63 / 310
63.思ってた以上にホラー!
しおりを挟む
「シークさんは知ってた? シークさんに魔力があることと‥魔力を使ったら目の色が変わる事と‥そもそも、魔力を使ってることを‥」
シークは、一瞬きょとんした表情になった。
そりゃ、そんなこと急に聞かれたら、驚く。
しかも、自分は今帰って来たばかりだ。
帰って来てドアをあけて「ただいま」と言ったか言わなかったか‥ってタイミングでコリンに抱き着かれて、アンバーに意味の分からない事言われて‥コリンも変なことを言ってて‥
今に至る。
コリンとアンバーは自分が帰ってくるまでその話をしていたんだろうから分かるんだろうが、自分は帰ってきて急にそんな話をされたんだ。そりゃ、びっくりしかしないだろう。
「え‥」
シークは、眉を寄せて苦笑いするが、目の前のコリンは‥真剣そのものって顔をしている。
‥このことは、よっぽどコリンにとって重要で、衝撃的なことだったのだろう。
ふう、と一息つくと
「魔力については‥母さんが魔術士だったから、「自分にもあるかも」って思って練習したことがあったんだ。ちょっとだけね。それで、剣にプラスするってイメージで魔力を纏わせる練習をしたんだ。練習って言っても、他の冒険者に教わる程度の事だ。ちゃんと習ったわけでもない。だけど、冒険者ってのはみんなそんなもんだ。必要なことを習うだけに過ぎない。
そのとき、‥何となく。時々、目の底が熱くなることがあった。自分では見たことはなかったけど、目に変化があるって言われたら、納得は出来る」
やっと自分の背中の大剣をおろして壁に立てかけた。
コリンが「あ」って顔をする。
シークが今まで大剣すらおろしていなかったてってことに今やっと気づいたんだろう。
「ごめん、シークさん。帰って来たばっかりだっていうのに‥」
コリンは慌てて謝ったが、アンバーは依然ニヤニヤしている。
‥こいつは何考えてるのかよくわからない。
コリンはちらっと、アンバーを睨み付けた。
「いや。ザッカさんたちは? 」
ぽん、とコリンの頭に手を置いて「気にしないで」のつもりで微笑んだ(シークにとっては微笑んだつもりだが。実際にはそう表情は変わっていない)
「まだ」
ちょっと赤くなって嬉しそうな顔をしたコリンが小さく首を振る。コリンには微笑が伝わった様だ。
「そっか」
シークがまた心なし優しい表情で頷く。
「そりゃそうと。さっきの話。目の底が熱くなるの? 」
その優しい空気を散らすように、アンバーが首を傾げながらシークに聞いた。
「ああ」
シークがアンバーを振り向く。アンバーは考え込む様な顔をしていた。
「アンバーは違うの? 」
コリンが首を傾げる。
目の底が熱くなるの? って聞いてるってことは‥アンバーは熱くならないってことだ。
「ならないなあ。‥コリンはどうなんだ? 」
ちらりと視線をコリンに移し、答えを促す。
「魔術を使っても僕は何も変わりは無いよ。手はそりゃ熱くなるけど」
手に魔力を集めるんだから、熱くなるのは当たり前だ。
‥ってことは、シークさんは目に魔力が集まるってことだろうか?
「そりゃ手はな」
「あ、あと魔術紋。魔術紋も熱くなるよね。‥そういえば、アンバーって魔術紋あるの? 」
「見たことないな。あったとしても、腕や足、腹くらいなら自分で気付くだろうから、背中とか頭皮とか自分ではみえない場所にあるのかもな。‥でも今までそんなこと言われたことがないな」
わざわざ、「言われたことないって、誰に? 」とか聞かない。コリンは未経験だが、別に普通に知識位ある。
背中とかお尻とか、他の人に見られることがあったけど、誰もそんなこと言ったことない‥って言ったんでしょ? しかも、それって普通に着替えを見られた、とかじゃないんでしょ。わかるよ、アンバーほどの男前ならそういうこと今までありまくったでしょうよ。
アンバーのエッチの事情とか、ホント全然興味ないし、どうでもいい。
「まあ、暗闇だから分からなかったんだろうし、そもそも、(相手は)職業紋のことすら知らないかもしれないな。まあ、俺も良く知らないし。
‥コリン、今度探してみてくれない? 」
例の色っぽい視線で微笑む。
‥このセクハラ男め。
やたらめったらチャームの魔術を使いまくりよって!! お前はインキュバスか!!
