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シスリ
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「シスリちゃんさえ良ければなんだけど、私達の古くからの友人にエルフの夫婦がいてね。ハーレムなのだけど、ハーレムメンバーもみんな友人なのよ。」
シルビア
「全員エルフなんだよ、エルフは子宝が恵まれにくいのは知っているかな?」
カイシス
コクンと頷くシスリ
なるほど……子どもが授かりにくい種族もいるのか。
「それでね、シスリちゃんのお話をしたら是非養子にしたいとかなり懇願されたのよ~」
シルビア
「でも………私はハーフエルフで……完全なエルフでは…」
シスリ
「?ハーフエルフだから何か問題があるの???寿命や魔力が少なくなるとかは聞いたことはないわね」
シルビア
「むしろ、ハーフエルフの方が優秀な者が多いと聞くが」
カイシス
ふむふむ……カシウスは空気が読める子である。静かに聞いている
「………以前の家では…それで」
シスリ
シスリにプルプル震える手をぐっと握っている。
「以前の貴女のいた場所は貴女の本来の場所じゃなかっただけ。そんなクソみたいな家は忘れなさい、貴女は素敵なエルフなのだから」
シルビア
俯いていたシスリがパッと顔をあげる。
お母様………「クソ」って言葉が悪いですよ。
ほら、お父様も苦笑いを浮かべてる。
「私達の友人のエルフのハーレムは本当素敵なご家族なのよ。無理にとは言わないけれどすでに貴女を娘として愛しているわ」
シルビア
エルフは本来愛情深い種族だ。
会う前でももう娘として認識しているのだろう。
「それにね、あまり言いたくはないのだけど……うちは一応……爵位は高いでしょ?カシウスのハーレムにはきっと高位の貴族も多くなるの思うのよ。シスリちゃんはカシウスのハーレムに加わりたい?」
シルビア
母様!!!まだ僕達は10歳なんですよ!!!!
真っ赤な顔で反論しそうになるカシウスをカイシスが制した。
「加わりたいです……」ボソッ
シスリ
え!!!!シスリ今何言ったの!?
その答えを聞いたシルビアは満足そうに微笑んだ。
「カシウスは……天才なんだけど鈍そうだものね……貴女も苦労かけるわね」
シルビア
「………いえ」
シスリ
そう、シスリにとってカシウスは
助けてくれた王子様だ。
そんな王子様に惚れないわけがない。マルスは……鈍い主に盛大にため息をはいた。
「それにしてもシスリちゃんは美少女ね~、ふふっ…今から孫が楽しみね!!」
シルビア
「シルビア……いくらなんでも気が早いよ……」
カイシス
「あーら!!あと5年で成人よ??5年なんてあっという間なんだから」
シルビア
「「…………」」
シスリ、シルビア
「じゃ、一晩よく考えてね。明日エルフの友人達が貴女に会いに来るから」ニコッ
シルビア
「はい、ありがとうございます」
シスリ
「シスリ、行こっ。客室を案内するよ。あと侍女もつけるから」
カシウス
カシウスはシスリの手を引っ張って中庭から客室に足をはやめた。
気恥ずかしさもあったからだ。
一晩それぞれが色んな事を考えて眠りについた翌朝………
朝っぱらから騒々しい………なんなの。
カシウスは侍女に着替えさせられて
騒がしいエントランスに向かった。
ん?あのエルフの集団………………
てゆうか来るの早くない!?まだ
7時なんだけど!!!!!!!
「…………ユーザー。いくらなんでも来るのが早すぎないか?非常識だぞ」
カイシス
「本当昔っから貴方はせっかちよね~嫁たちは苦労するわね」
シルビア
チラッと友人でもある嫁たちを見るとみんな苦笑いを浮かべていた。
「もう……ユーザーに振り回されるのは慣れているわ。それでもこんな非常識な時間にごめんなさい」
ユリア
ユリアはユーザーハーレムの嫁たちの序列1位の存在。
「貴女も苦労するわね……あっ、シスリが来たわ」
シルビア
ん?
後ろを振り向くとシスリが可愛らしいドレスに着替えさせられて来た。
「我が娘!!!!ん~~可愛い」
ユーザー
おい……気が早いぞ!!!!!
なんなんだこのエルフ………ジト目で
お父様とお母様を見ると苦笑いしながら悪いやつではないんだ。ちょっと……バカなだけでと呟いた。
ちょっと???これで???
