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3.凸凹コンビと黒い人
聖剣少年と黒い影 5
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——珍しくエラーが発生しなかった日の翌日。
たった一日だけの安息日であったが、人々はこのままエラー騒動が収束に向かうのでは?と期待した。
『——本当にエラーの出現がこのまま収束すると良いですね』
朝のテレビのニュースでも、出演者はそんな期待の声を挙げている。
僕は菓子パンと牛乳を朝食にしながら、ボーっとしながらテレビ画面を見つめる。
このまま収束していくならそれはそれで良い。でも、僕は一度収束してもまたエラーは現れるような気がしていた。
ダンジョン外に初めて悪い方向の影響を与えたエラー。
何故魔素の残りカスなのか?そしてダンジョン産の武器や防具、素材等を飲み込むと強くなるのは何故か?
そして謎の人物の言葉。
魔素は今までこの星に無かったものだ。
けれど……この数十年で、魔石をエネルギー変換した事によって魔素は空気中に溶け込み、ダンジョン産の素材を利用した道具がこの星には溢れている。
まだこの星には影響は出ていないけれど、もし魔素がこの星にとって悪いもので有れば?それか魔素や素材の割合が増えて、何らかの影響を与える事が出来る人物が居れば?
もしかしたら——それがエラーという存在なのかもしれない。
僕がそんなことを考えていると、テレビではまだエラーの特集を放送していた。
『——ダンジョン素材や、魔石エネルギーの安全性に疑問を持つ声も徐々に挙がって来ており……』
謎の人物が言った言葉。
『あーあ。まだ早いのに』
僕にはその言葉がずっと引っかかっていた。
もし、エラーが発生した危機感から人々が魔石やダンジョン素材を使わなくなったら、エラーを倒した分空気中の魔素の濃度は減っていく。
そう考えるとこの星は——徐々にダンジョンに汚染されていってるんじゃ無いだろうか。
「……僕の考え過ぎかな。この数十年何も無かったのにエラーが現れただけで。……まあ今はエラーを倒す事だけ考えよう」
——僕は一人でそう呟き、食事した片付けをしてから一階へと降りていった。
ーーーーーー
——東京江戸川区の海上に作られた人工島。
そこはダンジョンが発生してから新たに作られ、ダンジョンやDHに関する施設が多く作られていた。
通称”ダンジョンアイランド”と呼ばれ、多くの人々が利用している。
施設が増えるにつれて日本有数の観光地となり、海外からの観光客も多く訪れる。そんなダンジョンアイランドは午前中から多くの人々で溢れていた。
そして——その一角にある工業区域の魔石を利用した、大きな発電所の敷地内。
そこでは……少しずつ黒い影が集まり始めていた。
ーーーーーー
『ビーッビーッビーッ』
僕達三人がいつものように待機していると、グンセさんとヒメさんのDH端末が大きく警報音を鳴らす。
少しうとうとしていた僕も、その音で驚き目を覚まし二人の様子を伺う。
「今のエラー発生の警報ですか?いつもより音が大きい気が……」
グンセさんとヒメさんは急いでDH端末を確認しており、その表情は何故か暗い。
いつもならグンセさんが動き出して、「急ぐぞ!」の一言で車に飛び乗るのに、二人は全く動く素振りがない。
「……どうしました?」
二人の浮かない表情を見ながら、僕は恐る恐るそう聞いた。
そして少しの間の後、眉間に皺を寄せたグンセさんが話し始める。
「……最悪の事態だ。ダンジョンアイランドの発電所にエラーが現れた」
その一言に僕は顔を顰める。
そして、グンセさんは話を続ける。
「出現場所は……魔石の保管倉庫のすぐ近く。そして——エラーが大量の魔石を吸収したそうだ」
僕はグンセさんの次の言葉を待つ。
「その体長は……少なくとも5メートルを越えていて、現在もダンジョンアイランドの魔石や素材を吸収中。近隣に居るDHは速やかに対応を求む、だそうだ」
「現在で5メートルって、僕達がついた頃には更に大きくなってるんじゃ……」
僕が唖然としていると、端末を見ながらヒメさんが話し始める。
「……それだけじゃ無いわ。そのエラーなんだけど何故か魔法まで使うそうよ。そしてその魔法のせいでダンジョンアイランドに繋がる道が一つ破壊されたみたい」
ダンジョンアイランドは二つの道が伸びている。それぞれが海上を通る道で別の人工島に繋がっているのだが、その片方が破壊されたなら……残る道は1本。
その道には逃げる人々が殺到する。
そうなったら。
「……ムノ君も考えてるかもしれないけど、残った道は車で溢れて大渋滞。しかも焦りからか至る所で事故が起きてる。最悪の状態ね」
このままだと数百、数千の人が死ぬかもしれない。
