60 / 60
最終話 これからずっと
しおりを挟む
あれから、マリーゼ邸には幾つかの変化があった。
まず、ジョンがいなくなったこと。
この屋敷への思い残しが無くなったのだろう。
「あの女がいなくなって、ようやく罪を償えました」
その一言と共に、彼は孫のレンの成長を間近で見たいからと、ジュリエナさんの屋敷に引っ越していったのだ。
最後の戦いで、ジョンが悪魔の魂に腹を噛まれた時には驚いたけれど……
元々死んでたわけだし、特に差し障りが無くて良かった。
それから、ジェームスが幽霊屋敷ツアーの収益を元手に、本格的に事業を立ち上げた。
ゴーストを題材にしたアミューズメントパークだ。
ジュリエナさんが経営するラバン商会とも提携して、グッズ展開も始めている。
事業の名義は私だけれど、ジェームス自身、もともと経営に興味があったらしく、ある意味第二の人生を謳歌している。
アニーは長身のピアニストの霊と、なんとなく良い雰囲気になっているらしい。
その辺の話は本人にはあまり深く聞いたりはしないけど……いい方向に進めばいいなと思う。
……いや、今は人の事よりも、自分の事だろう。
「マリーゼ。これから一緒に侯爵邸に来て欲しい」
目の前で、柄にもなくソワソワした様子のアールにそう言われて、嬉しくない訳がない。
なのに、私の口から咄嗟に出た言葉ときたら……
「ごめんなさい、しばらく時間をちょうだい」
だって、私には白い結婚とはいえ、結婚歴がある。
しかも帝国の筆頭公爵家の嫡男のアールに対して、大陸の隅っこにある小さい国の、一代限りの子爵の私。
身分に差があり過ぎる。御両親に反対されないだろうか?
祝福されない花嫁を二回経た後だと、どうしても二の足を踏んでしまう……
それに……これまで一緒にいた皆を、マリーゼ邸に置いて去るのが忍びない。
ジェームスとアニーは実体化できるとはいえ、それ以外の人間は普通の主婦だったヘレンだけだし、もしもの時の不安が残る。
……アールが好き。
すごく感謝もしてる。
ずっと一緒にいたいと思う。
だけど、やっぱり今「一緒に行く」と即答はできなかった。
もしもそれで嫌われでもしたら、一番ショックを受けるのが自分なのは、分かっているのに。
どうしたらいいのか、何に折り合いを付けたらいいのか……
まだ答えが見つからない。
ごめんなさい、もう少し考えさせて。
***
ここはホイスト探偵事務所。
雑然とした事務所の片隅の、形ばかりの接客コーナーのソファに、大の男が二人、向かい合って座っていた。
「断る。なんで寄子の俺が本家の跡目を継がなきゃいけないんだ」
難しい顔で腕組み足組みをしたディアスが、アールに向けて悪し様に言葉を放つ。
「本家のために、寄子がどれだけの犠牲を払ってきたか、わかるか?
呪いが消えたって言うなら、本家じゃなくて、それこそ自分の家を立て直したいんだよ」
「そうだな……すまない」
ディアスは足を組み替えながら、俯くアールを見据える。
「女か?」
「……」
「あの人か」
「……ああ」
「あんた、そういうことを言いだす奴じゃなかったのに、驚きだよ。
なんだよ、プロポーズでも断られたのか?」
「いや……だがしばらく待って欲しい、と」
アールが気不味そうに目線を反らすと、ディアスはゲラゲラ笑った。
「だったら、待つしかないだろ!
……俺達はたまたま年齢が近いし、子供の頃よく一緒に遊んだから、二人の時はこんな風に口をきいてるけどな。
本来だったらこっちは敬語を使わなきゃいけない間柄だ。
それを今でも許してくれてるのは感謝するよ。
跡目の方はまあ、正式に返事があったら、その時一緒に考えよう」
「すまない」
「いいって」
二人はすっかり冷めたコーヒーカップを手に取った。
***
それから半年後。
私はバリークレスト帝国にやって来た。
貴族のタウンハウス街から少し外れた場所に、アールを呼び出した。
デートというより、ビジネス対応に向いたカチッとした服装に身を包み、私は彼を待っている。
約束の時間まで、あと数分というところで、近付いてくる自動車のクラクションが鳴った。
「マリーゼ!」
「アール、久しぶりね!
