194 / 222
二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?
ダンジョンドラーズ、ハラハラドキドキ探索! 26
しおりを挟む
とりあえず、私は悪い魔女の撃退方法を考えてから、もう一度同じ質問をした。
「それで、あなたは一体に何者なの?」
「いい加減諦めてくれると思ってましたが、無理そうですね。それでは、一度しか言わないので、よく聞いておいてくださいね」
私はその言葉通り、全神経を集させ、彼女の次の言葉を待つ。
これから、今の現状の謎がわかるのだから。
「まず、私はいい魔女です。とても、とても良い魔女です。そして、名をウィレアと言います。……と、ここまではお話しましたね?」
私はコクコクと、首を縦に振って頷く。そこまでは、私も知ってる内容だから。
「私はマギアさんの母親と繋がりがあります。それはもう、随分と前からですね。そして、マギアさんの使う特殊魔法、冷炎は本来、魔女の末裔にしかわたらないものなのですよ」
それはつまり、彼女が特殊魔法を使えるようになったのは、おかしなことだということだ。
いや、母親が──
「もちろん、マギアさんの母親は魔女の末裔ではありません」
そう考えようとしたけれど、その思考はウィレアの一言で打ち切られる。
それなら理由は?
マギアはかつて、そのことが理由で苦しんでたことがある。
もし、そのことが故意によるものなのなら、私はその人を許すことはできない。
「それで、あなたは一体に何者なの?」
「いい加減諦めてくれると思ってましたが、無理そうですね。それでは、一度しか言わないので、よく聞いておいてくださいね」
私はその言葉通り、全神経を集させ、彼女の次の言葉を待つ。
これから、今の現状の謎がわかるのだから。
「まず、私はいい魔女です。とても、とても良い魔女です。そして、名をウィレアと言います。……と、ここまではお話しましたね?」
私はコクコクと、首を縦に振って頷く。そこまでは、私も知ってる内容だから。
「私はマギアさんの母親と繋がりがあります。それはもう、随分と前からですね。そして、マギアさんの使う特殊魔法、冷炎は本来、魔女の末裔にしかわたらないものなのですよ」
それはつまり、彼女が特殊魔法を使えるようになったのは、おかしなことだということだ。
いや、母親が──
「もちろん、マギアさんの母親は魔女の末裔ではありません」
そう考えようとしたけれど、その思考はウィレアの一言で打ち切られる。
それなら理由は?
マギアはかつて、そのことが理由で苦しんでたことがある。
もし、そのことが故意によるものなのなら、私はその人を許すことはできない。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる