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魂は細部に宿る⑤
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ガサ入れ、つまり家宅捜索には令状がいる。家の財産は財産権で保護されているためそこに侵入し、証拠を持ち帰るにはよほどハードな条件をクリアする必要がある。
しかし、一つだけとんでもなく緩い条件がある。それが裁判所が直接許可を下す令状である。
普通であれば、『罪を犯した事を疑うに足りる相当な理由』が必要であるのに対し、この令状は『犯罪の捜査をするにつれて必要がある』と判断すれば発布する事が可能なのだ。
もちろんこんなことをするのは極めて稀な例である。裁判所も苦渋の決断だった。故にそれ相応の時間を有した。
しかし、裁判所はそれを良しとしたのだ。それが宗教絡みの問題だからなのかは分からないが、とりあえず令状は発布され、二心創開総本部の大規模な家宅捜索が始まったのだ。
それから4ヶ月が経った。そこまで大規模で希少な事例が起きたとは露知らず、俺は溜まっていた仕事を消化し終えていた。6日間くらい空けたとはいえ、ここまで仕事が溜まっていたとは。
とはいえここ最近は平和だ。依頼が来ない事は困るが、それだけこの辺の街が平和だと言う事だろう。
そう思いながらお茶を入れていると。ピンポーンとインターホンが鳴った。
おかしいな。今日は面会の予定はなかったはずだが、そう思いながらインターホンを見ると、2人の男性が居た。あーなるほどね。勝手に納得して、鍵を開ける。
自分の分とついでに2人の分もお茶を作って客様のソファの机に並べておく。
彼らはドタドタと入ってきた。少し興奮しているのだろうか。
『松永ぁ!お手柄だぞ!』
彼はすごい勢いでそう言い。肩をバンッと叩いてきた。痛いんですけど。
『家宅捜索の結果、とんでもないものが出てきたんです。』
永井は真面目な顔でそう言い足してきた。
それを見て今井も真剣な顔に戻った。
どうやら平和な話ではないらしい。俺はどうぞと2人をソファに促した。
『いや、今日は資料を渡しにきただけだからすぐ帰る。なにせとんでもない事件だったんでな。警視庁は大忙しだ。』
今井は真面目な顔だが、どこか嬉しそうだ。手柄を立てれて満足なのだろう。
『また時間がある時にお話し聞かせてください。噂は本当でしたね。』
永井はそう言って俺を羨望の眼差しで見ていた。
正直今回の事件は危ない橋を渡りすぎたように思える。自分の運にかなり救われたって感じだ。まあ運も実力のうちって事にしておくか。
彼らはそう言って持ってきた。資料を置いていくと事務所を本部へ戻っていった。
俺は彼らが置いて行った資料を一つずつ丁寧に読んでいく。
そして俺は見慣れない単語に目を奪われて、つい声が出てしまった。
『奇形...しゅ?』あまり見慣れない単語だ。どうやら病気の名前らしい。
俺は疑問に思いつつとりあえず読み進めていく。なるほど理解してきた。
奇形腫、またはテラトーマ、そして今回の事件は一つの病気が全ての原因らしい。
卵巣性テラトーマ
これが今回の事件の原因であり、全ての元凶であるらしい。
一通り資料を読み、頭がパンクしそうなるのを感じた。少し頭の中を整理する。複雑な話で理解に苦しんだが、とりあえずは理解できた。
まず、腹を裂かれた少女の殺人事件の犯人、それは長野美奈である。
彼女は小学5年生までは明瞭快活な少女だった。友達は多く、人当たりも良い。誰からも好かれるような人物だったと言えるだろう。
そんな彼女は5年生になってたから一変する。当時同じクラスだった同級生が言うには、全然話さない子、たまに1人でニヤニヤ笑っている事がある。表情を作るのが下手。プールに入ってる姿を見た事はない。
とまあ彼女をとても同じ人物だとは思えないほどに性格に変わっていた。プールに入らなかったのは、彼女の体型に問題があったらしく、彼女は自分が太っているのを気にしていたらしい。当時の教師も成長が早い子だと思っていたとのことで、特に気にしていなかったとの事。
