転生幼児は夢いっぱい

meimei

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学校

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「いってきまーす」
 カシウス


「いってらっしゃいませ」
 カミル


 カシウスはカミルに手を振り馬車に乗り込んだ。



 今日は、クルト達はそれぞれ実家からの登校だ。

 なにやら手続き関係で帰省したらしい。


「あ!!!カシウスおはよー」
 クルト


「カシウスおはよう」
 シバル


「おはよう、二人とも」
 カシウス



「そういえばさー聞いてよ!!うちの弟がさー」
 クルト




「おい!!!クルト言うなよ!!!」
 シバル



「なにかあったの?」
 カシウス



 カシウスが聞くとシバルは俯き気味になった。


 ん?何かあつたの???




「こう言うことはきちんと話さないと駄目だよ。ぶっちゃけうちの実家なんて没落してもいいし」
 クルト



「………」
 シバル



「うちの弟がさーーシバルがもう既婚者だと話してるのにしつこくシバルを付け回して」
 クルト



「で?」
 カシウス


 もうシバルは僕の嫁だ。籍も入っている


 カシウスの声のトーンが落ちて二人は驚く



「あげく無理やりキスしようとしたんだ」
 クルト
  
 

 は?僕はもう時期11歳だ、その下なんだよね???



「で、したの?」
 カシウス




「してない!!!!それに祝福で弾かれる」
 シバル



 そうだ、シバル達はもう嫁の祝福を受けたから不貞はむりなんだった。



「弾かれると相手はどうなるの?」
 カシウス



「俺は同意してないから不問だけど、向こうは雷魔法が落ちて火傷を」
 シバル




「本当にバカだよねーー!!!あのヘビ親子」
 クルト



「ようやくお父様の目も覚めたみたいだよ」
 クルト



「離婚するらしい」
シバル




んーーーー。



「とりあえず抗議の手紙は送るからね」
カシウス



「もちろん」
クルト




「ごめんな…、」
シバル




「僕こう見えて、心狭いから気をつけてね」
カシウス




「「!?」」
クルト、シバル



カシウスは無表情でスタスタと先に行ってしまった。



「どうしよう……カシウス怒らせたよね。あれ」
クルト




「だから言わなくていいと言ったのに!!」
シバル



「ええええ、でも後からの第三者からの
事後報告の方が絶対怒るよ」
クルト



「…………」
シバル




「後で謝らないと。とりあえずいこ!!」
クルト



「おう」
シバル



教室につくとカシウスは他の男子生徒たちと話していた。



なんとなく近寄れないクルトとシバルは自分達の席からカシウス達の話に耳を傾けた。
何を話しているのか気になったからだ。



「え!!カシウス様新店舗だされるんですか!!」
キュレリル



「どんなお店なんですか!」
ビオレータ



「それは秘密かなー、ふふっ楽しみにしていてね」
カシウス

ニコッと微笑むとキュレリルと
ビオレータはポッと顔を赤く染める。



「ねー、あの二人……嫁ぐサイドだよね?」ボソッ
クルト



「どうみてもそうだろう。生まれた時から嫁ぐサイド決定だからそう育ったんだろうな」
シバル


中性的な可愛い感じの男の子二人。うさぎのパーカーとか着てそうだ。


そこにさらに女の子達もまざり
ちょっとした人混みになってきた。



「いつもあんなに人いないのにね」
クルト



「いつもは俺たち嫁がいるから近寄れないんだろうよ…」
シバル


「あーーなるほど、でもさっ!あのキュレとビオレータなんて可愛いしカシーやられちゃうんじゃ……」
クルト



「ん?それならそれでいいんじゃないか?嫁は沢山増やさないとだろうし」
シバル



「ええーーシバルって大人!!」
クルト



「あのなぁ……そもそも公爵家に嫁ぐ時点でそう覚悟は決めたぞ…。」
シバル



「…………確かに」
クルト




「でもカシウスって女の方が好きそうだからな。あの二人はないだろ……」
シバル



「女の子というより、可愛い系でしょ?」
クルト


シバルはどちらかというと美人系だ。
クルトは可愛系だけど


「ねー、そんなに口尖らさなくてもシバルのその綺麗な見た目も中身もカシウスは大好きだとと思うよ?シバルの鈍さもわりと重症だよね~」クスクス
クルト



「え!!」
シバル



「そう言えば、先生も正式に嫁になったし名前かわったよね」
クルト



「だな」
シバル



「席につけ、授業だぞ」
ラントナー.ウロコニア


先生のネームタグにはウロコニアの名前に変更されていた。

それを嬉しそうに胸につけている。


カシウスに群がっていた生徒達は先生のネームタグに驚き、そそくさと自分の席に戻っていった。


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