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美しき来訪者
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大広間にシルヴィオと二人きりになったアダルは、胸ぐらを掴まれて凄まれていた。
「あの場で進言したのは考えたな」
「本心を伝えたまでのこと、この国の行く末もかかっているのです」
「フンッ」
パッと手を離され、全身から力が抜ける。
シルヴィオが冷めた目付きでアダルを見据えた。
「少し待っていろ」
「は、はい」
大広間から姿を消したシルヴィオを、アダルは壁に背をつけて静かに待つ。
しばらくすると、扉の開く音が聞こえて、顔をそちらへ向ける。
シルヴィオが腕を組んで微笑していた。
「結婚候補者を今夜城に呼ぶ。お前はその者が、俺の伴侶にふさわしいか見極めろ」
「は!? はい」
「俺と同じく魔族で年若いが、気に入っている」
――そうか、シルヴィオ様にそんな者がいたのか。
シルヴィオが選んだ者であるならば、しっかりと見極めなければ。
アダルは気を引き締めて候補者を待った。
しかし、急な話である為、アダルは落ちつけず、つい部屋を訪ねて来たフェリクスに不安を吐露した。
「それで、アダルさんは候補者さんと会うんですか?」
「あ、ああ」
「……あの、僕、ジェイム様にしばらくの間出歩くの禁止されてて、もしかして何かありました?」
フェリクスが青い大きな瞳を瞬いて、アダルに顔を寄せてくる。
そんな綺麗な顔を間近で見せられると動揺してしまう。
アダルは軽く咳払いをして、椅子から腰をあげると窓の外を眺める。
「……どんな輩なのか、知らなければならない」
「アダルさんは、それでいいんですか? せっかく側近に戻れたのに、やっぱり僕が……」
「違うぞ、フェリクス」
アダルは窓の外から視線を戻し、フェリクスに向き直るとはっきりと伝えた。
「私の望みは、陛下が心身ともに頑強に、この我が国を支配し、民を守ってもらうことなのだ」
「アダルさん、でもアダルさんはシルヴィオ様の事を」
「……例え陛下が私を望まれても、問題がある」
この年齢だ。
あっという間に衰えて、夜の相手などできなくなるだろう。
何より、自分は男性だ。
子を孕めない。
すっかり視線を落としていたのに気づき、慌てて顔をあげた。
フェリクスは困ったような、悲しそうな表情を浮かべている。
アダルは話題をそらすために、彼の主について聞いてみた。
「それが、この国を見てまわるとか、伝言を残して消えちゃって」
「何だって?」
「僕がもう逃げ出すつもりがないってわかったから、遊びにいっちゃったみたいで」
「そうか……なら、うまくいってるんだな」
「え! あ、はい」
恥ずかしいのか、頬を染めて顔を背ける。
どうやら、ひどいことはされていないようで安心した。
それからフェリクスと別れ、雑務をこなし、候補者の部屋の準備を整える。
シルヴィオからは内密にするように命令されているので、裏門から迎えいれるようにした。
こうしてとうとう候補者と相対する時がやって来る。
日が沈んだ頃、城の裏門に現れたのは、肩ほどで切り揃えた翡翠の髪で右目を隠し、褐色の肌に細やかな刺繍が施された衣装をまとう、美貌の持ち主であった。
「スティと申します」
一見して性別不詳だが、発せられた声からすると男のようだ。
アダルを見つめる灰色の瞳は、鋭い眼光を放つ。
アダルは彼を一目見た瞬間、強烈に惹かれるものを感じて動揺した。
――し、しっかりしろ!
