200 / 310
198.誰かのhappyendの一助となれるかもしれない生き方。
しおりを挟む
「カールの奴は、シャルルちゃんは恋愛に全く興味がないって思ってたみたいだけど‥、シャルルちゃんは自分に自信がなかったから恋愛からにげてた‥というか‥奥手になってたって感じだったな」
ロナウがポツリといった。
解呪の話とか‥乗り合い馬車の中でする話題ではないからね。
「‥そうだな。シャルルは‥恋愛だけじゃなくって万事において‥自信がなかった‥というか‥自信を持てなかったんだ。
それを、シャルルは「両親に愛されなかったから」だと思っている。両親は自分を愛していない‥と思っている。
義務だけ押し付けられて、両親は自分の事を見ようとしてくれない。
否定されて育ったわけでは無いけど‥「どうせ分かってくれないだろう」ってシャルルは思って‥決めつけて、色々と諦めて‥育ってきた。
一度だけ言ったお願い‥「教会に学びに行きたい」が却下されたとき‥シャルルは両親に完全に見切りをつけたんだろう。
シャルルは‥本当に教会に行きたかったわけでは‥多分、無い。ただ、両親が自分の願いを真剣に聞いてくれるか‥ってことを‥試したかったんだ」
ローブを深くかぶったコリンが言った。
行きの馬車でも、コリンはこれを被っていた。「お忍びの貴族か? 」ってツッコミを入れたくなったが‥「そうか‥目立たない様にか‥」って‥さっきのコリンのキラキラを見た時‥気付いた。
この頃、僕、コリンとかフタバちゃんとかナナフルさんとかアンバーさんとか‥! 美形に囲まれてるから‥耐性が付いてきちゃったみたい。
こんなに美人ばっかり見てきて‥普通の人とちゃんと恋愛結婚できるのかな‥。(フタバちゃんは、目的が終われば婚約破棄する「仮の婚約者」だから、僕は改めて結婚相手を探さないといけないからね。‥それも、婿養子に入れるような「そこそこのお嬢様」を‥)
恋愛結婚なんて求めてないけど‥結婚したら好きになりたいって思う。穏やかで大人しめの‥性格がイイ子だったらいいなって‥思う。
顔とか、贅沢なんていう気は無いけど‥僕ってばこの頃、目が肥えてきちゃったから‥そこそこの美人位じゃ‥相手の事「可愛い‥」って思えないかも‥。
だけど、僕はその子をコリンたちと「比べて」劣る‥とか絶対思いたくない。思っちゃいけない‥っていうより、‥思いたくない。
相手に失礼だろ、ってことじゃない。「それは人間として最低な行為だから」って思うからだ。
今後の自分の人生に絶対関わってくることのない‥夢の様な綺麗な人たちとの生活。それは、束の間の夢でしかない。僕はその生活に慣れてはいけない。
昔憧れた「御伽噺のお姫様」の様に‥決して手に入ることのない、「架空の存在」として接するぐらいの方が‥丁度いい。
夢は夢のまま‥夢につかりこんではいけない。
コリンのキラキラ可愛い顔は、今ローブに隠れて見えない。
シャルルみたいに「見ない様に」してるわけじゃなくって‥物理的に見えない。
自分が見ないでおこうって思うものを見ない様に‥視界に、‥感情に蓋をして暮らす生き方‥。
‥僕には出来るんだろうか。
「ロナウ? 」
コリンが訝し気に、俯く僕を覗き込む。
下から見上げられることで、コリンのトパーズの瞳と目が合った。
どき‥とする。
僕はきっと‥見てしまう。コリンたちの事‥(これからの為に)見ない振りして暮らすことなんて‥出来そうにない。
そんなこと言ったら、きっとみんなは笑うだろう。「変な奴だな」って‥呆れるだろう。
僕もそう思う。変なこと言ってるって‥だけど‥きっと皆も心の奥底では「まあ‥その気持ちも分からないでもないけど‥」って思ってくれるだろう。
あれだ。平凡な主人公にめちゃかわいい幼馴染が居て、主人公に友達が言うんだ。「あんなにかわいい子が日常的に近くに居たら、理想だけ上がっちゃって、他の子のことそうそう可愛いって思えないんじゃない? 」‥恋愛小説によくあるパターンだけど‥ああいう感じ。
で、その後主人公は「今まで妹みたいにしか思ってなかった」幼馴染を好きになっている自分に気付くんだけど‥そのときは、もう幼馴染には恋人が出来てる‥とかいうね。
幼馴染は、実は主人公のことが昔から好きだったんだけど、いつまでたっても自分の気持ちに気付かない主人公に愛想を尽かせちゃったんだ。
すれ違い具合がもう‥腹立たしいったらないね!