家族間での関係も変わっていった。長野家は至って幸せな家族だった。
ご飯時には笑いは絶えず、家族団欒で一つの卓を囲みテレビを見ながら談笑するのが日課でもあった。
しかし、彼女が変化してからは、家族の間では一切笑いが起きなくなり、日課であったテレビも全く見なくなったという。
当時の両親はそういう時期だと思って諦めていた。
そんな彼女に事件は起こる。彼女は持ち出した包丁で近くのもう一つの学校の小学生を殺害してしまった。まだ小学6年生の子とは考えられないような残酷な殺し方だった。
ここまでは大方予想出来ていた話だ。ここから事件は大きく飛躍する。
取り調べ室で1人の女性が俯いていた。彼女は長野美玲。長野美奈の母親である。
彼女はポツポツと話し始めた。
娘を守ろうと強く思い、娘の制服を脱がし、上半身が裸になった彼女の一点を見つめて、すぐに二心創開総本部に連絡した。
彼女のお腹を見てそれが何かすぐに理解できた。二心創開はそれを深く寵愛しているからだ。妊娠?そんな訳がない。ここ最近の娘にそんな事が出来るわけがなかった。なにより膨らみ方が不自然だ。妊娠じゃない。それにそんなものよりもっと幸福な事だ。
娘を寝かせ、二心創開の者が家に入ってくる。娘を担ぎ、車に詰め込んでいた。私の役目は終わった。
夫には何も話さなかった。彼には死んで欲しくないから。
事が終わると、御神体を産んだ者として莫大な財産が手に入った事。二心創開の次のリーダーは自分に決定していた事。それだけで満足だった。
夫は私が全てを手に入れてから消えて貰えばいい、そう思った。創開の力を使えばそんな事容易いだろう。
念の為の心理診断の結果、長野美玲は精神的な疾患がある事が判明した。証言と行動が噛み合わない事が多いため、人格の二面性が形成されている可能性があると診断された。
彼女の罪状だけいまだに判決されていない。彼女は今精神病棟で治療を受けている。
______________________________
彼女はここまでバレては仕方ありませんね。と言い、神妙な顔で話始めた。
彼女は事件発見初期から警察の取り調べを受けていた、現二心創開のリーダーである。
彼女達は本部の施設で長野美奈の中に御神体がいる事が判明すると、彼女をどうするかを話し合った。寝ている長野美奈のすぐ横で。
二心創開の信徒たちにも人の心はあった。美奈はまだいたいけな少女だった。そんな子供の未来を奪っていいものなのだろうか。
しかし、もしこのままにするとどうだろう。長野美玲は美奈が人を殺してしまったと言っていた。まだ12歳にもなってないこの子が罪に問われる可能性は少ない。
だが、彼女のお腹の御神体は分からない。取り調べで御神体の事がバレてしまうかもしれない。我々の神が手術と称して奪われてしまうかもしれない。
そして、彼女達は二心創開の教えを思い出した。迷うことなど何も無いのだ。
そう思った信徒達はすぐさま本部の地下に彼女を連れて行った。その施設はいつ御神体が生まれても大丈夫なように準備は万端だった。
劇薬を使い。彼女を眠っているうちに殺した。彼女の目や鼻、口などは削ぎ落とした。内臓なども綺麗に取った。しかし腹の膨らみの原因だけは取り除かなかった。腐敗処理をして、地下に穴を掘り、70日以上放置した事。
彼女達はミイラを作り上げたのだ。自分たちの神が宿った。その少女で。
このミイラは家宅捜索において、3階の第二体育館にある仏壇の中で発見された。
初めは誰もがそれが長野美奈だとはわからなかった。それだけ変わり果てた姿だったのだ。爪のDNA鑑定により、ようやく身元が分かった。
彼女の腹の中を解剖する事になった。そこにあったのは衝撃的だった。
髪の毛だった。それだけじゃない。頭のような脳の様な複雑な構造をしたものまであった。歯があった。口があった。
どれも完璧な形状の物だとは言えなかったが、それは人間の体の一部だと言えるものだった。
医師はこれを卵巣性テラトーマと診断した。この病気は人間が持つ生殖細胞の癌と言われている。
生殖細胞とは人間が持つ人間の組織であれば理論上どの部位にでもなる事が可能な細胞である。
