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261.彼女がアンバーに会うまでの話。(side コリン)
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ナナベルは小さくため息をついて、口を開いた。
言いたくはないけど、しぶしぶって表情。
そうだよね、自分の「転落記」とか望んでする奴いない。
だけど、全然話したくないってわけでもないんだろう。誰かに聞いて欲しい。‥話すけど、ツッコミは無用でお願いしますって感じかな?
黒歴史自慢してるわけじゃないしね。
「初めは‥家を出たわ」
ぼそ‥とナナベルが話し始めた。
‥ああ、家出ね。
「そしたら、お姉さまの件でちょっと親しくなった男が近づいて来たの」
お姉さまの件‥
ああ、「お姉さまに相応しくない男」を排除するために雇った男ってことね。
なんでこのタイミングで‥とか疑わないのは、流石箱入り娘ってとこだよね。普通は疑うよね。
「なんで私が家を出たの知ってるのよ! 」
とか思うよね。
‥ってことは、「その男」は白い姉の仕込みかな? いや‥その考えは早計かな。
白い姉なら、‥もっとうまくしそうな気もする。
このタイミングには‥来ない。
‥まあ、そのことは‥今は置いておきますか‥。
「‥それで? 」
あ、アンバーも思いっきりツッコミたい顔してる。
そうだよね。
ツッコミどころ満載だよね。
でも、突っ込んだら話が進まないからね。アンバーもそれは分かったんだろう。何も言わなかった。(ただ単に突っ込むほどの興味がなかった‥とかではないだろう)
「別に‥ただ行くところもなかったからまあ‥何となくいいかなって一緒について行った。
だけど、別にその男と特別な関係になったとかじゃないわよ」
‥いや、そこはどうでもいいけど。
ああ‥アンバーloveなナナベルさんにとってはアンバーに誤解されたくないから重要だよね。
貴族としても重要なんだろう。
女性としてもってのが一番大きいのか。
‥それを言うなら考えなし過ぎないか? ‥でも、それ程「どうしようもなかった」って考えたら‥なんかかわいそうだな‥。
常識で考えたらやらないようなこと。そんな判断すらできなくなる程‥「どうしようもなかった」。
それ程の無力感‥かあ。
(お姉さんの結婚のことは)やり切った。
だけど‥自分の手には何も残らなかった無力感‥。
ホント‥今すぐ行って、白い彼女殴ってやりたいな!
僕は感情的になってたんだけど、
「そこでは何をなさってたんですか? 」
フタバちゃんは落ち着いた感じで聞いた。
別に付き合ってるわけでもない男と二人、家を出た女が何をするんだろ? って‥多分、純粋な疑問。
その男と特別な関係になったとかじゃないってあらかじめ聞いてるから聞ける質問だよね。
聞いてなかったら‥下世話な質問になっちゃうよね。
まあ‥確かに、気になるっちゃなるよね。
その男の真意とか‥。
ナナベルさんが首を傾げる。
「何って? 」
何か気になる? って顔してる。そして、「ああ、二人きりだったと思ってるの? 」って納得したように頷いた。
「何も? 別に二人で住んでたわけじゃないし。二人だったら絶対行かなかったわ。
その男の仲間たちが住んでるところにお邪魔したの。
そこで何をしてたってわけでもないわ。
ただ、「お嬢さんみたいな強面の美人がいてくれたら、俺たちにも箔がつくから」って言われて、それならまあ‥いいかなって」
ケロッとした顔でナナベルさんが言った。
二人きりじゃなかったから大丈夫って話? いや、ゴロツキは‥沢山いる方が余計怖いと思いますが‥。
恐るるに足りないような三下ばっかりだった‥ってこと‥かな?
その三下がナナベルを家に招き入れのは「貴族がバックについてるから下手に手出しはできないでしょ? 」って他を牽制する為。
虎の威を借るキツネってやつだな。
ナナベルさんは奴らに「虎」として招き入れられた。
それが、ナナベルさんの奴らにとっての利用価値。
そして‥ナナベルさんは居場所を手に入れた‥。
まあ‥Win-Winの関係ってこと?
