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8.☆ 先輩たちは、コリンの近況報告を、生温かい顔して聞いたんです。
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※ 途中、主人公たち(コリン&シーク)以外の第三者のR18表現があります。‥読み飛ばしていただいて、問題はないです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「絶対、シークさんと一緒にいたいんです!! だから。どっちか選んでください!! 。」
「ええ!? なんで? 俺に断るって選択肢ないの?? 」
シークは絶句して、
脱力した。
「ないです。この二択しか、ないです! 」
コリンが力いっぱい断言する。
「嫁(※男だけど)か、相棒」
の、二択。
「‥じゃあ、相棒で‥」
‥まあ、そうなっちゃうよね。(注: 普通はなりません)
そんな二択、はなっから選ぶ必要すらないんだけど、「どちらか選ばないといけない」って思っちゃったら‥そうなっちゃうよね。
どっちか選ばないといけない‥って、騙されてる地点で完全に、シークの押され負け。
コリンはそんなシークににっこりと花が咲くように笑いかけると
「はい、わかりました! よろしくお願いします! 」
そう言って、シークの両手を握りしめた。
『シークさんの独占密着インタビューをします。そのまま結婚しちゃうかもしれないです コリン』
「‥ってことになったって。伝書鳥がさっき伝えて来た」
ナナフルが、くすくす笑いながら伝書鳥が運んできた手紙をたたみ直した。
それを引き出しにしまう。
「コリンの奴‥思った以上にやべえな。でも、まあ‥俺が調べたところでは、シーク・ナーサリーは問題ない‥白だ。一緒にいても心配はないだろう」
ザッカがため息をつきながらソファーにゆっくり身を沈める。
事務所にある、「応接間」的なスペースだ。
といって、テーブルとソファーといった応接セットがあるだけ。あとは、印刷機だとか、小さなキッチンなんかもここにある。
社員のディスク的なものは、一応パーティション的なもので隔離されており、ここで寝泊まりも出来るように、バストイレ一体型の部屋が一部屋、仮眠する部屋が一部屋ある。
応接セット‥といいながら、殆ど社員しか使わないんだけどね。
「彼‥シーク・ナーサリー自身に問題がなくても、コリンが「巻き込まれる」‥ということはないでしょうかね? 」
「シークがいるし‥そう危ないこともないだろうし、そもそもコリンなら大丈夫だろう。あれから調べたんだけど、コリンは魔術の方も相当な実力らしい。魔術士紋ももってしな。実戦経験がないから実戦向きじゃないとしても、攻撃を躱すくらいなら問題ないだろう。‥って、さっきから、やけに気にしてるな」
ちら、とナナフルを顔だけで振り向いて、見上げる。
「妬きますか? 」
ふ、とナナフルが微笑む。
ナナフルの手にはコーヒーカップが二つ。
その一つをザッカに渡して、ザッカの横に座る。
「いや、なんか‥子供を心配する母親みたいだなって」
コーヒーを受け取ったザッカが、ふうふうと息を吹きかける。
ザッカは、熱いものが苦手なのだ。
「あら。ふふ。じゃあ、ザッカはお父さんですか? 」
ナナフルの唇がコーヒーカップのふちに軽く触れるのを、ぼんやり眺めながら
「あんなデカい子供はいねえよ」
ちょっと肩を上げて、否定する。
空になった自分のコーヒーカップをローテーブルに置き、ナナフルのコーヒーカップも続けてそこに置くと、腕を伸ばして、ナナフルの肩を引き寄せ、ナナフルの唇に軽く口づける。
「ん‥」
慣れた様子でザッカの口づけを受け入れ