「どうした? 大丈夫か? さっきから難しい顔をしてるけど‥」
首を傾げて心配気なコリンに「大丈夫」って言うと、コリンは「ふうん? 」と納得しない様子で‥頷いた。
「シャルルはホントは教会に行きたかったわけじゃない‥って言ってたけど‥、なんでコリンはそう思ったの? 」
聞いてたよアピールでロナウが聞くと、コリンは
「う~ん。教会に行きたかったわけじゃない‥っていうか、魔術を勉強したいって思ってるように思えなかった‥って感じ? 」
ってコリンは言った。「それが気になってたの? 」ってロナウに聞く。ロナウは頷いた。
「う~ん。なぜって聞かれても‥困る‥かな。そういう気がした、としか‥」
コリンがちょっと眉を寄せて、苦笑いしたが‥その気持ちは何故かロナウにも分かった。
「‥直観‥ってわけだね。‥まあ‥それは‥僕も‥なんとなくわかる気がする。そういわれてみれば‥そんな感じだった気もする」「それで? 」
ロナウは、取り敢えず頷いて、話の続きを促した。コリンも頷いて話を続ける。
「だけど、彼女の両親は彼女の話‥お願いを真剣に検討してくれたように‥シャルルには見えなかった」
「シャルルにとっての不満は話を真剣に聞いてくれなかったことに対する不満だったってことだね」
コリンが頷く。ロナウも「それは理解が出来るね」って納得する。
「教会に行っても、聖女になれる者は少ない。女の神官はいない‥地方ではいないわけでは無いらしいが‥少ない。魔術士になったら‥世間的に「ウケ」が悪い。両親はただシャルルには平凡に幸せになってほしい‥って思ったんだろうね」
同級生にも女子いたが、男子と比べて少なかった。それは、そういう理由だ。
フタバのように「結婚しなかったとしても自立したい」「それでもいいというような男と結婚したい」って考える子は(貴族では特に)少ないだろうし、それを許す親も少ないだろう。
同級生の女子の進路は、八割が「赤の医療紋」を利用しての聖女(見習い)で、後の二割が魔術士だった。
ロナウの意見に頷くと、コリンは小さくため息をつき、
「シャルルの両親は、普通に‥シャルルを心配して、シャルルの将来を考えている。
だけど、シャルルにはそれが伝わらなかった‥ってことだね」
って言った。
これも、すれ違いだ。
‥いつだって、すれ違いは‥悲しいものだ。
「シャルルが少しの勇気を出して、自分の気持ちを両親に伝えることによって、何か変わるものはあると思う。
彼女の両親だって、娘の不満を知れば‥自分たちの気持ちを言うだろう。「誤解させてすまなかった」って謝ってくれたなら‥シャルルの心も晴れるだろう。
ホントはカールが間にたってくれればスムーズに話が進むって思うけど‥そんなことを僕が言うのもどうかな‥って思って言わなかった。
カールが彼女のことを少しでも考えたなら‥彼女の気持ちが分かるだろう。‥会ったばかりの僕らですら分かったくらいだからね。
いつも一緒にいるから気付かないこともある。だけど、今回僕という異分子がその間にちょっと入ったことによって、‥何かが変わるきっかけになったらいいな‥って思う」
平凡で愚図で鈍感な主人公に‥全てが取り返しがつかない状態になる前に、友達が主人公に忠告してくれるんだ。
「いつも一緒にいるからって油断してたら、誰かに彼女(幼馴染)を取られちゃうかもしれないぜ? 」
それを聞いた主人公が
「何言ってんだよ‥俺はあいつのことなんて‥」
って動揺して、反論するも「でも、あいつ(幼馴染)が他の奴と付き合うのは嫌かも‥」って「気付く」。
そして、手遅れになる前に主人公は幼馴染に告白してhappyendになるんだ。
幼馴染が他の奴と付き合って初めて自分の気持ちに気付く‥っていうbadendしかない結末を変えたのは、そういう‥お助けキャラ的な誰かの一言。
何でもない‥ちょっとした一言。
