127 / 251
第四章 マリオネット教団編(花視点)
EP114 自覚
しおりを挟む
その囁きは、1人の悪魔を目覚めさせた。
遠くない未来、魔女は死神も産むだろう。
彼女が植えた不幸の芽、やがてそれは大樹となる――。
―――――――――――――――――
「・・・?何言ってんだお前?」
「あなた、本気で反省した事ってある?」
「・・・うん。多分。」
「よく考えてみて、その時って本当に反省してた?外面を気にしてとか、自分を納得させる為じゃなく、心から反省してた?」
「う~ん・・・微妙かもな。」
思い返すと、シンは花たちと出会ってから怒る事はあっても、自らの行いを反省した事は殆どない。
大抵のことは適当にあしらい、自分に不都合な事には理由を付けて正当化する。どんな事に対しても、ある種の事務的な感覚で、淡々と接して来た。
少し反省した様子を見せても、それは他人と自分を適当に誤魔化す為であり、自分が思っているよりも彼自身は反省していなかった。
「あなたがサイコパスかは分からないけど、自分でも少し気をつけた方が良いわ・・・人を殺す事を躊躇わないなんて、明らかにおかしいもの・・・。
取り敢えず生きてる人を、追って来れない程度に治療してから、この島を出ましょう。」
花は本当に心配そうな顔で、シンに忠告している。
「お、おう・・・。」
シンは砂浜に1人、ポツンと残された――。
~~~~~~~~~~~~~
「取り敢えず、4人だけ助けて来たわ・・・。」
花は少しやつれた顔で、林から出て来た。
その表情には、4人以外は助からなかった事を暗に含ませている。
「エリクサーの雫は使ってないよな?あれは温存しといた方が良いぞ。」
(そこを気にするの!?)
「う、うん。使えそうな人は、もう・・・。」
花は驚いた。シンが、少し疲れた顔をしていたので、てっきり落ち込んでいるのかと思ったからだ。
普通ならここで、撃たれた者の容体を心配するだろう。しかしシンは、それを聞かなかった。
(本当に、何も感じないの?・・・・・・あっ。)
訝しげにシンを見つめる中で、花は彼の真意に気がついた。
「ご、ごめんなさい!突然、変な事言って・・・。
私、熱くなっちゃって・・・あくまで可能性だから、そんなに思い詰めなくて良いのよ!」
「ん?」
「今のって、自虐でしょ?普段のあなたなら、そんな事言わないものね・・・。」
花はシンの発言が、自分の自暴自棄な気持ちを訴えるために発せられたものだと悟った。
その場合、あからさまに人命を軽視した発言はむしろその逆、自分は”異常者”では無いと伝えたい気持ちの裏返しとなる。
「お、おう。まぁ、そんなとこだな。」
「あなたには、サイコパスに当てはまらない要素も多いわ。
もし本当にそうでも、あなたは大切な仲間である事に変わらないから、安心してね・・・。」
そう言うと、花はシンを力強く抱き締めた。慰めるために、それが一番良いと思ったからだ。
「助けてくれてありがとう。でも、人を簡単に殺してしまうのは良くないのよ・・・だから次からは、もっと躊躇いを持ちましょう・・・私たちは、勇者なのだから・・・。」
耳元で、彼を落ち着かせるように優しく囁いた。
言葉の一つ一つが、心の奥深くへと沁み入って行くようだ。
「おう、分かった。」
シンの方も珍しく素直に、彼女の思いを汲み取った。
やはり、先ほどの発言は真意では無かったのだろうか。
「よしよし・・・それじゃあ、船を探しましょうね・・・。」
彼の背中を、泣いている赤ん坊を諌めるように優しく叩くと、ゆっくりと抱擁を解いた。
~~~~~~~~~~~~
「嘘だろおい・・・まさか、これ全部・・・。」
「えぇ、この島は完全に隔離されているのね・・・。」
血塗れの男女と、美しいユニコーンという不思議な組み合わせは、海岸沿いをひたすらに歩いていた。そして遂に、大きな港を見つけたのだが――。
「検問・・・って事か・・・。」
「流石に、タダじゃ逃してくれないわよね・・・。」
港には、大勢のゴロツキが集まり、船を見張っている。
この大雨の中、船に乗って沖へ出ようという者はかなり珍しい。
それこそ、シンと花のようなお尋ね者くらいである。
「どうする?強行突破か?」
「そんなの無理よ・・・でも、後ろから回り込めば・・・。」
2人が密談を交わしていると――。
「そこで何をしている!!!・・・・・・コイツまさか!見つけたぞっ!!!!」
ピーーッッッ!!!
