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第六章 マリオネット教団編(征夜視点)

EP156 魔法少女

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「新しい服、とっても似合ってます!」

「そうかな?ありがとね!」

 島の服屋で新しい服を買った征夜は、早速着てみる事にした。
 袴に比べて少々動きにくいが、雨風が凌げるだけでも上出来である。

 そんな事を考えていると、まるでタイミングを見計らったかのように、にわか雨が降り始めた。

「・・・ん?うわっ、雨だ。」

「天気が頻繁に変わりますねぇ・・・。」

 征夜には知る由も無い事だが、このゲリラ豪雨もまた彼の放った金剛霜斬の影響である。
 この島の上空を取り巻く大気の渦は、驚くほど不安定になっている。

「朝ご飯を食べながら、雨宿りしようか。」

「はい!そうしましょう!」

 ミサラはまるで、デートに誘われたような気分でいる。
 二人で一緒に食事をするだけなのに、異常にテンションが上がっている。

 すぐ近くにあった、何の変哲もない料理店に二人は腰を下ろした。
 軒下に置いてある長椅子に腰掛け、次第に激しさを増す雨を眺めている。
 食事が運ばれるまでの間、二人は他愛もない雑談を交わす事にした。

「あっ、そういえば足の調子はどうだい?かなり酷い火傷だったけど。」

「おかげさまで、綺麗さっぱり治りました!」

「・・・え?綺麗さっぱり治った?」

「ほら、もう完璧に治ってます!」

 征夜には、どうにも"綺麗さっぱり"という単語が腑に落ちなかった。
 その言葉が表す意味は、"跡形もなく"という意味である。しかし彼の知見では、ミサラの火傷は一朝一夕で治るものでは無かった。

 だが、ミサラがスカートをたくし上げた時、信じざるを得なくなった。
 たしかにその脛からは、微塵の痕も残さずに火傷が消え去っている。

「す、凄いね!?どんな魔法を使ったの!?」

 治療した本人が、患者よりも驚いている。
 剣の刃を押し当てると言う行為は、あくまで応急処置のはずだった。ところが今では、それ自体が治療と化している。

「魔法?いえいえ、そんなの使ってませんよ♪大佐の治療が、よく効いたんだと思います♪
 実は私、昔から傷の治りが早い体質なんですよ!家に伝わる"おまじない"に、"刃物を患部に当てると良い"って言うのがあるので、それも影響してるかもしれません!」

 憧れの大佐に興味を持ってもらえたのが嬉しくて、ミサラは興奮している。
 早口で捲し立てながら、自分語りを続けた。

「今度は、私から質問です!」

「うん、構わないよ。」

 ミサラの話を頷きながら聞いていた征夜は、穏やかな笑みを浮かべながらミサラの提案を承諾した。

「大佐は、好きなタイプの女の人っていますか?」

 突如として投下された重量級の質問に対し、征夜は少々面食らった。
 しかしすぐに、その答えを探し始める。

(好みのタイプなんだし、出来る限りの理想を追求したほうが良いよな。そうなると、多少は無茶でも良いのか。
 当たり前だけど、底意地が悪い人は嫌だよな。料理も洗濯も、掃除も得意な人が良いし。
 派手な人よりは、多少は落ち着いてる方が良いし、包み込むような癒しが欲しい。
 ネガティブな人は嫌だから、ポジティブでアクティブな方が良いよな。)

 好みにうるさい男である。しかし理想を追求すれば、多くの男がこれくらいの条件は出して来そうだ。
 あくまで理想。ならば、そこに妥協の余地はない。

「優しくて、家庭的でおおらかで、包容力があって前向きな人かな。」

 要約すれば、"彼の母親"のような女性がタイプが好きと言う事だ。
 吹雪冷奈は、確かにこの条件に合致する女性だった。だからこそ、慣れない都会生活に疲れた吹雪悠王は、彼女に惹かれたのだ――。

「僕はまだ未熟だから、癒しながら導いてくれる人だと、安心できるよね。」

 未だに、彼は自分が半人前だと言う自覚があった。
 だからこそ、互いに支え合いながら、共に歩んで行けるパートナーが欲しいのだ。
 時には癒し、時には叱咤し、時には彼を求めてくれる。そんな女性を欲している。

 もしかしたら、それは幼少に亡くした母の面影を、他の女性に求めているのかも知れない。
 今もなお、未熟な少年のままな彼。それに更なる成長を促せる存在は、母以外に存在しないのだ。