半年も待たせて、ごめんなさい」
「いや、だが、呼び出したからには、今日返事をもらえると思っていいのかな?」
「ええ! でも、まずはここを見てもらいたいの」
目の前にあるのは、ロープが張られ、立ち入り禁止になっている広い空き地。
「ここがどうしたんだ?」
「ここにね、マリーゼ邸とそっくりな屋敷を建てて、住人皆で、丸ごと引っ越してこようと思うの」
「は?」
「もちろん、公爵家の仕事はなるべく手伝うわ。
でも、今までの幽霊屋敷ツアーに、テーマパークの経営の仕事も続けたいのよ。
私、欲張りなのかも」
「……」
「あまりに公爵家の間近で幽霊屋敷を経営するのは憚られるもの。
通勤は苦にならないけれど、スープがちょっと冷めるくらいの距離のこの場所に職場を構えて……
……なんて、ダメかしら?」
「ダメなわけがないだろ。
……いや、本当にあんたは変わった人だよ。
でも俺は、そんなあんたが良いんだ。
……頼むから、俺と、一生を共にして欲しい」
アールの真剣な顔は何度も見たけれど、こんなに顔を紅潮させるところは初めて見た。
「ありがとう……私、ずっと、あなたの傍にいるから」
彼の両腕が、私を囲うように引き寄せられ、そのまま抱き締められる。
私も彼の背に両手を回した。彼の鼓動に、吐息に、直に触れる。
私より少し高い体温が、唇に伝わる。
もう離れたりしない。
……その刹那、帝都最大の時計台の鐘が、彼方から時を打ち始めた。
ゴーン ゴーン……
一気に現実に引き戻される意識と共に、私はアールの腕の中でもがいて、窮状を訴えた。
「大変! そろそろ契約の時間だわ」
「契約?」
「この土地の売買契約よ! アールにOKの返事をもらうまで、契約を延ばしてたの。
だって、もしアールに振られた場合、こんな近くに引っ越してきたら、気不味いでしょ!?」
「なんと答えたらイイのやら……
じゃあ、一緒に行こう。
助手席に乗って」
「ありがとう!」
苦笑するアールに、行き先を伝える。
青空の下、車は豪快なエンジン音を立てながら、私達を乗せて走り出した。
FIN.
++++++++++++++
これでこの物語は終わりです。
最後までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
次に何か書くとしたら、短めのものに挑戦したいです。
ではまた、どこかで。
まず、ジョンがいなくなったこと。
この屋敷への思い残しが無くなったのだろう。
「あの女がいなくなって、ようやく罪を償えました」
その一言と共に、彼は孫のレンの成長を間近で見たいからと、ジュリエナさんの屋敷に引っ越していったのだ。
最後の戦いで、ジョンが悪魔の魂に腹を噛まれた時には驚いたけれど……
元々死んでたわけだし、特に差し障りが無くて良かった。
それから、ジェームスが幽霊屋敷ツアーの収益を元手に、本格的に事業を立ち上げた。
ゴーストを題材にしたアミューズメントパークだ。
ジュリエナさんが経営するラバン商会とも提携して、グッズ展開も始めている。
事業の名義は私だけれど、ジェームス自身、もともと経営に興味があったらしく、ある意味第二の人生を謳歌している。
アニーは長身のピアニストの霊と、なんとなく良い雰囲気になっているらしい。
その辺の話は本人にはあまり深く聞いたりはしないけど……いい方向に進めばいいなと思う。
……いや、今は人の事よりも、自分の事だろう。
「マリーゼ。これから一緒に侯爵邸に来て欲しい」
目の前で、柄にもなくソワソワした様子のアールにそう言われて、嬉しくない訳がない。
なのに、私の口から咄嗟に出た言葉ときたら……
「ごめんなさい、しばらく時間をちょうだい」
だって、私には白い結婚とはいえ、結婚歴がある。
しかも帝国の筆頭公爵家の嫡男のアールに対して、大陸の隅っこにある小さい国の、一代限りの子爵の私。
身分に差があり過ぎる。御両親に反対されないだろうか?
祝福されない花嫁を二回経た後だと、どうしても二の足を踏んでしまう……
それに……これまで一緒にいた皆を、マリーゼ邸に置いて去るのが忍びない。
ジェームスとアニーは実体化できるとはいえ、それ以外の人間は普通の主婦だったヘレンだけだし、もしもの時の不安が残る。
……アールが好き。
すごく感謝もしてる。
ずっと一緒にいたいと思う。
だけど、やっぱり今「一緒に行く」と即答はできなかった。
もしもそれで嫌われでもしたら、一番ショックを受けるのが自分なのは、分かっているのに。
どうしたらいいのか、何に折り合いを付けたらいいのか……
まだ答えが見つからない。
ごめんなさい、もう少し考えさせて。
***
ここはホイスト探偵事務所。
雑然とした事務所の片隅の、形ばかりの接客コーナーのソファに、大の男が二人、向かい合って座っていた。
「断る。なんで寄子の俺が本家の跡目を継がなきゃいけないんだ」
難しい顔で腕組み足組みをしたディアスが、アールに向けて悪し様に言葉を放つ。
「本家のために、寄子がどれだけの犠牲を払ってきたか、わかるか?
