171 / 251
第六章 マリオネット教団編(征夜視点)
EP156 魔法少女
しおりを挟む「新しい服、とっても似合ってます!」
「そうかな?ありがとね!」
島の服屋で新しい服を買った征夜は、早速着てみる事にした。
袴に比べて少々動きにくいが、雨風が凌げるだけでも上出来である。
そんな事を考えていると、まるでタイミングを見計らったかのように、にわか雨が降り始めた。
「・・・ん?うわっ、雨だ。」
「天気が頻繁に変わりますねぇ・・・。」
征夜には知る由も無い事だが、このゲリラ豪雨もまた彼の放った金剛霜斬の影響である。
この島の上空を取り巻く大気の渦は、驚くほど不安定になっている。
「朝ご飯を食べながら、雨宿りしようか。」
「はい!そうしましょう!」
ミサラはまるで、デートに誘われたような気分でいる。
二人で一緒に食事をするだけなのに、異常にテンションが上がっている。
すぐ近くにあった、何の変哲もない料理店に二人は腰を下ろした。
軒下に置いてある長椅子に腰掛け、次第に激しさを増す雨を眺めている。
食事が運ばれるまでの間、二人は他愛もない雑談を交わす事にした。
「あっ、そういえば足の調子はどうだい?かなり酷い火傷だったけど。」
「おかげさまで、綺麗さっぱり治りました!」
「・・・え?綺麗さっぱり治った?」
「ほら、もう完璧に治ってます!」
征夜には、どうにも"綺麗さっぱり"という単語が腑に落ちなかった。
その言葉が表す意味は、"跡形もなく"という意味である。しかし彼の知見では、ミサラの火傷は一朝一夕で治るものでは無かった。
だが、ミサラがスカートをたくし上げた時、信じざるを得なくなった。
たしかにその脛からは、微塵の痕も残さずに火傷が消え去っている。
「す、凄いね!?どんな魔法を使ったの!?」
治療した本人が、患者よりも驚いている。
剣の刃を押し当てると言う行為は、あくまで応急処置のはずだった。ところが今では、それ自体が治療と化している。
「魔法?いえいえ、そんなの使ってませんよ♪大佐の治療が、よく効いたんだと思います♪
実は私、昔から傷の治りが早い体質なんですよ!家に伝わる"お呪い"に、"刃物を患部に当てると良い"って言うのがあるので、それも影響してるかもしれません!」
憧れの大佐に興味を持ってもらえたのが嬉しくて、ミサラは興奮している。
早口で捲し立てながら、自分語りを続けた。
「今度は、私から質問です!」
「うん、構わないよ。」
ミサラの話を頷きながら聞いていた征夜は、穏やかな笑みを浮かべながらミサラの提案を承諾した。
「大佐は、好きなタイプの女の人っていますか?」
突如として投下された重量級の質問に対し、征夜は少々面食らった。
しかしすぐに、その答えを探し始める。
(好みのタイプなんだし、出来る限りの理想を追求したほうが良いよな。そうなると、多少は無茶でも良いのか。
当たり前だけど、底意地が悪い人は嫌だよな。料理も洗濯も、掃除も得意な人が良いし。
派手な人よりは、多少は落ち着いてる方が良いし、包み込むような癒しが欲しい。
ネガティブな人は嫌だから、ポジティブでアクティブな方が良いよな。)
好みにうるさい男である。しかし理想を追求すれば、多くの男がこれくらいの条件は出して来そうだ。
あくまで理想。ならば、そこに妥協の余地はない。
「優しくて、家庭的でおおらかで、包容力があって前向きな人かな。」
要約すれば、"彼の母親"のような女性がタイプが好きと言う事だ。
吹雪冷奈は、確かにこの条件に合致する女性だった。だからこそ、慣れない都会生活に疲れた吹雪悠王は、彼女に惹かれたのだ――。
「僕はまだ未熟だから、癒しながら導いてくれる人だと、安心できるよね。」
未だに、彼は自分が半人前だと言う自覚があった。
だからこそ、互いに支え合いながら、共に歩んで行けるパートナーが欲しいのだ。
時には癒し、時には叱咤し、時には彼を求めてくれる。そんな女性を欲している。
もしかしたら、それは幼少に亡くした母の面影を、他の女性に求めているのかも知れない。
今もなお、未熟な少年のままな彼。それに更なる成長を促せる存在は、母以外に存在しないのだ。