コリンが真っ赤になって、怒りを貯めていたら、
「案外尻にあって蒙古斑だと思われてきたのかもな。魔術紋は赤いし」
シークがぼそりと呟いた。
‥恋人をセクハラ(言葉)されて怒ったのかな?
やきもち? ‥うれしい‥。
アンバーの微妙な顔も面白いし! ww
にやにやが止まらないコリンだった。
で、結局のところ「じゃあ、アンバーはどうなんだ」って話になって、
「‥熱くなるといえば‥背中に違和感はあるかな? 」
ふう、とため息をついて、アンバーが背中に手をやった。
ここら辺、って説明しているんだろう。
丁度肩甲骨の辺りだ。
ああ、案外あるらしいね。学校にいるとき(教会ね)女の子が「こんなところに出たら、見せられない! 」って言ってて「あ、俺もだわ」って結構な人数が同意したんだよね。なんでも、職業紋が何処にあるか分からないから友達に探してもらったらしい。‥よかったな。お尻とかじゃなくって。他の男子学生についてもそんな感じだった。
‥僕なんて友達いなかったから、自分で見れる場所で良かったよ‥。
コリンはふう、と小さく息を吐いた。
‥まあ、アンバーの分は友達の僕が確認してあげよう。
「それかなあ‥。アンバー背中見せて? 」
コリンが聞くと、にやっとアンバーが笑った。
「いいけど、‥先にコリンの見せてよ、背中だったら、どうせ俺見れないじゃない。俺も自分の背中にどんなのがあるのか知りたいじゃない? 」
‥懲りないなあアンバーは。いっそ逞しいな、って思うよ。
今度はシークがため息をついて、
「俺の職業紋見せてやるよ。魔術紋じゃないから模様が違うけど、それだけでそう変わらない。色も同じだし。ほら、腕にあるからすぐ出せるし。‥上腕なんだ。‥ええと、右だったか左だったか‥」
ごそごそと上着を脱ごうとするシークをアンバーがうんざりした顔で制止し、
「‥興味なくなった。いい」
がっくりと肩を落とした。
「はははははは! 」
二人の漫才みたいな会話になんだかコリンは笑ってしまった。
因みに、アンバーの職業紋(赤の魔術紋)は左の肩甲骨の所にあった。アンバーは「コリンも見せろ」とうるさかったが、無言で睨み付ける‥というシークには珍しい攻撃を受け、黙った。コリンの方からは表情が見えなかったから分からないんだけど、‥怖かったんだろうか? (めちゃ怖かったようです)
でも、まあ。
「尻じゃなくてよかった」
のは、ホントのとこ。
「アンバーもシークさんも目に何らかの変化がある‥。だけど僕はない‥属性の問題かな」
アンバーは闇属性。シークさんは‥緑色ってことは‥土属性かな‥風属性かも‥? なんだろ‥
なんにせよアンバーとシークさんの属性は違う。‥属性は関係が無さそう。
でも、‥これって解明する必要あるのかな。
その前に今ちょっと気になったことがある。
「でもアンバー‥」
「何? 」
「アンバーは魔術を使っている時自分の目の色が変わったって自分で分かった‥ってこと? 」
これだ。
誰かにそう言われたってことなら、それで納得なんだけど、なんか‥アンバーってソロっぽいから‥でも、まああの森でもヘボい兵士と一緒にいたから、そいつらに指摘されたのかな?
コリンが首を傾げながら聞いたら、アンバーは「ああ」とかちょっと微妙な表情をして
「‥常に、自分の目と目が合ってるって感触があるからな」
ぼそり、と呟いた。
「‥‥え? 」
‥え? 今なんて?
