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六章 私の『学園生活』……

お泊まり会がしたいって冗談だよね?(その日がきた)9

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「マオちゃん、聞きまして?」

「なんの話?」

 私はロノアに、唐突にそんなことを聞かれた。
 ちなみに、ヴァイオレットはお風呂に入っている。
 そもそも、今は何をしてるのかと言われると、何もしてない。
 学校の合宿とか、修学旅行とかでの、寝る前みたいな感じ。
 なんていえばいいのかわからないけど、簡単にいうとそんな感じだね。
 ほら、寝る前に男子だと枕投げとか始めるでしょ?いや、女子でも始めるところあるけど......。
 まあ、女子といえば恋話こいばなとか、そういうのをしだすわけ。
 私とは縁遠いものではあったけど、そういった話で盛り上がってたわけだから。
 と、そんなことを考えてたせいでロノアがなんか話してたことを全然聞いてなかった。
 案の定、

「マオちゃん?聞いてますの?」

「ごめん、聞いてない」

「勇者の話ですわよ!」

 ああ、そういえば誕生したんだっけ?
 でも、勇者は女の子だって聞いてるし、私ならなんとかなるでしょ。知らんけど。

「で、それがどうしたの?」

「近くまで来てるそうですわよ?」

「えっ?それって、本当?」

「私が聞いた話ではそうでしたわ」

 と、風呂に入ってたヴァイオレットが出てくる。
 ちょうどいいと思い、ヴァイオレットにも一応聞いてみる。

「ヴァイオレット、勇者が近くまで来てるって話、本当?」

「近く、といえば近くです」

 私、また死ぬのかな?
 そう思ってしまった。
 魔王は勇者に倒されるのが、世の中の理なんだから。
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