自分が誰かを説得して‥直接変えるってのは無理でも、誰かを変えるきっかけになれることはある‥ってこと。
「誰かの変化の切っ掛け‥か。深いね」
「そういうふうに考えるのは、おこがましいかもしれないけどね」
ふふって苦笑いするコリンに、ロナウは穏やかに微笑んだ。
自分の人生のhappyendは‥分からないけど、人の人生のhappyendの一助になれるかもしれない日々を僕は今生きている。‥それはそれで、悪くないかもな‥って思えたロナウだった。
ロナウがポツリといった。
解呪の話とか‥乗り合い馬車の中でする話題ではないからね。
「‥そうだな。シャルルは‥恋愛だけじゃなくって万事において‥自信がなかった‥というか‥自信を持てなかったんだ。
それを、シャルルは「両親に愛されなかったから」だと思っている。両親は自分を愛していない‥と思っている。
義務だけ押し付けられて、両親は自分の事を見ようとしてくれない。
否定されて育ったわけでは無いけど‥「どうせ分かってくれないだろう」ってシャルルは思って‥決めつけて、色々と諦めて‥育ってきた。
一度だけ言ったお願い‥「教会に学びに行きたい」が却下されたとき‥シャルルは両親に完全に見切りをつけたんだろう。
シャルルは‥本当に教会に行きたかったわけでは‥多分、無い。ただ、両親が自分の願いを真剣に聞いてくれるか‥ってことを‥試したかったんだ」
ローブを深くかぶったコリンが言った。
行きの馬車でも、コリンはこれを被っていた。「お忍びの貴族か? 」ってツッコミを入れたくなったが‥「そうか‥目立たない様にか‥」って‥さっきのコリンのキラキラを見た時‥気付いた。
この頃、僕、コリンとかフタバちゃんとかナナフルさんとかアンバーさんとか‥! 美形に囲まれてるから‥耐性が付いてきちゃったみたい。
こんなに美人ばっかり見てきて‥普通の人とちゃんと恋愛結婚できるのかな‥。(フタバちゃんは、目的が終われば婚約破棄する「仮の婚約者」だから、僕は改めて結婚相手を探さないといけないからね。‥それも、婿養子に入れるような「そこそこのお嬢様」を‥)
恋愛結婚なんて求めてないけど‥結婚したら好きになりたいって思う。穏やかで大人しめの‥性格がイイ子だったらいいなって‥思う。
顔とか、贅沢なんていう気は無いけど‥僕ってばこの頃、目が肥えてきちゃったから‥そこそこの美人位じゃ‥相手の事「可愛い‥」って思えないかも‥。
だけど、僕はその子をコリンたちと「比べて」劣る‥とか絶対思いたくない。思っちゃいけない‥っていうより、‥思いたくない。
相手に失礼だろ、ってことじゃない。「それは人間として最低な行為だから」って思うからだ。
今後の自分の人生に絶対関わってくることのない‥夢の様な綺麗な人たちとの生活。それは、束の間の夢でしかない。僕はその生活に慣れてはいけない。
昔憧れた「御伽噺のお姫様」の様に‥決して手に入ることのない、「架空の存在」として接するぐらいの方が‥丁度いい。
夢は夢のまま‥夢につかりこんではいけない。
コリンのキラキラ可愛い顔は、今ローブに隠れて見えない。
シャルルみたいに「見ない様に」してるわけじゃなくって‥物理的に見えない。
自分が見ないでおこうって思うものを見ない様に‥視界に、‥感情に蓋をして暮らす生き方‥。
‥僕には出来るんだろうか。
「ロナウ? 」
コリンが訝し気に、俯く僕を覗き込む。
下から見上げられることで、コリンのトパーズの瞳と目が合った。
どき‥とする。
僕はきっと‥見てしまう。コリンたちの事‥(これからの為に)見ない振りして暮らすことなんて‥出来そうにない。
そんなこと言ったら、きっとみんなは笑うだろう。「変な奴だな」って‥呆れるだろう。
僕もそう思う。変なこと言ってるって‥だけど‥きっと皆も心の奥底では「まあ‥その気持ちも分からないでもないけど‥」って思ってくれるだろう。
