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一章
女の子の部屋でドキドキゲーム時間《タイム》4
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「どうしたの?早く行こう?」
なぜか、葵は上機嫌なっている。全然理由がわからないけど......。
でも、機嫌がよくなったしいいか。
とりあえず、また歩き出す。
「そういえば、葵の家ってどこにあるんだ?」
行くことが決まったのは別にいいんだけど、どこに家があるのか知らなかった。
帰るのが遅くなると怖いからな。場所がわかってないと、何時に帰ればいいのかわからないからな。
「今、家に帰るときのことでも考えてるでしょ?」
「えっ......?い、いや、その、考えて、ないぞ?」
なぜわかる。何でわかるんだよ!
余計なことは考えないようにしよう。これからは気をつけよう。また、そう思う。
「はぁ~。考えてたでしょ?わかってるんだから。まあ、いいや。今日はいいことがあったから許してあげる」
よかった。
てか、許すってなんだよ!?いや、まあ、深くは考えないようにしよう。
それと、なぜか赤里は黙って静かにしている。
というか、ニコニコしてるだけで、会話に参加する気はないらしい。
「で、葵の家ってどこにあるんだ?」
「うん?ああ、学校の最寄りの駅があるでしょ?そこから、3つ目のところだよ?」
「3つ目?それじゃ、俺の家の最寄りの駅と同じところか?」
「えっと、上りの方面だけど、同じ?」
「ああ。それじゃ、同じだな。へえ、朝あったこととかなかったし、まさか同じだったとは思わなかったよ」
まだ一度も会ったことがない。
学校行くときならまだしも、帰るときも会ったことがないんだ。
まあ、学校始まってまだ、そんなに経ってないからかもしれないけどな。
それにしても、葵と同じ駅で、同じ電車通学だったのは意外というか、驚いた。
思ってたよりも、世界は小さいなと思う。
と、そんなことを思ってると、唐突に赤里が口をひらいた。
「私も電車通学です」
なにが言いたいのか全くもってわからないが、なぜかキレてることだけはわかる。
そんな赤里の言葉に、葵は心底どうでもよさそうに、
「そうなんですねー」
と、棒読みで返していた。
俺は返事すらしてないし、まだ葵のがマシなのかもしれないが、いや、どっちもどっちな気がする。
てか、せめて棒読みだけはやめてあげられなかったのだろうか。
まあ、それだけどうでもよかったのだろう、葵にとっては。
と、そんなどうでもいい、他愛のない話をしてると、学校の最寄りの駅に着いたのだった。
「それでは、また明日」
そう言うと、一つ前の駅で赤里は電車から降りていった。
思ってたよりも電車の中はこんでなく、葵と二人きりになっても、あのとき赤里に対して思った感情はなかった。
そもそも、混んでなければ赤里にもならなかっただろう......。
......いいわけじゃないからな?俺はそもそもロリコンでもなんでもないわけで、葵にそういった感情をもってないのは、ただ思わなようにしてるだけであって............とにかく!俺はロリコンじゃない!