一刻も早く急がないといけないのだが……僕は少し気が重い。
するとグンセさんが、真剣な表情で僕に話かけてくる。
「ムノ。ダンジョンアイランドにお前が行くかどうかは任せる。だが時間がねえ。五分以内に決めろ。その間に俺は先に連絡と準備を済ます」
グンセさんは僕の気持ちを察していたみたいだ。
そんなグンセさんの言葉にヒメさんも最初は首を傾げていたが、すぐに納得したような表情に変わる。
「そっか。ダンジョンアイランドには……」
ヒメさんの言葉に、僕は大きく息を吐く。
そう。ダンジョンアイランドには。
——ダンジョンアイランドには、僕が追い出された……DH教育学校が有るんだ。
それを考えるだけで、通っていた頃の嫌な思い出が蘇ってくる。
無能の僕をあざ笑い、罵倒するクラスメイトの姿。
それだけでは済まず、殴る蹴るの暴力を振るってくるカースト上位の奴ら。
それを相談しても返事もせず、虫けらを見るような目で見るだけの教員。
そして——退学を言い渡してきた時の、あの校長の下衆な笑い顔。
それら全ての記憶が、僕に纏わり付き、足を硬直させる。
まるで、修道院の一件、JHWの一件、そしてダンジョン探索やエラー討伐で少しずつ付けてきた筈の自信も全て崩れていくようだ。
死を選ぼうとした事が、どれだけ辛かったかを思い出してしまった。
——僕は、あの場所が怖いのだろう。
「……ムノ君」
ヒメさんが、震える僕の背中に手を添える。
——と思ったら、不意に後ろから抱きしめられた。
「なっ……っ!」
突然の事に驚き、身構える僕。
そんな僕に構う事なくヒメさんはそのまま話し始める。
「別に嫌なら行かなければいいじゃない。ムノ君に酷い事をした教育学校の連中なんて助ける必要はないわ。そんなの自業自得よ」
ヒメさんは話を続ける。
「あなたが助けなくても、誰も文句を言う人は居ないわ。あなたは全ての人を助ける黒き英雄じゃなくて、ただの一人の人間であるムノ君よ」
僕はエラーが発生した原因は自分のせいだと思って必死になっていた。だから身を削って、出来る限りエラーの対処をしていたんだ。
「……でも、エラーが発生したのは僕のせいかもしれない」
「そんなの時間の問題でしょう。むしろもっと悪化する前に対応出来たのは、ムノ君のおかげかもね。世界同時に起きていたら、被害はこんなものでは無いはずよ。それにエラーへの対応だって世界中の誰よりも頑張っていたわ」
僕はそこで言葉に詰まる。
……こうして自分の行動が誰かに肯定されることが、これほど嬉しいものだとは思わなかった。
僕は胸の奥が熱くなってくるのを感じ、気がつくと頬を何かが伝っていた。
僕はそれに気付くと恥ずかしくなり、急いで服の袖でそれを拭う。
「……あら?もしかして泣いてるの?」
ヒメさんが僕を揶揄うようにそう話す。
「……目にゴミが入っただけだって」
そう返した自分の声は、少し涙声に聞こえた。
「……ふーん。ま、どうするかはムノ君が決めて。私はあなたのパートナー。あなたの意志を尊重するわ」
ヒメさんは僕に対してそう言うと体を離す。
——そして、既に僕の体の震えは消えていた。
「はあ。ヒメさんはズルいな……」
誰にも聞こえないような小さな声で呟く。
「ん?何か言った?」
「いや、何も」
僕は手を上にあげて背筋を伸ばす。
そして、僕の中でどうするかはもう決まっていた。
そこにグンセさんが慌ただしく部屋の中へと入ってくる。
グンセさんは僕の顔を見て、フッと笑う。
「さっきまでの顔が嘘みてえに良い顔してんな、ムノ」
「顔なんてそんなすぐに変わらないですよ。僕は相変わらず地味な顔のままです」
「ハッ。照れんじゃねえよ。それにしても、嬢ちゃんもやるもんだなぁ……」
グンセさんはニヤニヤしながらヒメさんに顔を向ける。
「ちょっと何考えてるか分からないけど普通に慰めただけよ!」
「へーそうかい。ま、そういうことにしといてやるよ」
「ちょっとグンセさん!!」
グンセさんはそのまま笑った顔で僕の方を向く。
「で、ムノ。どうするか決めたか?」
僕はグンセさんにフッと笑い返してから答える。
「ええ——ダンジョンアイランドでエラー退治です!」
たった一日だけの安息日であったが、人々はこのままエラー騒動が収束に向かうのでは?と期待した。
『——本当にエラーの出現がこのまま収束すると良いですね』
朝のテレビのニュースでも、出演者はそんな期待の声を挙げている。
僕は菓子パンと牛乳を朝食にしながら、ボーっとしながらテレビ画面を見つめる。
このまま収束していくならそれはそれで良い。でも、僕は一度収束してもまたエラーは現れるような気がしていた。
ダンジョン外に初めて悪い方向の影響を与えたエラー。
何故魔素の残りカスなのか?そしてダンジョン産の武器や防具、素材等を飲み込むと強くなるのは何故か?
