『無頼勇者の奮闘記』〜無力だった青年が剣豪に至るまで〜

―「今度こそ、救えるのかと聞いてるんだ。」―

 二つの数奇な運命が交差したその日、一人の男の終わらない旅が始まった。
 後に、英雄とも死神とも呼ばれる男の人生は静かに、覚醒の時を迎えた――。



 大企業の御曹司・吹雪清也は、24歳でありながら自分では何も出来ない青年だった。
 これまで一度も自分で何かを成し得た事はない。常に守られ、敷かれたレールの上を歩いて来た。
 その道に苦難は無く、成長も意味も無い。残されたのは"未熟な自分と苦悩"だけ。

 当の本人は、その現状を快く思っていなかった。いつかは"名字に頼らず生きていく"。それだけが彼の望みであった。
 しかし現在まで、彼は自らが求める"無頼"とは程遠い人生を歩んでいた。

 そんな中他人を庇って事故死した彼は、女神により"勇者達"の一人として、新たな人生を与えられる。
 しかし他の転生者が次々と異能力を得る中で、彼だけは能力の享受を断った。

 その根底にある思い、それは"自立への羨望"。自らが目指す姿に至るため、彼は女神の申し出を断ったのだ。

 転生先の世界で、彼は多くの経験と仲間との交流を通して成長していく。
 そんな中、波瀾万丈に進む冒険の影で、黒衣に身を包んだ一人の男が己の知る"破滅の運命"を変える為、密かに奔走していたのだった――。

 300年前から紡がれる巨大な因縁に交わった一人の青年。その影で蠢く1人の男と、彼の知る数奇な運命。
 終わらない旅路の果てに彼は何を求めるのか。これは、"全てが始まる物語"――。

〜〜〜〜〜

※基本的に三人称視点です。

※"小説家になろう"でも連載中です。

https://ncode.syosetu.com/n2382gz/

※☆マークは、なろう版と細かい描写の差がある話です。基本的にあちらの方がマイルドです。

※♡マークは、R18相当の性描写があるとして、一部をR18シーン集(アルファポリスに有ります)に移転した話です。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/115033031/365529704

※キャラの立ち絵は、キャラメーカーで作った物です。

※3部作で一区切りです。その後の話は、オムニバス形式で完結編に統合します。
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