私が魔王？いやいや、そんなわけないでしょ？えっ、本当なの？なら、『証明』してみなさいよ！

六章 私の『学園生活』……

お泊り会がしたいって、冗談だよね？（その日が来た）2

　ああ、やだな～。
　お泊まり会やだな～。
　お泊まり会の時間なんて、こなきゃいいのになぁ～とか思ってると、気づいたときには、もう放課後になっていた。

「やっと放課後になりましたわー！」

「ついに、放課後になってしまっまたー！」

　はあ、やだなぁ～。
　お泊まり会やだなぁ～。本当にやだなぁ～。

「それでは、マオちゃんのお家に行きませんと！」

「いや、その、まだヴァイオレットが来てないと思うんだけど？」

「えっ？ああ、そうですわね。あまりにも楽しみだったので、忘れてましたわ。でも、ヴァイオレットならマオちゃんの家を知っていますし、別に問題ないんじゃありませんの？」

　たしかに、ロノアの言う通り一人で来れるからいいとは思うけど、そういうことじゃないんだよね。
　ロノアにはそういう意味で話したんじゃないんだよね。
　ロノアと二人で行くのが嫌なだけなんだよね。
　何されるかわからないからね。
　いや、なんのことか全然わからないけどね？
　.............とにかく、ロノアと二人で行くのが嫌なんだよね。

「そういうことですから、ほら、行きませんの？」

「いや、せっかく初めてのお泊まり会なんだから、みんなで一緒に行きたいなぁ～、なんて」

「そういうことでしたら、わかりましたわ」