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晩餐

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扉の前でとびらを開ける使用人が、コットンキャンディー姫がお入りになりますと声をかけてから開けた。

「失礼致します、コットンキャンディー.ペガーノと申します。本日は晩餐ありがとうございます!皆様にお会いできてとても嬉しいですわ!しばらくこちらでお世話になります」
挨拶をおえカーテシーをすると沢山の
拍手がコットンを包んだ。

「さ、コットンこっちに座りなさい」

「はい!陛下!!」

「おや?今はプライベートな時間だよ?」

「叔父様…」

「うん、それがいいね」ニコッ

使用人が椅子を引いてくれる。

そこに腰をかけた、隣にはシュガーがいる。

反対には植物室であったローリエ殿下だ
った。

「コットン先程ぶりだね」ニコッ

「シュガー、先程ぶりですわね」
ニコッ

「コットン、こっちも向いてくれ」

「ローリエ殿下、先程は沢山植物の事を教えて頂きありがとうございました」
ニコッ

「おやおや、シュガーもローリエも孫娘に夢中だな」クスクス

「そのようですね~」クスクス

お祖父様とお祖母様!!!!!!

「お祖父様、お祖母様!!お会い出来て嬉しいです」

「ふふ、コットン私も貴女に会えてとても嬉しいわ。ティリエにそっくりなのね」ニコッ

「私もお前に会えて嬉しいよコットン」
ニコッ

お母様は、お祖父様に似ているのね!!
お祖父様とそっくりだわ……という事は
私もお祖父様に似ているのね!

「ティリエも来られたら良かったのにね」

「あの…兄達を止めるのが大変なんだろ?」

お祖父様とお祖母様も…お兄様が私を溺愛している事を知ってらっしゃるのね…

「まぁ、でもあの兄二人が溺愛する気持ちも分かるがな」クスクス

「そうね~こんなに美しく愛らしいものね」

「そ、、そんなことは……」

「え!?コットン自覚ないの???君はとてつもなく美しく愛らしいよ!?」

「シュガー……ありがとう……」

「コットンは、シュガーの事は殿下をつけないのに…俺の事も…ローリエと呼んでほしい…」

「ローリエ?」

「そうだ!!」
ぱあぁぁぁっと笑顔になった。

「まぁ……うちの王子二人はコットンに夢中ね」クスクス

「そのようだな」クスクス

両陛下がそう話すとコットンの顔がかあぁぁと赤くなる。

バタバタ バタバタ バタバタ

バン

「遅くなってすまない!!!!」


「騒々しいぞ!!バケット」

「バケットちゃんはいつもこうよね~」


「クスクス、バケット今日からお前の従姉妹のコットンが王宮に住むのだぞ」

「そうよ~ティリエの娘なの」


「お祖父様、お祖母様!?ティリエ叔母上の娘ですか??」

キョロキョロとバケットが長テーブルを
見る。

わぁ~背がとても高くて素敵な人!!!

