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15.初めての共同作業ですね!(コリンは、つい、余計なことを言ってしまうんです‥)
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「手抜き? 」
シークが首を傾げる。
手抜きとは‥何のことだろう? 何を手抜きするんだろう?
「何を手抜き? 」
シークが聞くと、肩をすくめてコリンが「相棒の‥です」
「雑魚がちょびっとだけいる位だから、僕だけでイイかな~って」
「は!? 」
シークの視線が一瞬剣呑になった。
コリンはへにゃっと
「いや‥はは」
肩をすくめて、誤魔化すように‥作り笑いをする。
「いいかな~じゃないだろ?! 勝手なことをするつもりだったのか!? そもそもコリンは‥」
その後数分、コリンはシークに説教された。
そして、
勝手な行動をしない事。
報告の義務。
そして、一番大事なことは、
自分の力を過信しない事。
を約束させられた。
冒険者として、慣れてるシークでも、自分の力を過信なんてしない。
過信すると、見落としが出来るし、冷静な判断が出来なくなる。
「‥ごめんなさい」
しゅーんとなって、項垂れながらお説教を聞いたけど‥
コリンはなんだかうれしいなって、思ったんだ。
心配されるって、‥自分の事思ってくれてるんだもの。‥やっぱりうれしい。
「で、さっき言ってた件だけど‥、その‥雑魚の人数は何人いたんだ? 」
朝食の用意をして、シークが昨日と同じようにスープのカップを渡してくれながら、シークが聞いた。
その口調はもう怒っていない。
いつまでも怒りを持続させないタイプの様だ。
気持ちの切り替えは、シークの様にソロで冒険者するものにとっては大事な作業だが、それは、ペアやパーティーを組む際には、更に大事なものだと思えた。
‥いつまでもギスギスしてたら、嫌だもんね。
コリンはほっとした。
どころか‥
シークさん、雑魚って言いにくそうにしてたの、可愛いい!
‥けろってしてる。
さっきはそれでも、反省はしたんだけどね。
そうそう、案外とコリンの方が口が悪いんだ。‥なんていうか、興味のないものに対する扱いが、悪いの。
シークにはそういうところがない。寧ろ、真っ直ぐ育ってるのは、シークの方。両親・兄弟もいて関係も良好なコリンの方がひねくれて育ってるってこれ如何に‥。
「あ、ありがとうございます~♡」
真新しい木のカップ。
コリン専用だ。お客サンじゃないって認められたみたいで嬉しいが、‥間接キッス出来なくなってちょっと寂しい。
‥いいもん。終わったらホントのキスしてもらうもん。
一瞬、悔しそうな顔した、嬉しそうな顔になり‥ちょっと頬を赤くした‥忙しいコリンを、シークがじとっと見た。
‥なんか、ろくでもない事考えてるって一目でわかる。全部顔に出ちゃってる。‥ホント、単純な奴だよな‥。
なんて思ったが、口には出さなかった。わざわざ自分から話を脱線させてはいけない。
それに‥今そんな浮ついた雰囲気になるのは、良くないからな。
「ええと‥魔法使いが2人ですね。あと、剣を使う兵士が‥二人だったかな? 洞窟の仲間ではサーチできなかったから正確な人数は分からないです。ただ、それほど「ヤバい奴がいる」って雰囲気は無かったです。そこそこの奴が何人か‥って感じですね」
「‥そもそも、いたんだな。さっきコリンはいないって‥」
こくん、とコリンが頷く。
「ええ。すみません。魔力反応だけでいないって言ってしまって」
そう言って、一口スープを口にする。
今日も美味しい‥。結婚して‥
‥じゃなくて‥
「さっき、念のために‥って、この森全体を全生物を対象にして、生命反応をサーチして分かったんですよ。いや~。中々の結界張ってますね。ざっと見ただけだったら分からなかったです」
