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第217話
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「おやおや」
その頃。
龍禅と虎珀が倒した岩の妖魔の場所に、ある男が通りかかった。
充満する血の匂いと、辺りに飛び散る血痕。
見るも無惨な光景だが、男は一切の警戒も無い。
まるで興味を持ったかのように、悲惨なその場に近づく度歩く速度が早くなる。
「……あれ?」
その時、男はあるものに目が止まった。
目の前にいるのは、妖力で作られた無数の黒神の剣に貫かれ、完全に息を引き取っている岩の妖魔の姿。
かなり硬い体をしている彼を貫いているその剣に気づくと、男はニヤニヤしながら近づく。
胸の内から込み上がる高揚感に浸りながら。
「これはこれは、懐かしいものが刺さってるね」
男はそう言うと、岩の妖魔に刺さっている剣の1つを乱暴に引き抜いた。
真っ赤な血に染まった剣は、ドロドロな血を纏っていながらも、その美しい黒色を放っている。
本物では無い剣に、男はただ興味を持った。
男はじろじろ確認すると、ふと手を止める。
「黒、神……」
目に止まったのは、剣に刻まれた黒神の名前。
他の仙人とは違い、唯一本名を刻まなかった黒神だけが持つ、世界でたった一つの特別な剣。
これが本物であれば、まさに国宝級のものだ。
「随分と、上手に作ってるねぇ……まるで本物だ」
握った途端、見知らぬ妖魔の気配を感じた。
妖力を使って作られた、本物同様の剣。
その器用な妖力の使い方と、ここまで似せられる技術面……男は、不気味な笑みを浮かべる。
その時………………。
「主様」
楽しそうに笑っている男の元に、女が現れた。
女はペコッと一礼すると、首を傾げる。
「……何をしているのです?」
「ん~?あぁ、紅葉。いいところに来た。
ねぇコレ見て。よく出来ていると思わないかい?」
男は背後に現れた女に気づくと、持っていた剣を見せる。
紅葉と呼ばれた女は、差し出された剣をじっと見つめると、目を見開いた。
「これは、黒神のっ……」
紅葉の驚いた反応に、男は笑った。
やはり、この剣がいかに凄いのか、この剣の持ち主がいかに恐れられているのか、一目瞭然だ。
「そう、その偽物。どうやら、妖力を使って作り出してるみたいなんだよ」
男はコンコンと剣を手で叩く。
男の言葉と、本物同然の剣の作りに、紅葉は再び目を見開いて驚いた。
「妖力を、ですか?まさか、そんなことが?」
「出来るみたいだよ?確か、仙人の方にも霊力を使って武器を作れる子がいたよね?彼の弟子である風神が」
「あぁ……確かに。ですが、決して簡単なことでは無い高度な技術なのに、まさか妖魔の方にもいるとは」
「うん。本当にねぇ……」
男は、ニヤリと笑う。
空に剣を掲げ、ある男を思い出していた。
この剣を振りかざし、数々の妖魔を地獄へと葬った伝説の仙人。
そんな仙人を殺した、ある一体の妖魔。
殺したくて仕方がなかった、唯一無二の存在……。
(この剣を作った妖魔なら、或いは……)
「ふふっ……実に、興味深い……これほど強い妖力を持っていながら、さほど有名な妖魔では無いのかな……?あぁ、それとも、志柳の子かなぁ。あそこにいる妖魔と人間は謎だらけで、どれだけ強い妖魔がいても情報が漏れないんだもん。
ははっ、なんと勿体ない。この力を隠しているなんて、残念な生き方をしている。だから、私が教えてあげようか」
そう言うと男は、持っていた黒神の剣を力強く握りつぶし、粉々に壊してしまった。
塵となって消える黒神の剣、男は狂気の笑みを浮かべて決意を固める。
「紅葉。この剣を作った妖魔を、探し出してくれ。とりあえず、その妖魔には死んでもらわないといけない。でなければ、何も始められないからね」
「御意」
「ふふっ、楽しくなってきたねぇ。ほんと、いい妖魔が居たもんだよ。この妖魔は、私の駒に相応しい子さ。
迎えに行くのが、待ち遠しいよ……ふふっ」
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
息が詰まるような、そんな空気だった。
いつものあの明るい雰囲気が、全て嘘だったかのような龍禅の表情。
憎悪や、膨らみまくった負の感情を滲ませた彼の顔は、驚く程に恐ろしいものだった。