ホイッスルの音が、盛大に鳴り響く。
すぐに大勢の男が、2人目掛けて迫って来る。
「くそっ!またこの展開か!!ミストル」
「やめなさいっ!さっき言ったばかりでしょう!?サラン!?ダメよっ!2人ともやめなさいっ!!」
必死に2人を静止する花だが、完全に臨戦態勢に入っている。
しかし、このままでは3人ともヤラれてしまう。
「くそっ!しょうがねぇな!ワンダーランスタイプ!!!」
シンは、もう一つの武器を起動させた。これならば、相手を生きたまま捕縛する事が可能だ。
鞭ほどの細さになった槍は、次々と男たちを縛り上げて行く。
しかし、増援が訪れるたびに対処が難しくなって行き、接近を許してしまう。
間合いに入られた男は、花とシンが体術を用いて対処する。今はなんとか抑えているが、それも長くは続かないだろう。
そんな状態の中、男の1人が近くにいた若い女を捕まえると、力の限り叫んだ。
「おい貴様!コイツがどうなっても良いのか!?」
人質を取られた花は、すぐに攻撃の手が止まってしまう。
だが、シンは全く気にしない。次々と迫る男を殴り倒していく。
「やめなさいシン!あの人がどうなるか、分からないでしょう!?」
「めんどくせぇなっ!」
シンはすぐに抵抗をやめた。新手が次々と迫って来る。
サランはその状況を見て2人に助力しようと角を光らせたが、すぐに花によって静止される。
「ダメ・・・ダメよ・・・これ以上、罪を重ねちゃダメ・・・!」
花は必死にサランを押さえる。
彼女を押しのけて、背後の男たちを殺す事などサランには容易いが、それをしない。嫌われたくない思いの方が強いからだ。
追手は次々と押し寄せて来る。
花たちは逃げようとするが、逃げれば人質は殺されてしまう。完全に手詰まりになってしまった。
(今度こそ・・・もうダメかな・・・。)
花は死を覚悟する。そして、目を瞑った・・・。
「何を!やっているんだぁーッッ!!!!」
突然、花の背後から凄まじい怒号が聞こえて来た。
花が目を開けると、次々と迫る男たちを斬り捌きながら、何かが人質へ向けて駆けて行く。
縦横無尽に跳び回りながら、向けられた刃をスルスルと通り抜け、竜巻のように回転しながら次々と敵を捻じ伏せていく。
よく見なければ気付かなかったが、それは人であった。
刀を握り、自らの動きが起こす旋風の中に、次々と敵の体を巻き込んで行く。
「おい!コイツがどうなっても!」
「黙れぇっ!!!」
激情した何者かは人質を取った男に対して、遠くから拳を放った。
20メートルは離れているのだ。当たるわけが無い。しかし――。
「うわぁっ!!??」
その物の拳圧によって起きた空気の唸りが、男の頭部を直撃した。
花から見て、その拳圧は横向きに伸びる竜巻のようにも見える。
(・・・カッコいい♡)
花はその戦士を、既に知っている気がした。
その一挙一動が、素晴らしく完成された物であると察することが出来る。
自分を助けてくれた何者かに、言いようのない興奮を花は覚えてしまう。
「おい花!逃げるぞっ!!」
男の動きに見惚れてしまっていた花は、シンの声により現実に引き戻された。
「え!?どうやって!?あの小船を使うの!?」
「馬鹿野郎っ!この雨じゃ転覆しちまう!」
「じゃあどうするの!?」
「コイツに乗るんだよ!」
シンは既に、サランの背に乗り込んでいた。
彼女自身も花に対して、乗るように促している。
「コイツは本土から来たんだ!乗っていけば、海を越えられる!」
「本当なの!?」
「ヒヒーンッ!!」
サランはそれを認めるように、力強く嘶いた。
花は直感で、彼女が本当に海を越えてきたのだと察する。
すぐに花はサランの背に、シンの後ろに乗り込んだ。
すると、サランは大きく後ろに後退し――。
ドォーンッッ!!!!!
