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第一章<新しい世界と聖者の想い>
神の忠告
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グレゴールとの二人旅は続いていた。
他愛ない会話はできてはいたが、彼を問い詰めるのも気が引けて、夜もベッドは分かれて眠っている。
恋人として振る舞えないのに、グレゴールが俺に付き合ってくれている事実に少しだけ嬉しく感じていた。
ひとまずは森に向かって旅路を進めていたが、近づく度にグレゴールの様子がおかしくなっていくので、辿り着くのが怖くなってきた。
時々青ざめた顔になっているので、聞いてもきっと答えてはくれないだろうな。
だから、あえて口にしようとは思わない。
森に行けば何かがわかる。そう感じていた。
今夜は久しぶりに神様が夢に出てきてくれて、俺は聞き出したい事が山ほどあったのに、一方的な忠告をされてすぐに消えてしまって残念だ。
夜明け前に目が覚めてしまい、グレゴールを起こさない様に部屋を抜け出す。
宿の傍にある湖の湖面を見つめてしばし佇む。
ひんやりとした空気が心地よくて眠気に襲われた。
神様が言っていた言葉を脳裏で反芻する。
〝お前を守る存在を見誤らないでほしい〟
俺は一言も発する事ができず、消え去る神様を見ていただけだった。
誰が味方なのか、見極めろって言いたいのかな。
今の所、かろうじて味方かもしれないっていうのは、グレゴールくらいしか思い浮かばないんだけどな。
まさか、例の闇の王なんてあり得ない……。
「早起きだな、こんなところで一人でどうした」
「はう!?」
突然かけられた大声に硬直する。
この声、聞き覚えがあるぞ。
そっと振り返ると、そいつは腕を組んで俺をにやにや嗤って見てた。
褐色の肌の大きな体躯、癖のある腰まで伸びた黒髪に赤い目。
「やみの、王」
「闇の一族を統べるものだ。別にそんな仰々しい存在でもねえけどな」
「ち、近寄るなあああ!!」
脱兎のごとく逃げ出しても瞬時に前に回り込まれて、転びかけるが、方向を変えて走った。
「無駄だ」
「ひ!」
あっという間に腕の中に閉じ込められた。
瞬間移動できるだなんて卑怯者!!
内心で罵るのが精一杯で、借りてきた猫のごとく呼吸だけ繰り返していると、頭をぐりぐり撫でられて首が痛くて頬がひきつる。
「よしよし。いい子だ」
「う、ぐ、やめえ」
また犯される!!
冗談じゃないぞ!!
それにしても、なんて力なんだ……。
口からのぞく牙が怖すぎる。
食われそう。
「は、放せって!」
あまりにも苦しくてとうとう腕を振り上げたら、あっさりと解放されて呆気にとられる。
「え」
「お前に伝えなければならん事がある、あいつのところに案内しろ」
「あ、あいつって?」
「闇を狩る聖者だ」
「!」
グレゴールを知っているのか。
二人はどんな関係なんだろう。
闇の王をジッと見ていたら、腰に腕を回されてまた捕まってしまった。
しまった! 逃げれば良かったのに!
「どうした、その目は欲情してるな?」
「は、はあ?」
「遠慮するな」
「し、してないって!」
どうしたらそんな勘違いができるんだ!!
どんなに恐ろしかったか、分からないんだろうなこの傲慢な野郎には!!
「ナオキ!」
「あ」
この声はグレゴールだ!
顔を向けると険しい表情で闇の王を睨みつけていた。
すでに腰に携えた剣の柄に手をかけていて、戦闘態勢に入っている。
「ナオキから離れろ、闇の一族の王よ」
「待て待て。落ち着け」
「貴様、ナオキに何をしたのか忘れたのか!」
今にも斬りかかってきそうな雰囲気で、流血沙汰になるイメージがわいてしまう。
実際、どちらが強いかなんていうのははっきりしないが、なんとなく今のグレゴールは隙だらけに見えた。
ここは、俺が止めなければ。
「グレゴール! 俺は大丈夫だから、剣を抜くな!」
「なっ」
「ほう。俺が怖くないのか」
「う」
顎を掴まれて唇を塞がれる。
「んうう」
怖いに決まってるだろが!!
身体が震えているのが分かって情けないが、止められず、さるがままキスを許してしまう。
ちゅる、ぢゅるう……っ
「あむう、んむう」
頭と腰をがっちりと掴まれて舌を絡められると、ぼうっとしてきて、脳天にまで快感が貫いていく。
おまけに太ももの間に足を差し込まれて股間をぐいぐい擦られる……やば、い、感じるぅ……
このままじゃ、イかされる!
「あ、ひいいっ♡」
びくびくびくんっ!!
――あ、いっちゃったあっ♡
ズボンが濡れる感触が気持ち悪い。
全身から力が抜けて、闇の王に身を預ける体勢になってしまった。
優しい手つきで背中を撫でられてぶるりと身体が震えた。
「かわいいな、ナオキ」
「ふ、ひい」
「いい加減にしろ!」
グレゴールの怒りの声に、俺の意識は夢心地から現実へと戻される。
殺意に満ちた目で喧嘩を売っている男の姿は、聖者などという言葉は似合わない。
嫉妬する一人の男だ。
闇の王から離れたかったが、身体に力が入らず諦めた。
「もう、勘弁してくれ」
「疲れ切ってるな、悪かった」
「え?」
俺の呟きに意外にも反応した闇の王は、俺を抱えて宿へと歩き出す。グレゴールは俺を気遣ってくれて、無言で後を付いてくる。
宿に入った時、宿の主人が寝こけていたのを見て、全てを理解する。
あの時、急な眠気に襲われたのは、闇の王の仕業だったのだと。
しばし無言の時間が過ぎる。
この重苦しい空気、苦手だな。
なんとなく前世での会社の会議を思い出すな。
こういう空気の時、必ずあいつが口を出して美味しいところをもっていくんだよな……。
「ゲルトラウト、いつまで黙ってるつもりだ」
グレゴールが口を開いて、闇の王に喧嘩腰で話しかけた。
そうか、そんな名前だったっけ。
ゲルトラウトは気だるそうに背中を壁から離して首を鳴らす。
「こんな話をお前にする事になるとはな……情けない事だが」
「なんだ、早く言え!」
「我が国が、乗っ取られた」
「――なんだと?」
「乗っ取られた?」
闇の国が誰かに乗っ取られたって事か?
え、こいつが最強なんじゃないかって思ってたけど、上には上がいるのか?
でも、闇の王より強い力を持つ存在って……。
ゲルトラウトと視線があった。
どうして俺を見るのだろう。
「お前が原因だ」
「え?」
俺が、原因って?
「どういう意味なんだ?」
問いかけると、ゲルトラウトが大股で椅子に座っていた俺に近寄って来て、腰を屈めると口元を吊り上げた。
「心当たりがあるだろ? 美しい金髪の神について」
「神様、が?」
思わず声に出してしまい、口元を手で覆ってももう遅い。
ゲルトラウトが満足そうに頷いて腕を組み、グレゴールに向き直る。
「創世神が、ある人間に恋をして狂ったんだ」
――その人間が、俺だって言うのか。
「創世神、とはアルヌルフ = フォン・シラーの事か」
「そうだ」
「その創世神が、どうしたっていうんだ?」
グレゴールの率直な疑問に、ゲルトラウトがさらっと応えた。
「邪神と化して、暴走したんだ」
「なんだと?」
――え、神様どうなってるんだ?
