私が魔王？いやいや、そんなわけないでしょ？えっ、本当なの？なら、『証明』してみなさいよ！

二章 やっぱり私、逃げてもいいですか？

やっぱり、逃げようかな？9

えっと、その、この二人、本当に姉弟？
と、私は疑問に思う。
て、しかたないじゃん！！えっ？だって！だって今、『インクプス』がさ、

『魔王様。こっちが弟の『カルメラ』くんです。その、『ビヒモス』になります。そして、こちらが姉の『カナリア』です。えっと、『リヴァイアサン』になります。』

とかそんなこと言ってたじゃん！！
えっ？だって、『カルメラ』君が『ビヒモス』で、『カナリア』ちゃんが『リヴァイアサン』なんでしょ？ねぇ！ねぇ、ちょっと種族が違う気がするんだけど！！
と、私がそう考え込んでいると、

「あの、魔王様？どうかしましたか？何か、問題か何かありました？なければ、早く出発したいのですが、、、」

『インクプス』がそう聞いてきたので、聞いてみることにする。

「いや、その.....この二人って、姉弟なんだよね？さっき、姉が『リヴァイアサン』で、弟が『ビヒモス』とか言ってたけど、、、」