転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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謁見の後から…

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あの謁見の日から……毎日のようにクオーレに陛下から贈り物が届く……。玩具や衣類、絵本に図鑑……魔導書……。陛下どれだけ甥を溺愛しているのですか。


「しっかし、すごい量だな」苦笑



「ええ……お父様から陛下に…」



「言えるわけないだろ?あんなに嬉しそうにしておられるんだから…」



ですよね………


「なぜか、もう甥の嫁として…城内で所構わず手を振られるので本当に困るんです!!!嫁ではないのに!!」
メイリーン


「あぁ……」




「あう~キャッキャ」
クオーレ


クレは陛下から頂いたクマのぬいぐるみが大のお気に入りでご機嫌で遊んでいる。ええ…クマのぬいぐるみだけど、普通のクマのぬいぐるみではないのよ?

目は魔石で守護の魔法と反対魔法が付与されているの。例えば……誰かがクオーレに攻撃魔法を使ったらそっくりそのままその魔法が相手に反転するという…魔法よ。金額は考えたくないレベルの代物だわ。


「クレ、くまさん好きか?」


「あうあう!!! 」
クオーレ


「そうかそうか、良かったな~さっ、母様はぷりぷりしているからジジ様と向こうにいこうな?おっとクマさんもだぞ」



「んきゃ!!キャッキャ」
クオーレ



「…………プリプリなんて…」ボソッ

メイリーン



「お、アスラン!メイリーンアスランが来たぞ。じゃぁな」




「ただいま、メイリーン」
チュッ

アスランが頬にキスをする


「おかえり、アスラン」
メイリーン


「しっかし毎日すごい量だな、陛下もよっぽど甥が可愛くてしょうがないんだな」
アスラン


「ええ……そうみたいね」
メイリーン



「カイルサス様は?」
アスラン


「カイルサス様は?とは??」
メイリーン



「いや……その後なにかアプローチとかあったのかなぁと」
アスラン


「アプローチかどうかは分からないけど、手紙は来たわね」
メイリーン


「手紙?どんな??」
アスラン


「婚約者とはいえ、人の手紙の内容を聞くのはマナー違反ね」
メイリーン


「あぁ、そうだな。ごめん…」
アスラン


「ふふ、嘘よ。今度の魔法祭に一緒に出掛けないか?というお誘いよ」
メイリーン


「で?どうするんだ?」
アスラン


「断れるわけないでしょ?王弟なんだから…」
メイリーン


「あぁ…だよな」
アスラン



「もちろんアスランも行くのよ?」
メイリーン


アスランは驚いて目を見開く



「は??そんなの…カイルサス様に嫌がられるだろ!?無理だよ」
アスラン


「何言っているの?貴方は婚約者でしょ?」
メイリーン


「そ、そうだけど…」
アスラン


「マルサスも一緒に行くそうよ」

メイリーン


「騎士団長も?なら行くよ!!」
アスラン


「マルサスがいないなら行かないなんて…頼りにならないわね…」ボソッ


ビクッとアスランの肩が揺れる


「ごめん…でも俺カイルサス様苦手でさ…」
アスラン


「ええ、知ってるわ」苦笑
メイリーン


「メイリーン~!!!俺をイジメないでくれよ!!」
ぎゅうぅぅ……



「もう!!くっつかないで!!そんなキャラじゃないでしょーが!!気持ち悪いわね!!」
メイリーン


「あはははは」
アスラン


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