「結界‥」
シークも一口スープを飲む。
「その、魔術士が張ったものか? 」
コリンが頷く。
「‥多分、あの結界を維持するだけが目的の魔術士って感じがしましたよ。結界を得意とする防衛系の魔術士ですね」
「ってことは、兵士が守りだな、結界を張ってもなお侵入された場合の守り‥」
コリンが頷く。
「そうなりますね」
だけど、コリン曰く「そこそこ」。‥どれくらいを、そこそこって言ってるんだろう‥。
「‥何を守ってるんだろう。そこまでの結界を張って、守っているものって何だろう‥」
ぽつり、とコリンが呟き、シークが頷く。
「それを調べるのが先って感じがするな。で、小悪党の小遣い稼ぎならそれでよし‥ギルドに報告して終わりだ。‥だけど、民に迷惑をかけるものだったら‥」
そこまで言いかけて、はっと気付いた。
「‥あっちの事をコリンが気付けたってことは‥あっちからもこっちの事を‥」
シークが周りを見渡そうとするのを、コリンがにっこりと微笑んで止める。
「大丈夫です。結界なら僕の方が上です」
‥流石、ハイスペック。
「目に見えたものを適当に攻撃してくる下級の魔獣と違って、中級以上は魔力を読んで居場所に辺りをつけてから現れるから。こうしてこの森に入った時から僕とシークさんに魔力を消す結界を張っているんです。相手には気付かれない様に、気配だけを探してたんです。‥まあ、だけど、それでも魔物や魔獣は野生の勘で稀に気配に気付くことはありますけどね。
まず人間は絶対に気付かないと思いますよ」
コリンは、自信たっぷりだ。
‥だから、自分を過信するのは止せってさっき‥。
‥ん? 待てよ‥待てよ? 。
‥人間は絶対に気付かない‥
「人間は‥」
シークは、一瞬感じた違和感を口にした。
「え? 」
真面目な顔をして固まったシークにコリンが首を傾げる。
シークは考え込むような顔をして暫くそのまま固まっていたが
「人間は気付かないって言ったな、さっき」
コリンに視線を合わせることなく、硬い表情のまま呟いた。
「ええ」
こくん、と、コリンが頷く。
シークが顔を上げる
「じゃあ、魔物は? ‥奴らが守ってるものが、魔物だとしたら? その魔物が俺たちに気付くってことはあるのか? 」
確認を求める様に、コリンを見るシークにコリンは
「‥あるかも‥しれないですね」
分かりやすく赤面した。
うう、
不意打ちのシークさん。
心臓に‥。
が、そのふわふわした雰囲気も
「しかも、魔物は人間より、種族によっては、ずっと気配操作が得意なものもいますね‥ああ‥失念していました」
‥言いながら、目に見えて
その表情が剣呑なものに変わっていった。
自分の見落としに気付いたからだ。
‥魔物‥。
最後には、真剣な表情になって、コリンが振り向いて‥「そっちの方」に目をやった。
シークもコリンの視線の先を見た。
が、シークには何も見えなかった。
気配遮断、魔力操作、隠匿の効果の高等結界。
‥そういえば、維持すること位は出来ようが、あの二人にあれだけの結界が張れるかな‥。
「‥近くにいって実際に目で見るしかないってことか‥」
ふう、とシークが小さくため息をつく。
「そうですね‥」
硬い表情のままのコリンが頷く。
ふ、
シークは苦笑して
「コリン。改めて約束してくれ。‥今後一切単独行動はしないと」
ぽん、とコリンの頭を軽く小突いた。
「はい」
しゅんとコリンが頭を垂れる。
ちらっと視線だけ上げてシークを盗み見し‥
「‥相棒なんだろ? 」
苦笑する、イケメン(コリン限定の感想です)を見て
きゅーーん
ってなる。
「はい! 」
がばって顔を上げて、元気に頷いた。
「初めての共同作業ですね! 」
‥ああ、置いていかないで~!!
