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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?
ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 51
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「どういう、こと?」
本来感じられるであろう、人の温もりを一切感じられない。
だからといって、相手の触れた手が冷たかったわけじゃない。
相手が私を触れた感触を感じられなかった。
私の身に起きたことのはずなのに、なにも感じられなかった。感じることができなかった。
私にある感覚が、一つ欠如した。そんな気がしてならない。まるで、機能していないかのように。
「どうかしましたか? まあ、どうでもいいですね。それで、なにから話しましょうか……」
「ねえ、ここはどこ?」
「あはは、あははははははは……!!」
あまりの不気味な笑いに、恐怖のようなものを覚える。
一体なにがおかしいのだろうか?
私のなにがおかいしいのだろうか?
私はなにかおかしなことを言っただろうか?
私はおかしな存在なのだろうか?
そんな風に思い始めてしまっては、どんどんと自分のことを否定してしまいたくなる。
自分のことなのに、自分を認めてあげられない。否定することしかできない。
それが、さも当然であるかのように。
いや、違う。私はおかしくない。
なんとか、そう否定する。
「はぁー……。すいません。やっと話してくれた思えば、そんなこと、程度のことを聞かれたので、つい。私としたことが、申し訳ないことをしました」
「そんな、こと?」
本来感じられるであろう、人の温もりを一切感じられない。
だからといって、相手の触れた手が冷たかったわけじゃない。
相手が私を触れた感触を感じられなかった。
私の身に起きたことのはずなのに、なにも感じられなかった。感じることができなかった。
私にある感覚が、一つ欠如した。そんな気がしてならない。まるで、機能していないかのように。
「どうかしましたか? まあ、どうでもいいですね。それで、なにから話しましょうか……」
「ねえ、ここはどこ?」
「あはは、あははははははは……!!」
あまりの不気味な笑いに、恐怖のようなものを覚える。
一体なにがおかしいのだろうか?
私のなにがおかいしいのだろうか?
私はなにかおかしなことを言っただろうか?
私はおかしな存在なのだろうか?
そんな風に思い始めてしまっては、どんどんと自分のことを否定してしまいたくなる。
自分のことなのに、自分を認めてあげられない。否定することしかできない。
それが、さも当然であるかのように。
いや、違う。私はおかしくない。
なんとか、そう否定する。
「はぁー……。すいません。やっと話してくれた思えば、そんなこと、程度のことを聞かれたので、つい。私としたことが、申し訳ないことをしました」
「そんな、こと?」
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