「でも、俺の夢に出てきた神様は、出会った時と変わらない姿だったぞ!」
立ち上がってゲルトラウトに詰め寄ると、ため息を吐かれた。
「それは良心の姿だな、あいつ分裂しやがったからなあ」
「分裂?」
「創世神の良心はいまどこにいるんだ?」
グレゴールが俺とゲルトラウトの間に割って入る。
「監獄島だ」
「お前が捕まえたのか、ゲルトラウト」
「奴自身が自ら監獄島に出向いたんだ、理由は知らん」
二人の会話を聞きながら考え込む。
じゃあ、良心の部分の神様が、俺に助けを求めたのか。
ゲルトラウトの話によれば、闇の国はいま邪神に支配されており、ゲルトラウトが結界を張った中に国民達を避難させているという。
邪神をなだめるには、俺が必要で、そして。
「グレゴール、お前たちエルフにも手伝ってもらうぞ」
「当然だ。この世界を失くすわけにはいかないからな」
「お前らエルフにも問題は山積みだ……見はらせてもらうぞ」
ゲルトラウトは薄く笑むと、俺をなめるような視線で見た。
その視線だけで、四肢が火照り、様々な感情が胸中に渦巻く。
こいつにヤられてから、身体がおかしい。
神様を助ける事が最優先なのだ、気を引き締めなければ。
他愛ない会話はできてはいたが、彼を問い詰めるのも気が引けて、夜もベッドは分かれて眠っている。
恋人として振る舞えないのに、グレゴールが俺に付き合ってくれている事実に少しだけ嬉しく感じていた。
ひとまずは森に向かって旅路を進めていたが、近づく度にグレゴールの様子がおかしくなっていくので、辿り着くのが怖くなってきた。
時々青ざめた顔になっているので、聞いてもきっと答えてはくれないだろうな。
だから、あえて口にしようとは思わない。
森に行けば何かがわかる。そう感じていた。
今夜は久しぶりに神様が夢に出てきてくれて、俺は聞き出したい事が山ほどあったのに、一方的な忠告をされてすぐに消えてしまって残念だ。
夜明け前に目が覚めてしまい、グレゴールを起こさない様に部屋を抜け出す。
宿の傍にある湖の湖面を見つめてしばし佇む。
ひんやりとした空気が心地よくて眠気に襲われた。
神様が言っていた言葉を脳裏で反芻する。
〝お前を守る存在を見誤らないでほしい〟
俺は一言も発する事ができず、消え去る神様を見ていただけだった。
誰が味方なのか、見極めろって言いたいのかな。
今の所、かろうじて味方かもしれないっていうのは、グレゴールくらいしか思い浮かばないんだけどな。
まさか、例の闇の王なんてあり得ない……。
「早起きだな、こんなところで一人でどうした」
「はう!?」
突然かけられた大声に硬直する。
この声、聞き覚えがあるぞ。
そっと振り返ると、そいつは腕を組んで俺をにやにや嗤って見てた。
褐色の肌の大きな体躯、癖のある腰まで伸びた黒髪に赤い目。
「やみの、王」
「闇の一族を統べるものだ。別にそんな仰々しい存在でもねえけどな」
「ち、近寄るなあああ!!」
脱兎のごとく逃げ出しても瞬時に前に回り込まれて、転びかけるが、方向を変えて走った。
「無駄だ」
「ひ!」
あっという間に腕の中に閉じ込められた。
瞬間移動できるだなんて卑怯者!!
内心で罵るのが精一杯で、借りてきた猫のごとく呼吸だけ繰り返していると、頭をぐりぐり撫でられて首が痛くて頬がひきつる。
「よしよし。いい子だ」
「う、ぐ、やめえ」
また犯される!!
冗談じゃないぞ!!
それにしても、なんて力なんだ……。
口からのぞく牙が怖すぎる。
食われそう。
「は、放せって!」
あまりにも苦しくてとうとう腕を振り上げたら、あっさりと解放されて呆気にとられる。
「え」
「お前に伝えなければならん事がある、あいつのところに案内しろ」
「あ、あいつって?」
「闇を狩る聖者だ」
「!」
グレゴールを知っているのか。
二人はどんな関係なんだろう。
闇の王をジッと見ていたら、腰に腕を回されてまた捕まってしまった。
しまった! 逃げれば良かったのに!
「どうした、その目は欲情してるな?」
「は、はあ?」
「遠慮するな」
「し、してないって!」
どうしたらそんな勘違いができるんだ!!
どんなに恐ろしかったか、分からないんだろうなこの傲慢な野郎には!!
「ナオキ!」
「あ」
この声はグレゴールだ!
顔を向けると険しい表情で闇の王を睨みつけていた。
すでに腰に携えた剣の柄に手をかけていて、戦闘態勢に入っている。
「ナオキから離れろ、闇の一族の王よ」
「待て待て。落ち着け」
「貴様、ナオキに何をしたのか忘れたのか!」
今にも斬りかかってきそうな雰囲気で、流血沙汰になるイメージがわいてしまう。
実際、どちらが強いかなんていうのははっきりしないが、なんとなく今のグレゴールは隙だらけに見えた。
ここは、俺が止めなければ。
「グレゴール! 俺は大丈夫だから、剣を抜くな!」
「なっ」
「ほう。俺が怖くないのか」
「う」
顎を掴まれて唇を塞がれる。
「んうう」
怖いに決まってるだろが!!
身体が震えているのが分かって情けないが、止められず、さるがままキスを許してしまう。
ちゅる、ぢゅるう……っ
「あむう、んむう」
頭と腰をがっちりと掴まれて舌を絡められると、ぼうっとしてきて、脳天にまで快感が貫いていく。
おまけに太ももの間に足を差し込まれて股間をぐいぐい擦られる……やば、い、感じるぅ……
このままじゃ、イかされる!