呪いが消えたって言うなら、本家じゃなくて、それこそ自分の家を立て直したいんだよ」
「そうだな……すまない」
ディアスは足を組み替えながら、俯くアールを見据える。
「女か?」
「……」
「あの人か」
「……ああ」
「あんた、そういうことを言いだす奴じゃなかったのに、驚きだよ。
なんだよ、プロポーズでも断られたのか?」
「いや……だがしばらく待って欲しい、と」
アールが気不味そうに目線を反らすと、ディアスはゲラゲラ笑った。
「だったら、待つしかないだろ!
……俺達はたまたま年齢が近いし、子供の頃よく一緒に遊んだから、二人の時はこんな風に口をきいてるけどな。
本来だったらこっちは敬語を使わなきゃいけない間柄だ。
それを今でも許してくれてるのは感謝するよ。
跡目の方はまあ、正式に返事があったら、その時一緒に考えよう」
「すまない」
「いいって」
二人はすっかり冷めたコーヒーカップを手に取った。
***
それから半年後。
私はバリークレスト帝国にやって来た。
貴族のタウンハウス街から少し外れた場所に、アールを呼び出した。
デートというより、ビジネス対応に向いたカチッとした服装に身を包み、私は彼を待っている。
約束の時間まで、あと数分というところで、近付いてくる自動車のクラクションが鳴った。
「マリーゼ!」
「アール、久しぶりね!
半年も待たせて、ごめんなさい」
「いや、だが、呼び出したからには、今日返事をもらえると思っていいのかな?」
「ええ! でも、まずはここを見てもらいたいの」
目の前にあるのは、ロープが張られ、立ち入り禁止になっている広い空き地。
「ここがどうしたんだ?」
「ここにね、マリーゼ邸とそっくりな屋敷を建てて、住人皆で、丸ごと引っ越してこようと思うの」
「は?」
「もちろん、公爵家の仕事はなるべく手伝うわ。
でも、今までの幽霊屋敷ツアーに、テーマパークの経営の仕事も続けたいのよ。
私、欲張りなのかも」
「……」
「あまりに公爵家の間近で幽霊屋敷を経営するのは憚られるもの。
通勤は苦にならないけれど、スープがちょっと冷めるくらいの距離のこの場所に職場を構えて……
……なんて、ダメかしら?」
「ダメなわけがないだろ。
……いや、本当にあんたは変わった人だよ。
でも俺は、そんなあんたが良いんだ。
……頼むから、俺と、一生を共にして欲しい」
アールの真剣な顔は何度も見たけれど、こんなに顔を紅潮させるところは初めて見た。
「ありがとう……私、ずっと、あなたの傍にいるから」
彼の両腕が、私を囲うように引き寄せられ、そのまま抱き締められる。
私も彼の背に両手を回した。彼の鼓動に、吐息に、直に触れる。
私より少し高い体温が、唇に伝わる。
もう離れたりしない。
……その刹那、帝都最大の時計台の鐘が、彼方から時を打ち始めた。
ゴーン ゴーン……
一気に現実に引き戻される意識と共に、私はアールの腕の中でもがいて、窮状を訴えた。
「大変! そろそろ契約の時間だわ」
「契約?」
「この土地の売買契約よ! アールにOKの返事をもらうまで、契約を延ばしてたの。
だって、もしアールに振られた場合、こんな近くに引っ越してきたら、気不味いでしょ!?」
「なんと答えたらイイのやら……
じゃあ、一緒に行こう。
助手席に乗って」
「ありがとう!」
苦笑するアールに、行き先を伝える。
青空の下、車は豪快なエンジン音を立てながら、私達を乗せて走り出した。
FIN.
++++++++++++++
これでこの物語は終わりです。
最後までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
次に何か書くとしたら、短めのものに挑戦したいです。
ではまた、どこかで。
1
お気に入りに追加
128
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
元王太子妃候補、現王宮の番犬(仮)
モンドール
恋愛
伯爵令嬢ルイーザは、幼い頃から王太子妃を目指し血の滲む努力をしてきた。勉学に励み、作法を学び、社交での人脈も作った。しかし、肝心の王太子の心は射止められず。
そんな中、何者かの手によって大型犬に姿を変えられてしまったルイーザは、暫く王宮で飼われる番犬の振りをすることになり──!?
「わん!」(なんでよ!)