そして謎の人物の言葉。
魔素は今までこの星に無かったものだ。
けれど……この数十年で、魔石をエネルギー変換した事によって魔素は空気中に溶け込み、ダンジョン産の素材を利用した道具がこの星には溢れている。
まだこの星には影響は出ていないけれど、もし魔素がこの星にとって悪いもので有れば?それか魔素や素材の割合が増えて、何らかの影響を与える事が出来る人物が居れば?
もしかしたら——それがエラーという存在なのかもしれない。
僕がそんなことを考えていると、テレビではまだエラーの特集を放送していた。
『——ダンジョン素材や、魔石エネルギーの安全性に疑問を持つ声も徐々に挙がって来ており……』
謎の人物が言った言葉。
『あーあ。まだ早いのに』
僕にはその言葉がずっと引っかかっていた。
もし、エラーが発生した危機感から人々が魔石やダンジョン素材を使わなくなったら、エラーを倒した分空気中の魔素の濃度は減っていく。
そう考えるとこの星は——徐々にダンジョンに汚染されていってるんじゃ無いだろうか。
「……僕の考え過ぎかな。この数十年何も無かったのにエラーが現れただけで。……まあ今はエラーを倒す事だけ考えよう」
——僕は一人でそう呟き、食事した片付けをしてから一階へと降りていった。
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——東京江戸川区の海上に作られた人工島。
そこはダンジョンが発生してから新たに作られ、ダンジョンやDHに関する施設が多く作られていた。
通称”ダンジョンアイランド”と呼ばれ、多くの人々が利用している。
施設が増えるにつれて日本有数の観光地となり、海外からの観光客も多く訪れる。そんなダンジョンアイランドは午前中から多くの人々で溢れていた。
そして——その一角にある工業区域の魔石を利用した、大きな発電所の敷地内。
そこでは……少しずつ黒い影が集まり始めていた。
ーーーーーー
『ビーッビーッビーッ』
僕達三人がいつものように待機していると、グンセさんとヒメさんのDH端末が大きく警報音を鳴らす。
少しうとうとしていた僕も、その音で驚き目を覚まし二人の様子を伺う。
「今のエラー発生の警報ですか?いつもより音が大きい気が……」
グンセさんとヒメさんは急いでDH端末を確認しており、その表情は何故か暗い。
いつもならグンセさんが動き出して、「急ぐぞ!」の一言で車に飛び乗るのに、二人は全く動く素振りがない。
「……どうしました?」
二人の浮かない表情を見ながら、僕は恐る恐るそう聞いた。
そして少しの間の後、眉間に皺を寄せたグンセさんが話し始める。
「……最悪の事態だ。ダンジョンアイランドの発電所にエラーが現れた」
その一言に僕は顔を顰める。
そして、グンセさんは話を続ける。
「出現場所は……魔石の保管倉庫のすぐ近く。そして——エラーが大量の魔石を吸収したそうだ」
僕はグンセさんの次の言葉を待つ。
「その体長は……少なくとも5メートルを越えていて、現在もダンジョンアイランドの魔石や素材を吸収中。近隣に居るDHは速やかに対応を求む、だそうだ」
「現在で5メートルって、僕達がついた頃には更に大きくなってるんじゃ……」
僕が唖然としていると、端末を見ながらヒメさんが話し始める。
「……それだけじゃ無いわ。そのエラーなんだけど何故か魔法まで使うそうよ。そしてその魔法のせいでダンジョンアイランドに繋がる道が一つ破壊されたみたい」
ダンジョンアイランドは二つの道が伸びている。それぞれが海上を通る道で別の人工島に繋がっているのだが、その片方が破壊されたなら……残る道は1本。
その道には逃げる人々が殺到する。
そうなったら。
「……ムノ君も考えてるかもしれないけど、残った道は車で溢れて大渋滞。しかも焦りからか至る所で事故が起きてる。最悪の状態ね」
このままだと数百、数千の人が死ぬかもしれない。
一刻も早く急がないといけないのだが……僕は少し気が重い。
するとグンセさんが、真剣な表情で僕に話かけてくる。