初めて見る龍禅の反応に、虎珀は一瞬呼吸を忘れる。
「俺が憧れた黒神は、鬼の王に殺されたっ……。
俺は、いつか志柳の外に出ることが出来たら、鬼の王を殺すと決めているっ……この世で俺が1番……
心の底から憎いほど、大嫌いな存在だからっ……!」
憧れ続けた、黒神という人間。
この国に必要とされた彼を殺した、憎き鬼の王。
まるで親の仇でも討つかのように、龍禅が今まで募らせてきた復讐心は、溢れんばかりに強かった。
黒神も、鬼の王も、龍禅は見た事がない。
それでも、誰を殺すべきかはハッキリしていた。
「今は志柳を守ることを大事にしてるから、外に出ることは出来ない。でもいつか、長の座を誰かに託して志柳を離れた時……俺は、真っ先に鬼の王を探す。
探して、必ず俺の手で殺す……奴が殺した、黒神様の技を、俺が使って……仇をっ!!!!!」
腹の底から出るのは、野太い声。
高々と明るい声も、優しい柔らかみのある声も、今は一切聞こえない。
ただ、湧き上がる憎悪のままに、その思いを言葉に乗せて吐き出した。
そんな龍禅の姿に、虎珀は唖然としていた。
「……お前にも、いるんだな。嫌いな奴」
「えっ?」
「なんつーか……お前は、この世にいるみんな家族とか友達とか、そんなガキっぽいこと考える奴だと思ってたから、その……驚いた」
虎珀は、目を伏せながらそう呟く。
心のどこかで、この男には憎悪という心は無いのだと思っていた。
志柳の長を担うだけあって、差別もなく、全てを受け入れる寛大な心を持った妖魔だと。
人間と触れ合うことが多い分、他の妖魔に比べれば温かみのある心があるはず。
でもそんな男でも、所詮は妖魔。
やはり、誰かを憎んだり、敵視する本能には抗えない。
それも、たった1人を強く憎んでいる。
(鬼の王、か……)
その時……。
「ごめんっ……」
龍禅は、慌てた様子で虎珀の背中から降りると、弱々しい足取りで虎珀の顔へと近づく。
先程までの憎悪が嘘だったかのように、龍禅はいつものように虎珀の様子を伺いながら、虎珀の頬に手を伸ばして心配そうな眼差しで見つめた。
「聞きたくなかったよな、こんな話……虎珀には関係ない話なのに……ごめんな、嫌な気分にさせて」
「……っ……別に、嫌な気分にはなってない」
嫌な気分ではないが……
虎珀は、あることが引っかかっていた。
【これはこれは……なかなか面白い方ですね……
魁蓮も、きっと気に入ることでしょう】
あの時……偶然出会った、司雀という妖魔。
その司雀に言われた、あの言葉。
(あれは多分……鬼の王のこと……)
司雀から聞いた名前と、龍禅が憎んでいる鬼の王の名前が、どういう巡り合わせか同じだ。
忘れかけていた名前だったが、龍禅の話で確信した。
もし今、鬼の王の仲間と思わしき妖魔に会ったと龍禅に言ったら、この男はどんな行動を取るだろうか。
どこに行ったかとか、どんな特徴をしていたのかとか、少しでも鬼の王に近づくために情報を求めてくるだろうか。
そして……もしかしたら、自分は鬼の王に気に入られるような妖魔だと言ったら、龍禅は…………。
「腹減ったな!」
「っ…………」
虎珀の頭が嫌なことばかりで埋め尽くされる寸前、明るい龍禅の声が耳に届いた。
虎珀がパッと顔を上げると、龍禅はいつもの笑みを浮かべていた。
「力使いすぎて、もうお腹ぺこぺこだわ!どっか果物とか、獣みたいなのいないかな?」
突然黙った虎珀を気遣ったのだろう。
龍禅は鬼の王の話題を続けないように、無理やり明るい話題へと切り替える。
その気遣いを察し、虎珀も頭を横に振って、考えていたことを頭の中から消した。
「向こうから、獣の匂いがする。多分、イノシシ。あと鹿も」
「え、まじか!やっぱ白虎だと鼻がきくの!?」
「……まあ、多少な」
いつも通りの会話に戻り、虎珀は内心ホッとしていた。
それと同時に、龍禅の怖い部分を知った気がする。
これほど寛大な心を持った男でも、憎い相手の1人はいるのだ、と。
「うっしゃあ!そんじゃあ、どっちが先に獣を見つけられるか勝負だ!」
「……あ?いや何言って」
「行っくぞ~!よーい、ドンッ!!!!!!」
虎珀の反応など見もせず、龍禅は突然走り出した。
まだ完全に回復しきっていないはずなのに、どれだけ向こう見ずなことをするのだろうか。
虎珀は落ち着きの無い龍禅の行動に、ギョッとする。
「ちょっ、おい!待てよ!!!!!!!」
疲れているはずなのに、かなり早い速度で走る龍禅を気にかけながら、虎珀は慌てて追いかけた。
その頃。
龍禅と虎珀が倒した岩の妖魔の場所に、ある男が通りかかった。
充満する血の匂いと、辺りに飛び散る血痕。
見るも無惨な光景だが、男は一切の警戒も無い。
まるで興味を持ったかのように、悲惨なその場に近づく度歩く速度が早くなる。
「……あれ?」
その時、男はあるものに目が止まった。
目の前にいるのは、妖力で作られた無数の黒神の剣に貫かれ、完全に息を引き取っている岩の妖魔の姿。
かなり硬い体をしている彼を貫いているその剣に気づくと、男はニヤニヤしながら近づく。
胸の内から込み上がる高揚感に浸りながら。
「これはこれは、懐かしいものが刺さってるね」
男はそう言うと、岩の妖魔に刺さっている剣の1つを乱暴に引き抜いた。
真っ赤な血に染まった剣は、ドロドロな血を纏っていながらも、その美しい黒色を放っている。
本物では無い剣に、男はただ興味を持った。
男はじろじろ確認すると、ふと手を止める。
「黒、神……」
目に止まったのは、剣に刻まれた黒神の名前。
他の仙人とは違い、唯一本名を刻まなかった黒神だけが持つ、世界でたった一つの特別な剣。
これが本物であれば、まさに国宝級のものだ。
「随分と、上手に作ってるねぇ……まるで本物だ」
握った途端、見知らぬ妖魔の気配を感じた。
妖力を使って作られた、本物同様の剣。
その器用な妖力の使い方と、ここまで似せられる技術面……男は、不気味な笑みを浮かべる。
その時………………。
「主様」
楽しそうに笑っている男の元に、女が現れた。
女はペコッと一礼すると、首を傾げる。
「……何をしているのです?」
「ん~?あぁ、紅葉。いいところに来た。
ねぇコレ見て。よく出来ていると思わないかい?」
男は背後に現れた女に気づくと、持っていた剣を見せる。
紅葉と呼ばれた女は、差し出された剣をじっと見つめると、目を見開いた。
「これは、黒神のっ……」
紅葉の驚いた反応に、男は笑った。
やはり、この剣がいかに凄いのか、この剣の持ち主がいかに恐れられているのか、一目瞭然だ。
「そう、その偽物。どうやら、妖力を使って作り出してるみたいなんだよ」
男はコンコンと剣を手で叩く。
男の言葉と、本物同然の剣の作りに、紅葉は再び目を見開いて驚いた。
「妖力を、ですか?まさか、そんなことが?」
「出来るみたいだよ?確か、仙人の方にも霊力を使って武器を作れる子がいたよね?彼の弟子である風神が」
「あぁ……確かに。ですが、決して簡単なことでは無い高度な技術なのに、まさか妖魔の方にもいるとは」
「うん。本当にねぇ……」
男は、ニヤリと笑う。
空に剣を掲げ、ある男を思い出していた。
この剣を振りかざし、数々の妖魔を地獄へと葬った伝説の仙人。
そんな仙人を殺した、ある一体の妖魔。
殺したくて仕方がなかった、唯一無二の存在……。
(この剣を作った妖魔なら、或いは……)
「ふふっ……実に、興味深い……これほど強い妖力を持っていながら、さほど有名な妖魔では無いのかな……?あぁ、それとも、志柳の子かなぁ。あそこにいる妖魔と人間は謎だらけで、どれだけ強い妖魔がいても情報が漏れないんだもん。
ははっ、なんと勿体ない。この力を隠しているなんて、残念な生き方をしている。だから、私が教えてあげようか」
そう言うと男は、持っていた黒神の剣を力強く握りつぶし、粉々に壊してしまった。
塵となって消える黒神の剣、男は狂気の笑みを浮かべて決意を固める。
「紅葉。この剣を作った妖魔を、探し出してくれ。とりあえず、その妖魔には死んでもらわないといけない。でなければ、何も始められないからね」
「御意」
「ふふっ、楽しくなってきたねぇ。ほんと、いい妖魔が居たもんだよ。この妖魔は、私の駒に相応しい子さ。
迎えに行くのが、待ち遠しいよ……ふふっ」
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
息が詰まるような、そんな空気だった。
いつものあの明るい雰囲気が、全て嘘だったかのような龍禅の表情。
憎悪や、膨らみまくった負の感情を滲ませた彼の顔は、驚く程に恐ろしいものだった。
初めて見る龍禅の反応に、虎珀は一瞬呼吸を忘れる。
「俺が憧れた黒神は、鬼の王に殺されたっ……。
俺は、いつか志柳の外に出ることが出来たら、鬼の王を殺すと決めているっ……この世で俺が1番……