「あ、ひいいっ♡」
びくびくびくんっ!!
――あ、いっちゃったあっ♡
ズボンが濡れる感触が気持ち悪い。
全身から力が抜けて、闇の王に身を預ける体勢になってしまった。
優しい手つきで背中を撫でられてぶるりと身体が震えた。
「かわいいな、ナオキ」
「ふ、ひい」
「いい加減にしろ!」
グレゴールの怒りの声に、俺の意識は夢心地から現実へと戻される。
殺意に満ちた目で喧嘩を売っている男の姿は、聖者などという言葉は似合わない。
嫉妬する一人の男だ。
闇の王から離れたかったが、身体に力が入らず諦めた。
「もう、勘弁してくれ」
「疲れ切ってるな、悪かった」
「え?」
俺の呟きに意外にも反応した闇の王は、俺を抱えて宿へと歩き出す。グレゴールは俺を気遣ってくれて、無言で後を付いてくる。
宿に入った時、宿の主人が寝こけていたのを見て、全てを理解する。
あの時、急な眠気に襲われたのは、闇の王の仕業だったのだと。
しばし無言の時間が過ぎる。
この重苦しい空気、苦手だな。
なんとなく前世での会社の会議を思い出すな。
こういう空気の時、必ずあいつが口を出して美味しいところをもっていくんだよな……。
「ゲルトラウト、いつまで黙ってるつもりだ」
グレゴールが口を開いて、闇の王に喧嘩腰で話しかけた。
そうか、そんな名前だったっけ。
ゲルトラウトは気だるそうに背中を壁から離して首を鳴らす。
「こんな話をお前にする事になるとはな……情けない事だが」
「なんだ、早く言え!」
「我が国が、乗っ取られた」
「――なんだと?」
「乗っ取られた?」
闇の国が誰かに乗っ取られたって事か?
え、こいつが最強なんじゃないかって思ってたけど、上には上がいるのか?
でも、闇の王より強い力を持つ存在って……。
ゲルトラウトと視線があった。
どうして俺を見るのだろう。
「お前が原因だ」
「え?」
俺が、原因って?
「どういう意味なんだ?」
問いかけると、ゲルトラウトが大股で椅子に座っていた俺に近寄って来て、腰を屈めると口元を吊り上げた。
「心当たりがあるだろ? 美しい金髪の神について」
「神様、が?」
思わず声に出してしまい、口元を手で覆ってももう遅い。
ゲルトラウトが満足そうに頷いて腕を組み、グレゴールに向き直る。
「創世神が、ある人間に恋をして狂ったんだ」
――その人間が、俺だって言うのか。
「創世神、とはアルヌルフ = フォン・シラーの事か」
「そうだ」
「その創世神が、どうしたっていうんだ?」
グレゴールの率直な疑問に、ゲルトラウトがさらっと応えた。
「邪神と化して、暴走したんだ」
「なんだと?」
――え、神様どうなってるんだ?
「でも、俺の夢に出てきた神様は、出会った時と変わらない姿だったぞ!」
立ち上がってゲルトラウトに詰め寄ると、ため息を吐かれた。
「それは良心の姿だな、あいつ分裂しやがったからなあ」
「分裂?」
「創世神の良心はいまどこにいるんだ?」
グレゴールが俺とゲルトラウトの間に割って入る。
「監獄島だ」
「お前が捕まえたのか、ゲルトラウト」
「奴自身が自ら監獄島に出向いたんだ、理由は知らん」
二人の会話を聞きながら考え込む。
じゃあ、良心の部分の神様が、俺に助けを求めたのか。
ゲルトラウトの話によれば、闇の国はいま邪神に支配されており、ゲルトラウトが結界を張った中に国民達を避難させているという。
邪神をなだめるには、俺が必要で、そして。
「グレゴール、お前たちエルフにも手伝ってもらうぞ」
「当然だ。この世界を失くすわけにはいかないからな」
「お前らエルフにも問題は山積みだ……見はらせてもらうぞ」
ゲルトラウトは薄く笑むと、俺をなめるような視線で見た。
その視線だけで、四肢が火照り、様々な感情が胸中に渦巻く。
こいつにヤられてから、身体がおかしい。
神様を助ける事が最優先なのだ、気を引き締めなければ。
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