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EP4_④
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「う~んっ……あぁっ! ご馳走様!」
ヴィルに食事を食べさせ終えたセレアは、大きく伸びをして欠伸を掻いた。
「道……分からないよね……? へ、部屋まで……送ろうか?」
「ウフフ♡ お願いします♡」
セレアはヴィルと手を繋ぎ、廊下に連れ出された。夜は深みを増し始め、淫魔としての血が騒ぎ出す時刻に他ならない。
風呂には入ったので、後は歯を磨いて眠るだけ。
普段なら"夜の食事"を摂るが、ヴィルが満足しているなら無理強いは出来ない。
(言われてみれば、エッチしないで寝るのって珍しいかも……と言うか、20年ぶり?)
彼女が娼婦になってから、20年ほど経った。その中で彼女は、毎晩を誰かと寝ていた気がする。
胸を揉まれたり、尻を触られたり、股を弄られたり、そんな軽微な愛撫も性行為に含むなら、この20年は静かに夜を過ごした事は無いかも知れない。
(……なんか、負けた気がする!)
セックス依存症と言う訳ではないが、毎日の習慣になっていた事を途切れさせると言うのは、どうにも悔しいものがある。
例えるなら、毎日20分のランニングを一年続けたのに、台風が来て外に出られない時のような感覚だ。
(まぁでも、ヴィル君以外とする気無いし、普通に寝ようかな。)
ここだけの話、「ゼストか当主になら抱かれても良い」と思っている彼女だが、ヴィルと言う主人が既に居る以上、他の男と交わるのは憚られる。
そんな事を思っていると、ついに部屋へと到着した。
「ありがとうヴィル君、おかげで迷わずに済んだわ♡」
「お安い御用……だよ……!」
「お休みなさい。 また明日ね♡」
セレアはそう言うと、ヴィルの頬にキスをして、部屋の中へと入って行った。
ところが、内装が何か変だ。
天蓋付きのベッドのカラーは、黒と青に変色している。インテリアの類も消え、何処か殺風景だ。
だが、それとは対照的なのが、机の上。
その卓上には様々な参考書や論文、魔導書が乱雑に置かれており、大量のメモが貼られたボードが設置されている。
「あら? ここって、私の部屋じゃな、きゃぁッ!?」
突如として背後から抱き付かれたセレアは、そのままベッドに押し倒されてしまった。
普段なら容易に避けれた筈の不意打ちも、油断し切っていたので察知出来なかった。
彼女を押し倒したのは、他でもない"ヴィルヘルム"だった――。
「せ、セレア……ご、ごめん……我慢出来なくて……。」
その時のヴィルは、言葉と行動が完全にチグハグだった。
セレアに対し申し訳なさそうに謝っている言葉と、両手両足をベッドに押さえ付け、身動きが出来ぬように組み伏せる行動。
(あんっ♡ おちんちん……とっても硬い……///)
性欲と理性の板挟みになっている事が、セレアには手に取るように理解できた。
下腹部に押し当てられ、服越しにも分かるほどに力強く勃起している肉棒も、それを強調している。
「……フフッ♡ お口だけじゃ、やっぱり満足出来なかった?」
「う、うん……。」
「恥ずかしがらなくて良いのよ。 おちんちんが元気なのは、とっても良い事だからね♡」
セレアは甘やかすような言葉を投げ渡しながら、服越しにヴィルのモノを優しく撫でさすった。
簡単なマッサージとは言え、童貞にとっては破壊力抜群な攻撃。このまま続ければ、射精させる事も可能だ。
「どうしよっか?」
「え、えと……。」
「おちんちん、このままじゃ寝れないよね?」
「うん……。」
「なら、小さくしないとだね。」
「うん……。」
「じゃあ……どうする?」
自ら意思表示をさせるように、ヴィルを大袈裟に焦らす。
先ほどの一件で分かった事は、彼が自己主張をかなりの苦手としている点だ。
("セックスしたい"って、言えば良いだけなのになぁ……。)
彼が"本番"をしたがっている事は明らか。そんな事は、セレアにも分かっている。
だからこそ、先ほどの"縛り"を適応して、彼から誘われなければ動かない事にした。
「おっぱい見せてあげるから、自分でシコシコしてね。」
「えっ……あっ……うん……。」
(いや!納得しちゃダメでしょ!)
「本当に……それで良いの?」
ここまで来たら、押し通すのが男という物。
半裸を見せて自慰させるくらいなら、本番に及ぶものなのだ。彼女としても、そこで納得されては困る。
だが、ヴィルとて彼女を前にしての自家発電は、明らかに不本意だ。
「い、いや……本当はセレアに……して欲しいかな……。」
「なら、さっきと同じのしてあげる。」
「うん……。」
明らかに、嬉しそうには見えない。
そもそも、口淫で我慢が出来なくなったから、今の状況に至っているのだ。これで妥協するのは難しい。
「"うん"じゃ、分からないよ?
もっと、何がしたいのか言ってみて……!」
「えぇと……。」
(うんっ!ダメだこりゃっ!)
セレアは若干の苦笑いを浮かべながら、ついに挑戦を放棄した。
流石にハードルが高すぎたのか、ヴィルの意思を伝えさせるのは、一朝一夕では不可能な難題に思える。
(仕方ないなぁ!)
セレアとて、何もせず眠るのは味気ない。
もっと言えば、このまま"筆下ろし"をしてあげたい。その為には、もう少し難易度を落とす必要があるだろう。
「ウフフ♡ 分かったわ。もう少し、分かりやすく言うわね?」
「えっ?……うわっ!」
艶やかな笑みを浮かべたセレアは、そそくさとドレスを脱ぎ始めた。
あっという間に下着姿になり、淫靡な姿を晒した彼女は、微笑みながら語り掛ける。
「私の体……どうかな?」
「す、すごく……素敵だね……!」
「ありがと♡」
先ほどはトップレスを見せたが、今回は下半身も下着姿にまで脱いでいる。
極上の乳を拝むのも良いが、それと同じくらい"極上の尻"も捨てがたい物だ。
そして何より、鼠蹊部に食い込むイヤらしいTバックが、ヴィルの"生殖本能"を刺激する――。
「それで……どうしよっか?」
「え?」
「私の体、好きにして良いんだよ♡ 何を、どうしてみたい?」
「お、オススメを……き、聞いても……良いかな……?」
「フフッ! そうねぇ……やっぱり、"ここ"かな!」
セレアは、今朝の御者にしたのと同じように、自分の下腹部をヴィルに触れさせた。
女性の胎が持つ温度を、柔らかさを、血流の流れを、肌で感じてもらおうと思ったのだ。
「私のお腹の中、ホカホカで、キツキツで、トロトロしてて、とっても気持ち良いよ♡
それに、もしかしたらヴィル君の"赤ちゃん"が出来るかも……♡」
時には、嘘も方便である。
出来る筈が無い子供の存在をチラつかせるのは悪いと思いながらも、これで釣るしかないと思ったのだ。
「あ、あの……僕……。」
「うんうん。どこが良いのかな?」
「え、えと……せ、セレアのお腹で……気持ち良く……なりたいよ……!」
「素直でよろしい! それなら……♡」
セレアはそう言うと、寝転んだまま姿勢を変えて、ヴィルに向けて股を開いた。
パンティーの生地を透けて見える、無毛の陰裂。その破壊力は抜群だ。
「淫乱お姉さんのおまんこに……♡ いっぱいピュッピュしようね……♡」
セレアは剥き出しになった下腹部に、両手の指でハートを作ると、誘うように笑い掛けた――。
ヴィルに食事を食べさせ終えたセレアは、大きく伸びをして欠伸を掻いた。
「道……分からないよね……? へ、部屋まで……送ろうか?」
「ウフフ♡ お願いします♡」
セレアはヴィルと手を繋ぎ、廊下に連れ出された。夜は深みを増し始め、淫魔としての血が騒ぎ出す時刻に他ならない。
風呂には入ったので、後は歯を磨いて眠るだけ。
普段なら"夜の食事"を摂るが、ヴィルが満足しているなら無理強いは出来ない。
(言われてみれば、エッチしないで寝るのって珍しいかも……と言うか、20年ぶり?)
彼女が娼婦になってから、20年ほど経った。その中で彼女は、毎晩を誰かと寝ていた気がする。
胸を揉まれたり、尻を触られたり、股を弄られたり、そんな軽微な愛撫も性行為に含むなら、この20年は静かに夜を過ごした事は無いかも知れない。
(……なんか、負けた気がする!)
セックス依存症と言う訳ではないが、毎日の習慣になっていた事を途切れさせると言うのは、どうにも悔しいものがある。
例えるなら、毎日20分のランニングを一年続けたのに、台風が来て外に出られない時のような感覚だ。
(まぁでも、ヴィル君以外とする気無いし、普通に寝ようかな。)
ここだけの話、「ゼストか当主になら抱かれても良い」と思っている彼女だが、ヴィルと言う主人が既に居る以上、他の男と交わるのは憚られる。
そんな事を思っていると、ついに部屋へと到着した。
「ありがとうヴィル君、おかげで迷わずに済んだわ♡」
「お安い御用……だよ……!」
「お休みなさい。 また明日ね♡」
セレアはそう言うと、ヴィルの頬にキスをして、部屋の中へと入って行った。
ところが、内装が何か変だ。
天蓋付きのベッドのカラーは、黒と青に変色している。インテリアの類も消え、何処か殺風景だ。
だが、それとは対照的なのが、机の上。
その卓上には様々な参考書や論文、魔導書が乱雑に置かれており、大量のメモが貼られたボードが設置されている。
「あら? ここって、私の部屋じゃな、きゃぁッ!?」
突如として背後から抱き付かれたセレアは、そのままベッドに押し倒されてしまった。
普段なら容易に避けれた筈の不意打ちも、油断し切っていたので察知出来なかった。
彼女を押し倒したのは、他でもない"ヴィルヘルム"だった――。
「せ、セレア……ご、ごめん……我慢出来なくて……。」
その時のヴィルは、言葉と行動が完全にチグハグだった。
セレアに対し申し訳なさそうに謝っている言葉と、両手両足をベッドに押さえ付け、身動きが出来ぬように組み伏せる行動。
(あんっ♡ おちんちん……とっても硬い……///)
性欲と理性の板挟みになっている事が、セレアには手に取るように理解できた。
下腹部に押し当てられ、服越しにも分かるほどに力強く勃起している肉棒も、それを強調している。
「……フフッ♡ お口だけじゃ、やっぱり満足出来なかった?」
「う、うん……。」
「恥ずかしがらなくて良いのよ。 おちんちんが元気なのは、とっても良い事だからね♡」
セレアは甘やかすような言葉を投げ渡しながら、服越しにヴィルのモノを優しく撫でさすった。
簡単なマッサージとは言え、童貞にとっては破壊力抜群な攻撃。このまま続ければ、射精させる事も可能だ。
「どうしよっか?」
「え、えと……。」
「おちんちん、このままじゃ寝れないよね?」
「うん……。」
「なら、小さくしないとだね。」
「うん……。」
「じゃあ……どうする?」
自ら意思表示をさせるように、ヴィルを大袈裟に焦らす。
先ほどの一件で分かった事は、彼が自己主張をかなりの苦手としている点だ。
("セックスしたい"って、言えば良いだけなのになぁ……。)
彼が"本番"をしたがっている事は明らか。そんな事は、セレアにも分かっている。
だからこそ、先ほどの"縛り"を適応して、彼から誘われなければ動かない事にした。
「おっぱい見せてあげるから、自分でシコシコしてね。」
「えっ……あっ……うん……。」
(いや!納得しちゃダメでしょ!)
「本当に……それで良いの?」
ここまで来たら、押し通すのが男という物。
半裸を見せて自慰させるくらいなら、本番に及ぶものなのだ。彼女としても、そこで納得されては困る。
だが、ヴィルとて彼女を前にしての自家発電は、明らかに不本意だ。
「い、いや……本当はセレアに……して欲しいかな……。」
「なら、さっきと同じのしてあげる。」
「うん……。」
明らかに、嬉しそうには見えない。
そもそも、口淫で我慢が出来なくなったから、今の状況に至っているのだ。これで妥協するのは難しい。
「"うん"じゃ、分からないよ?
もっと、何がしたいのか言ってみて……!」
「えぇと……。」
(うんっ!ダメだこりゃっ!)
セレアは若干の苦笑いを浮かべながら、ついに挑戦を放棄した。
流石にハードルが高すぎたのか、ヴィルの意思を伝えさせるのは、一朝一夕では不可能な難題に思える。
(仕方ないなぁ!)
セレアとて、何もせず眠るのは味気ない。
もっと言えば、このまま"筆下ろし"をしてあげたい。その為には、もう少し難易度を落とす必要があるだろう。
「ウフフ♡ 分かったわ。もう少し、分かりやすく言うわね?」
「えっ?……うわっ!」
艶やかな笑みを浮かべたセレアは、そそくさとドレスを脱ぎ始めた。
あっという間に下着姿になり、淫靡な姿を晒した彼女は、微笑みながら語り掛ける。
「私の体……どうかな?」
「す、すごく……素敵だね……!」
「ありがと♡」
先ほどはトップレスを見せたが、今回は下半身も下着姿にまで脱いでいる。
極上の乳を拝むのも良いが、それと同じくらい"極上の尻"も捨てがたい物だ。
そして何より、鼠蹊部に食い込むイヤらしいTバックが、ヴィルの"生殖本能"を刺激する――。
「それで……どうしよっか?」
「え?」
「私の体、好きにして良いんだよ♡ 何を、どうしてみたい?」
「お、オススメを……き、聞いても……良いかな……?」
「フフッ! そうねぇ……やっぱり、"ここ"かな!」
セレアは、今朝の御者にしたのと同じように、自分の下腹部をヴィルに触れさせた。
女性の胎が持つ温度を、柔らかさを、血流の流れを、肌で感じてもらおうと思ったのだ。
「私のお腹の中、ホカホカで、キツキツで、トロトロしてて、とっても気持ち良いよ♡
それに、もしかしたらヴィル君の"赤ちゃん"が出来るかも……♡」
時には、嘘も方便である。
出来る筈が無い子供の存在をチラつかせるのは悪いと思いながらも、これで釣るしかないと思ったのだ。
「あ、あの……僕……。」
「うんうん。どこが良いのかな?」
「え、えと……せ、セレアのお腹で……気持ち良く……なりたいよ……!」
「素直でよろしい! それなら……♡」
セレアはそう言うと、寝転んだまま姿勢を変えて、ヴィルに向けて股を開いた。
パンティーの生地を透けて見える、無毛の陰裂。その破壊力は抜群だ。
「淫乱お姉さんのおまんこに……♡ いっぱいピュッピュしようね……♡」
セレアは剥き出しになった下腹部に、両手の指でハートを作ると、誘うように笑い掛けた――。
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