‥全部仕込まれた感満載だけど‥まあ、本人が納得しているなら?
「‥そんなの利用されてるだけじゃないですか」
フタバちゃんは、めちゃ不機嫌な表情。
「だけど‥私には‥あの時の私には他には何も出来なかったわ。
もうどうでもよかったし。
私に冷たい両親のことも、伯爵家も、‥私自身のことさえ‥どうでもよかった。
‥もしかしたらお姉さまの事もあの時には、もうどうでもよかったのかもしれない」
フタバちゃんが悔しそうな顔で俯く。
彼女の苦しみ、悲しみ‥でも何も出来ない自分に対するもどかしさ‥そんないろんなことを考えてる‥表情。
「私を誘拐して金をとった方が早い‥とか「大きな犯罪」には手を出さないような‥安い不良たちだった。
硬いパンとジャガイモがあったらいい方な、チープな暮らし。
だけど、伯爵家にいる時よりずっと楽しかったの。
そんな時、ニックがペリドットに会ったの。
二人は同郷だって言ってた。
ペリドットと一緒に居たのがアンバーだった」
ニックって何だ? 一緒にいた男だよな。
そこで、僕ははっとした。
メンバーには色の名前がついていた。
‥そう思ってた。
売り子は‥シアン、マゼンタ、パープル‥。
だけど‥違った。アンバーは色の名前じゃなくて‥琥珀‥宝石の名前だ。
そして、ガーネット(魔薬の在庫管理係)、アンバーそして‥ペリドット‥。
あれか? 立場とかで名前の付け方が決まってるってことか?
宝石の名前は色の名前よりランクが上で、普通の名前は、色の名前以下だ。
‥だから何って話だけどね。今は‥関係ないけど、さっきの話からそれが分かった。
今は‥ニックがペリドットと同郷って話。
同郷って‥例の「拉致の里」か?
ペリドットとニックが会ったのは、果たして偶然なのか?
僕が彼女の次の言葉を待っていると‥
「その先は俺が知っている」
口を開いたのは、アンバーだった。
言いたくはないけど、しぶしぶって表情。
そうだよね、自分の「転落記」とか望んでする奴いない。
だけど、全然話したくないってわけでもないんだろう。誰かに聞いて欲しい。‥話すけど、ツッコミは無用でお願いしますって感じかな?
黒歴史自慢してるわけじゃないしね。
「初めは‥家を出たわ」
ぼそ‥とナナベルが話し始めた。
‥ああ、家出ね。
「そしたら、お姉さまの件でちょっと親しくなった男が近づいて来たの」
お姉さまの件‥
ああ、「お姉さまに相応しくない男」を排除するために雇った男ってことね。
なんでこのタイミングで‥とか疑わないのは、流石箱入り娘ってとこだよね。普通は疑うよね。
「なんで私が家を出たの知ってるのよ! 」
とか思うよね。
‥ってことは、「その男」は白い姉の仕込みかな? いや‥その考えは早計かな。
白い姉なら、‥もっとうまくしそうな気もする。
このタイミングには‥来ない。
‥まあ、そのことは‥今は置いておきますか‥。
「‥それで? 」
あ、アンバーも思いっきりツッコミたい顔してる。
そうだよね。
ツッコミどころ満載だよね。
でも、突っ込んだら話が進まないからね。アンバーもそれは分かったんだろう。何も言わなかった。(ただ単に突っ込むほどの興味がなかった‥とかではないだろう)
「別に‥ただ行くところもなかったからまあ‥何となくいいかなって一緒について行った。
だけど、別にその男と特別な関係になったとかじゃないわよ」
‥いや、そこはどうでもいいけど。
ああ‥アンバーloveなナナベルさんにとってはアンバーに誤解されたくないから重要だよね。
貴族としても重要なんだろう。
女性としてもってのが一番大きいのか。
‥それを言うなら考えなし過ぎないか? ‥でも、それ程「どうしようもなかった」って考えたら‥なんかかわいそうだな‥。
常識で考えたらやらないようなこと。そんな判断すらできなくなる程‥「どうしようもなかった」。
それ程の無力感‥かあ。
(お姉さんの結婚のことは)やり切った。
だけど‥自分の手には何も残らなかった無力感‥。
ホント‥今すぐ行って、白い彼女殴ってやりたいな!