普通の癌は細胞が分裂し、それが癌細胞となって身体のあちこちに転移する。しかし、これが生殖細胞だとどうだろう。この細胞が勝手に分裂し、人間の身体を勝手に構築してしまうのだ。それが卵巣で起こってしまうと、妊娠してもいないのに、お腹が膨らんでしまうというわけだ。
もちろんこんな症例は極めて稀だという。
ちなみにテラは癌で、オーマは怪物という意味になる。この二つを合わせてテラトーマと呼ばれている。
この病気には副症状がある。それは体が異物を排除しようとするせいか、性格の変化や偏執、混乱、動揺、発作や記憶喪失を起こすことがある。
長野美奈の急激な性格の変化はこれが原因の可能性が高いと診断された。
長野美奈の父親はひどく落胆していた。泣くでもなく、悔しがるでもなく、その目には何も写っていなかった。
遺体の処理をどうするかで悩んだ時、父親は火葬にしてせめて墓に埋めてあげようと思った。
二心創開の連中はそんな事許さなかったが、国から弾圧された彼らはとてもそんな発言権は持たなかった。
二心創開の主要メンバーほとんどが逮捕され、宗教の活動自体も停止する事にされた。メディアの情報操作によって信徒というだけで、住民から叩かれる信徒もいたのだと言う。
今回の事件で二心創開の力はとてつもなく弱まったといえるだろう。
二心創開は何故少女をミイラになどにしたのか、それを聞いても彼らは宗派の教えに従ったまでと言い張り、詳しい事はわからなかった。
しかし、家宅捜索の中で古い教本が見つかり、重要証拠品として回収しされた。
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茶を飲み。一旦心を落ち着かせる。
凄まじい事件だ。裁判所はここまで予期してなかっただろうが、ここまで壮絶な結果が出たとなれば、令状を出した甲斐があったというものだろう。
俺はもう一つの書類に手を伸ばす。
家宅捜索の時に証拠品として取り上げられた、二心創開教本に関する資料。
俺はその資料の1ページ目を読んだ。
『妊娠でなく、腹が出た少女が現れた場合。即身仏にすべし。そうすれば我々は救われる。』
即身仏。どこで聞いたことがあるその響きに俺はその単語を思い出していた。
確かどっかのお坊さんが人から仏になるために自分をミイラのようにしたとかなんとかって物だったと思う。
二心創開の生まれる前、どんな事があったのだろう。
俺は資料の次のページを開いた。
室町の時代が終わり、世の中は戦乱の世に突入しようとしていた。
村は飢饉に陥っていた。この村の住人は遠い異国の地で勉強してきたというとある僧の教えに従っていた宗派だったのだ。
しかし、ある国の大名がその宗派を厳しく取り締まった。
おかげで信徒達は国を逃げ出す他なかった。
遠い場所で畑を耕し、家を作り、なんとか生活していたが、村は少しずつ衰退していった。
そんな時、村の村長は即身仏を作ろうと考えた。即身仏とは我らの教祖様である僧から聞いたもので、どうやら人が仏になる事が出来るというものらしい。
村には祈る対象がなかった。毎日祈りはしていたが、やはり祈る仏がいなければ祈っても仕方がないと思っていた。
そこで、村から1人指名して、その者を即身仏にしようと考えたのだ。
村長は誰にするか悩んでいた。すると、村人達は1人の少女を推薦した。
その少女は半ば村八分に合っていた。腹が出ており、何かの病気だろうと皆がそう決めつけ、少女に近づかなかったのだ。両親ですらその子を疎ましく思い、飯だけは与えるが、彼女を古い小屋に遠ざけていた。
そんな彼女自身の態度も最悪で、笑いもせず泣きもせずでも意味のないところで、大声を出したりするのだ。普段は爪を噛み、子供が目の前を通ると髪を引っ張ったり、石を投げたりなど、何かと嫌がらせをするのである。
両親曰く昔はそんな子ではなかったのだと言う
村人は何か悪いものに取り憑かれたのだ。とそう思っていた。除霊を込めて、彼女を仏にしてしまってはどうだろうと提案した。
村には仏が出来、悪霊を取り祓い、ついでに気味の悪い子供も居なくなる。
断る理由はなかった。
