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キャラクター・設定の解説

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(前書き)

 近況ボードにも書いたのですが、次回の更新が少し先になりそうなので、代わりに設定集を公開します。
 いつも楽しみにしていただいてる方、お待たせして申し訳ないです……。

 第一部(230話以上)の設定を限界まで詰め込んだ感じなので、読み飛ばしてもOKです!
 最低限必要なのは「あらすじ」と「セレアの解説」くらいです。後から分からない部分が出て来たら、その時に読み返す形が良いかもです……!

 本編を読んでいる方でも「こんなの知らない!?」みたいな情報があるかもしれませんが、裏設定という事でご容赦ください……!

※ 今作はあくまで(外伝ではなく1つの本編)なのですが、「無頼勇者シリーズと繋がりがある」「不死鳥サーガの一部である」という事から、以下では「無頼勇者シリーズを」と略す事にします。
 予めご了承くださいm(_ _)m



○本作までのあらすじ

 地球より遥か彼方、暗黒の宇宙の一点を眩く照らす宙域、異界星雲いかいせいうん
 そこはかつて、神族と魔族2つの勢力が盟主となって、対立する2つの巨大な勢力圏を築いている異世界群だった。

 300年前、天界と魔界の間で勃発した星雲大戦は、その全土を巻き込む総力戦となり、神・魔・人が入り乱れて殺し合う地獄の様相を呈した。
 戦局は一時停滞したが、天界の本拠地に対する当時の魔王の電撃作戦が決め手となり、いよいよ魔界軍の勝利によって戦乱は終わるかに思われた。



 ――そんな時、天界の転生プログラムが呼び寄せた1人の転生者が、たった1人で戦局を一変させた。



 転生者の名は吹雪資正ふぶきすけまさ
 江戸時代の農村に住む足軽下級武士の出身でありながら幕府に対する反乱勢力をたった1人で鎮圧し、城を落とした剣豪である。

 彼の脅威的な活躍によって魔王は討ち取られ、魔界軍最高戦力であった邪神も撃退された。
 後に『狼の勇者』や『天渡りの剣士』と呼ばれた彼の刃が、天界側に逆転勝利を齎したのだ。

 戦後、拮抗していた異界星雲の勢力図は天界側に大きく傾く事となった。
 しかし、それは決してを意味した訳ではない。

 心優しく聡明であった神族の女王は内部の陰謀により魔界へ追放され、その美貌を貪るかのような限りない陵辱の末に処刑された。
 天界の上層部は既得権益と差別思考に凝り固まった元老院により牛耳られ、新世代の女王は傀儡となり、その政治は腐敗した。

 一方、多大な賠償と理不尽な講和条約を結ばれた魔界側は、焼け跡からの再出発に成功した。
 かつては人を奴隷や苗床として虐げ、魔族のみが人権を持って運営されていた貴族主義社会は、1と呼ばれる転生者の助言と権威によって改革された。
 地球における近代的な政治を学び、まだ見ぬ円滑な国家運営を夢見ていた彼の助力によって、人魔は手を取り合い、公正な実力主義と平等な社会福祉を目指す事となった。

 神権天授説に基づくを敷く天界圏と、選挙により魔王を選出する大魔統領制・・・・・を敷く魔界圏。
 彼らは今日まで仮初の平和を演じながらも、水面下では軍拡とテロを中心とした冷戦が続いている。



 そんな中、魔王に対する鉄砲玉無知なテロリストとして勇者の名偽りの称号の元に転生させられた者の1人に、吹雪清也ふぶきせいやという青年がいた。



 その名が示す通り、彼は300年前の勇者の末裔。
 自身も類稀な剣才に恵まれながらも、その才覚に気付く事なく、大企業の御曹司として、浮きも沈みもしない退屈な人生を送っていたのだ。
 
 転生当初こそ慣れない生活の中で様々な災難に見舞われたが、新たに出来た仲間と共に暮らす異世界での日々にも適応した。
 その果てで、倒さなければならない敵の存在を自覚し、己の無力を自覚した彼は一時的に仲間と別れて、打倒に向けて厳しい修行を積む事となった。

 修行の果てで「世界最強の剣士」と目されるほどに強くなった「清也」は「征夜」へと名前を変えて、マリオネット教団と名乗る秘密結社に潜入し、宿敵の情報を探る事となった。
 しかし、人生初の潜入捜査を何の知識も無くいきなり実行するのは、いくら最強の剣士と言えども無理があり、早々に行き詰まってしまう。

 そんな征夜に、手を貸してくれる女性がいた。

 女の名はセレアティナ。
 教団の構成員で、強力な魔法と拳法を扱えるにも関わらず本業は娼婦という、一風変わった人物であった。

 第一印象が良くなく、なおかつ羞恥心により自身の本心を淫乱な外面で取り繕ってしまう彼女の難儀な性格にも翻弄され、当初はセレアを警戒した征夜。
 しかし、紆余曲折あって仲間として行動を共にするにつれ、彼女の善良かつ柔和な性格に気付かされ、恋愛とは異なる親愛と尊敬の念を持って接するようになっていた。

 それから1ヶ月が経った頃、セレアは自らの不用心によって、逃れる事の許されない負債を抱える。
 その事がキッカケとなって征夜の仲間も窮地に陥り、いよいよ2人はに向けて、何かにいざなわれるようにして別の道を歩む事になるのであった。

 これは、1人の淫魔が伝説に名を轟かせる勇者と別れた後に辿った数奇な運命と、巡る因果の果てで生まれたの物語である――。



☆セレアティナ=バイオレット(セレア)

・30歳、今作のヒロイン。『タイプ2』と呼ばれる「心身ともに母性が強い傾向の淫魔」である。
・淫魔の名に恥じない「高身長・爆乳・括れ・桃尻」の最強コンボを誇っている。当然ながら安産型。
・異性愛者ではあるのだが、別に同性が無理な訳ではない。気に入った相手となら、積極的に百合プレイする。
・10歳の頃から高級娼婦として働かされており、経験人数は1万を超えている。
・魔界における淫魔の王国、その先代女王と愛人の間に生まれた人魔のハーフ。幼少に、クーデターで国を追われた。
・陽気で優しく世話好きで、基本的にテンションが高い。そそっかしい一面があり、発情すると他の事が考えられなくなる。実はポンコツ。
・自他ともに認める淫乱お姉さんではあるが、性的嗜好は淫魔の中では常識的な方。
 倫理観は真っ当で、正義感も強く、どこか気品もある。人間離れした美貌に反して性根は乙女気質であり、「理想の旦那様」や「幸せな大家族」に憧れている。
・実は乳房にを患っていたが、後述の元カレによる調教で完治した。

☆吹雪征夜(=清也)

・24歳、本編主人公。
・日本生まれ、日本育ちの転生者で、御曹司な事もあり絶望的に精神が幼い。
・本編ヒロイン(後述)を事故から庇って転生し、新天地である今作の異世界アンダーヘブンにて第2の人生を送る事になった。
・当初は本編ヒロインに負けるほど弱かったが、半年に満たない修行で「世界最強レベルの戦士」に成長した。
 学力が小学校低学年レベルしかなく、生活力も低いのだが、戦闘と身体能力に限っては天性の才を誇る。
・悪の秘密結社(マリオネット教団)に潜入した際にセレアと出会い、色々と協力してもらった。
 初遭遇時に逆レイプされかけたので第一印象は最悪だったが、別れる頃には「最も尊敬する大人の一人」として慕っていた。

☆楠木花

・26歳、本編ヒロイン。
・薬剤師をしていた日本人転生者で、征夜とは恋仲。
・(あくまで日本人の範疇ではあるが)高身長な巨乳美女である。
・セレアとは1ヶ月の付き合いだが、意気投合して親友と呼べる仲に。

↓以下、本編既読者すら知らない衝撃(?)の裏設定。

・セレアは花との百合プレイにも非常に興味があったのだが、処女かつ彼氏持ちな事を考慮して諦めた。
・ただしイカない程度に冗談半分で秘所を愛撫され、悶々とさせられた事はある。
 2人で公衆浴場に行った日などはボディタッチの連続で、その日の晩はシーツにシミが出来るまで1人で慰めた。(ただし妄想の相手は主人公。)

☆金入俊彦(ニックネームは

・23歳、征夜の仲間の1人でセレアの元カレ……と言うか、昨日まで付き合っていた。
・銀行員をしていた日本人転生者。チャラチャラしており、罪悪感という物が希薄。殺人の経験が(複数)あるが、セレアは詳しく知らない。
・背は低めだが、公式イケメン。というだけあって、戦闘力もかなり高い。
・まだ若いが、凄まじい性豪である。
 1000人以上の女性と致しており、同じく性豪であるセレアの事すらも容易くマゾ奴隷に堕とし、その身体に鮮烈な快楽を刻み込んだ。彼女の胸の快楽神経を活性化させたのも彼。

☆ミセラベル=バートリ(ミサラ)

・17歳の凄腕魔法使いで、転生者ではなく原住民。
・背が低めな貧乳娘であり、基本的に高身長や巨乳の女が嫌い。しかし、セレアだけは例外。
 彼女の優しさに惹かれて懐き、逆にセレアも妹のように彼女を可愛がり、ほんの短い期間ではあったが強い影響をセレアから受けた。

*異界星雲

・読んで字の如く「異世界が星雲のように浮く宙域」である。共通通貨は『ファル硬貨』である。
・星雲と名付けられているが、基本的に「ドーム状の大気に包まれた平面の陸地」が浮いている。
 地球や月のような球体の星をイメージする事は誤りである。
・異世界とは呼ばれるものの、地球とは地続きの宇宙に存在している。
 特殊な策を講じれば地球に向かう事も可能。逆に地球から来る事も可能。
 ただし基本的には距離が遠すぎるので、人類の現在の科学では到着するより先に寿命が尽きてしまう。ワープ航法か、もしくは肉体や魂の情報化が必須となる。
・地球とは時間の速さが異なっており、地球の方が速かったり、逆に異世界の方が速かったりして、その変化は一定ではない。

*転生者

・転生プログラムによって魂を情報化された死者が、再構築コピーされた肉体に宿る事で転生した者たち。
・前世の記憶を持ち、人格も同じだが、元の肉体は元居た世界で死んでいる。ただし、肉体の構造や能力は完全に複製されている。
・基本的には「神族が呼び寄せる助っ人」であり、様々な「使命」を帯びて新たな世界へと派遣される。
 その使命を果たす事によって「祝福」を得られるようだが、それが何なのかは本人たちは知らない。
・使命には「凶暴化した巨大ドラゴンの討伐」のような大それた物から、「カップラーメンの普及」や「電子機器の設営」「地球の近代思想の教育」など多岐に渡る。
 地球以外にも異界星雲同士での転生なども行われているが、基本的には地球からの転生が多くの割合を占めている。

*転生プログラム

・上に示した通り、転生者を呼び出す機構。
・その技術はオーパーツ化しており、今の技術では再現はおろか解明する事も出来ない神秘である。
・かつては天界と魔界の両方にあったが、戦後の講和条約によって魔界側の物は破壊された。
 しかし、人魔平等の実力主義によって圧倒的な発展を見せた魔導研究と近代科学の結集によって、現在ではかなり解明が進んでおり、魔界のソレが復活する日は近いのかもしれない。

太平の世界アンダーヘブン

・数100年前、ブリテン人の転生者たちが入植する事で始まった異世界。
・その名が示す通り、かつてはに存在し、聖地として栄えていた。
・現在は転生者差別が横行し、それによる文明の発展の遅れもあり、斜陽気味な世界となってしまった。
 目立った戦争も起きていないが、「太平」と呼ぶにはあまりに火種が多く、いつ戦争が始まるのか分からない火薬庫である。
・魔法の技術や利権を独占した企業や組織による「魔導コンツェルン」が敷かれており、彼らが密かに愚民を騙し、転生者差別を煽っている。
 転生者は神族により与えられた強力な特殊能力アビリティを持っている為、放置すれば既得権益を脅かしてしまうのだ。
 アンダーヘブンに転生した者の末路は悲惨で、運が悪ければ男は殺され、女は拐われて奴隷。遺伝可能な能力なら、苗床や家畜のように第2の人生を送る事も……。

*星雲大戦

・あらすじで示した通り、神魔の間で起きた世界大戦である。
・あれから300年が経ったものの、そもそも神族と魔族は長寿なので、当時を知る者が少なからず居る。
・講和の際に取り決められた責任は「魔族が全て悪い」という物だったが、神族が潔白であった訳ではない。
 その事を考慮して慈愛に満ちた女王(最高指導者の女神)は魔族との融和を図り、戦後の協調を呼び掛けた。
 しかし、魔族・人族に対する差別主義が強い元老院により梯子を外され、理不尽な裁判により魔界に追放。
 彼女の本心を知らない魔族による憎悪に満ちた陵辱と、一糸纏わぬ姿での屈辱的な処刑によって、その生涯を終えた。

*天界

・神族の本拠地および、その勢力圏全体を示す言葉
・美しい青空や肥沃な大地が広がるが、特に美しいリゾート地や高級食材の生産地は神族が独占している。
 また、人間が開拓した観光名所などを、勝手に魔法で持ち上げて、天界に無理やり接続させる事もある。
・後先を考えない転生により原住民の暮らしが混乱し、本来の目的である天界圏の発展は遅れている。
 逆に「闘技場」と呼ばれるような世界に「娯楽」や「優れた戦士の自然発生」を期待して多様な人種を転生させ、意図的な対立を起こす事もある。
・どちらにせよ人間から見れば迷惑な存在であり、その統治が上手く行っているとも言えず、元老院の慢心もあって着々と魔界に差を詰められている。

*魔界

・魔族の本拠地および、その勢力圏全体を示す言葉
・赤く染まった空や荒涼とした大地などが広がるが、人族が居住するエリアは意外と快適である。
 近年では地学や化学の研究も進み、人魔の混血が増えた事もあり、人間の食糧や居住区を増やす為の土地開発が推進されている。
・元々、地域によって「奴隷」から「参政権の無い界民」に至るまで人間の扱いは様々であったが、どちらにせよ当時は天界に住む人間よりも地位が低かった。
 しかし逆に、現在では魔族との協調が進んだ事で地位が大幅に向上し、高齢層ではいまだに差別思想が残るものの、若年層では特に軋轢も無く暮らせており、セレアのように混血な者も多く生まれている。
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