「でも、‥最強のSランクとコリンが組めば、確かに怖いことはない気がしますね。あの疑惑を暴き出し‥解決出来るかも‥しれないですね」
唇を離して、ザッカに微笑みかける。
「ああ」
ザッカは頷いて、頭をナナフルの肩口にうずめる。
「くすぐったいよ、ザッカ。昼間っから、‥何かスイッチが入った? 」
ナナフルが、甘えて来たザッカの頭を撫ぜる。
「さっき、コリンを心配する母親みたいな顔にグッときた」
ザッカはナナフルの肩口に顔をうずめたまま言った。シャツ越しに触れる熱い吐息と唇がくすぐったい。
「なにそれ」
くすくすとナナフルが笑う。
話口調が、友達に対する口調の様にフランクになる。
この二人は実は、幼馴染だ。
あんまり誰も知らない様な田舎から二人で出てきて、同居しながら雑誌の創刊を目指して来た。
王都では珍しい、スクープ記事を上げる雑誌だ。
普通の雑誌は、権力者にとって都合の悪い記事を書かない。
スキャンダルは書くが、権力者の意向に沿って書かれていることが多く、真実を包み隠さず‥なんて記事は全くといっていい程、ない。
真実を書くのは、本当に危険行為だ。
貴族自身に力がなくても、貴族は刺客を雇う。金と権力を力に、自分に都合の悪いものを排除する。
その刺客というのが、騎士崩れの剣士だったり、高ランク冒険者だったりするのだ。
表立ってそういう依頼がギルドに入るわけがない。
誰かが、それの依頼を受けて、「腕に自信がある」彼らに仕事を斡旋している者がいる。
彼らを纏めているからには、まとめられている者以上の力がある者なのだろう。Sランク冒険者である可能性もある。‥直接は関わっていなくても、何か知っているであろう奴はいるだろう。
決して犯人に関わりがないであろう人物で、腕に覚えがあり、正義感があり、そこらを調べていても不自然ではない人物‥それが、シーク・ナーサリーだった。
「しっかし、インタビュアーするって何をインタビューする気だ、コリンのやつ」
自分がすわっていたソファーにナナフルを押し倒し、ナナフルのシャツを鎖骨迄捲し上げる。
「Sランク冒険者になるまで、でしょ? ‥んっ」
「‥今はいいや。他の奴の事、考えるな」
唇でナナフルの唇を塞いて、ザッカがにやっと野生動物の顔で笑う。
チョイ悪のこの笑顔が、ナナフルは何よりも好きだった。
ナナフルの背筋がぞくぞくっと来て、身体の力がふっと抜けるのを感じた。
自分の身体をナナフル自身よりきっと知り尽くしている指も、唇も、高めの体温も、雑誌記者だっていうのに、やたら鍛えられた身体も‥。全部好きだけど、一番好きなのはあの笑顔。
これから自分がされることの、スタートの印。
だから、条件反射的に、期待と喜びで‥身体が反応する。身体が熱くなる。ぞくぞく‥ってきた後、かあって身体が熱くなる。
ザッカのセックスは、ちょっと強引で、最後までザッカ主導だ。
ナナフルは、でもそれに不満はちっともない。
自分が主導権を握りたいって思ったこともないし、‥そもそも、セックスが始まると、最初から最後まで流されて、そんな「よそ事」考えられない。
ただ、ザッカが好きだって、思う。
ただ、ザッカにナナフルは愛されているって刻み込まれるような‥時間。
激しくって、幸せな時間。
「ザッカ、愛してる」
一緒に王都に出て来たときからずっと。
「俺も、愛してる」
ふわりと、自分以外誰にも見せない様な柔らかい顔でザッカが笑う。
優しく唇に口づけられる。
一度唇を離して、
もう一度、今度は舌を絡めた深い口づけをする。
熱っぽい目でナナフルがザッカを見上げると、
ザッカはナナフルを姫抱きにして仮眠室のベッドに運ぶ。
「ちょっと狭いんだけどな」
ザッカが自分のシャツを脱ぎ捨てながら言った。