心臓がばくばくし過ぎて胸を押さえつつ、スティに着いてくるように促す。
早速用意した部屋に通すと、まずはお茶でも飲みながら話でもしよう、そう思っていたが――甘かった。
部屋に入るなりスティは、無礼な態度で椅子に座りもせずに、腕を組み、アダルを睨み付けてくる。
「貴方がアダルさんか、陛下のご機嫌とりばっかりのつまらない奴だって聞いてるけど、そんな感じだね」
「な」
アダルはあやうく茶器を手から滑らせそうになり、寸での所で受け止めた。
「危ないなあ、こんな言葉で慌てるなんて、本当にあの陛下に十年も仕えてるの?」
からかうような口調でアダルに笑いかける。
明らかな挑発だ。
アダルは、すうっと息を吐き出して静かに語る。
「スティよ、そんな幼稚な手に乗る私ではない。私は、王の側近としてお前が王にふさわしい相手なのかを、見極めなければならんのだ」
「ふうん……で、どうなの、僕は」
「ひとまず、どんな人生を送って来たのか話を聞きたい」
「そんな大した人生送ってないけど? 戦争で親をなくして男娼になってから陛下に気に入られて――」
アダルはスティに茶を差し出しながら座らせると、話に耳を傾ける。
――私の知らないところで、頻繁に会っていたのか。
ふとこの国の歴史について触れてみると、顔を振った。
そういった知識は持ちあわせていないようだったので、これから教えればいい、と考え、さらに、シルヴィオについてはどれくらい理解しているのかを質問する。
これにはスティは首を傾げるだけで肩を竦めた。
アダルは訝しむ。
「陛下の事をあまり知らないのだな?」
「身体の関係だからねえ」
「お前は、陛下の事が好きではないのか?」
「王族の生活ができるんだよ? そんなの問題じゃないよ」
「……」
アダルは確信した。
「お前、陛下を愛してはいないな?」
「そうだね、アダルさんの方が愛してるんじゃない?」
「……」
「どうする? こんな僕でも陛下の伴侶として迎えてくれるの? 男だから子供も産めないよ?」
「……」
アダルはしばし黙り込み思案する。
スティはシルヴィオを愛してはいない。
だが、シルヴィオが自ら指名するくらいなのだから、二人だけにしかわからない絆があるのかも知れない。
――シルヴィオ様。
「アダルさん? どうしたの?」
アダルはそっと手を伸ばして、スティの手を握ろうとしたのだが、何故か手を引っ込まれてしまう。
「スティ?」
「な、なに?」
「……いや、お前が先ほど言っていた事には一つ間違いがある」
「何が?」
「魔族同士ならば、同性でも子を孕む術があるはずだ」
そんな話を、シルヴィオから聞いた覚えがあったのだ。
スティは肩を竦めて舌を出す。
「なんだ知ってたか」
「それに、陛下の選んだ者なのだ。私としては、できればお前を信じたい」
「ふうん」
「ひとまず今夜から数日はとどまってもらうぞ、この国の歴史や、陛下についていろいろと教えておきたいのでな」
「え!?」
「ん? 陛下とも顔を会わせて話をしたいだろう?」
「ま、まあそうだけど」
「陛下を呼んでくる。しばし待っていてくれ」
アダルが椅子から腰を上げた時、扉が叩かれる音と共に声が響いてきた。
「開けるぞ」
「そのお声は、シルヴィオ様!」
アダルは扉の前へと進み出て、シルヴィオを招き入れる。
スティを見やると微笑みを浮かべて彼に歩み寄った。
対してスティは、視線を泳がせて落ち着かない様子だ。
「久しぶりだな」
「え、ええ」
「陛下、彼には数日とどまって頂きたいと思っております」
「……ほう? なるほどな、まあいいだろう」
「えっと、そのお」
「では陛下。私はひとまず失礼いたします」
