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異変
逃亡 參
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「…い、おいハヨン」
馬をひいていた兵士に肩を軽く叩きながら声をかけられて、ハヨンはっと我に返った。
どうやら半分意識が飛んでいたらしい。無事に馬の背にまたがっていることを確認してほっとする。きっと完全に意識がなかったら、落馬していたに違いない。
「器用なやつだな…しかし、あれほど用心深いお前が寝入ってしまうとは珍しい。大丈夫か?」
最初は呆れた表情をみせていた彼も、心配になってきたらしい。ハヨンは馬に乗り続けたことで強張った体を解そうとする。左腕は矢傷を負って、到底動くはずもないので、やめておいた。
「まだ、何とか出血もひどくありませんし…痛いのはたしかのですが。」
痛いと言葉にしたとたんに、さらに痛みが増したように思えたのは気のせいだと思いたい。ハヨンに傷口の様子を見る勇気はなかった。見てしまったらその怪我の酷さを改めて認識し、痛みに耐えられない気がしたからだ。
「もうすぐ王都のはずれに突き当たる。できるだけ人目のつかぬ道を案内して欲しいんだが。」
「はい。わかりました。途中で寝そうになっていたら突っついてくださいね。」
なるべく心だけでも元気でいよう、と思って少し常談めかしてハヨンは言った。
しゃれにならんぞ、とでも言いたげな兵士の横顔を見て、少し調子に乗りすぎたか、と少し恥ずかしい思いと、そんなに自分の状態は悪いように見えるのだな、と不安が入り交じる。
王都は敵が攻めてきたときのために、少し複雑な街の並びになっており、裏道も多い。しかし、他の新米兵士と違って各地の視察に行けていないハヨンだが、王都ならば大体の構造を把握している。無事に見回りの兵や、街の人々には会うようなことはなかった。
(そうか、城下ではご崩御なされた王に喪を服してる真っ最中だから、人もあまり出歩かない。今日はある意味では幸運だった。)
あたりがすっかり暗くなった頃、ヒョンテの家が住んでいる区画に着いた。こんなに暗い時間に、ヒョンテの家を訪れたことがなく、今までの様子と全く違っていたが、迷うことなくヒョンテの家の戸口に行く。明かりもついているので、どうやら中にいるようだ。
兵士が戸を叩くと、ヒョンテはすぐに顔を出した。
「今日はどうされま…」
笑顔を浮かべて戸口を開けた彼は、ハヨンの姿を認め、唖然とした。そして彼女の活気のない様子を見て、険しい表情を浮かべる。
「とりあえず馬は横の厩に繋いできてください。怪我人はすぐにこちらへ。」
そういうとヒョンテは診療所の中に引っ込んでしまう。二人の付き添いの兵は厩へ馬を繋ぎに行き、もう一人の付き添いの兵と、ハヨンそして怪我をした二人はヒョンテの後に続く。
診療室に入ると、ふわりと苦い香りがした。どうやら彼は薬の調合の最中だったようだ。薬研と器を卓の脇に避けたあと、彼はこちらに向き直る。
「…申し訳ありませんが、応急処置が終わったらおひきとり願いたいたい。私はしがない町の医術師でしかない。しかし、町の人たちは、私を必要としている。巻き込まれて、町の人たちにも影響があるのは避けたいんだ。」
もちろんハヨンたちはヒョンテを巻き込むつもりはない。治療を受けたあと、人目を避けてここを立ち去るには、闇夜に紛れて立ち去る、その方法しかない。
「もちろんそのつもりです。決して、ヒョンテさんを巻き込んだりはしません」
ハヨンがそう強い言葉で保証した。ヒョンテはじっとハヨンの目を見ていたが、その言葉に頷き、ハヨンに椅子を示して、座れと促す。彼女は素直にそれに従い、卓の横にある椅子に座った。
「これは…出血がひどいな。ずいぶんと長い間、怪我を放置していたな?」
ハヨンの服の袖は血をたっぷりと吸い、腕に張りついていた。それを慎重にはがし、ヒョンテは傷口を注意深く観察する。その腕にはまだ矢の柄が短く折れた状態で刺さっていた。
「抜くと余計に出血が酷くなるので、落ち着いてから抜こうと思っていたのです。」
矢の柄は長いままでいれば、何かに触れることで矢が動き、傷口をえぐるので、危ないと思い折った。しかし、下手に抜くと傷を酷くしたり、出血死になりかねないと思ったので、矢尻ごと抜こうとは思えなかったのだ。
「もう少し遅かったら壊死もあり得たぞ。この馬鹿者。」
いつも穏やかなヒョンテにしては、かなり語気が荒かった。怒っているのだとハヨンは気づき、思わず身を縮める。普段怒りを露わにしない人が、怒りを表に出すのは、何倍もの威力がある。
