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第三章 シャノン大海戦編
EP88 海戦の日
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夜明け前に訪れる薄暗がりの中、濃い霧に包まれたシャノンの町に200人ほどの大部隊が凱旋して来た。
普段なら、住民たちはまだ寝ている時間。
だが、今日という記念すべき日をその目に焼き付け、押し寄せる戦士たちを歓迎する為に、老若男女を問わずに皆が窓から身を乗り出し、馬車の隊列に向けて大手を振っている。
広場の中央で円陣を組んで停車した馬車の中からは、見た事のない青色の装備を身につけた男や、優雅な水着を身に付けた美女、まだ寝巻きの者や普段着を着ている者などが続々と降車した。
彼らはその多種多様な衣装に見合うように、様々な心持ちを持って今日という日を迎えている。
新たな仕事場を開拓したい者、以前の町の様子を知っている者、臨時ボーナスを目当てに参加した者、この町に特別な思い入れがある者、ただひたすらに闘争を求める凶戦士など、様々である。
しかし立場は違えども、その場に集まった全員が、破海竜の首を狙っている点において相違は無かった。
地元の者たちと軽い挨拶を交わした彼らは、シンにより立案された作戦を聞くために一箇所に集められた――。
~~~~~~~~~~~
「作戦の説明は以上だ!
まだ着替えてない人は急いでくれ!頭を酸素供給魔法で覆うのを忘れるなよ!」
シンは昨夜、酒場で行ったのと同じ説明を再び全体に向けてした。
水着を着ていない戦士たちは、男性と女性に分けられた更衣室へと入って行った。
そして、残された者たちは作戦開始までの時間を、各々のやり方で過ごす事にした。
「風車で写真撮ろうぜ!」
「そんな事より、こんだけ水着で集まってんだからナンパしようぜ!」
「さっき、酒場あたりにめっちゃ可愛い子いたよな!」
「あの子、この前コンサート開いて話題になってた子だよな!彼氏持ちって聞いたぞ。」
「アタックあるのみだろ!行こうぜっ!」
割と、やりたい放題である――。
「いやぁ~・・・やめといた方がいいぞ!
アイツの彼氏、初対面の奴をぶん殴ったりするからな。他に可愛い子いねぇの?」
話を聞き付けたシンは自然な形で混ざりに行った。
「う~ん・・・え!?あの子可愛くない!?」
「いいねぇ~!めっちゃ髪長いし、肌白いしな!」
「ちょっくら、俺行ってくるわ!」
「あっ!抜け駆けだっ!!」
シンは見事に、自分の事を名指しで嫌っている少女を引き当てた。
静かに海面を見つめている、耳と尻尾を取り払った雷夜に、シンは早速話しかけた。
「ねぇ、君って一人なの?俺、シンって言うんだけどさ・・・」
シンはお決まりの言葉を言おうとしたが、雷夜によって遮られた。
「何回、私の事をナンパすれば気が済むのよっ!軽い男は嫌なのっ!!」
雷夜は嫌悪感を爆発させると、周囲の目も気にせずに飛んで行ってしまった。
「怖ぁ・・・。」
「でも、空飛ぶのってすげぇよな?」
「俺にもやり方分かんねぇや。」
男たちは、静かに悔しがるシンを残して去って行った。
~~~~~~~~~~~~
その頃、花は酒場に設けられた自室で、水着に着替えていた。
部屋の鍵が閉まっている事を確認すると、身に付けた物を全て脱いだ。
(良かったぁ・・・。最近、歩いてなかったから太ってないか心配だったのよね。)
花は言われた鏡に映った自分の体を隅々まで見渡すと、以前買った際どい水着を取り出した。
(買う前から思ってたけど・・・これ作った人馬鹿じゃ無い!?
ちょっとズレたら見えちゃうよ!マイクロビキニって奴だよね!?何で私、こんなの買っちゃったのよ!馬鹿っ!!)
花は顔を真っ赤にしながら、自らの愚行を恥じた。
そして、何とか自分を納得させられる理由を考え出した。
(清也を悩殺する為だと思おう・・・。)
花は手に取った水着を着用すると、色々とはみ出ていないかを確認した。
(やっぱり、こうして見ると目立つわね・・・。
”これ”だけは何とかしないと、幻滅されちゃうかも・・・。)
花は鏡に映った自分の姿を見て、今度は大きくため息を漏らした。
布切れほどの面積とは言え、”何かを添付する事で目立って見える物”も、世に多く存在する。
”大腿”もその一つである。花は自らのボディラインには自信があったが、大腿に関してはその限りでは無かった。
(な、何とかして細くしないと・・・。みんな、男の子は細い方が好きだって言ってるもんね・・・。)
花の大腿は決して太すぎる訳では無かった。
むしろ、その他のスタイルが良すぎるが故に、一部分だけが際立って太く見えるだけなのだ。
それでも彼女にとって大腿の太さは、最大のコンプレックスである事に変わり無かった。
(どうか、清也に見られませんように・・・!)
