転生幼児は夢いっぱい

meimei

文字の大きさ
上 下
68 / 108

毛皮

しおりを挟む
「ただいまー」
カシウス


「お帰りなさいませ、カシウス様」
執事


いつも執事のセバスが出迎えてくれる。

本名はリバイス.セバス

別名じぃ

じぃの息子も今僕の近くで働く為に修業中なんだって。

しかし……どこの世界も執事って
セバスって共通なの??


「じぃー、これ僕の店のケーキ、みんなで食べて」
カシウス



「なんと!!ありがとうございます。皆喜びます」
じぃ


みんなスィーツファクトリーのファンなんだって。

でも給金をスィーツに使いすぎるのはちょっと健康に宜しくないと思うよ??

トントン


「はい、どうぞ」
カイシス


「お父様、今帰宅しました。これはお父様とお母様にお土産のケーキです」ニコッ
カシウス


「おお、ありがとうカシウス」
カイシス


お父様の執務室の机には沢山の書類が山積みだ……。


「あ、そうだ。今日グールタイガーを討伐したので少し毛皮を手元に残したのですが」
カシウス


「グールタイガー!?もしかして毛皮沢山あったりするか!?」

なんか……すごい圧を感じるんだけど……。


「は、はい……。とりあえず1頭は引き取りにしたので…」
カシウス


「なんと!!!さすがうちの天使!!!」
カイシス



「……………」
カシウス


だから……なんだというの??
てゆうか僕の毛皮なんだけど…。


「隣国から毛皮を買い取りたいと要請が凄くてなー」
カイシス


あーー、なるほど、でもそれなら



「それでしたら明日ギルドが買い取るので、それを押さえてください。僕の分は僕が使いたいので」
カシウス


「わ、分った!!ちなみにどのくらいある?」
カイシス



「僕の分をぬいたら7頭分ですね」
カシウス


「!?8頭も討伐したのかい!?」
カイシス


「ええ、弱かったですよ??あとランクがCランクになりました」
カシウス


10歳でCランクだと!!!!!



「ありがとう、7頭もあれば充分だ。助かったよ」
カイシス


カシウスは弱いと言っていたが……

グールタイガーは高ランクの魔獣だぞ????

本当にうちの息子は規格外だな……

カイシスは心の中で苦笑いを浮かべた。


「それでしたら良かったです。もうすぐお母様の誕生日なので、グールタイガーの毛皮で何か作りたいんですよね。お父様は何か考えているのですか?」
カシウス


「!?」
カイシス


え………その顔はまさか…………


「まさか……忘れていたなんてこと」
カシウス



「まさか、そんな訳ないだろ?」
カイシス



「ですよねーお父様愛妻家ですものね」
カシウス


カシウスはご機嫌で執務室から出て行った。


しまった………あまりの仕事の忙しさに……。

どうしよう。何を贈れば……………

隣国の依頼ですっかり愛しいシルビアの誕生日の贈り物を忘れていたカイシスは顔が真っ青になっていた。

きぃぃ……


「………やっぱりお父様、忘れていましたね?」
カシウス


「!?カシウス」
カイシス


実は少し心配で部屋を出たふりをして少ししてから入ってきたのである。


「もう~~お仕事忙しいのは分かりますが…ダメですよ?」
カシウス


「面目ない………」
カイシス


コトンとカイシスの机の上に一つのキラキラする物を置いた。


「ふふっ、これは僕しか入れない聖域で採れたブルーダイヤモンドです。お母様の瞳の色に似てるでしょ?これをジュエリーに加工してプレゼントしてみては?あ、お父様とペアにしても喜ばれるかと」
カシウス



「カシウスーー!!!!!ありがとう!!!!」
カイシス

ぎゅっとカイシスがカシウスに
抱きつく。



「ぐぬぬぬ………お父様くるしぃ………ちょっ、しめすぎ!!」
カシウス


「あー、ごめんごめん!」
カイシス


「ゴホゴホ………まったく。」
カイシス


「本当にありがとうカシウス。これで素敵な贈り物が出来るよ。助かった」
カイシス


「ふふっ、良かったです、では失礼しますね」
カシウス


「あぁ」
カイシス


カイシスはカシウスからもらった大きく透明度の高い美しいブルーダイヤを少し見つめてからカシウスに貰ったマジックバックに大切にしまった。


ペアのジュエリーか、もっていないしそれもいいかもしれないな。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

異世界でのんびり暮らしたい!?

日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

おばあちゃん(28)は自由ですヨ

七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。 その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。 どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。 「おまけのババアは引っ込んでろ」 そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。 その途端、響く悲鳴。 突然、年寄りになった王子らしき人。 そして気付く。 あれ、あたし……おばあちゃんになってない!? ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!? 魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。 召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。 普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。 自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く) 元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。 外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。 ※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。 ※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要) ※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。 ※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます

ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう どんどん更新していきます。 ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。

食うために軍人になりました。

KBT
ファンタジー
 ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。  しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。  このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。  そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。  父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。    それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。  両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。  軍と言っても、のどかな田舎の軍。  リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。  おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。  その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。  生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。    剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

処理中です...