「そ、そうですかぁ・・・。」

「ん?どうしたの?」

「いえ、何でもありません。」

 ミサラはどうやら、落胆したようだ。
 万に一つでも彼が"少女好きロリコン"であったなら、年齢は別にして"幼女体型"な自分にも、振り向いてくれると思ったのだ。

「あ、あの!身長はどうですか!?大きい人より、小さい子の方が可愛いですよね!?」

「・・・?可愛いかは分からないけど、身長は大きい方が好きだよ。170㎝あったら最高だよね。
 まぁ、見た目はオマケみたいな物だし、結局は性格かな!」

 征夜には、"小さい方が可愛い"という感覚が、微塵も理解できなかった。
 世間一般ではその認識が染み付いている男が多いが、むしろ彼にとっては"高身長"の方が好きなのだ。

 どちらの方が偉いわけでも、どちらの方が上なわけでもない。ただ、個人の好みとして高身長な女性が好きと言うだけである。
 身長が低い女性を見下す気など全く無いし、そう言った女性が好きと言う者に物申す気もない。ただ、自分は高身長が好きと言うだけなのだ。

 ただし、ミサラにとっては死活問題である――。

「ぐほぁっ・・・!」

 ため息の代わりに、鈍いうめき声が出た。
 絶望的なまでに、征夜に振り向いてもらえる要素がない。性格が不一致なら、容姿で攻めようと思った。しかし、その考えが浅はかだった。

 たとえ容姿が彼の好みであっても、性格を好きでなければ意味がない。
 出会って3日も経たないうちに、早くも"悪印象"を持たれてしまった彼女に、この問題は厳しいだろう。

 早い話、今の征夜にとってミサラは"眼中にない"のだ。恋愛対象として、認識すらされていない。
 彼に悪意があるわけではないが、それは恋する乙女にとって残酷な話である。

「お待たせしました~!」

「ありがとうございます。」

 征夜の元にはフライドチキンが、ミサラの元には海藻サラダが運ばれて来た。
 彼はこの光景を見ながら、ある事を思い出した。

(そういえば、花ともこんな感じでレストランに行ったなぁ!懐かしい!)

 あれから、半年ほどしか経っていないのに、彼にはそれが何年も前の事に感じられた。
 そしてその時、花がグラタンを頼んでいた事も覚えている。後日、初デートとも言えるバザーにて、それを利用して距離を縮めたのだ。

