷さんの硬いアレを?
思わず口にしてしまいそうになり、頑張って閉じる。必死だ。
「再来月、結婚することになったの……」
「おめでとうございます!」
「ありがとう……って、良くない! 本当は良くないの!」
智子先生のライフプランの中に、「ナンパしてきた男」と「出会ってすぐ」「結婚を考える」ことは入っていなかったらしく、どうやらそこが気に入らないらしかった。
「こんなはずじゃなかったの。徹さんは毎日愛してるって言ってくれて、ご飯も美味しいって食べてくれるし、一緒にいて気が休まるし、私のことを褒めてくれるけど、ほんと、出会いが最悪でしょう?」
その口調から、水谷さんのことは、大変気に入っているようだ。良かった。安心した。
それに、別に最悪な出会いではない。飲んで私に絡んでいたところをお持ち帰りされたのだから、全然、問題ない。酒乱をご存知なのだから。
「本来なら、友達の紹介で知り合った人と、一年くらいかけて愛を育んでいきたかったのに……どうしてこんなことに」
「いいじゃないですか。愛はこれから育むんですよ。それに、水谷さんは成人していらっしゃいますし、定職にも就いていらっしゃるじゃないですか」
宗介はまだ学生だから! ね!
まぁ、学園の教採が受かれば、来年度には同僚になるんだけれど。
「まぁ、そう言われるとそうなんだけど……私の体を労わってくれないところだけは不満だわ」
「……週末は、しんどいですか?」
智子先生はサーモンのカルパッチョをつつきながら、ため息をつく。
「世の中の既婚女性は大変ね。結婚したら、毎晩あれが続くんでしょう? 私、本当に体がもたないから、週末婚でもいいと思うの」
「……智子先生、つかぬことをお伺いしますが、水谷さんは処女を守ってくださっていますか?」
智子先生の顔が真っ赤になる。「私、そんなことまでしのちゃんに話していたの!?」と泣きそうになっているので、頷くしかない。
「まぁ、いいわよね。バレちゃっているなら。あのね、しのちゃん。私はまだ処女なんだけど……」
わ、良かった。バージンはロストしていなかった! 処女が守られている! 奇跡だ!
「――その、舐め、たり、舐められたり、っていうのは、普通のことなの?」
「普通のことです」
水谷さんの忍耐力、すごいな。それだけで抑えられるんだ!?
「ゆ、指を使うのも?」
「普通です」
指以外……道具などは挿入(いれ)られていませんよね?
「その、えっと、お手伝い、するのも?」
「当然です」
むしろお手伝いしてあげないと、彼の息子が大変なことになります。
「……飲むのも?」
「それは、人によると思いますが、たいていの男性なら喜ぶと思います」
ごっくんは強制されましたか。なるほど。
「手錠かけられるのも?」
「拘束プレイは男性の夢です」
「一日中、ノーパンなのも? 外出するときはTバックなのも?」
「それは水谷さんの嗜好ですね」
水谷さんが「挿入られない」欲求をどのように昇華しているのか、わかった気がする。そこまで酷いことはされていない、と思う。客観的に見ると。
まぁ、実状はわからないけれど。
「ひ、一晩中、いかされ続けるのも?」
やっぱり。
月曜日の様子から、そうなのではないかとは思っていたけれど。やっぱり、一晩中だったか。
「……あー、それはつらいですよね」
「わかる!? しのちゃん、わかってくれる!?」
「筋肉痛や倦怠感で、月曜日が怖いです」
「そう、本当にしんどいの!! なのに、徹さんたら『結婚したら毎日毎晩可愛がってあげる』なんて言うの! 仕事に行けなくなっちゃう!」
あぁ、宗介もそのうち言いそうだ。
二人とも、恋人の顔を思い浮かべて、自分を抱き締めるようにして、二の腕を撫でる。ちょっと、鳥肌が立った。
「……怖いわ」
「……怖いですね」
「……でも、気持ちいいのよ……」
「……わかります。しんどいけど、気持ちいいんですよね……」
二人して、ため息を吐く。
彼らにはもう少し、手加減して欲しい。切に、そう願う。
「でも、胸は使わないんですか?」
「胸?」
智子先生はきょとんとしている。私もきょとんとしたあとで、「まさか」と呟く。
「まさか、使っていないんですか!?」
「え? え? 舐めてもらうくらいしか」
「嘘でしょ!? 舐めるだけって!!」
まさか、パイズリも、そこからのフェラもしていないなんて! だって、Gカップなのに!
なんて、もったいない!!
「水谷さんは……ちょっと変わっていますね」
「彼は、私の胸を褒めなかったのよ」
ふふふ、と智子先生が微笑む。
「私はこういう胸でしょう? 痴漢にも遭うし、ストーキングもされるし、そのあたりを歩けばいかがわしい勧誘ばかりだし、合コンでも皆胸ばかり見るし、痴漢に遭うから電車通勤は絶対にしたくなかったし、だから威嚇用でああいう服を着ていたのだし、かわいいブラもないし、肩は凝るし……本当に嫌になって、本気で乳房縮小手術を受けようと思ったこともあるわ」
今まで男性から「おっぱい大きいね」と言われなかったことがないそうだ。それは――つらい。
智子先生のコンプレックスなのに。とてもしんどいはずだ。そう言われても、笑顔で返さないといけないのだから。
「でも、徹さんは、私の胸には全く興味がないのよ。私から言われて初めて『あ、大きいかもしれないね』って言ったのよ、彼」
いや、それもどうかと思うが。
この巨乳がどれだけ見えていないのか。ビックリだ。
「だから、なのかもしれないわね。彼となら結婚してもいいと思ったのは」
もう、本当に、智子先生には幸せになってもらいたい。話を聞くだけで悲しくなってくる。
水谷さんは智子先生の繊細な心をちゃんと理解していたのだろうと思って、涙が出そうになる。
「水谷さんは、智子先生の内面が気に入ったんですねぇ」
「あ、あぁ……彼、黒髪フェチなの」
「……へ、え……え?」
思わぬ性癖、フェティシズムである。
黒髪……確かにあの日、智子先生は真っ黒な髪で、上手にゆるふわにセットしていた。確かに綺麗な黒髪ではある。私は少し染めているから、水谷さんのターゲットにはならなかったのだろう。
「でも、フェチも大変よ。お手伝いするたび髪がベトベトになるから、必ずシャワー浴びなきゃいけないし、シャンプーもコンディショナーもトリートメントも指定されたものを使わなきゃいけないの」
「……だから、ストレートなんですね」
「みたいよ。黒髪ストレートロングが至福だって言っていたわ」
すみません、侮っていました。
水谷さん、十分変態だった!
◆◇◆◇◆
「結婚式はなさるんですか?」
「ええ。式は教会で、親族と友人だけで。披露宴は、生徒と高等部の先生方は全員呼ぶつもりよ」
「わぁ! 嬉しいです! 行きたいと思っていました!」
本当に嬉しい。何を着ていこうかな、なんて今から考えてウキウキしてしまう。
「人数が多くなるし、夏だから、ガーデン形式で、できれば日陰がたくさんあるところを探しているの。でも、あと二ヶ月だから、どこもいっぱいで……困っているのよ」
「披露宴に学園関係者を呼ぶなら、学園の施設が使えるといいんですけどねぇ」
「あぁ! それもいいわね。体育館なら台風が来ても大丈夫だし、飾り付けは生徒にお願いして、ケータリングを頼んで……わぁ、ステキ! 学園長代理に相談してみようかしら」
実はそれは、私たちも来年そうなるかもしれないから、と考えていたアイデアだ。受験生に無理はさせられないから、飾り付けはお願いしないかもしれないけど。
もし今年智子先生が学園内で披露宴をするなら、来年アドバイスがもらえるだろうし。
「披露宴会場がかぶるなんて!」という気持ちは微塵もない。自分の勤め先で披露宴ができるならラッキーだし、生徒や先生方の負担も最小限で抑えられる。願ったり叶ったりだ。
「智子先生、幸せになってくださいね!」
「しのちゃんも!」
酔っ払い二人の夜は、ゆっくりゆっくり更けていく。
明日は木曜日。
宗介の、研究授業、だ。
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