あれだ。平凡な主人公にめちゃかわいい幼馴染が居て、主人公に友達が言うんだ。「あんなにかわいい子が日常的に近くに居たら、理想だけ上がっちゃって、他の子のことそうそう可愛いって思えないんじゃない? 」‥恋愛小説によくあるパターンだけど‥ああいう感じ。
で、その後主人公は「今まで妹みたいにしか思ってなかった」幼馴染を好きになっている自分に気付くんだけど‥そのときは、もう幼馴染には恋人が出来てる‥とかいうね。
幼馴染は、実は主人公のことが昔から好きだったんだけど、いつまでたっても自分の気持ちに気付かない主人公に愛想を尽かせちゃったんだ。
すれ違い具合がもう‥腹立たしいったらないね!
「どうした? 大丈夫か? さっきから難しい顔をしてるけど‥」
首を傾げて心配気なコリンに「大丈夫」って言うと、コリンは「ふうん? 」と納得しない様子で‥頷いた。
「シャルルはホントは教会に行きたかったわけじゃない‥って言ってたけど‥、なんでコリンはそう思ったの? 」
聞いてたよアピールでロナウが聞くと、コリンは
「う~ん。教会に行きたかったわけじゃない‥っていうか、魔術を勉強したいって思ってるように思えなかった‥って感じ? 」
ってコリンは言った。「それが気になってたの? 」ってロナウに聞く。ロナウは頷いた。
「う~ん。なぜって聞かれても‥困る‥かな。そういう気がした、としか‥」
コリンがちょっと眉を寄せて、苦笑いしたが‥その気持ちは何故かロナウにも分かった。
「‥直観‥ってわけだね。‥まあ‥それは‥僕も‥なんとなくわかる気がする。そういわれてみれば‥そんな感じだった気もする」「それで? 」
ロナウは、取り敢えず頷いて、話の続きを促した。コリンも頷いて話を続ける。
「だけど、彼女の両親は彼女の話‥お願いを真剣に検討してくれたように‥シャルルには見えなかった」
「シャルルにとっての不満は話を真剣に聞いてくれなかったことに対する不満だったってことだね」
コリンが頷く。ロナウも「それは理解が出来るね」って納得する。
「教会に行っても、聖女になれる者は少ない。女の神官はいない‥地方ではいないわけでは無いらしいが‥少ない。魔術士になったら‥世間的に「ウケ」が悪い。両親はただシャルルには平凡に幸せになってほしい‥って思ったんだろうね」
同級生にも女子いたが、男子と比べて少なかった。それは、そういう理由だ。
フタバのように「結婚しなかったとしても自立したい」「それでもいいというような男と結婚したい」って考える子は(貴族では特に)少ないだろうし、それを許す親も少ないだろう。
同級生の女子の進路は、八割が「赤の医療紋」を利用しての聖女(見習い)で、後の二割が魔術士だった。
ロナウの意見に頷くと、コリンは小さくため息をつき、
「シャルルの両親は、普通に‥シャルルを心配して、シャルルの将来を考えている。
だけど、シャルルにはそれが伝わらなかった‥ってことだね」
って言った。
これも、すれ違いだ。
‥いつだって、すれ違いは‥悲しいものだ。
「シャルルが少しの勇気を出して、自分の気持ちを両親に伝えることによって、何か変わるものはあると思う。
彼女の両親だって、娘の不満を知れば‥自分たちの気持ちを言うだろう。「誤解させてすまなかった」って謝ってくれたなら‥シャルルの心も晴れるだろう。
ホントはカールが間にたってくれればスムーズに話が進むって思うけど‥そんなことを僕が言うのもどうかな‥って思って言わなかった。
カールが彼女のことを少しでも考えたなら‥彼女の気持ちが分かるだろう。‥会ったばかりの僕らですら分かったくらいだからね。
いつも一緒にいるから気付かないこともある。だけど、今回僕という異分子がその間にちょっと入ったことによって、‥何かが変わるきっかけになったらいいな‥って思う」