いつものように、俺は自分へと言い聞かせる。
それにしても、葵の機嫌がさっきよりもよくなった気がするのだが、絶対に気のせいではない。明らかによくなってる。
ただ、理由はよくわからないが。
「私、男の子を部屋に呼ぶなんて、初めてで緊張するよ~」
唐突に、葵はほほ笑みながらそう言った。
というか、ほほ笑んでるというより、ニヤけてるといった方が正しい気がする。
てか、初めて......!?今さらだが、葵は今初めてといったか?つまり、俺は葵の初めてを............いや、キモいな。今のは俺でもわかる。
キモい。
けど、ちょっと待て。
俺だって女の子の部屋に行くのは初めてだし、どうしたらいいのか全然わからない。
てか、初めてってことを意識したら、なんだか緊張してきた。
そして、俺の心臓の鼓動はバクバクと早くなっていく。
どうしよう、心臓の音が葵に聞こえてないかめっちゃ気になる。
そんなことを思っていると、俺の中での緊張なんか知る由もないはずの葵に、
「どうしたの?もしかして、緊張してるの?」
からかうようにそんなことを言われる。
心臓のバクバクいってる音が聞こえてるのか、それとも葵も緊張してるからなのか。
どっちなのか判別できるわけもなく、なんとも言えない気持ちになる。
と、そして葵が俯いている俺の顔を覗き込むように俺の顔を見てくる。
そんな彼女に、よりいっそうドキドキしながらも、顔がカァーっと赤くなっていくのがわかる。
と、タイミングがいいのか悪いのか、三つ目の駅に到着したのは、そんなときだった。
俺は、葵の家に行く前に、なんかしら手土産をと思い、駅の近くにあるクロワッサンが美味しいことで有名なパン屋、『三日月堂』に寄ることにした。
その店の一番人気のオーソドックスな味のクロワッサンと、三番人気のチョコ味の二種類を一つずつ購入する。クロワッサンは全て、三日月の形をしていた。
店名の由来はこれだろうと、なんとなく察する。
ちなみに、二番人気はクロワッサンではなく、もちもち食感が売りの食パンだった。パンの耳までもちもちしており、小さい子などに人気なんだそうだ。
クロワッサンは手頃な値段で、一つ130円。
食べたことがある人からしたら、かなりの安さであるとわかると思う。
ちなみに、購入する前に葵は、
「そんなのなくてもいいのにー」
とか言っていた。
まあ、そういうわけにもいかないからな。
誰かの家にお邪魔するのに、手土産一つなしというのは、礼儀というものがなってなさすぎる。
初めて行くわけだし、第一印象というのも大切なものだ。
そういったところはしっかりとしなくちゃならない。
それに、その方が落ち着く時間も取れて、一石二鳥といったところだ。
「悠くんってさ、クロワッサン好きなの?」
葵が俺に、純粋な疑問だと言わんばかりの感じで、そんなことを聞いてくる。
クロワッサンを買ったからだろうか?
「まあ、好き、だけど、なんで?」
「ここのパン屋さんがクロワッサンが有名だってことを知ってる感じだったから。だから、好きなのかなぁ~って」
もともと有名だってこともあったのだが、悪魔でそっちはたまたまだ。
他の用事でここに来たことがあって、そのときのことを覚えていただけだ。まあ、今はそんな話は関係のないことだ。
そして、パン屋に寄って少し遅れた分を取り返すかのように、葵の家に急ぐのだった。
なぜか、葵は上機嫌なっている。全然理由がわからないけど......。
でも、機嫌がよくなったしいいか。
とりあえず、また歩き出す。
「そういえば、葵の家ってどこにあるんだ?」
行くことが決まったのは別にいいんだけど、どこに家があるのか知らなかった。
帰るのが遅くなると怖いからな。場所がわかってないと、何時に帰ればいいのかわからないからな。
「今、家に帰るときのことでも考えてるでしょ?」
「えっ......?い、いや、その、考えて、ないぞ?」
なぜわかる。何でわかるんだよ!
余計なことは考えないようにしよう。これからは気をつけよう。また、そう思う。
「はぁ~。考えてたでしょ?わかってるんだから。まあ、いいや。今日はいいことがあったから許してあげる」
よかった。
てか、許すってなんだよ!?いや、まあ、深くは考えないようにしよう。
それと、なぜか赤里は黙って静かにしている。
というか、ニコニコしてるだけで、会話に参加する気はないらしい。
「で、葵の家ってどこにあるんだ?」
「うん?ああ、学校の最寄りの駅があるでしょ?そこから、3つ目のところだよ?」
「3つ目?それじゃ、俺の家の最寄りの駅と同じところか?」
「えっと、上りの方面だけど、同じ?」
「ああ。それじゃ、同じだな。へえ、朝あったこととかなかったし、まさか同じだったとは思わなかったよ」
まだ一度も会ったことがない。
学校行くときならまだしも、帰るときも会ったことがないんだ。
まあ、学校始まってまだ、そんなに経ってないからかもしれないけどな。
それにしても、葵と同じ駅で、同じ電車通学だったのは意外というか、驚いた。
思ってたよりも、世界は小さいなと思う。
と、そんなことを思ってると、唐突に赤里が口をひらいた。
「私も電車通学です」
なにが言いたいのか全くもってわからないが、なぜかキレてることだけはわかる。
そんな赤里の言葉に、葵は心底どうでもよさそうに、
「そうなんですねー」
と、棒読みで返していた。
俺は返事すらしてないし、まだ葵のがマシなのかもしれないが、いや、どっちもどっちな気がする。
てか、せめて棒読みだけはやめてあげられなかったのだろうか。
まあ、それだけどうでもよかったのだろう、葵にとっては。
と、そんなどうでもいい、他愛のない話をしてると、学校の最寄りの駅に着いたのだった。
「それでは、また明日」
そう言うと、一つ前の駅で赤里は電車から降りていった。
思ってたよりも電車の中はこんでなく、葵と二人きりになっても、あのとき赤里に対して思った感情はなかった。
そもそも、混んでなければ赤里にもならなかっただろう......。
......いいわけじゃないからな?俺はそもそもロリコンでもなんでもないわけで、葵にそういった感情をもってないのは、ただ思わなようにしてるだけであって............とにかく!俺はロリコンじゃない!