僕は感情的になってたんだけど、
「そこでは何をなさってたんですか? 」
フタバちゃんは落ち着いた感じで聞いた。
別に付き合ってるわけでもない男と二人、家を出た女が何をするんだろ? って‥多分、純粋な疑問。
その男と特別な関係になったとかじゃないってあらかじめ聞いてるから聞ける質問だよね。
聞いてなかったら‥下世話な質問になっちゃうよね。
まあ‥確かに、気になるっちゃなるよね。
その男の真意とか‥。
ナナベルさんが首を傾げる。
「何って? 」
何か気になる? って顔してる。そして、「ああ、二人きりだったと思ってるの? 」って納得したように頷いた。
「何も? 別に二人で住んでたわけじゃないし。二人だったら絶対行かなかったわ。
その男の仲間たちが住んでるところにお邪魔したの。
そこで何をしてたってわけでもないわ。
ただ、「お嬢さんみたいな強面の美人がいてくれたら、俺たちにも箔がつくから」って言われて、それならまあ‥いいかなって」
ケロッとした顔でナナベルさんが言った。
二人きりじゃなかったから大丈夫って話? いや、ゴロツキは‥沢山いる方が余計怖いと思いますが‥。
恐るるに足りないような三下ばっかりだった‥ってこと‥かな?
その三下がナナベルを家に招き入れのは「貴族がバックについてるから下手に手出しはできないでしょ? 」って他を牽制する為。
虎の威を借るキツネってやつだな。
ナナベルさんは奴らに「虎」として招き入れられた。
それが、ナナベルさんの奴らにとっての利用価値。
そして‥ナナベルさんは居場所を手に入れた‥。
まあ‥Win-Winの関係ってこと?
‥全部仕込まれた感満載だけど‥まあ、本人が納得しているなら?
「‥そんなの利用されてるだけじゃないですか」
フタバちゃんは、めちゃ不機嫌な表情。
「だけど‥私には‥あの時の私には他には何も出来なかったわ。
もうどうでもよかったし。
私に冷たい両親のことも、伯爵家も、‥私自身のことさえ‥どうでもよかった。
‥もしかしたらお姉さまの事もあの時には、もうどうでもよかったのかもしれない」
フタバちゃんが悔しそうな顔で俯く。
彼女の苦しみ、悲しみ‥でも何も出来ない自分に対するもどかしさ‥そんないろんなことを考えてる‥表情。
「私を誘拐して金をとった方が早い‥とか「大きな犯罪」には手を出さないような‥安い不良たちだった。
硬いパンとジャガイモがあったらいい方な、チープな暮らし。
だけど、伯爵家にいる時よりずっと楽しかったの。
そんな時、ニックがペリドットに会ったの。
二人は同郷だって言ってた。
ペリドットと一緒に居たのがアンバーだった」
ニックって何だ? 一緒にいた男だよな。
そこで、僕ははっとした。
メンバーには色の名前がついていた。
‥そう思ってた。
売り子は‥シアン、マゼンタ、パープル‥。
だけど‥違った。アンバーは色の名前じゃなくて‥琥珀‥宝石の名前だ。
そして、ガーネット(魔薬の在庫管理係)、アンバーそして‥ペリドット‥。
あれか? 立場とかで名前の付け方が決まってるってことか?
宝石の名前は色の名前よりランクが上で、普通の名前は、色の名前以下だ。
‥だから何って話だけどね。今は‥関係ないけど、さっきの話からそれが分かった。
今は‥ニックがペリドットと同郷って話。
同郷って‥例の「拉致の里」か?
ペリドットとニックが会ったのは、果たして偶然なのか?
僕が彼女の次の言葉を待っていると‥
「その先は俺が知っている」
口を開いたのは、アンバーだった。
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