コリンとシークが自分を見て固まっているのを見たアンバーは何とも居心地悪そうな顔をして
「普通はね。自分の顔は、鏡を見ないとわかんないけど、でも、自分の顔のパーツって常に目の端に入ってるよね? 」
ぼそぼそと説明を始めた。
コリンとシークがごくり、と唾をのむ。
「目の端」
まあ、たしかに。
コリンは単語を反芻して、頷いた。
「例えば、鼻。目線を下げたら見えるよね。鼻の頭。それを意識してたら、実際には見えていないはずなんだけど口も見える気がするよね? それと同じで、気がついたら、自分の目が見えてる気になって来た。そして、‥質が悪いことに、いつしかその目と目が合うようになったんだ」
「目が合う‥」
‥質が悪いというか、気持ちが悪い‥。
思ってた以上に、ホラー‥。
シークは、一瞬きょとんした表情になった。
そりゃ、そんなこと急に聞かれたら、驚く。
しかも、自分は今帰って来たばかりだ。
帰って来てドアをあけて「ただいま」と言ったか言わなかったか‥ってタイミングでコリンに抱き着かれて、アンバーに意味の分からない事言われて‥コリンも変なことを言ってて‥
今に至る。
コリンとアンバーは自分が帰ってくるまでその話をしていたんだろうから分かるんだろうが、自分は帰ってきて急にそんな話をされたんだ。そりゃ、びっくりしかしないだろう。
「え‥」
シークは、眉を寄せて苦笑いするが、目の前のコリンは‥真剣そのものって顔をしている。
‥このことは、よっぽどコリンにとって重要で、衝撃的なことだったのだろう。
ふう、と一息つくと
「魔力については‥母さんが魔術士だったから、「自分にもあるかも」って思って練習したことがあったんだ。ちょっとだけね。それで、剣にプラスするってイメージで魔力を纏わせる練習をしたんだ。練習って言っても、他の冒険者に教わる程度の事だ。ちゃんと習ったわけでもない。だけど、冒険者ってのはみんなそんなもんだ。必要なことを習うだけに過ぎない。
そのとき、‥何となく。時々、目の底が熱くなることがあった。自分では見たことはなかったけど、目に変化があるって言われたら、納得は出来る」
やっと自分の背中の大剣をおろして壁に立てかけた。
コリンが「あ」って顔をする。
シークが今まで大剣すらおろしていなかったてってことに今やっと気づいたんだろう。
「ごめん、シークさん。帰って来たばっかりだっていうのに‥」
コリンは慌てて謝ったが、アンバーは依然ニヤニヤしている。
‥こいつは何考えてるのかよくわからない。
コリンはちらっと、アンバーを睨み付けた。
「いや。ザッカさんたちは? 」
ぽん、とコリンの頭に手を置いて「気にしないで」のつもりで微笑んだ(シークにとっては微笑んだつもりだが。実際にはそう表情は変わっていない)
「まだ」
ちょっと赤くなって嬉しそうな顔をしたコリンが小さく首を振る。コリンには微笑が伝わった様だ。
「そっか」
シークがまた心なし優しい表情で頷く。
「そりゃそうと。さっきの話。目の底が熱くなるの? 」
その優しい空気を散らすように、アンバーが首を傾げながらシークに聞いた。
「ああ」
シークがアンバーを振り向く。アンバーは考え込む様な顔をしていた。
「アンバーは違うの? 」
コリンが首を傾げる。
目の底が熱くなるの? って聞いてるってことは‥アンバーは熱くならないってことだ。
「ならないなあ。‥コリンはどうなんだ? 」
ちらりと視線をコリンに移し、答えを促す。
「魔術を使っても僕は何も変わりは無いよ。手はそりゃ熱くなるけど」
手に魔力を集めるんだから、熱くなるのは当たり前だ。
‥ってことは、シークさんは目に魔力が集まるってことだろうか?
