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第14話 サイゼで喜ぶ彼女達
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「『うっさい。これ地毛だから。絡んでくんな』って言っちゃった♪」
テへ顔をしてリナがそう言った。。。
うん。それはボッチになるね!
久々に会った幼馴染(リナ)は高校デビューに失敗してしまっていた。
----------------------------------------------------
高校デビューに失敗した人に対してなんて声をかけたらいいかわからん。
「なんていうか…その…派手やらかしたな?」
「そうそう。自分でもマジビビるわ。やらかしたって。でも謝りたくないんだよね。この件についてはさ」
それは聞いても良い話なのか……?
そう思って俺は隣のサオリに目線を送ったが、
サオリもなんとも言えない表情をしている。
俺たちが沈黙しているとリナがしゃべりだした
「ママがお父さんと再婚した時にさ、なんかパパがいなくなっちゃった様な気がしてさ。私の体の中に居るんだぞ。って主張したくて、髪の毛の色変えたの。ただそれだけ」
それだけ、って事はないだろうけど。他人がどうこう言う問題じゃないな。
再婚した連れ子の気持ちなんて分からない。
うちは、親同士が何もなくてよかった。今は俺だけ日本に残ってるが、
まぁそれはしょうがない。海外にはほとんど、日本人高校がないからな。
突然、インターナショナルスクールになんて通っても着いていけるとは思えないし
そして、サオリの方に目線をやりその時の気持ちを思い返した。
(日本を離れなかったのは、サオリとも離れたくはなかったんだ)
その時は、、、いや『今も』だ。
それはさておき、今は目の前のリナの事だ。
「それは……なんと言うか、ご愁傷様でした?」
「いや、死んでねーしw」
「それじゃ、お悔やみ申し上げます?」
「くやんで、、、なくはないな・・・・使い方間違ってっけど」
「わかった。骨は拾ってやる」
「だから、殺すなw」
・・・・・・・・・・・・
また俺たちに沈黙が訪れる。やっぱ何話したらいいかわかんないよ。
サオリもさっきから黙り込んでるし。
とりあえず、持って来てくれた。コーラを飲んで喉を潤す。
「それで、ボッチなリナちゃんは何がしたいのかな? 突然、いっくんにちょっかいかけてさ」
「べっつにー。また友達になりたいな。ってだけだよ」
サ、サオリさん? そんなに強く当たらなくてもいいんじゃないかな?
リナとも、幼馴染だったんだよ?
……あれ? 思い返すと小学校の頃もこの二人はよく喧嘩してた気がする。
主に、里奈ちゃんがサオリちゃんに意地悪してた。。。
それで、俺が仲裁に入ってたんだっけ。
「なぁ、やめない? また仲良くしようよ。俺に免じて、な?」
「「いや、お前がいうな(し)」」
う、、、ちょっとテンプレっぽい事、言ったのが悪かったか。。。。
じゃぁ、言い方を変えるか。
「あ、争いはなにも産まないぜ? 産むのはボッチだけだ」
「は? 喧嘩売ってんの?」
リナに睨まれる。ちょっと怖い。
気まずくて、サオリを見やるとちょっと笑ってる。
それは失笑だったようだけれど。。。。
ウケってどうやって取ればいいんだっけ。。。。
ボッチだからわからない。そうか俺がボッチだったのか。
丁度その頃、料理が持ってこられた。
気を取り直して、食べよう。チーズを食べれば人は幸せになれるんだ。
どっかでみた。
「ごめん、俺が悪かった。今日は俺が奢るから勘弁して欲しい」
「え!ホント! やった♪ それじゃ……この一番高いやつ頼んでいい??」
そう言いながらリナがメニューを見せてくる
なになに・・・・え? サイゼで4桁? リブステーキ?
いやステーキとしてはそんなに高くないけど。。。4桁か。。。。
「ちょっと頼みすぎじゃない? リナちゃん食べれるの?」
「余ったら持ち帰ればいいじゃん。お肉なら温め直せばいいし」
「それもそっか。じゃ、それを頼みましょ。いっくん奢ってくれてありがとね」
そう言って二人で店員さんを呼んで注文を決めてしまった。
お小遣い大丈夫かなぁ。。。高校生にはきつくない?
「じゃ、食べる前に写真撮るよ。そのために来たんだし」
そう言って、リナはスマフォを手渡して来た。
過度な装飾がついたスマフォケースで、一言で言うと派手だ。
なんとなく持ちづらい。
なぜ、世の中の女の娘はこんなスマフォ使いたがるのか、、、個性の発露か。。。
「オーケー。それじゃポーズして……んー。何かが足りないな……(主に胸が)」
「なによ? なんか文句あんの?」
「と、とりあえず、笑顔で! スマイルゼロ円!」
笑顔だ。笑顔があれば、なんとかなるはずだ。俺はリナの可能性を信じてる。
笑顔だよ。笑顔、、、うん。可愛い。とりあえず連写しておこう。
こういう時1枚だけ撮ってみせると失敗する。
あと、ポーズも注文をつけるのが大事だ。
「もうちょっと顎引いてみて、あと目線をちゃんとカメラに意識して」
「そうそう。いい感じ。少し横向いてみようか。おイイよ!」
「次はポーズ変えてみようか。うんうんイイ感じ」
そう声を掛けながら写真を撮ってく。よしこれで完璧だ。
こういう風に撮ったら良いと言うのはサオリに教えてもらった。
ここは俺を褒める場面だぞ! 俺はお前の教え通りにやったぞ!
と思って、サオリを見ると。
とても複雑そうな顔をしている。。。え、なんか失敗した?
「アタシが育てたのに、なんで他の女を褒めてんのよ」
つづく
----------------------------------------------------
あとがき
・・・ を … にしてみました。
スマフォで見ると思ったより・がデカイですね。
小さい方が見やすいようであれば少しずつ統一します
続きが気になると言う方は是非
お気に入り登録、お願いいたします!
テへ顔をしてリナがそう言った。。。
うん。それはボッチになるね!
久々に会った幼馴染(リナ)は高校デビューに失敗してしまっていた。
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高校デビューに失敗した人に対してなんて声をかけたらいいかわからん。
「なんていうか…その…派手やらかしたな?」
「そうそう。自分でもマジビビるわ。やらかしたって。でも謝りたくないんだよね。この件についてはさ」
それは聞いても良い話なのか……?
そう思って俺は隣のサオリに目線を送ったが、
サオリもなんとも言えない表情をしている。
俺たちが沈黙しているとリナがしゃべりだした
「ママがお父さんと再婚した時にさ、なんかパパがいなくなっちゃった様な気がしてさ。私の体の中に居るんだぞ。って主張したくて、髪の毛の色変えたの。ただそれだけ」
それだけ、って事はないだろうけど。他人がどうこう言う問題じゃないな。
再婚した連れ子の気持ちなんて分からない。
うちは、親同士が何もなくてよかった。今は俺だけ日本に残ってるが、
まぁそれはしょうがない。海外にはほとんど、日本人高校がないからな。
突然、インターナショナルスクールになんて通っても着いていけるとは思えないし
そして、サオリの方に目線をやりその時の気持ちを思い返した。
(日本を離れなかったのは、サオリとも離れたくはなかったんだ)
その時は、、、いや『今も』だ。
それはさておき、今は目の前のリナの事だ。
「それは……なんと言うか、ご愁傷様でした?」
「いや、死んでねーしw」
「それじゃ、お悔やみ申し上げます?」
「くやんで、、、なくはないな・・・・使い方間違ってっけど」
「わかった。骨は拾ってやる」
「だから、殺すなw」
・・・・・・・・・・・・
また俺たちに沈黙が訪れる。やっぱ何話したらいいかわかんないよ。
サオリもさっきから黙り込んでるし。
とりあえず、持って来てくれた。コーラを飲んで喉を潤す。
「それで、ボッチなリナちゃんは何がしたいのかな? 突然、いっくんにちょっかいかけてさ」
「べっつにー。また友達になりたいな。ってだけだよ」
サ、サオリさん? そんなに強く当たらなくてもいいんじゃないかな?