‥また余計なことを言ってしまった‥。
シークが首を傾げる。
手抜きとは‥何のことだろう? 何を手抜きするんだろう?
「何を手抜き? 」
シークが聞くと、肩をすくめてコリンが「相棒の‥です」
「雑魚がちょびっとだけいる位だから、僕だけでイイかな~って」
「は!? 」
シークの視線が一瞬剣呑になった。
コリンはへにゃっと
「いや‥はは」
肩をすくめて、誤魔化すように‥作り笑いをする。
「いいかな~じゃないだろ?! 勝手なことをするつもりだったのか!? そもそもコリンは‥」
その後数分、コリンはシークに説教された。
そして、
勝手な行動をしない事。
報告の義務。
そして、一番大事なことは、
自分の力を過信しない事。
を約束させられた。
冒険者として、慣れてるシークでも、自分の力を過信なんてしない。
過信すると、見落としが出来るし、冷静な判断が出来なくなる。
「‥ごめんなさい」
しゅーんとなって、項垂れながらお説教を聞いたけど‥
コリンはなんだかうれしいなって、思ったんだ。
心配されるって、‥自分の事思ってくれてるんだもの。‥やっぱりうれしい。
「で、さっき言ってた件だけど‥、その‥雑魚の人数は何人いたんだ? 」
朝食の用意をして、シークが昨日と同じようにスープのカップを渡してくれながら、シークが聞いた。
その口調はもう怒っていない。
いつまでも怒りを持続させないタイプの様だ。
気持ちの切り替えは、シークの様にソロで冒険者するものにとっては大事な作業だが、それは、ペアやパーティーを組む際には、更に大事なものだと思えた。
‥いつまでもギスギスしてたら、嫌だもんね。
コリンはほっとした。
どころか‥
シークさん、雑魚って言いにくそうにしてたの、可愛いい!
‥けろってしてる。
さっきはそれでも、反省はしたんだけどね。
そうそう、案外とコリンの方が口が悪いんだ。‥なんていうか、興味のないものに対する扱いが、悪いの。
シークにはそういうところがない。寧ろ、真っ直ぐ育ってるのは、シークの方。両親・兄弟もいて関係も良好なコリンの方がひねくれて育ってるってこれ如何に‥。
「あ、ありがとうございます~♡」
真新しい木のカップ。
コリン専用だ。お客サンじゃないって認められたみたいで嬉しいが、‥間接キッス出来なくなってちょっと寂しい。
‥いいもん。終わったらホントのキスしてもらうもん。
一瞬、悔しそうな顔した、嬉しそうな顔になり‥ちょっと頬を赤くした‥忙しいコリンを、シークがじとっと見た。
‥なんか、ろくでもない事考えてるって一目でわかる。全部顔に出ちゃってる。‥ホント、単純な奴だよな‥。
なんて思ったが、口には出さなかった。わざわざ自分から話を脱線させてはいけない。
それに‥今そんな浮ついた雰囲気になるのは、良くないからな。
「ええと‥魔法使いが2人ですね。あと、剣を使う兵士が‥二人だったかな? 洞窟の仲間ではサーチできなかったから正確な人数は分からないです。ただ、それほど「ヤバい奴がいる」って雰囲気は無かったです。そこそこの奴が何人か‥って感じですね」
「‥そもそも、いたんだな。さっきコリンはいないって‥」
こくん、とコリンが頷く。
「ええ。すみません。魔力反応だけでいないって言ってしまって」
そう言って、一口スープを口にする。
今日も美味しい‥。結婚して‥
‥じゃなくて‥
「さっき、念のために‥って、この森全体を全生物を対象にして、生命反応をサーチして分かったんですよ。いや~。中々の結界張ってますね。ざっと見ただけだったら分からなかったです」
「結界‥」
シークも一口スープを飲む。
「その、魔術士が張ったものか? 」
コリンが頷く。
「‥多分、あの結界を維持するだけが目的の魔術士って感じがしましたよ。結界を得意とする防衛系の魔術士ですね」