「今から矢を抜く。痛いが我慢しろ。どうやら毒もないし、抜きにくいように妙な返しがついているわけでもない。その場合よりはましだと思って耐えろ。」
つまり根性を見せろと言うことだ。何とも無茶苦茶な励ましかたである。ハヨンは呆れながらも頷いた。
ハヨンは今までこのような傷を受けたことがない。刀傷も擦った程度のもので、このように刺さったような怪我はない。引き抜くときの痛みは初めてで、歯を食い縛って耐えていても、思わず呻き声が漏れる。
矢が刺さった状態で血が固まっていたので、再度流血したが、ヒョンテは流れるような手つきで消毒し、包帯で止血する。
「やはり先生はお上手ですね…」
「当たり前だ。これが本職なんたからな。さぁ、次はお前たちだ」
ハヨンは礼を言って立ちあがり、順番を待っていた兵士に椅子を譲った。一人は左腕に刀傷を負い、もう一人は肩を負傷している。
ヒョンテが淡々と治療を施す間、沈黙が流れた。ヒョンテの立てる物音だけが大きく聴こえ、落ち着かない。
やはり一行についていけただけあったのか、縫うほどの傷ではなかったのが幸いと言うべきか。ハヨンたちは辛うじて歩くことはできた。
約束通り治療を受け終えたので、立ち去ることにする。
「ヒョンテさん、ありがとうございます。この恩はいつか必ず返します。」
ハヨンはそう言って頭を下げた。ヒョンテは幼い折に、ハヨンを助手として置き、報酬をも支払っていた。ハヨンと母のチャンヒは、その金銭によって生きることができたのだ。ずっと恩義を感じていた相手に、またもや救われたのだ。何としてもこの恩に報いたい。
生真面目に深々と頭を下げるハヨンに対し、訪れてから一度も表情を緩めなかったヒョンテが、ようやく微笑んだ。
「これくらい大したことない。これはただの元師匠としての言葉だから、お前に無理強いするつもりはないので聴いてほしい…。お前はどうやら面倒なことに巻き込まれているようだが、あまり無茶するなよ。実際、今の城の内部はきな臭い雰囲気だ。しかし、どうか無事でいて欲しい。」
「ありがとうございます。」
そう心から案じる声に、思わず涙が溢れそうになる。それを抑え込み、もう一度深々と頭を下げて、ハヨン達は立ち去った。
少しでも速くリョンヘ達と合流できるよう、民と同じ服装に変え、夜道をひたすら駆けて行く。王都を抜けながら、会うことのできない母や、ヨウのことを思いだし、胸が痛む。そして、城の混乱に巻き込まれているであろう、父方の叔母のことも。
(どうかご無事で。)
ハヨンは心の中でそう呟きながら、夜の森の中へと姿を消した。
馬をひいていた兵士に肩を軽く叩きながら声をかけられて、ハヨンはっと我に返った。
どうやら半分意識が飛んでいたらしい。無事に馬の背にまたがっていることを確認してほっとする。きっと完全に意識がなかったら、落馬していたに違いない。
「器用なやつだな…しかし、あれほど用心深いお前が寝入ってしまうとは珍しい。大丈夫か?」
最初は呆れた表情をみせていた彼も、心配になってきたらしい。ハヨンは馬に乗り続けたことで強張った体を解そうとする。左腕は矢傷を負って、到底動くはずもないので、やめておいた。
「まだ、何とか出血もひどくありませんし…痛いのはたしかのですが。」
痛いと言葉にしたとたんに、さらに痛みが増したように思えたのは気のせいだと思いたい。ハヨンに傷口の様子を見る勇気はなかった。見てしまったらその怪我の酷さを改めて認識し、痛みに耐えられない気がしたからだ。
「もうすぐ王都のはずれに突き当たる。できるだけ人目のつかぬ道を案内して欲しいんだが。」
「はい。わかりました。途中で寝そうになっていたら突っついてくださいね。」
なるべく心だけでも元気でいよう、と思って少し常談めかしてハヨンは言った。
しゃれにならんぞ、とでも言いたげな兵士の横顔を見て、少し調子に乗りすぎたか、と少し恥ずかしい思いと、そんなに自分の状態は悪いように見えるのだな、と不安が入り交じる。
王都は敵が攻めてきたときのために、少し複雑な街の並びになっており、裏道も多い。しかし、他の新米兵士と違って各地の視察に行けていないハヨンだが、王都ならば大体の構造を把握している。無事に見回りの兵や、街の人々には会うようなことはなかった。
(そうか、城下ではご崩御なされた王に喪を服してる真っ最中だから、人もあまり出歩かない。今日はある意味では幸運だった。)
あたりがすっかり暗くなった頃、ヒョンテの家が住んでいる区画に着いた。こんなに暗い時間に、ヒョンテの家を訪れたことがなく、今までの様子と全く違っていたが、迷うことなくヒョンテの家の戸口に行く。明かりもついているので、どうやら中にいるようだ。
兵士が戸を叩くと、ヒョンテはすぐに顔を出した。
「今日はどうされま…」
