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25話、姉。

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 いつも通り、ショウに髪を乾かしてもらう。
 もう深夜二時を回っている。すぐに眠らないと、明日の業務に差し障る。
 じんじんと下半身が痛む。異物感はまだ残っており、生理のときのような腰の重みがある。
 いつか、この痛みに慣れることはあるのだろうか。
 ……やだ、私。ショウとこの関係を続ける気でいるの?
 ショウは、ずっと好きでいる、気まぐれじゃない、と言ってくれたけど、本当に?

「ショウ」
「うん?」

 ドライヤーの音と風が消え、頭をぽんぽんとされたので、すぐに振り向く。
 笑顔のショウが小首を傾げる。

「あ、あの、ね」
「うん」
「ショウは、私と、どうなりたいの?」

 そう。ショウは私と、どうなりたいのだろう。
 恋人?
 それとも、セックスフレンドみたいな関係?
 お互いに好きな人ができたら終わり?

「そうだなぁ……今まで通りかな」

 今まで、通り……?
 ショウの答えは私が想像したものと違っていた。

「毎日姉ちゃんと一緒に生活して、いろんなことを話して、いろんな場所に行って……今まで通り過ごすんだ」

 ショウは目を細める。

「でも、今までとちょっと違うのは」

 ショウは軽くキスをしてくれる。

「こうやって、キスをして、一緒にお風呂に入って、セックスをして、愛し合うことくらいかな」
「……恋人ってこと?」
「うーん、そうじゃないかなぁ」

 ショウが言いたいことへの理解が追いつかない。
 今まで通り、ってどういうこと?
 恋人じゃない、ってどういうこと?

「姉ちゃん。俺たちは、恋人でも、セフレでもないでしょ」

 ショウは再度私の唇にキスをして。

「家族だ」

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