転生令嬢の秘密の宝物

meimei

文字の大きさ
上 下
2 / 36

我が子

しおりを挟む
それから安定期まで近衛騎士の雑務を担当して産休をへて、立派な男の子を生んだのだった。
最初は怒っていた両親も今ではすっかり孫溺愛である。
あーそうそう私の容姿は、はちみつブロンドの髪と瞳はペリドットのような色の瞳なんだけど
生まれた子はそれはそれは綺麗なプラチナシルバーの髪の毛と
ラピスラズリのような瞳の色だったの。きっと父親似なのね~
とっても整った顔をしていて
天使のようなのよ?

名前はクオーレよ!
イタリア語で心という意味なの!!
そう……実は私は転生者なんだけど別にチートもないし普通に馴染んで生きてるの。前世の記憶が戻ったのは4歳の頃に嫌いな
ピーマンを食べたときね。あれは辛かったわ………


「メイリーン、うちのクオーレは元気か?」


「まぁ!?お父様またいらしたのね」クスクス


「そりゃうちの次期次期当主だからな、それにこんなに賢そうだ!!」


「あぶぅ~」


「そうかそうか、クオーレは可愛いなぁ~どれじぃじと散歩に行くとしよう」


「お父様……執務は大丈夫なのですか?また……スミスから怒られますよ」

ギクッと肩が震えたわね…


「執務は大丈夫だ!!」


「騎士団は良いのですか?」


お父様は王国騎士団の……団長なんだけど?


「それも……もうそろそろ引退をだな……コホン」

引退!?


「お父様……まだその若さで引退など許されませんよ?まさかクオーレと遊びたくて引退なさるわけではありませんよね?」

ギクッ

え!?そうなの!?


「いいじゃないか……領地のこともあるし…引退しても、なっ?」


「なりません………せめてきちんと引き継ぎをなさってからにしてくださいませね!!」


「ああ……分かっている……。クオーレ……お前のお母様はお前のお祖母様にそっくりだな。怖い怖い」


「あ!!!お父様!!!」

クオーレを抱いて庭に転移したのね。まったく……あれで王国1の騎士団長なのに。


「クスクス あの人はすっかり孫に骨抜きにされたわね」


「お母様!!!騎士団長なのに!!良いのですか!?」


「クスクス いいんじゃない?今は平和だし、それに初孫ですもの
クオーレはとても愛らしい子だから夢中になるのは分かるわ」


「お母様まで……」

はあぁぁとため息をつくメイリーン


「ねぇ、あの子の父親はわかったの?」


「それが近衛騎士にプラチナシルバーの髪はいないのです」


「まぁ!?でも近衛騎士のパーティーでしょ?」


「ええ……そうなんですが」


「あの容姿だもの貴族なのは確かねぇ……でもあの顔どこかで見たような気がするのよね~」


「え!?お母様見たことあるのですか!?」


「ええ、でも思い出せないのよ……」

お母様が見たことと言うことは
パーティーやお茶会とかそういう場だろうなぁ…。

「まっ、父親が現れないほうがいいのじゃなくて?」


「え??なぜですか?」


「だってあのじぃの溺愛ぶり……貴女の次の当主にする気まんまんよ?」


「ですね……」苦笑


「ロードはお婿にいったし、ナリーナはハリーナル侯爵家にお嫁に行くしね」


「寂しくなりますね」


「そうね、でもメイリーンとクオーレがいるから」ニコッ

「そう言って貰えると嬉しいです」


「あら、本当よ?」
ニコッ


「おい、クオーレが腹を空かせたらしい」

「あうあーー!!」

「ふふ、クオお帰り」

お父様から愛する我が子を受け取る


「あうあーあんぶっぶっ」

「飲みましょうね」

お父様は執務室に戻っていった

我が子に乳をあげると元気にコクコク飲みだす。

可愛い……さらさらの銀髪
絶対将来イケメン確定よね~

「クオーレ、ゆっくり大きくなってねママ寂しいから」

キョトンとした綺麗な瞳で乳を飲みながらうとうとしはじめる。

可愛い~天使よ~ぐっすりお眠り~可愛い~天使よ~
子守歌を歌えばスヤスヤと寝入ったクオーレ。ゆっくりベビーベッドに寝かせる。

「うん、成功ね」

たまにビッグって起きちゃうこともあるよね~。


寝ている間に近衛騎士の書類関係の仕事をはじめる。
そう、近衛騎士の書類作成や書類関係の仕事は育休中のメイリーンが受け持っている。

さっ、がんばらなきゃね!!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

カナヘビ姫と風変わりな婚約者

永久(時永)めぐる
恋愛
エーレヴァルト王国の王女ファーナには、幼い頃から婚約者がいる。 相手は隣国の王子エドガルト。 彼が魔術学院を卒業し帰国するのを待って結婚することになっていた。 嫁ぐ日を楽しみに待っていたファーナだが、ある日突然、顔が爬虫類に変わってしまった!  原因不明、治療法も見つからないまま半年が過ぎ、これ以上隠し切れないと諦めた彼女は父王を通じて婚約解消を打診する。 しかし、彼は応じない。それどころか、どういうことかと王城へと乗り込んできた!  思い余ったファーナは最後の手段とばかりに逃亡を企てるが…… ※軽微ですが爬虫類に関する描写が入りますので、苦手な方はご注意ください。(前書き等での予告はいたしません) ※小説家になろうさんと同時投稿です。 ※不定期更新。

逃げて、追われて、捕まって

あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。 この世界で王妃として生きてきた記憶。 過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。 人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。 だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。 2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ 2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。 **********お知らせ*********** 2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。 それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。 ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします

暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。 いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。 子を身ごもってからでは遅いのです。 あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」 伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。 女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。 妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。 だから恥じた。 「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。 本当に恥ずかしい… 私は潔く身を引くことにしますわ………」 そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。 「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。 私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。 手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。 そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」 こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。 --------------------------------------------- ※架空のお話です。 ※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。 ※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

ひとりぼっちだった魔女の薬師は、壊れた騎士の腕の中で眠る

gacchi
恋愛
両親亡き後、薬師として店を続けていたルーラ。お忍びの貴族が店にやってきたと思ったら、突然担ぎ上げられ馬車で連れ出されてしまう。行き先は王城!?陛下のお妃さまって、なんの冗談ですか!助けてくれた王宮薬師のユキ様に弟子入りしたけど、修行が終わらないと店に帰れないなんて…噓でしょう?12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

私は逃げます

恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。 そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。 貴族のあれやこれやなんて、構っていられません! 今度こそ好きなように生きます!

愛なんてどこにもないと知っている

紫楼
恋愛
 私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。  相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。  白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。  結局は追い出されて、家に帰された。  両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。  一年もしないうちに再婚を命じられた。  彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。  私は何も期待できないことを知っている。  彼は私を愛さない。 主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。  作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。  誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。 他サイトにも載せています。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

処理中です...