転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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カイルサス

あの近衛騎士の女性が妙に気になるんだ……。俺は魅力の呪いなんて効かない体質だし……これは
どういうことなんだろうか。

マルサスの婚約者……メイリーン嬢。会ったことは以前にも数回城で見かける程度だった。だから直接話したりはしたことない……筈だ…。なのにどうももっとこう……何というか。親近感がわくというのかなんなのか。

もっと近づいてみたいと思ってしまうのだ。たとえ相手が嫌がっていて……妙な圧を感じて、嫌悪感が出てていても。

てゆうかなんで嫌悪感???
たいして話したこともないのに酷くないか???

あとあの圧はなんなんだ………
嫌われていてもどうしても気になる。嫌われててもなんで嫌われているのか探ってみようと思う。



マルサス


あーーーやっちまったぁ………
メイリーンを久しぶりに怒らせた………。そりゃ怒るよな、うん。全面的に俺が悪い……すまん。なんか知らないけどカイルサスがメイリーンのことを色々聞いてくる。正直うざいくらい聞いてくる………なんなんだ??
まさか初恋か!?

それにしたって、望み薄いと思うがなぁカイルサスよ。
あの圧をお前も感じだろ???
賢いお前の事だ嫌われていて警戒されていることはもう察した筈だ……それでもダンジョンに行くという。お前それほどまでか
。お蔭さまでメイリーンには
平謝りだ……本当にメイリーンには悪い事をした。今後はカイルサス、親友の従兄弟殿といえど
メイリーン優先にさせてもらう。すまんな……嫁には逆らえないものだ。


アスラン


あ~あ。

マルサスやっちまったなぁ~!

メイリーンはマジギレだよ?

婚約破棄されたらどうするんだ???
なぁ、馬鹿なの?脳筋なの?
もう少し賢くなろうよ……

あ~~俺のストレスがたまるー!!!胃がキリキリするだろ!!

後でクレに癒して貰おう。俺の癒しの息子!!



メイリーン


あ~疲れた

久しぶりに怒ったわ………

あの閣下には本当に隙を見せないようにしないとね。

マルサスも騎士団長なのに、脇が甘いのよね~身内には。
もっとこうビシバシ未来の夫を鍛えないとね!!!

腕がなるわ!!!!


と……思っているとアスランとマルサスの背中がぞわぞわぞわぁぁと鳥肌が立つのだった。


「今のは……なに???嫌な予感しかしない」
アスラン


「今のはなんだ????不穏な気配を感じたが……」

マルサス


こうして……各々が何かを思いながら夜がふけるのだった。

クオーレだけは穏やかに天使のような寝顔を見せてスヤスヤ寝ている。

あーーダンジョンどうなるのかなぁ……憂鬱
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