凄まじい速度で、海面を走り始めた!
「え!?えっ!?速過ぎないっ!?」
「馬鹿野郎!舌噛、いでぇっ!!!」
シンは花に注意しようとして、自分で舌を噛んでしまった。
海の上、つまり水の上を沈む事なく進める速さで、サランはグングンと本土に迫っていく。
その速さは、以前の比では無い。エレメントホーンの覚醒によって、彼女の運動性能は格段に上昇していたのだ。
その後、わずか数分で花たちは、本土へと到着した――。
遠くない未来、魔女は死神も産むだろう。
彼女が植えた不幸の芽、やがてそれは大樹となる――。
―――――――――――――――――
「・・・?何言ってんだお前?」
「あなた、本気で反省した事ってある?」
「・・・うん。多分。」
「よく考えてみて、その時って本当に反省してた?外面を気にしてとか、自分を納得させる為じゃなく、心から反省してた?」
「う~ん・・・微妙かもな。」
思い返すと、シンは花たちと出会ってから怒る事はあっても、自らの行いを反省した事は殆どない。
大抵のことは適当にあしらい、自分に不都合な事には理由を付けて正当化する。どんな事に対しても、ある種の事務的な感覚で、淡々と接して来た。
少し反省した様子を見せても、それは他人と自分を適当に誤魔化す為であり、自分が思っているよりも彼自身は反省していなかった。
「あなたがサイコパスかは分からないけど、自分でも少し気をつけた方が良いわ・・・人を殺す事を躊躇わないなんて、明らかにおかしいもの・・・。
取り敢えず生きてる人を、追って来れない程度に治療してから、この島を出ましょう。」
花は本当に心配そうな顔で、シンに忠告している。
「お、おう・・・。」
シンは砂浜に1人、ポツンと残された――。
~~~~~~~~~~~~~
「取り敢えず、4人だけ助けて来たわ・・・。」
花は少しやつれた顔で、林から出て来た。
その表情には、4人以外は助からなかった事を暗に含ませている。
「エリクサーの雫は使ってないよな?あれは温存しといた方が良いぞ。」
(そこを気にするの!?)