「あっ……あの公爵夫人…私一晩考えました。養子になり、カシウス様のハーレムに加わりたいです」
シスリ
「ええ、分かったわ。ユーザー、シスリは貴方達の娘になるけれど、それと同時にカシウスのハーレムに加わるのよ。未来の公爵夫人よ?それ相応の教育と愛情をお願いね?」
シルビア
約束をたがえるなど許さないという圧を出すシルビア。
「シルビア………分かっているよ。カシウス様のハーレムを拒否するなんて恐れ多くて出来るわけないだろ?もちろんシスリちゃんも愛情を持って大切に育てていくよ、なっ?」
ユーザー
コクコク頷くユーザーの妻達
「宜しくお願い致します、お父様、お母様方」
シスリ
シスリは美しいカーテシーをする
「シスリ……行っちゃうのか。寂しいな……」
カシウス
「あら?もちろん婚約者だもの、頻繁に会えるわよ?」
シルビア
「ちなみにユーザーは、侯爵家だよ」
カイシス
「新たな名前はシスリ.モモイーロだね、モモイーロ侯爵家だから」
ユーザー
「シスリ.モモイーロ」
シスリ
可愛い名前、シスリにピッタリだね
「シスリ、今度僕と出掛けようね」
カシウス
「はい!!」
シスリ
こうして、カシウスのハーレムにシスリが加わるのはあと何年か後のお話なのである。
シルビア
「全員エルフなんだよ、エルフは子宝が恵まれにくいのは知っているかな?」
カイシス
コクンと頷くシスリ
なるほど……子どもが授かりにくい種族もいるのか。
「それでね、シスリちゃんのお話をしたら是非養子にしたいとかなり懇願されたのよ~」
シルビア
「でも………私はハーフエルフで……完全なエルフでは…」
シスリ
「?ハーフエルフだから何か問題があるの???寿命や魔力が少なくなるとかは聞いたことはないわね」
シルビア
「むしろ、ハーフエルフの方が優秀な者が多いと聞くが」
カイシス
ふむふむ……カシウスは空気が読める子である。静かに聞いている
「………以前の家では…それで」
シスリ
シスリにプルプル震える手をぐっと握っている。
「以前の貴女のいた場所は貴女の本来の場所じゃなかっただけ。そんなクソみたいな家は忘れなさい、貴女は素敵なエルフなのだから」
シルビア
俯いていたシスリがパッと顔をあげる。
お母様………「クソ」って言葉が悪いですよ。
ほら、お父様も苦笑いを浮かべてる。
「私達の友人のエルフのハーレムは本当素敵なご家族なのよ。無理にとは言わないけれどすでに貴女を娘として愛しているわ」
シルビア
エルフは本来愛情深い種族だ。
会う前でももう娘として認識しているのだろう。
「それにね、あまり言いたくはないのだけど……うちは一応……爵位は高いでしょ?カシウスのハーレムにはきっと高位の貴族も多くなるの思うのよ。シスリちゃんはカシウスのハーレムに加わりたい?」
シルビア
母様!!!まだ僕達は10歳なんですよ!!!!
真っ赤な顔で反論しそうになるカシウスをカイシスが制した。
「加わりたいです……」ボソッ
シスリ
え!!!!シスリ今何言ったの!?
その答えを聞いたシルビアは満足そうに微笑んだ。
「カシウスは……天才なんだけど鈍そうだものね……貴女も苦労かけるわね」
シルビア
「………いえ」
シスリ
そう、シスリにとってカシウスは
助けてくれた王子様だ。
そんな王子様に惚れないわけがない。マルスは……鈍い主に盛大にため息をはいた。
「それにしてもシスリちゃんは美少女ね~、ふふっ…今から孫が楽しみね!!」
シルビア
「シルビア……いくらなんでも気が早いよ……」
カイシス
「あーら!!あと5年で成人よ??5年なんてあっという間なんだから」
シルビア
「「…………」」
シスリ、シルビア
「じゃ、一晩よく考えてね。明日エルフの友人達が貴女に会いに来るから」ニコッ
シルビア
「はい、ありがとうございます」
シスリ
「シスリ、行こっ。客室を案内するよ。あと侍女もつけるから」
カシウス
カシウスはシスリの手を引っ張って中庭から客室に足をはやめた。
気恥ずかしさもあったからだ。
一晩それぞれが色んな事を考えて眠りについた翌朝………
朝っぱらから騒々しい………なんなの。
カシウスは侍女に着替えさせられて
騒がしいエントランスに向かった。
ん?あのエルフの集団………………
てゆうか来るの早くない!?まだ
7時なんだけど!!!!!!!
「…………ユーザー。いくらなんでも来るのが早すぎないか?非常識だぞ」
カイシス
「本当昔っから貴方はせっかちよね~嫁たちは苦労するわね」
シルビア
チラッと友人でもある嫁たちを見るとみんな苦笑いを浮かべていた。
「もう……ユーザーに振り回されるのは慣れているわ。それでもこんな非常識な時間にごめんなさい」
ユリア
ユリアはユーザーハーレムの嫁たちの序列1位の存在。
「貴女も苦労するわね……あっ、シスリが来たわ」
シルビア
ん?
後ろを振り向くとシスリが可愛らしいドレスに着替えさせられて来た。
「我が娘!!!!ん~~可愛い」
ユーザー
おい……気が早いぞ!!!!!
なんなんだこのエルフ………ジト目で
お父様とお母様を見ると苦笑いしながら悪いやつではないんだ。ちょっと……バカなだけでと呟いた。
ちょっと???これで???
「あっ……あの公爵夫人…私一晩考えました。養子になり、カシウス様のハーレムに加わりたいです」
シスリ
「ええ、分かったわ。ユーザー、シスリは貴方達の娘になるけれど、それと同時にカシウスのハーレムに加わるのよ。未来の公爵夫人よ?それ相応の教育と愛情をお願いね?」
シルビア
約束をたがえるなど許さないという圧を出すシルビア。
「シルビア………分かっているよ。カシウス様のハーレムを拒否するなんて恐れ多くて出来るわけないだろ?もちろんシスリちゃんも愛情を持って大切に育てていくよ、なっ?」
ユーザー
コクコク頷くユーザーの妻達
「宜しくお願い致します、お父様、お母様方」
シスリ
シスリは美しいカーテシーをする
「シスリ……行っちゃうのか。寂しいな……」
カシウス
「あら?もちろん婚約者だもの、頻繁に会えるわよ?」
シルビア
「ちなみにユーザーは、侯爵家だよ」
カイシス
「新たな名前はシスリ.モモイーロだね、モモイーロ侯爵家だから」
ユーザー
「シスリ.モモイーロ」
シスリ
可愛い名前、シスリにピッタリだね
「シスリ、今度僕と出掛けようね」
カシウス
「はい!!」
シスリ
こうして、カシウスのハーレムにシスリが加わるのはあと何年か後のお話なのである。
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