 ところが、それを思い出してもなお彼には、ミサラが何を食べているのか覚える気はなかった――。

~~~~~~~~~~

「ごちそうさまでした!」

 返却台に、勢いよく皿を置く。
 更には何も残っておらず、誰が見ても完食だ。

「ご、ごちそうさまでした・・・。」

 ミサラは少食なのだろう。
 征夜の食べたチキンの半分にも満たない量のサラダを、少しだけ残してしまっている。もしかしたら、食欲がないだけかもしれない。

「これからどうする?」

「・・・どうしましょうか?」

 征夜は"灼炎竜・マスターブレイズ"を討伐すると言う、明確な目的があってこの島に来た。
 しかし既に、その目標は達成した。ついでのように探していた"破海竜・マスターウェーブ"も、既に倒している。

「取り敢えず、本土に戻ろうかな。
 "轟雷竜・マスターフラッシュ"を探さないといけないし、仲間とも合流しないと。」

「お仲間さん・・・ですか?」

「うん。一緒に冒険してる仲間なんだ。目的は・・・。」

 魔王を倒す事。と言いかけて、直前で引っ込めた。
 まだ、彼女がどういった気持ちで教団に属しているのか、征夜は聞いていなかった。
 もしも、教祖の教えに心酔して所属しているのなら、この目的を話すのは良くない。

「・・・目的を話す前に、聞いておきたいんだ。君は、どんな気持ちでこの教団に入ったのかな?」

「私、家が貧乏な父子家庭で・・・。学校にも行けてないから、就職先もなくて・・・。
 お父さんが頑張って働いてくれてたけど、そのお父さんも数ヶ月前に死んじゃって・・・。働き口は・・・ここしかなくて・・・。」

「辛いこと書いてごめん!」

「い、いいえ!大丈夫です!」

 空気が微妙になってしまった。
 何を話せばよいのか分からないし、慰めるべきなのかも分からない。
 ただ一つわかる事、それは彼女が教祖と呼ばれる存在に心酔しているわけでは無い。という事だ。

「・・・僕たちの目的は、”魔王を倒す事”だ。」

「魔王・・・ですか!?」

 ミサラは驚いたようだ。どうやら、”魔王”の存在すら知らなかったらしい。

「そうだ。僕はその為に、このマリオネット教団を”壊滅”させる気でいる。」

 征夜はミサラに息を付かせる間も与えずに、最後まで言い切った。

「教団を・・・壊滅・・・。」

「あぁ、そうだ。」

「それは、どういう意味ですか?具体的には、何をする気ですか・・・?」

 ミサラは、少しだけ不安がっている。
 その表情に、征夜は少々強く言い過ぎてしまったと自覚した。

「魔王との繋がりを断つ。その為に教祖を探し出して、場合によっては・・・。」

 みなまで言わなかった。しかしミサラにも、征夜の言わんとすることは分かった。

「私も・・・協力します。」

「そうだよね・・・突然言われても、混乱するに決まって・・・・・・え?協力する?」

「はい。私は教団に属する身ではありますが、悪事も厭わない姿勢には反対だったんです。
 魔王がどんな存在かは分かりませんが、このままだと大変な事になるんですよね?なら、私も手伝います!」

「ほ、本当かい!?」

 はっきり言って、征夜はミサラに対して微塵も期待していなかった。
 言い方は悪いが、転生者でもない一般人の少女が、この危険な戦いに参加してくれるとは思えなかったからだ。

「本当に危険な戦いになる・・・。それでも、着いて来るのかい?」

 彼は未だに、ミサラの事を信用できなかった。
 しかしそれ以上に、期待してしまう。

「大丈夫です。あなたに助けてもらった恩義に、報いたいんです。
 それにこれ以上、罪のない人が傷つくのは嫌です・・・!」

 ミサラの力強い言葉に、征夜は彼女の覚悟を悟った。
 征夜の中にも、ミサラを仲間として受け入れる覚悟が出来た。

「やり残した事は・・・無いのかい・・・?」

「はい。・・・ありません!」

 力強い言葉の裏には、暗い意味が込められていた。
 それは17歳の少女が決死の覚悟を決めるには、あまりにも酷な現実だった――。

(失う物も・・・ありません・・・。)

 ミサラの心に根ざした暗い意識に、征夜は気付けなかった。
 だからこそ、新しい仲間の参戦が単純に嬉しく思えた。

(新しい仲間・・・!魔法使いだ!)

 征夜は現在の仲間に、魔法攻撃を担当できる者が居ない事を、心の奥底で憂いていた。
 RPGで言うなら、戦士・武闘家・ヒーラー。ここに新しく、魔法使いが参加した。
 これにより、更に多様性に富んだ戦闘が可能になったのだ。

「改めまして!マスターウィッチ、”ミセラベル・バートリ”をよろしくお願いします!」

「あぁ!よろしく!」

 握手を差し出したミサラに対し、征夜も手を握り返した。
 そこで彼は、ある事を忘れていると気が付いた。

「そう言えば・・・まだ、僕の本当の名前を話してなかったね!」

「本当の名前・・・?」

「あぁ、教団に関わりがあると思われる男に、顔が割れてしまってるんだ。
 だから”セーヤ・フリーズ”だなんて、珍妙な偽名を使ってたんだよ。
 僕の本当の名前は征夜。・・・吹雪征夜だ。」

「フブキセイヤ・・・?少し言いにくいですね・・・。呼び方は大佐のままにします。」

「あぁ、好きに呼んでくれて構わないよ!」

 ”仲間加入の儀式”とも言える社交辞令を終えた征夜とミサラは、これからについて考える事にした。
 しかし、その思考を遮るように、”3発の炸裂音と1発の金属音”が響いた。

パァンッ!パァンッ!パァンッ!・・・チューンッ!

「・・・何の音でしょうか?雷の音とは思えませんが・・・。」

「この音は・・・・・・まさか”銃声”か!?」

 征夜は、実際にその音を聞いた事は無かった。
 しかしミサラと違い、その音が意味する事は知っている。

「誰かが戦ってる!・・・行かないと!」

「え?ちょっ、待ってくださいっ!」

 銃そのものが存在しない世界で、なぜ銃声が鳴るのか。
 その不可解な事象に誘われた征夜と、その征夜を追うミサラは、降りしきる雨の中を駆け出して行った――。
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