僧の話を熱心に聞いていた村長はすぐに彼女で即身仏を作り始めた。まずは少女を村の男達で首を絞めて殺した。少女は抵抗していたが、力下ないものだった。
そして次に、身体が腐らないように内臓を全て取り去る。その時に彼女の腹を裂き、中を取り除こうとしたが、中身はなんと人の身体の一部だった。
村人達はそれをみて驚愕した。こんなものは聞いたことも見たこともない。少女の両親の話だと、基本的に小屋に閉じ込めていたので、子供が出来るはずが無いと話した。
村人達はそれが神の生まれ変わりだと信じた。それを取り去る事など出来ないと、そう思い。少女の腹の中へ戻した。
この時に仏に顔はいらないという提案があり、目、鼻、口を全て削ぎ落とした。最後に体全体がスッポリと入る様な箱に詰める
そして、穴を深く掘り、そこに3月ほど放置しておくのだ。
彼らはその間、なんとか飢饉を耐え凌いだが、もう既に限界だった。彼らは藁に縋る思いで、即身仏の完成を待った。
土を掘り起こし、出来上がったその御姿を見て村人達は感嘆の声を上げた。すぐに仏壇を作り村の中心に簡単な建物立て、そこに仏壇を置いた。
するとどうだろう。村は飢饉が終わり、それだけでなく、村はどんどん豊かになった。子に恵まれ、村はどんどん大きくなった。
村人達はその即身仏を敬愛し、立派な本殿を建て、その中に仏壇を置き、即身仏を祀りあげた。
そして一つの宗派を作り上げた。
一つの身に人の魂と神の魂を持ち合わせるその少女を評し、二心創開と名付けた。
長い年月が経っても、その宗派は色濃く受け継がれた。そしてその即身仏がいつしか『二心様』と呼ばれる様になっていった。
戦国の世が明ける頃には村は災禍に見舞われた。国を一つにしようという大きな戦いに二心創開も巻き込まれたのだ。
戦いは酷く、激しかった。二心創開は追い込まれ、本殿を燃やされる結果となった。仏壇も即身仏も何も残らなかった。信徒達は嘆いた。
信徒達はあてもなく日の国を彷徨っていた。すると一つの小さな村にたどり着いた。
なんてことない村だったので、信徒達は通り過ぎようと思っていた。しかし、1人の少女が信徒達の目に留まった。
娘は腹が膨れていた。明らかにそんな年齢では無い。幾つか質問すると、妊娠する様な年齢でも無く、そうした行為はしていないと話していた。
信徒達は再び二心様が現れたと思った。
それが分かると信徒達は無理やり娘を親から引き離し、連れて行き、その村に住み着いた。
当時の二心創開のリーダーは娘をすぐに即身仏にする事に決めた。娘は抵抗するが虚しく、信徒達に殺されてしまった。
するとすぐに、村人達は反旗を起こした。娘を返せと要求した。
娘の哀れな姿を見て、村人達は激怒した。耳と鼻と口は削ぎ落とされ、目はくり抜かれていた。
村人達が武器を持ち、我慢ならず信徒達の居住地にたどり着いた時には内臓を取り除いている最中だった。
それを見た途端村人達は、二心創開と全面的に戦争をした。
激しい戦いだった。村人達の怒りは凄まじく、自分たちの村を燃やし始めたのだ。まさかそこまでするとは思ってもおらず、二心創開は壊滅寸前に追い詰められた。信徒達はバラバラになり、皆が逃げ惑っていた。
運良く逃げ切れた者たちもいた。逃げ延びた彼らは上手く時代に馴染み、長々とある伝承を継承していった。
『妊娠ではない腹の出た少女は見つけ次第、即身仏にせよ。そうすれば我々は救われるだろう。』
資料を読み終わり、茶を飲む。すると湯呑みの中は空だった。ずいぶん集中していたらしい。
にしても、宗教というのは恐ろしい物だ。こんなでたらめな教えを室町から今に至るまで続いているのだから。
人類の歴史はいつの時代にも宗教はとてつもない影響力を及ぼしてきた。神を信じる。信仰する神が違えば戦争が起きる。その神が奪われるとなれば二心創開のやった事が一応理に適っていると言えなくもない。ただ、俺には理解できない事ではあるな。
ふと後ろを振り返る。事務所の窓から外は既に真っ暗だった。
今日はなんだか疲れたな。きっと情報過多なんだろう。
さて、家に帰ろう。
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