花は小さく願掛けをすると、袋から出したラッシュガードに袖を通した。
~~~~~~~~~~~~
「ごめん!待たせた!」
花は急いでシンの元へ走って来ると、背後から早口で謝った。
「おっ!やっと来たか!さて、花の水着は・・・ちぇっ、つまんねぇなぁ・・・。」
シンは海パン姿に、首から”黄金の立方体”を吊り下げるという、意味不明な格好で立っていた。
そして花の姿を見て、明らさまにガッカリした。
「アンタに水着姿なんて見せる訳ないでしょ・・・。何されるか分かんないし。」
「まぁ、防御力的にはそっちの方が正しいよな。
・・・ていうか、海竜ってどんな姿してるんだろうな?やっぱ、鮫みたいな姿か?」
シンは急に首を傾げ始めた。その様子に花も動揺し始める。
「・・・え?あなたも見た事ないの!?」
「いや、骨格だけは見せてもらった。何かに似てた気がする。何だろうなぁ・・・。」
シンは再び考え込み始めたが、それを振り払うように頭をブンブンと振った。
「まぁ、海に入れば嫌でも見れるさ。そろそろ始めるぞ。」
シンはそう言うとサムズアップをして、花に背を向けてゆっくりと歩き始めた。
「適当ねぇ・・・。そう言えば、サムはどこ行ったの?」
花は作戦のキーパーソンの所在が気になりシンに質問したが、返事は本人が直接した。
「ここにいるよっ!!!」
花の足元から幼い声が響いた。
視線を下に向けると、天真爛漫な笑顔を浮かべたサムが花の事を見上げている。
「あら、やる気満々じゃない♪」
一時は関係が最悪レベルに落ち込んだ二人だが、彼女もサムが反省した事を既に認めていた。
それ以降の二人は、割と友好な関係を保っている。
「僕ね、この戦いが終わったら”雷夜様”と一緒に暮らすんだ!」
サムは絶妙に文脈に沿っていない発言をしたが、花は彼が自らのモチベーションを述べているのだと、敏感に感じ取った。
(ライヤ様って誰かしら・・・。あぁっ!新しいお母さんが見つかったのね!)
花は雷夜を、孤児院暮らしのサムを引き取った新たな母となる人物だと思った。
しかし、実際は違った。雷夜がサムを育てる事になったのは確かな事実であったが、孤児院はその事実を知らない。
そんな状況で騒ぎになっていないのは、孤児院側の管理が雑である証拠と言えるだろう。むしろ、”養育費が減ってラッキー”程度に考えているのかもしれない。
どちらにせよ、今の孤児院にサムの居場所は既に無かった――。
シンはその実状を察していたが、幼いサムには余りに酷な話だと考え、敢えて伝えていなかった。
そんな事とは知らずに、上機嫌なサムは次の話題を振った。
「そう言えば、サランちゃんはどうしたの?」
サムはサランの事が一方的に好きだった。
ただ、”彼女”の方はそうで無いらしく、花が触ると喜ぶ時でもサムが触ると無視し、シンが触ると”息の根を止めてやる”と言わんばかりに、執拗な追撃をした。
「サランは牧場に預けたの。」
花は短く答えたが、その裏には別の言葉が含められていた。
(私たちが戻らなかった時のために・・・。)
サランは花の事が大好きだった。だから、一緒にいられる時は常にそばに寄り添っていたし、離れたがらなかった。
しかし、海竜と戦って必ず生きて帰れる保証も無い。なので、帰れなかった場合も考慮して、ちゃんと世話をしてくれる場所を選んだのだ。
そうすれば、帰還時の再会もしやすいという事を話したら、サランは人の言葉がわかるかのように頷いた。
シンはその意味を察して、わびしい雰囲気に包まれつつあるのを振り払う様に声を張り上げた。
「よし、そろそろ号令を掛けようか・・・。
野郎ども!班に分かれて持ち場に着いたか!?」
シンが拡声器並みの声で呼びかけると、11箇所に固まった人集りから、それぞれ歓声が上がった。
「準備万端みたいだな!!よし!それじゃあ・・・海竜掃討作戦!開戦だぁぁぁッッッ!!!!!」
シンが行なった宣言の余韻が未だ大気中に残る中、11の小隊が海竜ひしめく戦場へと飛び込んで行った。
後の世で”シャノン大海戦”と呼ばれる海竜と人間の戦いは、約四ヶ月の準備期間を経て、遂に幕を開けたのだ――。
普段なら、住民たちはまだ寝ている時間。
だが、今日という記念すべき日をその目に焼き付け、押し寄せる戦士たちを歓迎する為に、老若男女を問わずに皆が窓から身を乗り出し、馬車の隊列に向けて大手を振っている。
広場の中央で円陣を組んで停車した馬車の中からは、見た事のない青色の装備を身につけた男や、優雅な水着を身に付けた美女、まだ寝巻きの者や普段着を着ている者などが続々と降車した。
彼らはその多種多様な衣装に見合うように、様々な心持ちを持って今日という日を迎えている。
新たな仕事場を開拓したい者、以前の町の様子を知っている者、臨時ボーナスを目当てに参加した者、この町に特別な思い入れがある者、ただひたすらに闘争を求める凶戦士など、様々である。
しかし立場は違えども、その場に集まった全員が、破海竜の首を狙っている点において相違は無かった。
地元の者たちと軽い挨拶を交わした彼らは、シンにより立案された作戦を聞くために一箇所に集められた――。
~~~~~~~~~~~
「作戦の説明は以上だ!
まだ着替えてない人は急いでくれ!頭を酸素供給魔法で覆うのを忘れるなよ!」
シンは昨夜、酒場で行ったのと同じ説明を再び全体に向けてした。
水着を着ていない戦士たちは、男性と女性に分けられた更衣室へと入って行った。
そして、残された者たちは作戦開始までの時間を、各々のやり方で過ごす事にした。
「風車で写真撮ろうぜ!」
「そんな事より、こんだけ水着で集まってんだからナンパしようぜ!」
「さっき、酒場あたりにめっちゃ可愛い子いたよな!」
「あの子、この前コンサート開いて話題になってた子だよな!彼氏持ちって聞いたぞ。」
「アタックあるのみだろ!行こうぜっ!」
割と、やりたい放題である――。
「いやぁ~・・・やめといた方がいいぞ!
アイツの彼氏、初対面の奴をぶん殴ったりするからな。他に可愛い子いねぇの?」
話を聞き付けたシンは自然な形で混ざりに行った。
「う~ん・・・え!?あの子可愛くない!?」
「いいねぇ~!めっちゃ髪長いし、肌白いしな!」
「ちょっくら、俺行ってくるわ!」
「あっ!抜け駆けだっ!!」
シンは見事に、自分の事を名指しで嫌っている少女を引き当てた。
静かに海面を見つめている、耳と尻尾を取り払った雷夜に、シンは早速話しかけた。
「ねぇ、君って一人なの?俺、シンって言うんだけどさ・・・」
シンはお決まりの言葉を言おうとしたが、雷夜によって遮られた。
「何回、私の事をナンパすれば気が済むのよっ!軽い男は嫌なのっ!!」
雷夜は嫌悪感を爆発させると、周囲の目も気にせずに飛んで行ってしまった。
「怖ぁ・・・。」
「でも、空飛ぶのってすげぇよな?」
「俺にもやり方分かんねぇや。」
男たちは、静かに悔しがるシンを残して去って行った。
~~~~~~~~~~~~
その頃、花は酒場に設けられた自室で、水着に着替えていた。
部屋の鍵が閉まっている事を確認すると、身に付けた物を全て脱いだ。
(良かったぁ・・・。最近、歩いてなかったから太ってないか心配だったのよね。)
花は言われた鏡に映った自分の体を隅々まで見渡すと、以前買った際どい水着を取り出した。
(買う前から思ってたけど・・・これ作った人馬鹿じゃ無い!?
ちょっとズレたら見えちゃうよ!マイクロビキニって奴だよね!?何で私、こんなの買っちゃったのよ!馬鹿っ!!)
花は顔を真っ赤にしながら、自らの愚行を恥じた。
そして、何とか自分を納得させられる理由を考え出した。
(清也を悩殺する為だと思おう・・・。)
花は手に取った水着を着用すると、色々とはみ出ていないかを確認した。
(やっぱり、こうして見ると目立つわね・・・。
”これ”だけは何とかしないと、幻滅されちゃうかも・・・。)
花は鏡に映った自分の姿を見て、今度は大きくため息を漏らした。
布切れほどの面積とは言え、”何かを添付する事で目立って見える物”も、世に多く存在する。
”大腿”もその一つである。花は自らのボディラインには自信があったが、大腿に関してはその限りでは無かった。
(な、何とかして細くしないと・・・。みんな、男の子は細い方が好きだって言ってるもんね・・・。)
花の大腿は決して太すぎる訳では無かった。
むしろ、その他のスタイルが良すぎるが故に、一部分だけが際立って太く見えるだけなのだ。
それでも彼女にとって大腿の太さは、最大のコンプレックスである事に変わり無かった。
(どうか、清也に見られませんように・・・!)
花は小さく願掛けをすると、袋から出したラッシュガードに袖を通した。
~~~~~~~~~~~~
「ごめん!待たせた!」
花は急いでシンの元へ走って来ると、背後から早口で謝った。
「おっ!やっと来たか!さて、花の水着は・・・ちぇっ、つまんねぇなぁ・・・。」
シンは海パン姿に、首から”黄金の立方体”を吊り下げるという、意味不明な格好で立っていた。
そして花の姿を見て、明らさまにガッカリした。
「アンタに水着姿なんて見せる訳ないでしょ・・・。何されるか分かんないし。」
「まぁ、防御力的にはそっちの方が正しいよな。
・・・ていうか、海竜ってどんな姿してるんだろうな?やっぱ、鮫みたいな姿か?」
シンは急に首を傾げ始めた。その様子に花も動揺し始める。
「・・・え?あなたも見た事ないの!?」
「いや、骨格だけは見せてもらった。何かに似てた気がする。何だろうなぁ・・・。」
シンは再び考え込み始めたが、それを振り払うように頭をブンブンと振った。
「まぁ、海に入れば嫌でも見れるさ。そろそろ始めるぞ。」
シンはそう言うとサムズアップをして、花に背を向けてゆっくりと歩き始めた。
「適当ねぇ・・・。そう言えば、サムはどこ行ったの?」
花は作戦のキーパーソンの所在が気になりシンに質問したが、返事は本人が直接した。
「ここにいるよっ!!!」
花の足元から幼い声が響いた。
視線を下に向けると、天真爛漫な笑顔を浮かべたサムが花の事を見上げている。
「あら、やる気満々じゃない♪」
一時は関係が最悪レベルに落ち込んだ二人だが、彼女もサムが反省した事を既に認めていた。
それ以降の二人は、割と友好な関係を保っている。
「僕ね、この戦いが終わったら”雷夜様”と一緒に暮らすんだ!」
サムは絶妙に文脈に沿っていない発言をしたが、花は彼が自らのモチベーションを述べているのだと、敏感に感じ取った。
(ライヤ様って誰かしら・・・。あぁっ!新しいお母さんが見つかったのね!)
花は雷夜を、孤児院暮らしのサムを引き取った新たな母となる人物だと思った。
しかし、実際は違った。雷夜がサムを育てる事になったのは確かな事実であったが、孤児院はその事実を知らない。
そんな状況で騒ぎになっていないのは、孤児院側の管理が雑である証拠と言えるだろう。むしろ、”養育費が減ってラッキー”程度に考えているのかもしれない。
どちらにせよ、今の孤児院にサムの居場所は既に無かった――。
シンはその実状を察していたが、幼いサムには余りに酷な話だと考え、敢えて伝えていなかった。
そんな事とは知らずに、上機嫌なサムは次の話題を振った。
「そう言えば、サランちゃんはどうしたの?」
サムはサランの事が一方的に好きだった。
ただ、”彼女”の方はそうで無いらしく、花が触ると喜ぶ時でもサムが触ると無視し、シンが触ると”息の根を止めてやる”と言わんばかりに、執拗な追撃をした。
「サランは牧場に預けたの。」
花は短く答えたが、その裏には別の言葉が含められていた。
(私たちが戻らなかった時のために・・・。)
サランは花の事が大好きだった。だから、一緒にいられる時は常にそばに寄り添っていたし、離れたがらなかった。
しかし、海竜と戦って必ず生きて帰れる保証も無い。なので、帰れなかった場合も考慮して、ちゃんと世話をしてくれる場所を選んだのだ。
そうすれば、帰還時の再会もしやすいという事を話したら、サランは人の言葉がわかるかのように頷いた。
シンはその意味を察して、わびしい雰囲気に包まれつつあるのを振り払う様に声を張り上げた。
「よし、そろそろ号令を掛けようか・・・。
野郎ども!班に分かれて持ち場に着いたか!?」
シンが拡声器並みの声で呼びかけると、11箇所に固まった人集りから、それぞれ歓声が上がった。
「準備万端みたいだな!!よし!それじゃあ・・・海竜掃討作戦!開戦だぁぁぁッッッ!!!!!」
シンが行なった宣言の余韻が未だ大気中に残る中、11の小隊が海竜ひしめく戦場へと飛び込んで行った。
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