「ムノ。ダンジョンアイランドにお前が行くかどうかは任せる。だが時間がねえ。五分以内に決めろ。その間に俺は先に連絡と準備を済ます」
グンセさんは僕の気持ちを察していたみたいだ。
そんなグンセさんの言葉にヒメさんも最初は首を傾げていたが、すぐに納得したような表情に変わる。
「そっか。ダンジョンアイランドには……」
ヒメさんの言葉に、僕は大きく息を吐く。
そう。ダンジョンアイランドには。
——ダンジョンアイランドには、僕が追い出された……DH教育学校が有るんだ。
それを考えるだけで、通っていた頃の嫌な思い出が蘇ってくる。
無能の僕をあざ笑い、罵倒するクラスメイトの姿。
それだけでは済まず、殴る蹴るの暴力を振るってくるカースト上位の奴ら。
それを相談しても返事もせず、虫けらを見るような目で見るだけの教員。
そして——退学を言い渡してきた時の、あの校長の下衆な笑い顔。
それら全ての記憶が、僕に纏わり付き、足を硬直させる。
まるで、修道院の一件、JHWの一件、そしてダンジョン探索やエラー討伐で少しずつ付けてきた筈の自信も全て崩れていくようだ。
死を選ぼうとした事が、どれだけ辛かったかを思い出してしまった。
——僕は、あの場所が怖いのだろう。
「……ムノ君」
ヒメさんが、震える僕の背中に手を添える。
——と思ったら、不意に後ろから抱きしめられた。
「なっ……っ!」
突然の事に驚き、身構える僕。
そんな僕に構う事なくヒメさんはそのまま話し始める。
「別に嫌なら行かなければいいじゃない。ムノ君に酷い事をした教育学校の連中なんて助ける必要はないわ。そんなの自業自得よ」
ヒメさんは話を続ける。
「あなたが助けなくても、誰も文句を言う人は居ないわ。あなたは全ての人を助ける黒き英雄じゃなくて、ただの一人の人間であるムノ君よ」
僕はエラーが発生した原因は自分のせいだと思って必死になっていた。だから身を削って、出来る限りエラーの対処をしていたんだ。
「……でも、エラーが発生したのは僕のせいかもしれない」
「そんなの時間の問題でしょう。むしろもっと悪化する前に対応出来たのは、ムノ君のおかげかもね。世界同時に起きていたら、被害はこんなものでは無いはずよ。それにエラーへの対応だって世界中の誰よりも頑張っていたわ」
僕はそこで言葉に詰まる。
……こうして自分の行動が誰かに肯定されることが、これほど嬉しいものだとは思わなかった。
僕は胸の奥が熱くなってくるのを感じ、気がつくと頬を何かが伝っていた。
僕はそれに気付くと恥ずかしくなり、急いで服の袖でそれを拭う。
「……あら?もしかして泣いてるの?」
ヒメさんが僕を揶揄うようにそう話す。
「……目にゴミが入っただけだって」
そう返した自分の声は、少し涙声に聞こえた。
「……ふーん。ま、どうするかはムノ君が決めて。私はあなたのパートナー。あなたの意志を尊重するわ」
ヒメさんは僕に対してそう言うと体を離す。
——そして、既に僕の体の震えは消えていた。
「はあ。ヒメさんはズルいな……」
誰にも聞こえないような小さな声で呟く。
「ん?何か言った?」
「いや、何も」
僕は手を上にあげて背筋を伸ばす。
そして、僕の中でどうするかはもう決まっていた。
そこにグンセさんが慌ただしく部屋の中へと入ってくる。
グンセさんは僕の顔を見て、フッと笑う。
「さっきまでの顔が嘘みてえに良い顔してんな、ムノ」
「顔なんてそんなすぐに変わらないですよ。僕は相変わらず地味な顔のままです」
「ハッ。照れんじゃねえよ。それにしても、嬢ちゃんもやるもんだなぁ……」
グンセさんはニヤニヤしながらヒメさんに顔を向ける。
「ちょっと何考えてるか分からないけど普通に慰めただけよ!」
「へーそうかい。ま、そういうことにしといてやるよ」
「ちょっとグンセさん!!」
グンセさんはそのまま笑った顔で僕の方を向く。
「で、ムノ。どうするか決めたか?」
僕はグンセさんにフッと笑い返してから答える。
「ええ——ダンジョンアイランドでエラー退治です!」
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