「ああ」
アダルは一礼すると、部屋から出て扉を閉めた。
「ふう」
自然と息を吐き出す。
――美しい青年だったな。
まさか自分がときめいてしまうとは。
アダルはシルヴィオ以外に惹かれる存在ができるとは、夢にも思っていなかったので困惑していた。
――とにかく、今は二人の邪魔にならんようにしなければな。
歩き出すと、足がなんとなく重く感じて、唇を噛みしめた。
「あの場で進言したのは考えたな」
「本心を伝えたまでのこと、この国の行く末もかかっているのです」
「フンッ」
パッと手を離され、全身から力が抜ける。
シルヴィオが冷めた目付きでアダルを見据えた。
「少し待っていろ」
「は、はい」
大広間から姿を消したシルヴィオを、アダルは壁に背をつけて静かに待つ。
しばらくすると、扉の開く音が聞こえて、顔をそちらへ向ける。
シルヴィオが腕を組んで微笑していた。
「結婚候補者を今夜城に呼ぶ。お前はその者が、俺の伴侶にふさわしいか見極めろ」
「は!? はい」
「俺と同じく魔族で年若いが、気に入っている」
――そうか、シルヴィオ様にそんな者がいたのか。
シルヴィオが選んだ者であるならば、しっかりと見極めなければ。
アダルは気を引き締めて候補者を待った。
しかし、急な話である為、アダルは落ちつけず、つい部屋を訪ねて来たフェリクスに不安を吐露した。
「それで、アダルさんは候補者さんと会うんですか?」
「あ、ああ」
「……あの、僕、ジェイム様にしばらくの間出歩くの禁止されてて、もしかして何かありました?」
フェリクスが青い大きな瞳を瞬いて、アダルに顔を寄せてくる。
そんな綺麗な顔を間近で見せられると動揺してしまう。
アダルは軽く咳払いをして、椅子から腰をあげると窓の外を眺める。
「……どんな輩なのか、知らなければならない」
「アダルさんは、それでいいんですか? せっかく側近に戻れたのに、やっぱり僕が……」
「違うぞ、フェリクス」
アダルは窓の外から視線を戻し、フェリクスに向き直るとはっきりと伝えた。
「私の望みは、陛下が心身ともに頑強に、この我が国を支配し、民を守ってもらうことなのだ」
「アダルさん、でもアダルさんはシルヴィオ様の事を」
「……例え陛下が私を望まれても、問題がある」
この年齢だ。
あっという間に衰えて、夜の相手などできなくなるだろう。
何より、自分は男性だ。
子を孕めない。
すっかり視線を落としていたのに気づき、慌てて顔をあげた。
フェリクスは困ったような、悲しそうな表情を浮かべている。
アダルは話題をそらすために、彼の主について聞いてみた。
「それが、この国を見てまわるとか、伝言を残して消えちゃって」
「何だって?」
「僕がもう逃げ出すつもりがないってわかったから、遊びにいっちゃったみたいで」
「そうか……なら、うまくいってるんだな」
「え! あ、はい」
恥ずかしいのか、頬を染めて顔を背ける。
どうやら、ひどいことはされていないようで安心した。
それからフェリクスと別れ、雑務をこなし、候補者の部屋の準備を整える。
シルヴィオからは内密にするように命令されているので、裏門から迎えいれるようにした。
こうしてとうとう候補者と相対する時がやって来る。
日が沈んだ頃、城の裏門に現れたのは、肩ほどで切り揃えた翡翠の髪で右目を隠し、褐色の肌に細やかな刺繍が施された衣装をまとう、美貌の持ち主であった。
「スティと申します」
一見して性別不詳だが、発せられた声からすると男のようだ。
アダルを見つめる灰色の瞳は、鋭い眼光を放つ。
アダルは彼を一目見た瞬間、強烈に惹かれるものを感じて動揺した。
――し、しっかりしろ!