顔立ちが王妃様に良く似てらっしゃるのね!!
金髪に瞳は薄いグレーの瞳

コットンを見つけるとコットンの方に歩いてきた……。

「美しく愛らしい、我が従姉妹のコットン姫、お会い出来て光栄です」

チュッ

手にキスを落とした。

コットンの顔は真っ赤

「バケット殿下、わたくしコットンキャンディー.ペガーノと申します。本日からお世話になります」

立ってカーテシーをする。

なにこれ……心臓がドキドキする…。

「これはこれは、丁寧な挨拶ありがとう、明日からの学園なのか?」

「ええ…なぜそれを?」

「俺は学園で臨時講師をしているんだ」
頭を撫で撫でされる。

「そ、そうなのですか…」


「心配だな~学園には男が沢山いるしなぁ」


「バケット……コットンは婿を探しに来たんだぞ…心配も何もないんだ」


「ああ、ペッパーとソルト達が一日で伴侶を見つけて帰ったから学園は入らなかったやつだろ?」

ペッパーとソルトはコットンの兄である

「ああ…そうだ。しかし、コットンは唯一ペガーノ王国の瞳を受け継いだ者…婚約者を最低でも5人…上限はなく探さないとならない」

叔父様…詳しいですわね…お母様からのお手紙かしら…

「ふ~ん、なら俺もその婚約者に入れてもらう、いとこでもありだろ?」

「は、はい…いとこでも…大丈夫かと」

何も考えずに……つい答えてしまった。

斜め前でシナモンがまた…ため息をついた。

「お父様、お母様!!聞きましたか!?今コットンから了承を得ましたよ!!!俺も婚約者で宜しく、これで学園で守れるな」

え!!!!!!!今のって!!?
婚約の打診なの!??
バケット殿下も!!!?うっそぉ~

「コットン、婚約者だからバケットと呼んでな」ニコッ

かあぁぁと赤くなりながらも、
小さく……「はい…」と答えた


「ほぉ~!!!バケットかなるほどな!ではティリエ姉上に連絡をいれておく!」

「ふふ、めでたいわね~バケットはじゃぁ、レインボーの王太子を狙わないのね」

「はい!!」


「なんと……俺のほうが先に兄上め………」

「くっ兄上……出遅れた………」


「でも、コットンは5人じゃ収まらないだろうな」クスクス

「私もそう思うわよ」クスクス

「なっ…」

「現に婚約者は何人になった??」

「3人です……」

「ほらな、1日で3人だ」クスクス

「ちなみにどなたなの??」

「その……空を飛んでいたら…竜王国の王族の方と知り合いまして……」

「竜王国か!?色は何色だった!?」

「赤い色でした」

「なるほどな……その色は今の王の王弟ただな。」

「竜王国の王弟と言ったら今の王より強く賢いと聞くわね~本来は次期王と言われていたのに兄に譲ったのよね」

「そ、そうなのですか……」

「なかなか運があるようだな我が姪は」
クスクス

「バケットもとても賢くて強いのに、なぜか王座には興味ないものね~」


「何人夫が出来たとしても俺の心はずっとコットンのものさ」
ニコッ

「……………」

なんて答えたらいいのか分からず俯いてしまう…。

「もぉ~バケットちゃんたら!コットンちゃんが困っているでしょ!!」

「そうだぞ!!」

「そ、それは…ごめんなコットン…」

「いえ…すみません…不慣れな者で…」

食事はコットンの話を中心に和やかに進み、デザートの果物のタルトも美味しく
食べそれぞれ部屋に戻った。

明日は学園か~楽しみだなぁ!!

「コットン……」

「何?シナモン」

「今日は早く寝ろよ、腹出して寝るなよ!」

「なっ…子供じゃないのよ!!」

「クスクス 地上じゃ子供だろ??」

「ま、まぁ…そうだけども…」

「まっ、さっさと寝ろよ」

「う、うん。じゃおやすみなさい」

「おやすみ」
おでこにキスを落としてシナモンは自室に戻った。


ん~1日なのに……なんか色々あったなぁ………。
疲れたかも。。

「姫様、ご入浴の準備は整っておりますよ」

「ありがとうナツメグ」

「では、こちらです」ニコッ

部屋のお風呂に入り、ナツメグが体を綺麗にしてくれて湯舟に浸かるところでナツメグは出ていった。

「ん~気持ちいい~」
チャポン

レッド、シナモン、バケット

みんなそれぞれイケメンよね~
まぁ…シナモンは初恋だし…見慣れているけど。

学園で女の子のお友達が出来るといいな~!!
天上では…王族だからか…お友達は
いなかったのよね……。
ああ…お兄様目当ての女の子は近づいて来たけど。

王族以外の天馬族は普通に天馬族同士で番ってもいいなんて……ずるいわよね。。
なんでなのかしら…。いつか理由が分かればいいのだけど。
チャポン

「さ、上がろう」

魔法で体を乾かしてナツメグが寝間着を着せてくれる。

「では、姫様。明日から学園になりますので、ゆっくりお眠りくださいませ」

「うん、ナツメグおやすみなさい」

「おやすみなさいませ、では失礼致します」

パタン

コットンはベットに横になりながら、
明日の事を考えている間にいつの間にか
スヤスヤ眠っていた。

窓から……赤い竜が覗いていることにも気が付かずに…。

「なんだ、もう寝たのか我が婚約者の姫君は。では魔法でこれを届けるか」

レッドが窓越しであるものを魔法で
コットンの指元に運び指にはめると
ぱあぁぁぁっと指輪が光り、コットンの指のサイズに変化した。

そう、レッドが持ってきたのは竜王国の王族が婚約者に贈る魔法の指輪。

「よし、ちゃんと指に収まったな。指輪よ、コットンをきちんと護るのだぞ」

キィィィンという音でレッドに返事をしている。

「じゃぁな、コットン!また会いに来る」

バサバサと赤い羽を羽ばたかせて

赤い竜は空高く飛んでいった。

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