心の底から憎いほど、大嫌いな存在だからっ……!」
憧れ続けた、黒神という人間。
この国に必要とされた彼を殺した、憎き鬼の王。
まるで親の仇でも討つかのように、龍禅が今まで募らせてきた復讐心は、溢れんばかりに強かった。
黒神も、鬼の王も、龍禅は見た事がない。
それでも、誰を殺すべきかはハッキリしていた。
「今は志柳を守ることを大事にしてるから、外に出ることは出来ない。でもいつか、長の座を誰かに託して志柳を離れた時……俺は、真っ先に鬼の王を探す。
探して、必ず俺の手で殺す……奴が殺した、黒神様の技を、俺が使って……仇をっ!!!!!」
腹の底から出るのは、野太い声。
高々と明るい声も、優しい柔らかみのある声も、今は一切聞こえない。
ただ、湧き上がる憎悪のままに、その思いを言葉に乗せて吐き出した。
そんな龍禅の姿に、虎珀は唖然としていた。
「……お前にも、いるんだな。嫌いな奴」
「えっ?」
「なんつーか……お前は、この世にいるみんな家族とか友達とか、そんなガキっぽいこと考える奴だと思ってたから、その……驚いた」
虎珀は、目を伏せながらそう呟く。
心のどこかで、この男には憎悪という心は無いのだと思っていた。
志柳の長を担うだけあって、差別もなく、全てを受け入れる寛大な心を持った妖魔だと。
人間と触れ合うことが多い分、他の妖魔に比べれば温かみのある心があるはず。
でもそんな男でも、所詮は妖魔。
やはり、誰かを憎んだり、敵視する本能には抗えない。
それも、たった1人を強く憎んでいる。
(鬼の王、か……)
その時……。
「ごめんっ……」
龍禅は、慌てた様子で虎珀の背中から降りると、弱々しい足取りで虎珀の顔へと近づく。
先程までの憎悪が嘘だったかのように、龍禅はいつものように虎珀の様子を伺いながら、虎珀の頬に手を伸ばして心配そうな眼差しで見つめた。
「聞きたくなかったよな、こんな話……虎珀には関係ない話なのに……ごめんな、嫌な気分にさせて」
「……っ……別に、嫌な気分にはなってない」
嫌な気分ではないが……
虎珀は、あることが引っかかっていた。
【これはこれは……なかなか面白い方ですね……
魁蓮も、きっと気に入ることでしょう】
あの時……偶然出会った、司雀という妖魔。
その司雀に言われた、あの言葉。
(あれは多分……鬼の王のこと……)
司雀から聞いた名前と、龍禅が憎んでいる鬼の王の名前が、どういう巡り合わせか同じだ。
忘れかけていた名前だったが、龍禅の話で確信した。
もし今、鬼の王の仲間と思わしき妖魔に会ったと龍禅に言ったら、この男はどんな行動を取るだろうか。
どこに行ったかとか、どんな特徴をしていたのかとか、少しでも鬼の王に近づくために情報を求めてくるだろうか。
そして……もしかしたら、自分は鬼の王に気に入られるような妖魔だと言ったら、龍禅は…………。
「腹減ったな!」
「っ…………」
虎珀の頭が嫌なことばかりで埋め尽くされる寸前、明るい龍禅の声が耳に届いた。
虎珀がパッと顔を上げると、龍禅はいつもの笑みを浮かべていた。
「力使いすぎて、もうお腹ぺこぺこだわ!どっか果物とか、獣みたいなのいないかな?」
突然黙った虎珀を気遣ったのだろう。
龍禅は鬼の王の話題を続けないように、無理やり明るい話題へと切り替える。
その気遣いを察し、虎珀も頭を横に振って、考えていたことを頭の中から消した。
「向こうから、獣の匂いがする。多分、イノシシ。あと鹿も」
「え、まじか!やっぱ白虎だと鼻がきくの!?」
「……まあ、多少な」
いつも通りの会話に戻り、虎珀は内心ホッとしていた。
それと同時に、龍禅の怖い部分を知った気がする。
これほど寛大な心を持った男でも、憎い相手の1人はいるのだ、と。
「うっしゃあ!そんじゃあ、どっちが先に獣を見つけられるか勝負だ!」
「……あ?いや何言って」
「行っくぞ~!よーい、ドンッ!!!!!!」
虎珀の反応など見もせず、龍禅は突然走り出した。
まだ完全に回復しきっていないはずなのに、どれだけ向こう見ずなことをするのだろうか。
虎珀は落ち着きの無い龍禅の行動に、ギョッとする。
「ちょっ、おい!待てよ!!!!!!!」
疲れているはずなのに、かなり早い速度で走る龍禅を気にかけながら、虎珀は慌てて追いかけた。
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