「ってことは、兵士が守りだな、結界を張ってもなお侵入された場合の守り‥」
コリンが頷く。
「そうなりますね」
だけど、コリン曰く「そこそこ」。‥どれくらいを、そこそこって言ってるんだろう‥。
「‥何を守ってるんだろう。そこまでの結界を張って、守っているものって何だろう‥」
ぽつり、とコリンが呟き、シークが頷く。
「それを調べるのが先って感じがするな。で、小悪党の小遣い稼ぎならそれでよし‥ギルドに報告して終わりだ。‥だけど、民に迷惑をかけるものだったら‥」
そこまで言いかけて、はっと気付いた。
「‥あっちの事をコリンが気付けたってことは‥あっちからもこっちの事を‥」
シークが周りを見渡そうとするのを、コリンがにっこりと微笑んで止める。
「大丈夫です。結界なら僕の方が上です」
‥流石、ハイスペック。
「目に見えたものを適当に攻撃してくる下級の魔獣と違って、中級以上は魔力を読んで居場所に辺りをつけてから現れるから。こうしてこの森に入った時から僕とシークさんに魔力を消す結界を張っているんです。相手には気付かれない様に、気配だけを探してたんです。‥まあ、だけど、それでも魔物や魔獣は野生の勘で稀に気配に気付くことはありますけどね。
まず人間は絶対に気付かないと思いますよ」
コリンは、自信たっぷりだ。
‥だから、自分を過信するのは止せってさっき‥。
‥ん? 待てよ‥待てよ? 。
‥人間は絶対に気付かない‥
「人間は‥」
シークは、一瞬感じた違和感を口にした。
「え? 」
真面目な顔をして固まったシークにコリンが首を傾げる。
シークは考え込むような顔をして暫くそのまま固まっていたが
「人間は気付かないって言ったな、さっき」
コリンに視線を合わせることなく、硬い表情のまま呟いた。
「ええ」
こくん、と、コリンが頷く。
シークが顔を上げる
「じゃあ、魔物は? ‥奴らが守ってるものが、魔物だとしたら? その魔物が俺たちに気付くってことはあるのか? 」
確認を求める様に、コリンを見るシークにコリンは
「‥あるかも‥しれないですね」
分かりやすく赤面した。
うう、
不意打ちのシークさん。
心臓に‥。
が、そのふわふわした雰囲気も
「しかも、魔物は人間より、種族によっては、ずっと気配操作が得意なものもいますね‥ああ‥失念していました」
‥言いながら、目に見えて
その表情が剣呑なものに変わっていった。
自分の見落としに気付いたからだ。
‥魔物‥。
最後には、真剣な表情になって、コリンが振り向いて‥「そっちの方」に目をやった。
シークもコリンの視線の先を見た。
が、シークには何も見えなかった。
気配遮断、魔力操作、隠匿の効果の高等結界。
‥そういえば、維持すること位は出来ようが、あの二人にあれだけの結界が張れるかな‥。
「‥近くにいって実際に目で見るしかないってことか‥」
ふう、とシークが小さくため息をつく。
「そうですね‥」
硬い表情のままのコリンが頷く。
ふ、
シークは苦笑して
「コリン。改めて約束してくれ。‥今後一切単独行動はしないと」
ぽん、とコリンの頭を軽く小突いた。
「はい」
しゅんとコリンが頭を垂れる。
ちらっと視線だけ上げてシークを盗み見し‥
「‥相棒なんだろ? 」
苦笑する、イケメン(コリン限定の感想です)を見て
きゅーーん
ってなる。
「はい! 」
がばって顔を上げて、元気に頷いた。
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‥ああ、置いていかないで~!!
‥また余計なことを言ってしまった‥。
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