「そ、そうですかぁ・・・。」
「ん?どうしたの?」
「いえ、何でもありません。」
ミサラはどうやら、落胆したようだ。
万に一つでも彼が"少女好き"であったなら、年齢は別にして"幼女体型"な自分にも、振り向いてくれると思ったのだ。
「あ、あの!身長はどうですか!?大きい人より、小さい子の方が可愛いですよね!?」
「・・・?可愛いかは分からないけど、身長は大きい方が好きだよ。170㎝あったら最高だよね。
まぁ、見た目はオマケみたいな物だし、結局は性格かな!」
征夜には、"小さい方が可愛い"という感覚が、微塵も理解できなかった。
世間一般ではその認識が染み付いている男が多いが、むしろ彼にとっては"高身長"の方が好きなのだ。
どちらの方が偉いわけでも、どちらの方が上なわけでもない。ただ、個人の好みとして高身長な女性が好きと言うだけである。
身長が低い女性を見下す気など全く無いし、そう言った女性が好きと言う者に物申す気もない。ただ、自分は高身長が好きと言うだけなのだ。
ただし、ミサラにとっては死活問題である――。
「ぐほぁっ・・・!」
ため息の代わりに、鈍いうめき声が出た。
絶望的なまでに、征夜に振り向いてもらえる要素がない。性格が不一致なら、容姿で攻めようと思った。しかし、その考えが浅はかだった。
たとえ容姿が彼の好みであっても、性格を好きでなければ意味がない。
出会って3日も経たないうちに、早くも"悪印象"を持たれてしまった彼女に、この問題は厳しいだろう。
早い話、今の征夜にとってミサラは"眼中にない"のだ。恋愛対象として、認識すらされていない。
彼に悪意があるわけではないが、それは恋する乙女にとって残酷な話である。
「お待たせしました~!」
「ありがとうございます。」
征夜の元にはフライドチキンが、ミサラの元には海藻サラダが運ばれて来た。
彼はこの光景を見ながら、ある事を思い出した。
(そういえば、花ともこんな感じでレストランに行ったなぁ!懐かしい!)
あれから、半年ほどしか経っていないのに、彼にはそれが何年も前の事に感じられた。
そしてその時、花がグラタンを頼んでいた事も覚えている。後日、初デートとも言えるバザーにて、それを利用して距離を縮めたのだ。
ところが、それを思い出してもなお彼には、ミサラが何を食べているのか覚える気はなかった――。
~~~~~~~~~~
「ごちそうさまでした!」
返却台に、勢いよく皿を置く。
更には何も残っておらず、誰が見ても完食だ。
「ご、ごちそうさまでした・・・。」
ミサラは少食なのだろう。
征夜の食べたチキンの半分にも満たない量のサラダを、少しだけ残してしまっている。もしかしたら、食欲がないだけかもしれない。
「これからどうする?」
「・・・どうしましょうか?」
征夜は"灼炎竜・マスターブレイズ"を討伐すると言う、明確な目的があってこの島に来た。
しかし既に、その目標は達成した。ついでのように探していた"破海竜・マスターウェーブ"も、既に倒している。
「取り敢えず、本土に戻ろうかな。
"轟雷竜・マスターフラッシュ"を探さないといけないし、仲間とも合流しないと。」
「お仲間さん・・・ですか?」
「うん。一緒に冒険してる仲間なんだ。目的は・・・。」
魔王を倒す事。と言いかけて、直前で引っ込めた。
まだ、彼女がどういった気持ちで教団に属しているのか、征夜は聞いていなかった。
もしも、教祖の教えに心酔して所属しているのなら、この目的を話すのは良くない。
「・・・目的を話す前に、聞いておきたいんだ。君は、どんな気持ちでこの教団に入ったのかな?」
「私、家が貧乏な父子家庭で・・・。学校にも行けてないから、就職先もなくて・・・。
お父さんが頑張って働いてくれてたけど、そのお父さんも数ヶ月前に死んじゃって・・・。働き口は・・・ここしかなくて・・・。」
「辛いこと書いてごめん!」
「い、いいえ!大丈夫です!」
空気が微妙になってしまった。
何を話せばよいのか分からないし、慰めるべきなのかも分からない。
ただ一つわかる事、それは彼女が教祖と呼ばれる存在に心酔しているわけでは無い。という事だ。
「・・・僕たちの目的は、”魔王を倒す事”だ。」