リナとも、幼馴染だったんだよ?
……あれ? 思い返すと小学校の頃もこの二人はよく喧嘩してた気がする。
主に、里奈ちゃんがサオリちゃんに意地悪してた。。。
それで、俺が仲裁に入ってたんだっけ。
「なぁ、やめない? また仲良くしようよ。俺に免じて、な?」
「「いや、お前がいうな(し)」」
う、、、ちょっとテンプレっぽい事、言ったのが悪かったか。。。。
じゃぁ、言い方を変えるか。
「あ、争いはなにも産まないぜ? 産むのはボッチだけだ」
「は? 喧嘩売ってんの?」
リナに睨まれる。ちょっと怖い。
気まずくて、サオリを見やるとちょっと笑ってる。
それは失笑だったようだけれど。。。。
ウケってどうやって取ればいいんだっけ。。。。
ボッチだからわからない。そうか俺がボッチだったのか。
丁度その頃、料理が持ってこられた。
気を取り直して、食べよう。チーズを食べれば人は幸せになれるんだ。
どっかでみた。
「ごめん、俺が悪かった。今日は俺が奢るから勘弁して欲しい」
「え!ホント! やった♪ それじゃ……この一番高いやつ頼んでいい??」
そう言いながらリナがメニューを見せてくる
なになに・・・・え? サイゼで4桁? リブステーキ?
いやステーキとしてはそんなに高くないけど。。。4桁か。。。。
「ちょっと頼みすぎじゃない? リナちゃん食べれるの?」
「余ったら持ち帰ればいいじゃん。お肉なら温め直せばいいし」
「それもそっか。じゃ、それを頼みましょ。いっくん奢ってくれてありがとね」
そう言って二人で店員さんを呼んで注文を決めてしまった。
お小遣い大丈夫かなぁ。。。高校生にはきつくない?
「じゃ、食べる前に写真撮るよ。そのために来たんだし」
そう言って、リナはスマフォを手渡して来た。
過度な装飾がついたスマフォケースで、一言で言うと派手だ。
なんとなく持ちづらい。
なぜ、世の中の女の娘はこんなスマフォ使いたがるのか、、、個性の発露か。。。
「オーケー。それじゃポーズして……んー。何かが足りないな……(主に胸が)」
「なによ? なんか文句あんの?」
「と、とりあえず、笑顔で! スマイルゼロ円!」
笑顔だ。笑顔があれば、なんとかなるはずだ。俺はリナの可能性を信じてる。
笑顔だよ。笑顔、、、うん。可愛い。とりあえず連写しておこう。
こういう時1枚だけ撮ってみせると失敗する。
あと、ポーズも注文をつけるのが大事だ。
「もうちょっと顎引いてみて、あと目線をちゃんとカメラに意識して」
「そうそう。いい感じ。少し横向いてみようか。おイイよ!」
「次はポーズ変えてみようか。うんうんイイ感じ」
そう声を掛けながら写真を撮ってく。よしこれで完璧だ。
こういう風に撮ったら良いと言うのはサオリに教えてもらった。
ここは俺を褒める場面だぞ! 俺はお前の教え通りにやったぞ!
と思って、サオリを見ると。
とても複雑そうな顔をしている。。。え、なんか失敗した?
「アタシが育てたのに、なんで他の女を褒めてんのよ」
つづく
----------------------------------------------------
あとがき
・・・ を … にしてみました。
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小さい方が見やすいようであれば少しずつ統一します
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