笑顔を浮かべて戸口を開けた彼は、ハヨンの姿を認め、唖然とした。そして彼女の活気のない様子を見て、険しい表情を浮かべる。
「とりあえず馬は横の厩に繋いできてください。怪我人はすぐにこちらへ。」
そういうとヒョンテは診療所の中に引っ込んでしまう。二人の付き添いの兵は厩へ馬を繋ぎに行き、もう一人の付き添いの兵と、ハヨンそして怪我をした二人はヒョンテの後に続く。
診療室に入ると、ふわりと苦い香りがした。どうやら彼は薬の調合の最中だったようだ。薬研と器を卓の脇に避けたあと、彼はこちらに向き直る。
「…申し訳ありませんが、応急処置が終わったらおひきとり願いたいたい。私はしがない町の医術師でしかない。しかし、町の人たちは、私を必要としている。巻き込まれて、町の人たちにも影響があるのは避けたいんだ。」
もちろんハヨンたちはヒョンテを巻き込むつもりはない。治療を受けたあと、人目を避けてここを立ち去るには、闇夜に紛れて立ち去る、その方法しかない。
「もちろんそのつもりです。決して、ヒョンテさんを巻き込んだりはしません」
ハヨンがそう強い言葉で保証した。ヒョンテはじっとハヨンの目を見ていたが、その言葉に頷き、ハヨンに椅子を示して、座れと促す。彼女は素直にそれに従い、卓の横にある椅子に座った。
「これは…出血がひどいな。ずいぶんと長い間、怪我を放置していたな?」
ハヨンの服の袖は血をたっぷりと吸い、腕に張りついていた。それを慎重にはがし、ヒョンテは傷口を注意深く観察する。その腕にはまだ矢の柄が短く折れた状態で刺さっていた。
「抜くと余計に出血が酷くなるので、落ち着いてから抜こうと思っていたのです。」
矢の柄は長いままでいれば、何かに触れることで矢が動き、傷口をえぐるので、危ないと思い折った。しかし、下手に抜くと傷を酷くしたり、出血死になりかねないと思ったので、矢尻ごと抜こうとは思えなかったのだ。
「もう少し遅かったら壊死もあり得たぞ。この馬鹿者。」
いつも穏やかなヒョンテにしては、かなり語気が荒かった。怒っているのだとハヨンは気づき、思わず身を縮める。普段怒りを露わにしない人が、怒りを表に出すのは、何倍もの威力がある。
「今から矢を抜く。痛いが我慢しろ。どうやら毒もないし、抜きにくいように妙な返しがついているわけでもない。その場合よりはましだと思って耐えろ。」
つまり根性を見せろと言うことだ。何とも無茶苦茶な励ましかたである。ハヨンは呆れながらも頷いた。
ハヨンは今までこのような傷を受けたことがない。刀傷も擦った程度のもので、このように刺さったような怪我はない。引き抜くときの痛みは初めてで、歯を食い縛って耐えていても、思わず呻き声が漏れる。
矢が刺さった状態で血が固まっていたので、再度流血したが、ヒョンテは流れるような手つきで消毒し、包帯で止血する。
「やはり先生はお上手ですね…」
「当たり前だ。これが本職なんたからな。さぁ、次はお前たちだ」
ハヨンは礼を言って立ちあがり、順番を待っていた兵士に椅子を譲った。一人は左腕に刀傷を負い、もう一人は肩を負傷している。
ヒョンテが淡々と治療を施す間、沈黙が流れた。ヒョンテの立てる物音だけが大きく聴こえ、落ち着かない。
やはり一行についていけただけあったのか、縫うほどの傷ではなかったのが幸いと言うべきか。ハヨンたちは辛うじて歩くことはできた。
約束通り治療を受け終えたので、立ち去ることにする。
「ヒョンテさん、ありがとうございます。この恩はいつか必ず返します。」
ハヨンはそう言って頭を下げた。ヒョンテは幼い折に、ハヨンを助手として置き、報酬をも支払っていた。ハヨンと母のチャンヒは、その金銭によって生きることができたのだ。ずっと恩義を感じていた相手に、またもや救われたのだ。何としてもこの恩に報いたい。
生真面目に深々と頭を下げるハヨンに対し、訪れてから一度も表情を緩めなかったヒョンテが、ようやく微笑んだ。
「これくらい大したことない。これはただの元師匠としての言葉だから、お前に無理強いするつもりはないので聴いてほしい…。お前はどうやら面倒なことに巻き込まれているようだが、あまり無茶するなよ。実際、今の城の内部はきな臭い雰囲気だ。しかし、どうか無事でいて欲しい。」
「ありがとうございます。」
そう心から案じる声に、思わず涙が溢れそうになる。それを抑え込み、もう一度深々と頭を下げて、ハヨン達は立ち去った。
少しでも速くリョンヘ達と合流できるよう、民と同じ服装に変え、夜道をひたすら駆けて行く。王都を抜けながら、会うことのできない母や、ヨウのことを思いだし、胸が痛む。そして、城の混乱に巻き込まれているであろう、父方の叔母のことも。
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