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快楽で世界が変わった日

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俺は紋の力によって、すっかりビクトルの言いなりになってしまった。

身体を操られるだけで、心までは支配できないという事が、信じられなかった。

だって、俺、反抗する気力がどんどんなくなってるんだ。

「さて、ルコス。今日はお披露目の日だぜ」
「いよいよですね!」
「おひろめ?」

ビクトルの命令で全裸で部屋を連れ出される。
向かう先は、食堂だった。

ちょうど夕食の時間だ。
組織の連中、約百人が集結している。
食堂といっても広間を改造しており、いくつもの部屋が隣接していて、扉をあけっぱなしで、ヤるのを目的で捕まえてきた相手を好きなように弄ぶ。
その声と音を肴にして酒をあおり食事を楽しむ。
まさに獣のような連中だ。
それでも、捕まえてきた相手には、頭が壊れるような薬は使わないのが、せめてもの救いではあった。
ボスが言うには、そういう物を使うと、いくら獲物たちの記憶を消したとしても、アジトを嗅ぎつけられてしまう可能性が高いからだという。

快楽漬けにされた獲物達は、この場に残って自ら肉便器になるか、元の場所に戻っても、身体を売る仕事に従事する者がほとんどだ。

ちなみに種族も男女も関係なく、こいつらはヤって楽しむ。
俺みたいな華奢な女顔は、ケツを狙われるのは納得だ。

こんな連中と早く離れる為にも、金を稼いで外に出て行きたいのに。
まさか、ビクトルなんかに身体の自由を奪われるだなんて。

そこかしこから犯されている男女の甘い声が響く中、連中は食事を楽しんでいる。
いつも通りの光景だが、一つ違うのは、裸の俺がボスの前に突き出されたという事実。
ボスはオーガと人間の混血であり、男というよりは雄と表現する方がしっくりくる容姿をしている。
俺の二倍はある長身と強靱な肉体。口を開くと鋭い歯が覗くのを見て、ぶるりと身体が震えた。

俺を見てボスが薄く笑みを浮かべる。

「そんな情けない格好でどうした、いつもの生意気そうな顔がすっかりふやけてるぞ?」
「へへへ、でしょうね」
「何をしやがったんだ?」
「覚えた術をこいつで試してみたんですよ、順調ですぜ」

ビクトルが俺の頭を掴んで耳元で囁いた。

(卓の上に寝転がって両足を広げろ)
 
きゅうっと腹に刻まれた紋がうずきだす。
勝手に身体は動いて、卓の上に仰向けに寝転がって両足を広げた。

「何をしている?」
「こいつは俺の命令に従ってるんです、ルコス、腰を浮かせて自分でケツ孔を広げて見せろ」
「い……やだ……っ」

どんなに言葉で拒絶しようとも紋の力には逆らえない。
分かっているのに、残されたわずかな反抗心を無視できない。
突っ込んで下さいとばかりに後孔を見せつけるなんて……!
悔しい……!

目を閉じて羞恥に耐えるしかなくて、静かに呼吸を繰り返した。
頭上ではビクトルの下卑た嗤いと言葉にボスが返答して、勝手な事ばかり言っては嗤い声を上げている。
でも、会話の中身なんでどうだっていいか。
どうせ突っ込まれるのだから。

自棄になって目を開けて現状を確かめようとすると、黒くて巨大な塊が目前に迫っていて悲鳴を上げた。

「ひ、ひいい!?」

それは紛れもなくボスのイチモツであり、今から俺の身体の奥を蹂躙する凶器なのだ。
こんなの、裂けるに決まってる!

「怯えるな、紋のおかげでお前の尻孔は緩んでるぞ」
「そ、それだけじゃ、無理……!」
「女みたいに怖がって可愛いぞ?」

ジュブウウウウッ!!

「おほお~っ!? ふ……ほお……っ!」

おにゃか、圧迫、されるううう~!!

「ガハハハッ! まるで玩具だな!」

ズブンッ!!

あ……ぜんぶ、はいったああ?

腹がぼこんってなってるう。

ビクトルが拍手をしながら卑猥な言葉を浴びせる。

「すげえ! 腹がぼこってすっげえ大きくなってるぞおルコス! まるで孕んでるみてえだ! ギャハハハ!」
「……お、ぶう……」

こいつ、ほんとうに下品な野郎だ……くる、しい……たすけ……!

「動くぞ、イイ声で鳴けよ?」
「ふ、ひい?」

こんなに拒絶しているのに、身体は操られて喜んで受け入れているように錯覚してしまう。
悔しくてたまらないのに、受け入れるしかないなんて。

ゴズッ!! ドズッ!! ズドッ!! ズドッ!!
ドズッ!!

「あへあ~っ♡ あぎゃあ!? あぎいいい~っ!!」
「オラ! 鳴け! オラ!」

ボスが腰を打ち付ける度に、俺の身体は動きに合わせて揺さぶられて、その勢いで卓上の食器が落下して割れたり、料理が皿から飛び出したりした。

犯される俺を肴に、酒と食事を楽しむ悪趣味な組織の連中の、嗤い声が聞こえる。

――俺の理性は、もう限界だった。

ドズン!!

ボスの凶器同然の男根が、俺の身体の奥をいっそう深く突き上げた瞬間、俺は絶頂して盛大に射精した。

「ぎもぢいいいい!! いいにょおおお~っ♡」

この日、俺は快楽に理性をぶっ壊され、世界が様変わりしたのだった。
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