『無頼勇者の破王譚』〜無能社員だった青年は、異世界で精鋭部隊を率いる~

―「君は、伝説を超えられるか?」―

 神々の期待と野望を一心に受けながら、その剣士は"血の原罪が生まれた地"へと向かう。
 彼はまだ、微塵も予感していなかった。戦いの果てに待ち受ける、自らの宿命について――。



 『太平の世界・アンダーヘブン』を救った"転生勇者・吹雪征夜"。
 女神の命を受けた彼は仲間と共に、破壊者を探し求めて『戦乱の世界・ストラグルアリーナ』へと歩みを進める。

 新たな大地に降り立つと、そこは巨大な戦場。
 様々な人種や国が入り乱れる、"戦国の様相"を呈していた。

 価値観や宗教観の違う者達は、分別なく同じ世界に転生した事で混乱し、戦う事でしか生を確かめられないのだ。
 平和な時代を知る転生者も、安寧を望む聖女も、家族だけは守りたい平民も、戦火の前では無力。
 その誰もが戦争の道具に過ぎず、転生者は最前線に駆り出され、聖女は強引に力を引き出され、平民は弾除けに使われる。

 人類の歴史は、闘争の歴史である。
 その現実を思い起こさせるように、彼らの前には凄惨な光景が突き付けられた――。

 征夜たちは戦乱を収める為に、"平和維持軍精鋭部隊・rebellion wolf隊"に入隊。
 この世界において最も危険な男、"覇王・神宮殿 雁月"の討伐を目指す事となった。

 宇宙オタクで男嫌いな"天文学者"、宙道アメリア。
 真面目だが絶妙に貧弱な"化学者"、宙道イーサン。
 驚天動地で予測不能、無軌道な言動に走る"謎人間"、土屋蜜音。

 その他にも、個性的なメンツが揃った部隊を率いる事になった征夜は、仲間たちと共に戦火へ身を投じていく。

 希望と絶望が交錯する過酷な戦場にて繰り返される、出会いと別れ。絆と憎悪に染め上げられた一人の剣士は、戦いの果てに何を見るのか。

 『運命で定められた敵』と出会い、『300年前から続く因縁』と、『自らが背負った呪い』の意味を知った時、吹雪征夜の人生は"宿命"に向けて加速する。

 後の世に語り継がれる"無頼勇者の伝説"。
 今ここに、新たな冒険が始まった――。

――――――――――

旧題 『無頼勇者の破王譚』〜月影の亡霊と2つの呪い〜

※今作は、『無頼勇者シリーズ』の第二部です。

※ 来年の4月まで、完全不定期投稿ですm(_ _)m

※基本的に三人称視点です。

※"小説家になろう"でも連載中です。
 ☆マークは、なろう版と細かい描写の差がある話です。基本的にあちらの方がマイルドです。

※キャラの立ち絵は、キャラメーカーで作った物です。

※3部作で一区切りです。その後の話は、オムニバス形式で完結編に統合します。

※本作から、長期休載などに関する情報は"近況報告"に書きます。
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