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最終章 世界の理は変わらない

《幕間2》ついに、勇者が来てしまった4

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「なんで、私は寝てしまったんですの!せっかく、マオちゃんと同じベットで寝たというのに......!」

 私は、ロノアのそんな声で目が覚めた。
 朝からうるさいよ。

 小鳥のさえずりで目が覚めたのならまだしも、ロノアの大声で目が覚めても気持ちよくない。

 そう思って、私はもう一度寝ようとしてると、

「こうなったら、マオちゃんが寝ている間に......」

 なにやら不穏な気配に私は飛び起きる。

「ねえ、ロノア。寝ている間に、なにしようとしたのか教えて欲しいな~って思うんだけど......?」

 私が起きたことに、最初は驚いていたが、私の言葉を徐々に冷静になった頭で理解したのか、顔を真っ青にする。

「あ、え、いや、別になにもしようとしてないですわ。ええ、なにもする気なんてありませんわ」

「へぇー、ふ~ん。そうなんだー。で、なにをしようとしてたの......?」

「寝ている間にマオちゃんを襲ってしまおうなんて、考えてませんわ」

 なるほど、なるほど......。
 私が寝ている間に、ね。

 とりあえず、ロノアのピンク色で染まってる頭を成敗するために、頭を叩く。

「痛いですわ!なにするんですのマオちゃん!」

 ロノアがそう叫ぶと、なにかが壊れるような、大きな音がなった。
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