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ストーカーライフ
51. 私達はライバル! ※ソフィア視点
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私達は急いでクラインの元へ向かった。
「ねぇ、今いいかしら?」
「ああ、ソフィアちゃん達か」
以前のクラインなら私達を見たらいやらしい目つきで見ていたが、今はどこか顔が疲れきっていた。
「さっきクロウと何を話していたのよ」
「クロウか? あー、それは言えないわ」
「そんなに隠す理由はないでしょ! 言えないってことは何かやましいことがやっぱりあるんでしょ?」
モナの言う通りやましいことがなければよく話すクラインなら話すはずだ。だが、今回は全く話す気がしないのだ。
「これってまさか……」
「ほら、二人がモタモタしてるからそうなるのよ」
本当にこんなことが起こるとは思ってもみなかった。
クラインがクロウのことを好きになるなんて……。
「はっきり聞くけどクラインはクロウのことどう思ってるのよ?」
「俺にそんなこと聞いてどうするんだ?」
「どうするも何も……」
モナはクラインに聞いていたが、その聞き方をすれば私達がクロウのことを好きだと伝えないといけない雰囲気になってしまう。
「いや、クラインはクロウが好きなのかなって……」
「好きか嫌いなら俺はクロウのことは好きだぞ?」
私達三人はお互いに目を合わせた。まさかこんなことが起こるなんて……。
「やっぱり……」
「流石に私も驚いて言葉が出ない……」
「恋愛は自由だから仕方ないわ。これで私達はライバルだわ」
「なぁ、私が勝てる要素あるのか? あたいなんかクロウと話した記憶はわずかしかないよ」
「何弱気になってるよ!」
「そうよ! ルーダにはこのたわわの胸があるじゃないの」
モナがルーダの胸を揉んでいた。大きく揺れる胸に私も自分自身の胸を触る。
何で私の胸は普通……いや、少し小さめなんだろうか。
「やっぱり何も変わらないか……」
胸を揉み合っているでクラインは呟いていた。そういえばクラインが居たのを忘れていた。
彼は無類の女好きとして有名だ。こんなルーダのエッチな姿を見たらきっと目がバキバキに見開いているだろう。
だが、チラッと見たクラインの顔はいつもと違った。
「クラインどうしたの?」
「いやー、ちょっと元気がなくてな」
「ばぁ!?」
クラインはなぜか自分の股間に視線を向けたまま優しく微笑んだ。
元気がないのはまさかそこだとは思いもしなかった。
「最近女性とうまくがいかなくてね」
クラインはどこか寂しそうに微笑んだ。
まさかあの女好きのクラインが、クロウを好きになってこんなに変わるとは思いもしなかった。
「それだけクロウのことが好きなのね。でも私達はライバルよ」
「ライバル?」
「ええ、そうよ! あなたもクロウのことを愛しているから女性に興味が無くなって来てるんでしょ」
「えっ……そうなのか……? 俺はクロウのことを愛していたのか……」
クラインは何かボソボソと話すと、さっきより少しずつ表情が明るくなっていた。
「そうか! 俺はクロウを愛していたのか!」
「だから私達はライバルよ! 絶対負けないからね」
「この気持ちに気づかせてくれてありがとう! モナちゃん達には感謝する」
「えっ?」
クラインはモナの手を握るとどこかへ行ってしまった。
その顔は悩みごとが晴れたのか、顔は昔のように輝いていた。
「ねえ、ソフィア?」
「これって……」
「私達がクラインに火をつけちゃったってことか?」
「うん」
まさかクラインが自分の気持ちに気づいてなかったとは思いもしなかった。
どうやら私達は本当に恋のライバルになってしまったようだ。
「ねぇ、今いいかしら?」
「ああ、ソフィアちゃん達か」
以前のクラインなら私達を見たらいやらしい目つきで見ていたが、今はどこか顔が疲れきっていた。
「さっきクロウと何を話していたのよ」
「クロウか? あー、それは言えないわ」
「そんなに隠す理由はないでしょ! 言えないってことは何かやましいことがやっぱりあるんでしょ?」
モナの言う通りやましいことがなければよく話すクラインなら話すはずだ。だが、今回は全く話す気がしないのだ。
「これってまさか……」
「ほら、二人がモタモタしてるからそうなるのよ」
本当にこんなことが起こるとは思ってもみなかった。
クラインがクロウのことを好きになるなんて……。
「はっきり聞くけどクラインはクロウのことどう思ってるのよ?」
「俺にそんなこと聞いてどうするんだ?」
「どうするも何も……」
モナはクラインに聞いていたが、その聞き方をすれば私達がクロウのことを好きだと伝えないといけない雰囲気になってしまう。
「いや、クラインはクロウが好きなのかなって……」
「好きか嫌いなら俺はクロウのことは好きだぞ?」
私達三人はお互いに目を合わせた。まさかこんなことが起こるなんて……。
「やっぱり……」
「流石に私も驚いて言葉が出ない……」
「恋愛は自由だから仕方ないわ。これで私達はライバルだわ」
「なぁ、私が勝てる要素あるのか? あたいなんかクロウと話した記憶はわずかしかないよ」
「何弱気になってるよ!」
「そうよ! ルーダにはこのたわわの胸があるじゃないの」
モナがルーダの胸を揉んでいた。大きく揺れる胸に私も自分自身の胸を触る。
何で私の胸は普通……いや、少し小さめなんだろうか。
「やっぱり何も変わらないか……」
胸を揉み合っているでクラインは呟いていた。そういえばクラインが居たのを忘れていた。
彼は無類の女好きとして有名だ。こんなルーダのエッチな姿を見たらきっと目がバキバキに見開いているだろう。
だが、チラッと見たクラインの顔はいつもと違った。
「クラインどうしたの?」
「いやー、ちょっと元気がなくてな」
「ばぁ!?」
クラインはなぜか自分の股間に視線を向けたまま優しく微笑んだ。
元気がないのはまさかそこだとは思いもしなかった。
「最近女性とうまくがいかなくてね」
クラインはどこか寂しそうに微笑んだ。
まさかあの女好きのクラインが、クロウを好きになってこんなに変わるとは思いもしなかった。
「それだけクロウのことが好きなのね。でも私達はライバルよ」
「ライバル?」
「ええ、そうよ! あなたもクロウのことを愛しているから女性に興味が無くなって来てるんでしょ」
「えっ……そうなのか……? 俺はクロウのことを愛していたのか……」
クラインは何かボソボソと話すと、さっきより少しずつ表情が明るくなっていた。
「そうか! 俺はクロウを愛していたのか!」
「だから私達はライバルよ! 絶対負けないからね」
「この気持ちに気づかせてくれてありがとう! モナちゃん達には感謝する」
「えっ?」
クラインはモナの手を握るとどこかへ行ってしまった。
その顔は悩みごとが晴れたのか、顔は昔のように輝いていた。
「ねえ、ソフィア?」
「これって……」
「私達がクラインに火をつけちゃったってことか?」
「うん」
まさかクラインが自分の気持ちに気づいてなかったとは思いもしなかった。
どうやら私達は本当に恋のライバルになってしまったようだ。
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