心臓がばくばくし過ぎて胸を押さえつつ、スティに着いてくるように促す。
早速用意した部屋に通すと、まずはお茶でも飲みながら話でもしよう、そう思っていたが――甘かった。
部屋に入るなりスティは、無礼な態度で椅子に座りもせずに、腕を組み、アダルを睨み付けてくる。
「貴方がアダルさんか、陛下のご機嫌とりばっかりのつまらない奴だって聞いてるけど、そんな感じだね」
「な」
アダルはあやうく茶器を手から滑らせそうになり、寸での所で受け止めた。
「危ないなあ、こんな言葉で慌てるなんて、本当にあの陛下に十年も仕えてるの?」
からかうような口調でアダルに笑いかける。
明らかな挑発だ。
アダルは、すうっと息を吐き出して静かに語る。
「スティよ、そんな幼稚な手に乗る私ではない。私は、王の側近としてお前が王にふさわしい相手なのかを、見極めなければならんのだ」
「ふうん……で、どうなの、僕は」
「ひとまず、どんな人生を送って来たのか話を聞きたい」
「そんな大した人生送ってないけど? 戦争で親をなくして男娼になってから陛下に気に入られて――」
アダルはスティに茶を差し出しながら座らせると、話に耳を傾ける。
――私の知らないところで、頻繁に会っていたのか。
ふとこの国の歴史について触れてみると、顔を振った。
そういった知識は持ちあわせていないようだったので、これから教えればいい、と考え、さらに、シルヴィオについてはどれくらい理解しているのかを質問する。
これにはスティは首を傾げるだけで肩を竦めた。
アダルは訝しむ。
「陛下の事をあまり知らないのだな?」
「身体の関係だからねえ」
「お前は、陛下の事が好きではないのか?」
「王族の生活ができるんだよ? そんなの問題じゃないよ」
「……」
アダルは確信した。
「お前、陛下を愛してはいないな?」
「そうだね、アダルさんの方が愛してるんじゃない?」
「……」
「どうする? こんな僕でも陛下の伴侶として迎えてくれるの? 男だから子供も産めないよ?」
「……」
アダルはしばし黙り込み思案する。
スティはシルヴィオを愛してはいない。
だが、シルヴィオが自ら指名するくらいなのだから、二人だけにしかわからない絆があるのかも知れない。
――シルヴィオ様。
「アダルさん? どうしたの?」
アダルはそっと手を伸ばして、スティの手を握ろうとしたのだが、何故か手を引っ込まれてしまう。
「スティ?」
「な、なに?」
「……いや、お前が先ほど言っていた事には一つ間違いがある」
「何が?」
「魔族同士ならば、同性でも子を孕む術があるはずだ」
そんな話を、シルヴィオから聞いた覚えがあったのだ。
スティは肩を竦めて舌を出す。
「なんだ知ってたか」
「それに、陛下の選んだ者なのだ。私としては、できればお前を信じたい」
「ふうん」
「ひとまず今夜から数日はとどまってもらうぞ、この国の歴史や、陛下についていろいろと教えておきたいのでな」
「え!?」
「ん? 陛下とも顔を会わせて話をしたいだろう?」
「ま、まあそうだけど」
「陛下を呼んでくる。しばし待っていてくれ」
アダルが椅子から腰を上げた時、扉が叩かれる音と共に声が響いてきた。
「開けるぞ」
「そのお声は、シルヴィオ様!」
アダルは扉の前へと進み出て、シルヴィオを招き入れる。
スティを見やると微笑みを浮かべて彼に歩み寄った。
対してスティは、視線を泳がせて落ち着かない様子だ。
「久しぶりだな」
「え、ええ」
「陛下、彼には数日とどまって頂きたいと思っております」
「……ほう? なるほどな、まあいいだろう」
「えっと、そのお」
「では陛下。私はひとまず失礼いたします」
「ああ」
アダルは一礼すると、部屋から出て扉を閉めた。
「ふう」
自然と息を吐き出す。
――美しい青年だったな。
まさか自分がときめいてしまうとは。
アダルはシルヴィオ以外に惹かれる存在ができるとは、夢にも思っていなかったので困惑していた。
――とにかく、今は二人の邪魔にならんようにしなければな。
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