私が魔王？いやいや、そんなわけないでしょ？えっ、本当なの？なら、『証明』してみなさいよ！

三章 盗難問題の解決、諦めていいですか？

盗難問題、こんなの諦めてもいいよね？（解決への糸口）4

う、嘘でしょ！！ま、『魔人』って空飛べるのー！
わ、私、と、飛べないんだけど.........。

「魔王様？」

「『魔人』って、空、飛べるの？」

「えっと、はい。基本的には、成人した魔人なら飛べると思いますが.........。その、それがどうかしましたか？」

その言葉を聞いた瞬間、なんか誰かの負けたような気がした。
というか、負けてるんだよ！！
普通の『魔人』よりも劣ってる魔王って。その程度の魔王って.........。
と、そんなことを思いながらも、

「い、いや、その、なんでもないけど？そ、それよりも、なんかしらの痕跡とかあった？」

「えっと、魔王様。その、こちらにはありませんでした。」

「こっちの方にもありませんでしよ、魔王様。」

「魔王様！これは、これは何かしらの手がかりになりますか？」

そう言ったのは、『リヴァイアサン』の『カナリア』ちゃんだった。