「そりゃ手はな」
「あ、あと魔術紋。魔術紋も熱くなるよね。‥そういえば、アンバーって魔術紋あるの? 」
「見たことないな。あったとしても、腕や足、腹くらいなら自分で気付くだろうから、背中とか頭皮とか自分ではみえない場所にあるのかもな。‥でも今までそんなこと言われたことがないな」
わざわざ、「言われたことないって、誰に? 」とか聞かない。コリンは未経験だが、別に普通に知識位ある。
背中とかお尻とか、他の人に見られることがあったけど、誰もそんなこと言ったことない‥って言ったんでしょ? しかも、それって普通に着替えを見られた、とかじゃないんでしょ。わかるよ、アンバーほどの男前ならそういうこと今までありまくったでしょうよ。
アンバーのエッチの事情とか、ホント全然興味ないし、どうでもいい。
「まあ、暗闇だから分からなかったんだろうし、そもそも、(相手は)職業紋のことすら知らないかもしれないな。まあ、俺も良く知らないし。
‥コリン、今度探してみてくれない? 」
例の色っぽい視線で微笑む。
‥このセクハラ男め。
やたらめったらチャームの魔術を使いまくりよって!! お前はインキュバスか!!
コリンが真っ赤になって、怒りを貯めていたら、
「案外尻にあって蒙古斑だと思われてきたのかもな。魔術紋は赤いし」
シークがぼそりと呟いた。
‥恋人をセクハラ(言葉)されて怒ったのかな?
やきもち? ‥うれしい‥。
アンバーの微妙な顔も面白いし! ww
にやにやが止まらないコリンだった。
で、結局のところ「じゃあ、アンバーはどうなんだ」って話になって、
「‥熱くなるといえば‥背中に違和感はあるかな? 」
ふう、とため息をついて、アンバーが背中に手をやった。
ここら辺、って説明しているんだろう。
丁度肩甲骨の辺りだ。
ああ、案外あるらしいね。学校にいるとき(教会ね)女の子が「こんなところに出たら、見せられない! 」って言ってて「あ、俺もだわ」って結構な人数が同意したんだよね。なんでも、職業紋が何処にあるか分からないから友達に探してもらったらしい。‥よかったな。お尻とかじゃなくって。他の男子学生についてもそんな感じだった。
‥僕なんて友達いなかったから、自分で見れる場所で良かったよ‥。
コリンはふう、と小さく息を吐いた。
‥まあ、アンバーの分は友達の僕が確認してあげよう。
「それかなあ‥。アンバー背中見せて? 」
コリンが聞くと、にやっとアンバーが笑った。
「いいけど、‥先にコリンの見せてよ、背中だったら、どうせ俺見れないじゃない。俺も自分の背中にどんなのがあるのか知りたいじゃない? 」
‥懲りないなあアンバーは。いっそ逞しいな、って思うよ。
今度はシークがため息をついて、
「俺の職業紋見せてやるよ。魔術紋じゃないから模様が違うけど、それだけでそう変わらない。色も同じだし。ほら、腕にあるからすぐ出せるし。‥上腕なんだ。‥ええと、右だったか左だったか‥」
ごそごそと上着を脱ごうとするシークをアンバーがうんざりした顔で制止し、
「‥興味なくなった。いい」
がっくりと肩を落とした。
「はははははは! 」
二人の漫才みたいな会話になんだかコリンは笑ってしまった。
因みに、アンバーの職業紋(赤の魔術紋)は左の肩甲骨の所にあった。アンバーは「コリンも見せろ」とうるさかったが、無言で睨み付ける‥というシークには珍しい攻撃を受け、黙った。コリンの方からは表情が見えなかったから分からないんだけど、‥怖かったんだろうか? (めちゃ怖かったようです)
でも、まあ。
「尻じゃなくてよかった」
のは、ホントのとこ。
「アンバーもシークさんも目に何らかの変化がある‥。だけど僕はない‥属性の問題かな」
アンバーは闇属性。シークさんは‥緑色ってことは‥土属性かな‥風属性かも‥? なんだろ‥
なんにせよアンバーとシークさんの属性は違う。‥属性は関係が無さそう。
でも、‥これって解明する必要あるのかな。
その前に今ちょっと気になったことがある。
「でもアンバー‥」
「何? 」
「アンバーは魔術を使っている時自分の目の色が変わったって自分で分かった‥ってこと? 」
これだ。
誰かにそう言われたってことなら、それで納得なんだけど、なんか‥アンバーってソロっぽいから‥でも、まああの森でもヘボい兵士と一緒にいたから、そいつらに指摘されたのかな?
コリンが首を傾げながら聞いたら、アンバーは「ああ」とかちょっと微妙な表情をして
「‥常に、自分の目と目が合ってるって感触があるからな」
ぼそり、と呟いた。
「‥‥え? 」
‥え? 今なんて?
コリンとシークが自分を見て固まっているのを見たアンバーは何とも居心地悪そうな顔をして
「普通はね。自分の顔は、鏡を見ないとわかんないけど、でも、自分の顔のパーツって常に目の端に入ってるよね? 」
ぼそぼそと説明を始めた。
コリンとシークがごくり、と唾をのむ。
「目の端」
まあ、たしかに。
コリンは単語を反芻して、頷いた。
「例えば、鼻。目線を下げたら見えるよね。鼻の頭。それを意識してたら、実際には見えていないはずなんだけど口も見える気がするよね? それと同じで、気がついたら、自分の目が見えてる気になって来た。そして、‥質が悪いことに、いつしかその目と目が合うようになったんだ」
「目が合う‥」
‥質が悪いというか、気持ちが悪い‥。
思ってた以上に、ホラー‥。
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
腐男子ですが、お気に入りのBL小説に転移してしまいました
くるむ
BL
芹沢真紀(せりざわまさき)は、大の読書好き(ただし読むのはBLのみ)。
特にお気に入りなのは、『男なのに彼氏が出来ました』だ。
毎日毎日それを舐めるように読み、そして必ず寝る前には自分もその小説の中に入り込み妄想を繰り広げるのが日課だった。
そんなある日、朝目覚めたら世界は一変していて……。
無自覚な腐男子が、小説内一番のイケてる男子に溺愛されるお話し♡
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
今まで我儘放題でごめんなさい! これからは平民として慎ましやかに生きていきます!
華抹茶
BL
旧題:今まで我儘放題でごめんなさい!これからは平民として慎ましやかに生きていきます!〜平民シリーズ①エレン編〜
第10回BL大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございました!
それを機に、書籍化&レンタルとなりました。(2024.2.15~)
『平民シリーズ』としてシリーズ化しており、孫編のジェフリー編まで続いています。
またこちらもよろしくお願いいたします。
「エレン・フィンバー公爵令息!私クリストファー・ダウニー・クリステンはお前との婚約を破棄する事をここに宣言する!」
学園の卒業パーティーで、婚約者のクリストファー殿下に婚約破棄を宣言されたエレン。そのショックで前世の記憶が蘇り……って記憶が戻る前の俺って性格悪すぎ最低野郎じゃん!!
「…………クリス様。いいえ、クリストファー殿下。婚約破棄をお受けいたします。今までご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」
こうなったのは俺のせい。婚約破棄承ります!これからは反省して平民として慎ましやかに生きていきます!
※番外編は以前投稿した物を、書籍版と齟齬のないよう加筆・改稿したものを掲載し直していきます。
また、リクエスト等あれば投げていただければ出来るだけ頑張りたいと思います!
改稿していない番外編は『旧・番外編』としてそのまま掲載してあります。
新しいエレン達の物語を、今後ともよろしくお願いいたします!
[完結]堕とされた亡国の皇子は剣を抱く
小葉石
BL
今は亡きガザインバーグの名を継ぐ最後の亡国の皇子スロウルは実の父に幼き頃より冷遇されて育つ。
10歳を過ぎた辺りからは荒くれた男達が集まる討伐部隊に強引に入れられてしまう。
妖精姫との名高い母親の美貌を受け継ぎ、幼い頃は美少女と言われても遜色ないスロウルに容赦ない手が伸びて行く…
アクサードと出会い、思いが通じるまでを書いていきます。
※亡国の皇子は華と剣を愛でる、
のサイドストーリーになりますが、この話だけでも楽しめるようにしますので良かったらお読みください。
際どいシーンは*をつけてます。
にーちゃんとおれ
なずとず
BL
おれが6歳の時に出来たにーちゃんは、他に居ないぐらい素敵なにーちゃんだった。そんなにーちゃんをおれは、いつのまにか、そういう目で見てしまっていたんだ。
血の繋がっていない兄弟のお話。
ちょっとゆるい弟の高梨アキト(弟)×真面目系ないいお兄ちゃんのリク(兄)です
アキト一人称視点で軽めのお話になります
6歳差、24歳と18歳時点です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる