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一章 異世界で勇者《最弱職》になりました

あなたも私の仲間《パーティー》になりませんか?5

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「ねえ、なんで避けられてるの?」

「た、たぶん、気のせい、だと思うわ......」

 そう言いながら、「あはは......」と笑う彼女は、明らかに何か隠してるようだった。
 う~ん、どうしたら話してくれるかな~。
 このままだと、なんで避けられてるのかわからないから、どう対処すればいいかもわからないんだよね。
 そう!どう対処すればいいかわからないんだよ!

「ねえ、マギアって、村でとかつけられてない?」

「なに?異名?そんなの、あるわ」

 やっぱり!
 でも、異名があるってことは、相当強いってことか。

「どんなの?なんて呼ばれてるの?」

「うん?えっと、魔女の娘とか、魔女の生き残り──」

 そこで一度、言葉が詰まる。
 そして、マギアは急に顔が青ざめて──。

「ごめん」

 マギアはそう言い残すと、走ってどこかに行ってしまう。
 私は、そんなマギアを慌てて追う。

「ちょ、ちょっと!マギア!マギア待ってー!」

「ごめん、ごめん、ごめん!シズ、ごめん!」

「どうしたの!マギア、一体どうしたのー!」

 ただ、基本、家に引きこもってた、オタクJK女子高生には、走るなんてことはキツい。
 だから、マギアにすぐにおいてかれてしまった。
 本当に、どうしよう~!
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