「魔王・・・ですか!?」
ミサラは驚いたようだ。どうやら、”魔王”の存在すら知らなかったらしい。
「そうだ。僕はその為に、このマリオネット教団を”壊滅”させる気でいる。」
征夜はミサラに息を付かせる間も与えずに、最後まで言い切った。
「教団を・・・壊滅・・・。」
「あぁ、そうだ。」
「それは、どういう意味ですか?具体的には、何をする気ですか・・・?」
ミサラは、少しだけ不安がっている。
その表情に、征夜は少々強く言い過ぎてしまったと自覚した。
「魔王との繋がりを断つ。その為に教祖を探し出して、場合によっては・・・。」
みなまで言わなかった。しかしミサラにも、征夜の言わんとすることは分かった。
「私も・・・協力します。」
「そうだよね・・・突然言われても、混乱するに決まって・・・・・・え?協力する?」
「はい。私は教団に属する身ではありますが、悪事も厭わない姿勢には反対だったんです。
魔王がどんな存在かは分かりませんが、このままだと大変な事になるんですよね?なら、私も手伝います!」
「ほ、本当かい!?」
はっきり言って、征夜はミサラに対して微塵も期待していなかった。
言い方は悪いが、転生者でもない一般人の少女が、この危険な戦いに参加してくれるとは思えなかったからだ。
「本当に危険な戦いになる・・・。それでも、着いて来るのかい?」
彼は未だに、ミサラの事を信用できなかった。
しかしそれ以上に、期待してしまう。
「大丈夫です。あなたに助けてもらった恩義に、報いたいんです。
それにこれ以上、罪のない人が傷つくのは嫌です・・・!」
ミサラの力強い言葉に、征夜は彼女の覚悟を悟った。
征夜の中にも、ミサラを仲間として受け入れる覚悟が出来た。
「やり残した事は・・・無いのかい・・・?」
「はい。・・・ありません!」
力強い言葉の裏には、暗い意味が込められていた。
それは17歳の少女が決死の覚悟を決めるには、あまりにも酷な現実だった――。
(失う物も・・・ありません・・・。)
ミサラの心に根ざした暗い意識に、征夜は気付けなかった。
だからこそ、新しい仲間の参戦が単純に嬉しく思えた。
(新しい仲間・・・!魔法使いだ!)
征夜は現在の仲間に、魔法攻撃を担当できる者が居ない事を、心の奥底で憂いていた。
RPGで言うなら、戦士・武闘家・ヒーラー。ここに新しく、魔法使いが参加した。
これにより、更に多様性に富んだ戦闘が可能になったのだ。
「改めまして!マスターウィッチ、”ミセラベル・バートリ”をよろしくお願いします!」
「あぁ!よろしく!」
握手を差し出したミサラに対し、征夜も手を握り返した。
そこで彼は、ある事を忘れていると気が付いた。
「そう言えば・・・まだ、僕の本当の名前を話してなかったね!」
「本当の名前・・・?」
「あぁ、教団に関わりがあると思われる男に、顔が割れてしまってるんだ。
だから”セーヤ・フリーズ”だなんて、珍妙な偽名を使ってたんだよ。
僕の本当の名前は征夜。・・・吹雪征夜だ。」
「フブキセイヤ・・・?少し言いにくいですね・・・。呼び方は大佐のままにします。」
「あぁ、好きに呼んでくれて構わないよ!」
”仲間加入の儀式”とも言える社交辞令を終えた征夜とミサラは、これからについて考える事にした。
しかし、その思考を遮るように、”3発の炸裂音と1発の金属音”が響いた。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!・・・チューンッ!
「・・・何の音でしょうか?雷の音とは思えませんが・・・。」
「この音は・・・・・・まさか”銃声”か!?」
征夜は、実際にその音を聞いた事は無かった。
しかしミサラと違い、その音が意味する事は知っている。
「誰かが戦ってる!・・・行かないと!」
「え?ちょっ、待ってくださいっ!」
銃そのものが存在しない世界で、なぜ銃声が鳴るのか。
その不可解な事象に誘われた征夜と、その征夜を追うミサラは、降りしきる雨の中を駆け出して行った――。
1
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる