転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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間者

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「陛下、クオーレ殿下の母君の所に間者が侵入致しました」



「なぬ。どこの間者だ?クオーレやメイリーンは大丈夫なのか?」
陛下



「はい、お二人は大丈夫でございます。間者はサカス男爵家の間者かと?」




「は??サカスだと?男爵家が格上の侯爵家になんでだ?」
陛下


「あそこの家には息子が4人もいます。」




「あーー、なるほど。ハーレム候補に入りたいからか…」
陛下


「だと思います」



陛下は1つため息をついてから
また影をあの二人の元に行くように指示を出した。


そう言えばクレはメイリーン嬢の魔力と合致して無事にげんきになったと聞いた。父親との魔力で合致なら「あいつ」も我が子を知れただろうに。


「陛下、失礼致します」
マルサス


「ん、マルサス来たか。ここでは兄と弟だ。兄上と呼べ」
陛下


マルサスは1つため息をつきガシガシと髪の毛をかいてから話しだした。


「兄上……なにかご用意でしょうか?」
マルサス


「お前のもう一人の兄の事だ」
陛下


「あーー。カイルサスですか……」
マルサス



「そうだ。あいつはどんな感じなんだ?」
陛下



「どんな感じと言われても………あいつはメイリーンに惚れてます。求婚も秒読みかと?」
マルサス


「ほう~夜の記憶がなくても
そうなのか……。」
陛下


「そのようですね」
マルサス


「なるほど……分かった。マルサスはメイリーンとは上手く行ってるのか?」
陛下



「はい兄上。時たま私が地雷を踏みそうになりますが……それなりには」
マルサス


「クックック……。兄弟揃ってメイリーン嬢に夢中とは…。ん~我もそこに参戦するかな。」
陛下


「お好きになさって下さい…」
マルサス


兄上もまだまだ若い。王妃が
亡くなってからそこは空席だ。


「通い王妃にでもなってもらおうかな~。メイリーン嬢は聡明だし強いし、王家筋じゃないのに精霊王と女神の加護つきだしな……」
陛下



「……………」
マルサス


相変わらず情報が早いな……


しかし、陛下までハーレムメンバーに加われば……メイリーンが
怒り狂いそうだな…。


後日、メイリーンと侯爵が陛下に呼ばれ……陛下とカイルサス2名もメイリーンのハーレムに加わる旨を話され……目眩を覚えた二人だった。まさかの…通い王妃……。どういう事!!!!!
しかも…マルサスが本当は王弟だったなんて。

しかもカイルサス様までハーレム入りって……。もはやクレを隠す意味は……。通い公爵で陛下の話しではクレは侯爵家の嫡子として、2子以降が公爵家の嫡子とすると…。なんだか色々めちゃくちゃじゃない!?






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