嘆き石の上にて

のの(まゆたん)

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予言

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『七代耐え忍べば 再びかの地のパーデレ(司祭)がやって来る』

戦国時代の末期 その足跡を残し 神から祝福を約束された
長崎のキリシタンの末裔たちは ひたすら只々 耐え忍び 信仰をひたすら守り続けた

そして・・・約束の時が来て

新しい時代 明治という時代が訪れる その直前に
本当にパリ外国宣教会 ベルナール・プデイジャン宣教師が訪れた

一人の女性が彼に語りかけ 自分がキリシタンである事を告げる

それは救いと悲劇への扉を開く事であったのでした



・・・・時は過ぎて

私の前に その石があった

この大きな石は 沢山の悲鳴や痛みをどれだけ聞いたのだろうか

この石の上で拷問が行われ 多くの者達が死んだ

沢山の涙と血を吸ったのだろうか・・・




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