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
公爵家の家族ができました。〜記憶を失くした少女は新たな場所で幸せに過ごす〜
月
ファンタジー
記憶を失くしたフィーは、怪我をして国境沿いの森で倒れていたところをウィスタリア公爵に助けてもらい保護される。
けれど、公爵家の次女フィーリアの大切なワンピースを意図せず着てしまい、双子のアルヴァートとリティシアを傷付けてしまう。
ウィスタリア公爵夫妻には五人の子どもがいたが、次女のフィーリアは病気で亡くなってしまっていたのだ。
大切なワンピースを着てしまったこと、フィーリアの愛称フィーと公爵夫妻から呼ばれたことなどから双子との確執ができてしまった。
子どもたちに受け入れられないまま王都にある本邸へと戻ることになってしまったフィーに、そのこじれた関係のせいでとある出来事が起きてしまう。
素性もわからないフィーに優しくしてくれるウィスタリア公爵夫妻と、心を開き始めた子どもたちにどこか後ろめたい気持ちを抱いてしまう。
それは夢の中で見た、フィーと同じ輝くような金色の髪をした男の子のことが気になっていたからだった。
夢の中で見た、金色の花びらが舞う花畑。
ペンダントの金に彫刻された花と水色の魔石。
自分のことをフィーと呼んだ、夢の中の男の子。
フィーにとって、それらは記憶を取り戻す唯一の手がかりだった。
夢で会った、金色の髪をした男の子との関係。
新たに出会う、友人たち。
再会した、大切な人。
そして成長するにつれ周りで起き始めた不可解なこと。
フィーはどのように公爵家で過ごしていくのか。
★記憶を失くした代わりに前世を思い出した、ちょっとだけ感情豊かな少女が新たな家族の優しさに触れ、信頼できる友人に出会い、助け合い、そして忘れていた大切なものを取り戻そうとするお話です。
※前世の記憶がありますが、転生のお話ではありません。
※一話あたり二千文字前後となります。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。
【完結】愛され令嬢は、死に戻りに気付かない
かまり
恋愛
公爵令嬢エレナは、婚約者の王子と聖女に嵌められて処刑され、死に戻るが、
それを夢だと思い込んだエレナは考えなしに2度目を始めてしまう。
しかし、なぜかループ前とは違うことが起きるため、エレナはやはり夢だったと確信していたが、
結局2度目も王子と聖女に嵌められる最後を迎えてしまった。
3度目の死に戻りでエレナは聖女に勝てるのか?
聖女と婚約しようとした王子の目に、涙が見えた気がしたのはなぜなのか?
そもそも、なぜ死に戻ることになったのか?
そして、エレナを助けたいと思っているのは誰なのか…
色んな謎に包まれながらも、王子と幸せになるために諦めない、
そんなエレナの逆転勝利物語。
婚約白紙?上等です!ローゼリアはみんなが思うほど弱くない!
志波 連
恋愛
伯爵令嬢として生まれたローゼリア・ワンドは婚約者であり同じ家で暮らしてきたひとつ年上のアランと隣国から留学してきた王女が恋をしていることを知る。信じ切っていたアランとの未来に決別したローゼリアは、友人たちの支えによって、自分の道をみつけて自立していくのだった。
親たちが子供のためを思い敷いた人生のレールは、子供の自由を奪い苦しめてしまうこともあります。自分を見つめ直し、悩み傷つきながらも自らの手で人生を切り開いていく少女の成長物語です。
本作は小説家になろう及びツギクルにも投稿しています。
【完結済】平凡令嬢はぼんやり令息の世話をしたくない
天知 カナイ
恋愛
【完結済 全24話】ヘイデン侯爵の嫡男ロレアントは容姿端麗、頭脳明晰、魔法力に満ちた超優良物件だ。周りの貴族子女はこぞって彼に近づきたがる。だが、ロレアントの傍でいつも世話を焼いているのは、見た目も地味でとりたてて特長もないリオ―チェだ。ロレアントは全てにおいて秀でているが、少し生活能力が薄く、いつもぼんやりとしている。国都にあるタウンハウスが隣だった縁で幼馴染として育ったのだが、ロレアントの母が亡くなる時「ロレンはぼんやりしているから、リオが面倒見てあげてね」と頼んだので、律義にリオ―チェはそれを守り何くれとなくロレアントの世話をしていた。
だが、それが気にくわない人々はたくさんいて様々にリオ―チェに対し嫌がらせをしてくる。だんだんそれに疲れてきたリオーチェは‥。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ハラハラしながら一気に読みました。
2人のその後の幸せな後日談をリクエストしたいです。
また、新しいお話もマイペースでよろしくお願いします!
ランキングにも何も載ってない状況なのに発掘して、いいねまで下さってありがとうございます!
この話は設定がとても気に入っているので、いずれ続きを書ければと思っています。
とっても面白かったです!素敵な作品をありがとうございます!
感想をありがとうございます。ちょっと変わった話ですが、楽しんでいただけて良かったです。
面白かったです!
物語的にはホラーだけど、表現が深刻な怖さではなくて読みやすかったです。
感想ありがとうございます。ライトな感じにしたかったので、グロ表現は極力控えめにしてみました。楽しんでいただけたようで、とても嬉しいです。