雑誌社といえば仮眠室もいるでしょう‥って言って付けた一人用の仮眠ベッドだが、思えば一人で寝たことなんてないな、ちょっと思ったナナフルだったが、間もなく落ちて来た身体じゅうへの愛撫にもう、他の事なんて考える余裕はなくなってしまうのだった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「絶対、シークさんと一緒にいたいんです!! だから。どっちか選んでください!! 。」
「ええ!? なんで? 俺に断るって選択肢ないの?? 」
シークは絶句して、
脱力した。
「ないです。この二択しか、ないです! 」
コリンが力いっぱい断言する。
「嫁(※男だけど)か、相棒」
の、二択。
「‥じゃあ、相棒で‥」
‥まあ、そうなっちゃうよね。(注: 普通はなりません)
そんな二択、はなっから選ぶ必要すらないんだけど、「どちらか選ばないといけない」って思っちゃったら‥そうなっちゃうよね。
どっちか選ばないといけない‥って、騙されてる地点で完全に、シークの押され負け。
コリンはそんなシークににっこりと花が咲くように笑いかけると
「はい、わかりました! よろしくお願いします! 」
そう言って、シークの両手を握りしめた。
『シークさんの独占密着インタビューをします。そのまま結婚しちゃうかもしれないです コリン』
「‥ってことになったって。伝書鳥がさっき伝えて来た」
ナナフルが、くすくす笑いながら伝書鳥が運んできた手紙をたたみ直した。
それを引き出しにしまう。
「コリンの奴‥思った以上にやべえな。でも、まあ‥俺が調べたところでは、シーク・ナーサリーは問題ない‥白だ。一緒にいても心配はないだろう」
ザッカがため息をつきながらソファーにゆっくり身を沈める。
事務所にある、「応接間」的なスペースだ。
といって、テーブルとソファーといった応接セットがあるだけ。あとは、印刷機だとか、小さなキッチンなんかもここにある。
社員のディスク的なものは、一応パーティション的なもので隔離されており、ここで寝泊まりも出来るように、バストイレ一体型の部屋が一部屋、仮眠する部屋が一部屋ある。
応接セット‥といいながら、殆ど社員しか使わないんだけどね。
「彼‥シーク・ナーサリー自身に問題がなくても、コリンが「巻き込まれる」‥ということはないでしょうかね? 」
「シークがいるし‥そう危ないこともないだろうし、そもそもコリンなら大丈夫だろう。あれから調べたんだけど、コリンは魔術の方も相当な実力らしい。魔術士紋ももってしな。実戦経験がないから実戦向きじゃないとしても、攻撃を躱すくらいなら問題ないだろう。‥って、さっきから、やけに気にしてるな」
ちら、とナナフルを顔だけで振り向いて、見上げる。
「妬きますか? 」
ふ、とナナフルが微笑む。
ナナフルの手にはコーヒーカップが二つ。
その一つをザッカに渡して、ザッカの横に座る。
「いや、なんか‥子供を心配する母親みたいだなって」
コーヒーを受け取ったザッカが、ふうふうと息を吹きかける。
ザッカは、熱いものが苦手なのだ。
「あら。ふふ。じゃあ、ザッカはお父さんですか? 」
ナナフルの唇がコーヒーカップのふちに軽く触れるのを、ぼんやり眺めながら
「あんなデカい子供はいねえよ」
ちょっと肩を上げて、否定する。
空になった自分のコーヒーカップをローテーブルに置き、ナナフルのコーヒーカップも続けてそこに置くと、腕を伸ばして、ナナフルの肩を引き寄せ、ナナフルの唇に軽く口づける。
「ん‥」
慣れた様子でザッカの口づけを受け入れ
「でも、‥最強のSランクとコリンが組めば、確かに怖いことはない気がしますね。あの疑惑を暴き出し‥解決出来るかも‥しれないですね」
唇を離して、ザッカに微笑みかける。
「ああ」
ザッカは頷いて、頭をナナフルの肩口にうずめる。
「くすぐったいよ、ザッカ。昼間っから、‥何かスイッチが入った? 」
