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1騎士団長性奴隷となる
しおりを挟むシュテオ率いる大国の騎士団は、魔族と手を組んだ闇の軍団に敗北した。
騎士団の団長であるシュテオは、軍団のリーダーである傭兵上がりの騎士、カールマーの前で膝をつき、荒い呼吸を繰り返す。
カールマーは漆黒の髪と目を持ち、黒い鎧を身に纏った、まさに闇に染まっているような男である。
背丈はシュテオとそう変わらないが、筋骨隆々とした体躯は騎士というより、戦士という方がふさわしい容姿をしていた。
黒き瞳は、獲物を狙うケダモノのような鋭い光を宿している。
銀髪青目で、細身の己とはまるで違う。
「さて、シュテオ殿。貴殿の仲間達の命を守る為に、さきほどの条件を飲んでもらえるのだろうな?」
「……奴隷になれという事か」
「そうだ!! ただの奴隷ではないぞ!! 我らの肉欲を満たす為の玩具になるのだ!!」
「……ドアル」
叫びながらドシドシと足を立てて、カールマーの隣に歩いて来たのは、オークの戦士ドアルである。
巨体の長身で口を開けば鋭い牙がのぞき、赤黒い舌を突き出すと、舌なめずりをしてシュテオを見据えて嗤う。
腰の部分にだけ鎧を着込み、大きく身体を揺する度に、ガシャガシャと大きな音を立てた。
シュテオは後方で控える仲間達を振り返って視認する。
副団長のコンラウスが、自慢の金髪をむしり取られそうな程の勢いで頭を掴まれ、ゴブリンの兵士に引っ張られて、苦悶に顔を歪ませているのが見えた。
さらに周囲で地に伏すように敵兵に押さえ込まれている仲間達も、苦しそうなうめき声を上げているのが聞こえてくる。
シュテオは目をそっと閉じて決意した。
「分かった、言う通りにしよう」
シュテオの返答により、祖国は敵国に飲まれ、王や騎士、兵士達は捕らわれ、民も自由を奪われた――だが、シュテオが奴隷になる事を承諾した為、過度の労働を強いられる事や、命を奪われるような事はされずに済んでいた。
シュテオの日常は一変し、カールマーとドアルの性奴隷として、二人になぶられる日々を過ごすようになる。
生涯を王に捧げる覚悟を決めていたシュテオは、性経験がほぼなく、二人を満足させるようなテクニックなど持ち合わせていなかった。
その為、毎日のように下手くそと叱責されており、げんなりしていた。
金の首輪と乳首に飾りをつけられた裸体のシュテオは、ドアルのぼってりとした腹の上に跨がり、尻奥に埋められたオークの剛直をしめつけながら、口ではカールマーの巨根を喉奥まで含み、しゃぶって奉仕をする。
快感に敏感になる為に媚薬を飲まされているので、上と下の口に突っこまれただけで喘いでしまう。
「あむぅっ……むふぅううう~っ♡」
じゅぶうっっ♡ じゅぷぷっ♡ ぐぶぶっ♡
上手にしゃぶろうとすればするほど、肉槍が喉奥に突き当たり、吐き気と息苦しさによって意識が飛びかけるが、尻奥を蹂躙する異形の肉棒が意識を引きずり戻す。
「もっと腰動かせ! 下手くそが!」
バシンッ!!
「んぎぃいっ」
ドアルに尻たぶをぶったたかれ、痛みと衝撃で口の中の肉槍が喉奥をどづき、思わず歯を立ててしまった。
「――っ! 下手くそめ!!」
「んごおっ!!」
がぼっと口から肉槍を引っこ抜かれ、恐怖で頭がいっぱいになり、顔を振って懇願の言葉を叫んだ。
「や、やめてくれ……っ!!」
「下手くそなお前が悪い!!」
パチンとカールマーが指を鳴らした瞬間、乳首に電流が流し込まれて苦しい程の甘い痺れが脳天まで貫いた。
びりりり――っびりいい――っ!!
「くっほおおおおおおっ♡ あひひゃあああ―っ♡」
カールマーは電撃系の攻撃魔術を得意とする。
その魔術を利用して作った特殊な乳首飾りは、指を鳴らすだけで電流が流れる仕組みになっていた。
二人はシュテオをなぶり尽くすことに強い快感を覚えているようで、欲情と支配欲に溺れているのが目に見えてわかった。
命を奪うつもりはないが尊厳を徹底的に奪う。
そんな歪んだ意志を感じて、シュテオは甘い快楽の中で怒りを覚える。
――かならず、隙を突いて、こいつらを殺す……そして、祖国を奪い返してみせる……っ!!
心の内にうずまく強い殺意とは裏腹に、はひはひと雌犬のように鳴く事しかできない。それでもシュテオは、騎士団長としての矜持を強い精神力で保っていた。
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