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同居の御曹司は甘やかすのがお好き

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マンションに戻るころには空は暗くなりかけている。
紙袋を二人で両手いっぱいに持ち、書斎の向かいの部屋に置くと室内が狭く感じるほどになる。

「さて、ご飯にしようか。何食べる? 冷蔵庫見て優磨くんが食べたい……」

言いかけて体が優磨くんの腕に包まれる。驚く暇もなく体を持ち上げられた。

「優磨くん!?」

膝の裏と背中を抱えられてお姫様抱っこされている。

「ちょっと!」

見上げた優磨くんは微笑んでいる。

「続き、するんでしょ?」

「違うって!」

寝室まで運ばれベッドに優しく下ろされる。優磨くんが私の体を跨いで見下ろす。

「待って……ご飯作んなきゃ」

「後でいいよ」

ブラウスのボタンが外されていく。私が手で払おうとすると優磨くんのあいた手が私の両手をベッドに拘束する。
買ったばかりの服の前を開かれると優磨くんの唇が首から胸にかけて滑るようにキスをする。

「ゆうま……やっ……」

抵抗するように体をよじる。すると優磨くんは唇を離して、意地悪な顔をして私を見下ろす。

「嫌? じゃあやめる?」

耳元でそう言いながら耳たぶを軽くかじられる。

「んっ……」

恥ずかしい。優磨くんとこんなことをしているなんて。
嫌なはずなのに、もう「嫌だ」とはっきり言葉にできない。

「じゃあここは?」

答えない私の耳の下に優しいキスをする。くすぐったくて頭を左右に振る。

「そう……じゃあこれは?」

優磨くんの手が胸に触れ優しく包まれる。

「やっ……」

「どこがいい? 波瑠のどこなら触れていいの?」

「ぜんぶ……」

「全部いいの?」

優磨くんの手がスカートの下から太ももに触れた。

「ちがっ……」

目が潤んでくる。
私を見つめる優磨くんの表情が色っぽくて、全部ダメだと言えなくなる。

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