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穢された白魔術師は服従という甘美を知る
しおりを挟む白濁にまみれてぐちゃぐちゃになった自分の姿に、エルレイルは悲しみに胸を押しつぶされた。
鏡を見ていられず顔を背けて、こらえきれない嗚咽をもらす。
「ひ、ぐ、うう……」
口元を押さえて気持ち悪さに何度もえづいた。
胸中には疑問と憎悪の言葉が渦巻いている。
何故、どうして、清い身である白魔術師の私が、こんな目に。
あんな辱めを受けなければならない……すべて、あの男のせいだ……!
「おやおや、凌辱されて泣く事しかできないとは、女々しいヤツだ、それでも男か、ん?」
「……トルステン」
わざわざ巨大な鏡を目の前に出現させて、姿を見るように強要されたのを思い返し、唇を血が滲むほど噛みしめた。
きっとすごい形相で睨みつけている筈なのに、呪術師は口笛を吹いて手を叩く。完全にバカにされて面白がられている。
「流石王子の従者だけあって、意志が強いな~まだ完全に堕ちないとは!」
「……貴方まさか」
「お前をなぶって確信したさ! お前は、王子の従者の白魔術師であるとな! 王子の居場所をはく気にはまだならないみたいだなあ」
「当然です!」
「そうこなくてはなあ~ひひひっ」
蹲っているエルレイルの傍で屈んで、顔を覗き込んでくる。
じっくりと観察するかのように見つめられて、何故か心臓が激しく脈打ち困惑した。
――私、どうして?
「まあいいさ。俺はお前が手に入るならそれで」
「ど、どういう意味です?」
「王子にも聖剣にも興味などない! 想像通りの美しさと気高しさだ……俺に完全に服従させて快楽漬けにしてやろう!」
「ま、まだなにを!?」
これ以上自分をどうするつもりなのだ!
エルレイルは残された力を振り絞り、白魔術を行使しようと内心で呪文を唱えるが、少しも反応しない。
回復が間に合っていないと実感して歯がみする。
「口をおおきくあけろ」
「……な、むぐうう!?」
じゅぼおっ♡
容赦なく口の中に突っ込まれた肉槍に、エルレイルは息苦しさにうめくが、頭を両手で押さえつけられて、抽挿されると、体力を消耗しきったせいで反抗はできなかった。
「むごおおっ♡ おぶぼおおっ♡」
「三発くらい出して飲ませてやろう! 流石のお前も正気を保てまい!」
「むごおむごご!」
――媚薬効果のあるザーメンを、今度は口から直接飲まされる!!
今度こそ、頭がおかしくなってしまう!!
恐怖と絶望に打ちのめされそうになりながらも、必死で内心で呪文を唱える。
――たのむ、おねがい、わたし、わたしのちからあ!!
どんどん口の中の肉槍が膨らんでいく。
「むごむごおお」
――い、いのちとひきかえでかまわない! だから、だからああ――!
ぶしゅうう!! どぶぶぶぶ!!
想い虚しくザーメンの濁流が口腔内に注がれ、喉奥を叩きつけた。
「ぶぼおおおおおお~っ♡」
がくがくと四肢が揺れて、強制的に汚濁を喉を通されて胃まで下される。
熱くてクサイその雄汁を、どんどん注がれてひたすら飲まされた。
「むぐう、むごお、うぐぐぐっ♡」
「ひひひ、ヒヒヒヒ!」
ごきゅごきゅごきゅごきゅ……♡
熱い白濁を飲まされる間、男の声がどこか遠くで聞こえた。
ようやく解放されて床に倒れると、口と鼻から流れ出るザーメンの感触に四肢がぴくぴくと震える。
「ぶげえ……っ♡」
もう何も考えられない。
まるで別世界にいると錯覚してしまう。
自分を見下ろす男の歪んだ笑顔を、恍惚とした気分で見つめる。
頬に手を添えられて、腰を抱かれて起こされた。
優しい手つきで背中や頭を撫でられて、心地よさに頬をその胸元にすり寄せると、鼓動が伝わってきて何故か安心感を抱く。
――わたし、は、どうして……。
「よしよし。やっと大人しくなったな」
「ん、んくっ♡」
「さあ、俺の物としてふさわしい姿にならなければ……早速準備に入ろう」
それから風呂場に連れて行かれて、丁寧に全身を綺麗にされて、用意された衣装に着替えさせられる。
白い薄地のローブで、肌が透けて見えており、首輪をされた。首輪から繋がる鎖を引っ張られ、衣服から入り込む細い触手が、体中に巻き付いた。
「このまま連れ回して石像にしてやる。あいつの隣に並べてやろう」
恐ろしい企みは確かに聞こえていたのに、どうしても嫌悪感を抱けず、とうとう自分の頭はおかしくなってしまったのかと嘆いた。
――もう、元の自分には戻れない……。
こうしてエルレイルは、卑猥な格好で街を歩き回る事となった。
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