いつものように、俺は自分へと言い聞かせる。
それにしても、葵の機嫌がさっきよりもよくなった気がするのだが、絶対に気のせいではない。明らかによくなってる。
ただ、理由はよくわからないが。
「私、男の子を部屋に呼ぶなんて、初めてで緊張するよ~」
唐突に、葵はほほ笑みながらそう言った。
というか、ほほ笑んでるというより、ニヤけてるといった方が正しい気がする。
てか、初めて......!?今さらだが、葵は今初めてといったか?つまり、俺は葵の初めてを............いや、キモいな。今のは俺でもわかる。
キモい。
けど、ちょっと待て。
俺だって女の子の部屋に行くのは初めてだし、どうしたらいいのか全然わからない。
てか、初めてってことを意識したら、なんだか緊張してきた。
そして、俺の心臓の鼓動はバクバクと早くなっていく。
どうしよう、心臓の音が葵に聞こえてないかめっちゃ気になる。
そんなことを思っていると、俺の中での緊張なんか知る由もないはずの葵に、
「どうしたの?もしかして、緊張してるの?」
からかうようにそんなことを言われる。
心臓のバクバクいってる音が聞こえてるのか、それとも葵も緊張してるからなのか。
どっちなのか判別できるわけもなく、なんとも言えない気持ちになる。
と、そして葵が俯いている俺の顔を覗き込むように俺の顔を見てくる。
そんな彼女に、よりいっそうドキドキしながらも、顔がカァーっと赤くなっていくのがわかる。
と、タイミングがいいのか悪いのか、三つ目の駅に到着したのは、そんなときだった。
俺は、葵の家に行く前に、なんかしら手土産をと思い、駅の近くにあるクロワッサンが美味しいことで有名なパン屋、『三日月堂』に寄ることにした。
その店の一番人気のオーソドックスな味のクロワッサンと、三番人気のチョコ味の二種類を一つずつ購入する。クロワッサンは全て、三日月の形をしていた。
店名の由来はこれだろうと、なんとなく察する。
ちなみに、二番人気はクロワッサンではなく、もちもち食感が売りの食パンだった。パンの耳までもちもちしており、小さい子などに人気なんだそうだ。
クロワッサンは手頃な値段で、一つ130円。
食べたことがある人からしたら、かなりの安さであるとわかると思う。
ちなみに、購入する前に葵は、
「そんなのなくてもいいのにー」
とか言っていた。
まあ、そういうわけにもいかないからな。
誰かの家にお邪魔するのに、手土産一つなしというのは、礼儀というものがなってなさすぎる。
初めて行くわけだし、第一印象というのも大切なものだ。
そういったところはしっかりとしなくちゃならない。
それに、その方が落ち着く時間も取れて、一石二鳥といったところだ。
「悠くんってさ、クロワッサン好きなの?」
葵が俺に、純粋な疑問だと言わんばかりの感じで、そんなことを聞いてくる。
クロワッサンを買ったからだろうか?
「まあ、好き、だけど、なんで?」
「ここのパン屋さんがクロワッサンが有名だってことを知ってる感じだったから。だから、好きなのかなぁ~って」
もともと有名だってこともあったのだが、悪魔でそっちはたまたまだ。
他の用事でここに来たことがあって、そのときのことを覚えていただけだ。まあ、今はそんな話は関係のないことだ。
そして、パン屋に寄って少し遅れた分を取り返すかのように、葵の家に急ぐのだった。
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