平凡で愚図で鈍感な主人公に‥全てが取り返しがつかない状態になる前に、友達が主人公に忠告してくれるんだ。
「いつも一緒にいるからって油断してたら、誰かに彼女(幼馴染)を取られちゃうかもしれないぜ? 」
それを聞いた主人公が
「何言ってんだよ‥俺はあいつのことなんて‥」
って動揺して、反論するも「でも、あいつ(幼馴染)が他の奴と付き合うのは嫌かも‥」って「気付く」。
そして、手遅れになる前に主人公は幼馴染に告白してhappyendになるんだ。
幼馴染が他の奴と付き合って初めて自分の気持ちに気付く‥っていうbadendしかない結末を変えたのは、そういう‥お助けキャラ的な誰かの一言。
何でもない‥ちょっとした一言。
自分が誰かを説得して‥直接変えるってのは無理でも、誰かを変えるきっかけになれることはある‥ってこと。
「誰かの変化の切っ掛け‥か。深いね」
「そういうふうに考えるのは、おこがましいかもしれないけどね」
ふふって苦笑いするコリンに、ロナウは穏やかに微笑んだ。
自分の人生のhappyendは‥分からないけど、人の人生のhappyendの一助になれるかもしれない日々を僕は今生きている。‥それはそれで、悪くないかもな‥って思えたロナウだった。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
もしも○○だったら~らぶえっちシリーズ
中村 心響
恋愛
もしもシリーズと題しまして、オリジナル作品の二次創作。ファンサービスで書いた"もしも、あのキャラとこのキャラがこうだったら~"など、本編では有り得ない夢の妄想短編ストーリーの総集編となっております。
※ 作品
「男装バレてイケメンに~」
「灼熱の砂丘」
「イケメンはずんどうぽっちゃり…」
こちらの作品を先にお読みください。
各、作品のファン様へ。
こちらの作品は、ノリと悪ふざけで作者が書き散らした、らぶえっちだらけの物語りとなっております。
故に、本作品のイメージが崩れた!とか。
あのキャラにこんなことさせないで!とか。
その他諸々の苦情は一切受け付けておりません。(。ᵕᴗᵕ。)
【完結】巨人族の皇子たち四人と、異世界ラブラブ性活にいたるまで
浅葱
BL
男しか存在しない世界にトリップしてしまった俺・真崎芳(まさきかおる・ガチムチ190cmの童貞処女)は、いきなり出会った超絶美形の巨人たちに輪姦された。
巨人たちはこの国の皇子たちで、俺が”運命の相手”だから嫁にするという。
それから毎日輪姦され続けたら、ありえないことに子どもができてしまった。
パニックを起こした俺を皇子たちは喜んで犯し続け、とうとう卵が産まれた。
このままこうして生きていくのかと思ったのに、俺はもう子を成せず、ほっておいたら死んでしまうと聞いた。
死ぬ前にここを出たいと這うようにして部屋を出たら……。
ゲイだけど童貞処女だった俺が異世界で夫三人+一人と幸せになるまでのお話。
会話が足りなさすぎて盛大な誤解から始まる異世界生活。
受けが最初の頃不憫ですが、すぐにラブ甘になります。
巨人族の皇子三人+侍従×マッチョ30歳(異世界トリップした時は29歳)
ラブラブハッピーエンドです。
中華ファンタジー/ゲイ(ネコ)/アナニー/産卵/輪姦/溺愛/乳首責め/アナル責め/結腸責め(侍従デフォルト)/体格差/尿道責め/おもらし(小スカ)/総受け/天使になる/授乳プレイ/舌フェラ/二輪責め(216話以降)
男しか存在しない世界「ナンシージエ」のシリーズですが、他の話とは一切絡みません。陸続きではありますが、別大陸の物語です。
天使の詳しい設定については「天使さまの愛で方」参照のこと→https://fujossy.jp/books/17868
1/8 表紙のイラストはNEOZONE様に描いていただきました! 雷月と真崎です! 美麗イラスト嬉しいです!!
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
壁の花令嬢の最高の結婚
晴 菜葉
恋愛
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
【完結】うさぎ亭の看板娘♂は、第1王子の運命の人。
Shizukuru
BL
大陸で最大の栄華を誇ったエーベルハルト王国。
紫銀の髪をした美しき賢王が消息不明となり、瞬く間に王国が滅んだのは、約300年前。
冒険者一家がダンジョンで見つけたのは、淡い紫銀の髪をした男の子だった。
亡国の王家との関わりを心配した彼らによって、ライラは髪色を変え性別を偽りながらも大切に護り育てられた。
美しく成長したライラには、もう1つ知られてはいけない秘密がある。
稀少種のオメガ性と謎の王家の血筋により、その運命に巻き込まれていく……
とかなんとか…
★★★
表紙絵を夕宮あまね様よりいただきました。
アルファ投稿漫画に作品を描かれている方です♡
★オメガバースです。独自設定あります。作者の好きを詰め込んだ作品です。
苦手な方は、そっと閉じて回避して下さい。
★本作品はR18です。R回の記し等はネタバレになる為つけない予定です。
予めご了承ください。
BLの世界で結婚させられ厄介払いされた異世界転生王子、旦那になった辺境伯に溺愛される〜過酷な冬の地で俺は生き抜いてみせる!〜
楠ノ木雫
BL
よくあるトラックにはねられ転生した俺は、男しかいないBLの世界にいた。その世界では二種類の男がいて、俺は子供を産める《アメロ》という人種であった。
俺には兄弟が19人いて、15番目の王子。しかも王族の証である容姿で生まれてきてしまったため王位継承戦争なるものに巻き込まれるところではあったが、離宮に追いやられて平凡で平和な生活を過ごしていた。
だが、いきなり国王陛下に呼ばれ、結婚してこいと厄介払いされる。まぁ別にいいかと余裕ぶっていたが……その相手の領地は極寒の地であった。
俺、ここで生活するのかと覚悟を決めていた時に相手から離婚届を突き付けられる。さっさと帰れ、という事だったのだが厄介払いされてしまったためもう帰る場所などどこにもない。あいにく、寒さや雪には慣れているため何とかここで生活できそうだ。
まぁ、もちろん旦那となった辺境伯様は完全無視されたがそれでも別にいい。そう思っていたのに、あれ? なんか雪だるま作るの手伝ってくれたんだけど……?
R-18部分にはタイトルに*マークを付けています。苦手な方は飛ばしても大丈夫です。
【完結】身売りした妖精姫は氷血公爵に溺愛される
鈴木かなえ
恋愛
第17回恋愛小説大賞にエントリーしています。
レティシア・マークスは、『妖精姫』と呼ばれる社交界随一の美少女だが、実際は亡くなった前妻の子として家族からは虐げられていて、過去に起きたある出来事により男嫌いになってしまっていた。
社交界デビューしたレティシアは、家族から逃げるために条件にあう男を必死で探していた。
そんな時に目についたのが、女嫌いで有名な『氷血公爵』ことテオドール・エデルマン公爵だった。
レティシアは、自分自身と生まれた時から一緒にいるメイドと護衛を救うため、テオドールに決死の覚悟で取引をもちかける。
R18シーンがある場合、サブタイトルに※がつけてあります。
ムーンライトで公開してあるものを、少しずつ改稿しながら投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる