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二章 ダンジョン探索は冒険者のロマンでしょ?

喫茶店に行ったはずの私は、なぜか現魔王と会いました19(前編)

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「今すぐにでも、いいのですが、その、よければでいいんですが、仕事の時間が終わってからにしてはもらえませんか......?もちろん、その間の飲み物の料金はただでご利用して構いませんので」

 少し紅茶を零したくらいで大袈裟だとは思うけど、もしかしたら、あれだけ騒いでいたからなのかもしれない。

 でも、その待遇は悪くないし、そういうことなら待っててもいいと思えたので、私は待ってることにする。

 失態をおかした店員さんの上司らしき人は、「ありがとうございます!ありがとうございます......!」と、とても感謝していた。


 あのあと、上司らしき方が急いで代わりの紅茶を持ってきてくれた。


「で、マギア。今度は、あなたの番だよ」

 隣にいるハンディーは、知らん顔をしながらそっぽを向いている。
 きっと、マギアに巻き込まれるのが嫌なんだろうなぁ~。
 なんか、ちょっと気持ちちょっとずつ逃げる態勢を整えて行ってるように見える。

「シズ......?私は、別にシズのことを困らせたくしたんじゃないの。ただ、シズを困らせたらどんな反応をみせるのかなって、興味が湧いただけなのよ」

「ふ~ん。それで、どうしたら私が許してくれると思う......?」
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