「う、うん。使えそうな人は、もう・・・。」
花は驚いた。シンが、少し疲れた顔をしていたので、てっきり落ち込んでいるのかと思ったからだ。
普通ならここで、撃たれた者の容体を心配するだろう。しかしシンは、それを聞かなかった。
(本当に、何も感じないの?・・・・・・あっ。)
訝しげにシンを見つめる中で、花は彼の真意に気がついた。
「ご、ごめんなさい!突然、変な事言って・・・。
私、熱くなっちゃって・・・あくまで可能性だから、そんなに思い詰めなくて良いのよ!」
「ん?」
「今のって、自虐でしょ?普段のあなたなら、そんな事言わないものね・・・。」
花はシンの発言が、自分の自暴自棄な気持ちを訴えるために発せられたものだと悟った。
その場合、あからさまに人命を軽視した発言はむしろその逆、自分は”異常者”では無いと伝えたい気持ちの裏返しとなる。
「お、おう。まぁ、そんなとこだな。」
「あなたには、サイコパスに当てはまらない要素も多いわ。
もし本当にそうでも、あなたは大切な仲間である事に変わらないから、安心してね・・・。」
そう言うと、花はシンを力強く抱き締めた。慰めるために、それが一番良いと思ったからだ。
「助けてくれてありがとう。でも、人を簡単に殺してしまうのは良くないのよ・・・だから次からは、もっと躊躇いを持ちましょう・・・私たちは、勇者なのだから・・・。」
耳元で、彼を落ち着かせるように優しく囁いた。
言葉の一つ一つが、心の奥深くへと沁み入って行くようだ。
「おう、分かった。」
シンの方も珍しく素直に、彼女の思いを汲み取った。
やはり、先ほどの発言は真意では無かったのだろうか。
「よしよし・・・それじゃあ、船を探しましょうね・・・。」
彼の背中を、泣いている赤ん坊を諌めるように優しく叩くと、ゆっくりと抱擁を解いた。
~~~~~~~~~~~~
「嘘だろおい・・・まさか、これ全部・・・。」
「えぇ、この島は完全に隔離されているのね・・・。」
血塗れの男女と、美しいユニコーンという不思議な組み合わせは、海岸沿いをひたすらに歩いていた。そして遂に、大きな港を見つけたのだが――。
「検問・・・って事か・・・。」
「流石に、タダじゃ逃してくれないわよね・・・。」
港には、大勢のゴロツキが集まり、船を見張っている。
この大雨の中、船に乗って沖へ出ようという者はかなり珍しい。
それこそ、シンと花のようなお尋ね者くらいである。
「どうする?強行突破か?」
「そんなの無理よ・・・でも、後ろから回り込めば・・・。」
2人が密談を交わしていると――。
「そこで何をしている!!!・・・・・・コイツまさか!見つけたぞっ!!!!」
ピーーッッッ!!!
ホイッスルの音が、盛大に鳴り響く。
すぐに大勢の男が、2人目掛けて迫って来る。
「くそっ!またこの展開か!!ミストル」
「やめなさいっ!さっき言ったばかりでしょう!?サラン!?ダメよっ!2人ともやめなさいっ!!」
必死に2人を静止する花だが、完全に臨戦態勢に入っている。
しかし、このままでは3人ともヤラれてしまう。
「くそっ!しょうがねぇな!ワンダーランスタイプ!!!」
シンは、もう一つの武器を起動させた。これならば、相手を生きたまま捕縛する事が可能だ。
鞭ほどの細さになった槍は、次々と男たちを縛り上げて行く。
しかし、増援が訪れるたびに対処が難しくなって行き、接近を許してしまう。
間合いに入られた男は、花とシンが体術を用いて対処する。今はなんとか抑えているが、それも長くは続かないだろう。
そんな状態の中、男の1人が近くにいた若い女を捕まえると、力の限り叫んだ。
「おい貴様!コイツがどうなっても良いのか!?」
人質を取られた花は、すぐに攻撃の手が止まってしまう。
だが、シンは全く気にしない。次々と迫る男を殴り倒していく。
「やめなさいシン!あの人がどうなるか、分からないでしょう!?」
「めんどくせぇなっ!」
シンはすぐに抵抗をやめた。新手が次々と迫って来る。
サランはその状況を見て2人に助力しようと角を光らせたが、すぐに花によって静止される。
「ダメ・・・ダメよ・・・これ以上、罪を重ねちゃダメ・・・!」
花は必死にサランを押さえる。
彼女を押しのけて、背後の男たちを殺す事などサランには容易いが、それをしない。嫌われたくない思いの方が強いからだ。
追手は次々と押し寄せて来る。
花たちは逃げようとするが、逃げれば人質は殺されてしまう。完全に手詰まりになってしまった。
(今度こそ・・・もうダメかな・・・。)
花は死を覚悟する。そして、目を瞑った・・・。
「何を!やっているんだぁーッッ!!!!」
突然、花の背後から凄まじい怒号が聞こえて来た。
花が目を開けると、次々と迫る男たちを斬り捌きながら、何かが人質へ向けて駆けて行く。
縦横無尽に跳び回りながら、向けられた刃をスルスルと通り抜け、竜巻のように回転しながら次々と敵を捻じ伏せていく。
よく見なければ気付かなかったが、それは人であった。
刀を握り、自らの動きが起こす旋風の中に、次々と敵の体を巻き込んで行く。
「おい!コイツがどうなっても!」
「黙れぇっ!!!」
激情した何者かは人質を取った男に対して、遠くから拳を放った。
20メートルは離れているのだ。当たるわけが無い。しかし――。
「うわぁっ!!??」
その物の拳圧によって起きた空気の唸りが、男の頭部を直撃した。
花から見て、その拳圧は横向きに伸びる竜巻のようにも見える。
(・・・カッコいい♡)
花はその戦士を、既に知っている気がした。
その一挙一動が、素晴らしく完成された物であると察することが出来る。
自分を助けてくれた何者かに、言いようのない興奮を花は覚えてしまう。
「おい花!逃げるぞっ!!」
男の動きに見惚れてしまっていた花は、シンの声により現実に引き戻された。
「え!?どうやって!?あの小船を使うの!?」
「馬鹿野郎っ!この雨じゃ転覆しちまう!」
「じゃあどうするの!?」
「コイツに乗るんだよ!」
シンは既に、サランの背に乗り込んでいた。
彼女自身も花に対して、乗るように促している。
「コイツは本土から来たんだ!乗っていけば、海を越えられる!」
「本当なの!?」
「ヒヒーンッ!!」
サランはそれを認めるように、力強く嘶いた。
花は直感で、彼女が本当に海を越えてきたのだと察する。
すぐに花はサランの背に、シンの後ろに乗り込んだ。
すると、サランは大きく後ろに後退し――。
ドォーンッッ!!!!!
凄まじい速度で、海面を走り始めた!
「え!?えっ!?速過ぎないっ!?」
「馬鹿野郎!舌噛、いでぇっ!!!」
シンは花に注意しようとして、自分で舌を噛んでしまった。
海の上、つまり水の上を沈む事なく進める速さで、サランはグングンと本土に迫っていく。
その速さは、以前の比では無い。エレメントホーンの覚醒によって、彼女の運動性能は格段に上昇していたのだ。
その後、わずか数分で花たちは、本土へと到着した――。
1
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
【完結】王子から愛でられる平民の少女に転生しました〜ざまあされそうで超ピンチです!〜
チュンぽよ
恋愛
美しい金髪碧眼の王子ヘンリー・レイノルズが婚約者のマーガレット・クローバーに婚約破棄を一方的に言い出した。原因はヘンリーのお気に入りのマロンのせい。でもマロンはそんなことは全く望んでいなくて…!?
これは、ざあまされないように奮闘するマロンの物語です。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
イラストブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
こじらせ中年の深夜の異世界転生飯テロ探訪記
陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
※コミカライズ進行中。
なんか気が付いたら目の前に神様がいた。
異世界に転生させる相手を間違えたらしい。
元の世界に戻れないと謝罪を受けたが、
代わりにどんなものでも手に入るスキルと、
どんな食材かを理解するスキルと、
まだ見ぬレシピを知るスキルの、
3つの力を付与された。
うまい飯さえ食えればそれでいい。
なんか世界の危機らしいが、俺には関係ない。
今日も楽しくぼっち飯。
──の筈が、飯にありつこうとする奴らが集まってきて、なんだか騒がしい。
やかましい。
食わせてやるから、黙って俺の飯を食え。
貰った体が、どうやら勇者様に与える筈のものだったことが分かってきたが、俺には戦う能力なんてないし、そのつもりもない。
前世同様、野菜を育てて、たまに狩猟をして、釣りを楽しんでのんびり暮らす。
最近は精霊の子株を我が子として、親バカ育児奮闘中。
更新頻度……深夜に突然うまいものが食いたくなったら。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる