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八話 言葉責めにしてください!(後編)
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「なんか言ったらどうですか、ロアさん」
「め、メアリー。私は、ベッドの場所を間違えただけだから。本当に。本当に間違えただけだよ」
「へぇー、そうですか……。あくまで、しらを切るということですね。私は、別に構いません。私は、ロアさんを信じてますから、それが真実なんでしょう。もちろん、ロアさんは私の信頼を裏切ったりしませんよね?」
や、やめて! これ以上、私の脆いメンタルにクリティカルヒットの連続攻撃するのはやめて! もう私の心は擦り切れてるから! だから、オーバーキルはやめて!
私は、そんなことを思いながら、グサグサと心を刺される。
ど、どうして、そんな……。私だけの天使のはずなのに……。
いや、待てよ。これも、捉え方を変えたら、一種のご褒美なのでは?
かわいい女の子に、グサグサと言葉のナイフで心を刺される。
なんか、そう思ったらこれも悪くない気がしてきた。
いや、最高かも。
「えっと、その、これでよかったですか? 私、こういうことって、したことないので、上手くできていたか不安なのですが、大丈夫だったでしょうか?」
「えっ……?」
「あの、やっぱりまだまだでしたか?」
「いや、その。メアリー、本当は怒ってないの?」
「怒ってる? なんで、私が怒るんですか?」
こてっと首を傾げて、なんでを全身で表現する、目の前のかわいい美少女。
あれ、どうしよう。抱きしめたくなってきた。
とりあえず、抱きついておこう。
「あ、あの! なんで、抱きついて来るんですか!?」
「ご褒美だよ。上手にできてたから、そのご褒美」
それにしても、さっきのあれが演技だったなんて。
私はてっきり、本当に怒ってるのかと思って、どうしようかと思った。
でも、演技だったなら、完璧に女優になれるね。
それにしても、メアリーは柔らかくて、抱きついてるだけで気持ちいい。
このまま思わず寝ちゃいそうなくらい。
「あの、ロアさん。私、ロアさんに上手にお仕置きできてましたか?」
ああ、かわいい。上手にできてたか少し不安がってるメアリー超かわいい。やっぱり、私だけの天使! もう、メアリーの一挙手一投足がてぇてぇ。かわい過ぎて、もう死ねる。いや、死んでもいいや。
「もう、十分過ぎるくらいに完璧だったわよ」
「そうですか──……。それなら、本当によかったです。それで、その、いつまでロアさんは私に抱きついているんですか?」
「いつまでもよ」
「えっ……!?」
「もう、冗談に決まってるでしょ。もう少しだけよ。しっかりと堪能しておきなさい」
まあ、堪能してるのは私なんだけど。
とりあえず、私が満足するまで、私はメアリーに抱きついていたのだった。
「め、メアリー。私は、ベッドの場所を間違えただけだから。本当に。本当に間違えただけだよ」
「へぇー、そうですか……。あくまで、しらを切るということですね。私は、別に構いません。私は、ロアさんを信じてますから、それが真実なんでしょう。もちろん、ロアさんは私の信頼を裏切ったりしませんよね?」
や、やめて! これ以上、私の脆いメンタルにクリティカルヒットの連続攻撃するのはやめて! もう私の心は擦り切れてるから! だから、オーバーキルはやめて!
私は、そんなことを思いながら、グサグサと心を刺される。
ど、どうして、そんな……。私だけの天使のはずなのに……。
いや、待てよ。これも、捉え方を変えたら、一種のご褒美なのでは?
かわいい女の子に、グサグサと言葉のナイフで心を刺される。
なんか、そう思ったらこれも悪くない気がしてきた。
いや、最高かも。
「えっと、その、これでよかったですか? 私、こういうことって、したことないので、上手くできていたか不安なのですが、大丈夫だったでしょうか?」
「えっ……?」
「あの、やっぱりまだまだでしたか?」
「いや、その。メアリー、本当は怒ってないの?」
「怒ってる? なんで、私が怒るんですか?」
こてっと首を傾げて、なんでを全身で表現する、目の前のかわいい美少女。
あれ、どうしよう。抱きしめたくなってきた。
とりあえず、抱きついておこう。
「あ、あの! なんで、抱きついて来るんですか!?」
「ご褒美だよ。上手にできてたから、そのご褒美」
それにしても、さっきのあれが演技だったなんて。
私はてっきり、本当に怒ってるのかと思って、どうしようかと思った。
でも、演技だったなら、完璧に女優になれるね。
それにしても、メアリーは柔らかくて、抱きついてるだけで気持ちいい。
このまま思わず寝ちゃいそうなくらい。
「あの、ロアさん。私、ロアさんに上手にお仕置きできてましたか?」
ああ、かわいい。上手にできてたか少し不安がってるメアリー超かわいい。やっぱり、私だけの天使! もう、メアリーの一挙手一投足がてぇてぇ。かわい過ぎて、もう死ねる。いや、死んでもいいや。
「もう、十分過ぎるくらいに完璧だったわよ」
「そうですか──……。それなら、本当によかったです。それで、その、いつまでロアさんは私に抱きついているんですか?」
「いつまでもよ」
「えっ……!?」
「もう、冗談に決まってるでしょ。もう少しだけよ。しっかりと堪能しておきなさい」
まあ、堪能してるのは私なんだけど。
とりあえず、私が満足するまで、私はメアリーに抱きついていたのだった。
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お仕置き(ごほうび)?
えへへ、えへへへへ……。
あっ、すいません、つい感想を頂けたことが嬉しすぎて自我を失ってました。
感想ありがとうございます!
本当に、感想をいただけると作品を作るうえでの励みとモチベになるので、ありがたいです!(読んでくれただけでも嬉しすぎて死ねるんですけどね)
これからも、読んでくれたら嬉しいです!