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第1章
第12話
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「今日の手合わせ、本当にすごかったです!」
「いつも魔物相手なので神子様の速さには驚きました」
部下たちは口々に感想を述べる。こうして話している姿を見ると、日本で仲間といたことを思い出す。俺は黙ってこのやりとりを聞いている。それにしても、ただ手合わせしただけでこんなにも喜ばれるとは、正直悪い気はしていない。
「ね、神子様もそう思いますよね!」
「ん、あぁ……そうだな」
ぼーっとしていて聞いていなかった。ちらっとアルゼオを見るが、奴もぼーっとしているようで、眠そうでもあった。
「そういえば、僕たち神子様にきちんと挨拶をしていませんでしたよね?」
「確かに、見た目で種族はわかるが名前は知らないな」
「でしたらお話しさせていただきますね」
「頼む」
そうして、遊びの息も落ち着いてきたところで、6人の自己紹介が始まった。
「分かりやすいように手合わせの時の順番で。1番目は虎の獣人で2年目の剣騎士です。名前はミル・ダランです!魔法属性は炎で専属武器は剣です。よかったら神子様ともっと仲良くなりたいです!」
「2番目、牛の獣人で同じく2年目となる騎士です。名はフォンス・シークと申します。属性は土、手合わせの時にも見ていただいた通り専属武器は大剣です。よろしくお願い致します」
「3番目の軍師です。黒豹ですが、私はあまり戦場へは赴きません。戦略や情報収集のための裏の部隊を担っております。故に普段はあのような短剣を専属武器としています。名はオルスタとだけ」
「4番目。私は鳥属のワシですね、はい。バードリスと呼ばれています。私たちは目がいいことで有名なのですね、はい。ですから専属武器は弓と短剣になっておりますね。手合わせの時は短剣でしたから、ぜひ弓を持った姿も見ていただきたいですね、はい」
「5番目の僕は治癒士でございます。全属性魔法に特化しているので攻撃も魔法でしますが、オルスタと同様に前線にはほとんど赴きません。魔法を知らない神子様に手合わせでは少々意地悪をしてしまったかと気負っていましたが、僕のほうが負けてしまったのでお恥ずかしい限りです。種族はウサギです。名前はマオと申します」
「6番目、馬のノア・ピースです。僕は騎士団の者が乗る動物の馬の統率を主にしています。僕たち馬族は馬と通ずることができるので、戦場にはよく出ています。魔法はあまり得意ではありません……」
「皆頼もしい戦力とともに1人の男たちだ。アオハの友人となれるだろう」
一通りの自己紹介を聞き終わり、少し考えた。6人もいれば様々な性格、種族が集まっている。軍師に関してはそんな情報をばらしても良いのかと少し驚いた。元気な奴もいれば、礼儀正しくしようとする奴もいる。無愛想だと感じる奴もいるが、彼らは全く悪い気でやっているんじゃない。それが伝わったから、俺は彼らをアルゼオ同様に信頼すると決めた。
「あぁ、こちらこそよろしく」
この世界で気軽に話ができる存在ができて、1ヶ月たった今、やっと安心できたように思う。
「いつも魔物相手なので神子様の速さには驚きました」
部下たちは口々に感想を述べる。こうして話している姿を見ると、日本で仲間といたことを思い出す。俺は黙ってこのやりとりを聞いている。それにしても、ただ手合わせしただけでこんなにも喜ばれるとは、正直悪い気はしていない。
「ね、神子様もそう思いますよね!」
「ん、あぁ……そうだな」
ぼーっとしていて聞いていなかった。ちらっとアルゼオを見るが、奴もぼーっとしているようで、眠そうでもあった。
「そういえば、僕たち神子様にきちんと挨拶をしていませんでしたよね?」
「確かに、見た目で種族はわかるが名前は知らないな」
「でしたらお話しさせていただきますね」
「頼む」
そうして、遊びの息も落ち着いてきたところで、6人の自己紹介が始まった。
「分かりやすいように手合わせの時の順番で。1番目は虎の獣人で2年目の剣騎士です。名前はミル・ダランです!魔法属性は炎で専属武器は剣です。よかったら神子様ともっと仲良くなりたいです!」
「2番目、牛の獣人で同じく2年目となる騎士です。名はフォンス・シークと申します。属性は土、手合わせの時にも見ていただいた通り専属武器は大剣です。よろしくお願い致します」
「3番目の軍師です。黒豹ですが、私はあまり戦場へは赴きません。戦略や情報収集のための裏の部隊を担っております。故に普段はあのような短剣を専属武器としています。名はオルスタとだけ」
「4番目。私は鳥属のワシですね、はい。バードリスと呼ばれています。私たちは目がいいことで有名なのですね、はい。ですから専属武器は弓と短剣になっておりますね。手合わせの時は短剣でしたから、ぜひ弓を持った姿も見ていただきたいですね、はい」
「5番目の僕は治癒士でございます。全属性魔法に特化しているので攻撃も魔法でしますが、オルスタと同様に前線にはほとんど赴きません。魔法を知らない神子様に手合わせでは少々意地悪をしてしまったかと気負っていましたが、僕のほうが負けてしまったのでお恥ずかしい限りです。種族はウサギです。名前はマオと申します」
「6番目、馬のノア・ピースです。僕は騎士団の者が乗る動物の馬の統率を主にしています。僕たち馬族は馬と通ずることができるので、戦場にはよく出ています。魔法はあまり得意ではありません……」
「皆頼もしい戦力とともに1人の男たちだ。アオハの友人となれるだろう」
一通りの自己紹介を聞き終わり、少し考えた。6人もいれば様々な性格、種族が集まっている。軍師に関してはそんな情報をばらしても良いのかと少し驚いた。元気な奴もいれば、礼儀正しくしようとする奴もいる。無愛想だと感じる奴もいるが、彼らは全く悪い気でやっているんじゃない。それが伝わったから、俺は彼らをアルゼオ同様に信頼すると決めた。
「あぁ、こちらこそよろしく」
この世界で気軽に話ができる存在ができて、1ヶ月たった今、やっと安心できたように思う。
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