ナナフルが、甘えて来たザッカの頭を撫ぜる。
「さっき、コリンを心配する母親みたいな顔にグッときた」
ザッカはナナフルの肩口に顔をうずめたまま言った。シャツ越しに触れる熱い吐息と唇がくすぐったい。
「なにそれ」
くすくすとナナフルが笑う。
話口調が、友達に対する口調の様にフランクになる。
この二人は実は、幼馴染だ。
あんまり誰も知らない様な田舎から二人で出てきて、同居しながら雑誌の創刊を目指して来た。
王都では珍しい、スクープ記事を上げる雑誌だ。
普通の雑誌は、権力者にとって都合の悪い記事を書かない。
スキャンダルは書くが、権力者の意向に沿って書かれていることが多く、真実を包み隠さず‥なんて記事は全くといっていい程、ない。
真実を書くのは、本当に危険行為だ。
貴族自身に力がなくても、貴族は刺客を雇う。金と権力を力に、自分に都合の悪いものを排除する。
その刺客というのが、騎士崩れの剣士だったり、高ランク冒険者だったりするのだ。
表立ってそういう依頼がギルドに入るわけがない。
誰かが、それの依頼を受けて、「腕に自信がある」彼らに仕事を斡旋している者がいる。
彼らを纏めているからには、まとめられている者以上の力がある者なのだろう。Sランク冒険者である可能性もある。‥直接は関わっていなくても、何か知っているであろう奴はいるだろう。
決して犯人に関わりがないであろう人物で、腕に覚えがあり、正義感があり、そこらを調べていても不自然ではない人物‥それが、シーク・ナーサリーだった。
「しっかし、インタビュアーするって何をインタビューする気だ、コリンのやつ」
自分がすわっていたソファーにナナフルを押し倒し、ナナフルのシャツを鎖骨迄捲し上げる。
「Sランク冒険者になるまで、でしょ? ‥んっ」
「‥今はいいや。他の奴の事、考えるな」
唇でナナフルの唇を塞いて、ザッカがにやっと野生動物の顔で笑う。
チョイ悪のこの笑顔が、ナナフルは何よりも好きだった。
ナナフルの背筋がぞくぞくっと来て、身体の力がふっと抜けるのを感じた。
自分の身体をナナフル自身よりきっと知り尽くしている指も、唇も、高めの体温も、雑誌記者だっていうのに、やたら鍛えられた身体も‥。全部好きだけど、一番好きなのはあの笑顔。
これから自分がされることの、スタートの印。
だから、条件反射的に、期待と喜びで‥身体が反応する。身体が熱くなる。ぞくぞく‥ってきた後、かあって身体が熱くなる。
ザッカのセックスは、ちょっと強引で、最後までザッカ主導だ。
ナナフルは、でもそれに不満はちっともない。
自分が主導権を握りたいって思ったこともないし、‥そもそも、セックスが始まると、最初から最後まで流されて、そんな「よそ事」考えられない。
ただ、ザッカが好きだって、思う。
ただ、ザッカにナナフルは愛されているって刻み込まれるような‥時間。
激しくって、幸せな時間。
「ザッカ、愛してる」
一緒に王都に出て来たときからずっと。
「俺も、愛してる」
ふわりと、自分以外誰にも見せない様な柔らかい顔でザッカが笑う。
優しく唇に口づけられる。
一度唇を離して、
もう一度、今度は舌を絡めた深い口づけをする。
熱っぽい目でナナフルがザッカを見上げると、
ザッカはナナフルを姫抱きにして仮眠室のベッドに運ぶ。
「ちょっと狭いんだけどな」
ザッカが自分のシャツを脱ぎ捨てながら言った。
雑誌社といえば仮眠室もいるでしょう‥って言って付けた一人用の仮眠ベッドだが、思えば一人で寝たことなんてないな、ちょっと思ったナナフルだったが、間もなく落ちて来た身体じゅうへの愛撫にもう、他の事なんて考える余裕はなくなってしまうのだった。
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