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私たちを助けてください
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3日と空けずに通っていたライオネルが第二騎士団に顔を出さなくなった。カルナも何となく元気がないように見える。
レオが医療班が常駐する部屋に行くと、窓際の机でカルナが薬草を無心ですり潰している様子が目に入った。シビルは備品を確認しているように見えるが、カルナをちらちらと気にしている。
「カルナ、差し入れでもらったんだが良かったら食べないか?」
「あっ……レオ様。ありがとうございます。それから……あの、以前、修道院を訪ねてきてくださった時の態度、すみませんでした」
「いや、気にしていないよ。カルナ、ライオネル殿下が第三皇子って知らなかったそうだな。すぐにわかると思って……、説明不足で悪かった」
「大丈夫です。高位貴族だろうと思ってましたし、やっぱりそうなんだ、と思ったくらいで」
目尻を下げたレオが椅子に腰かけ、テーブルの向かい側の椅子をカルナに薦めた。
「……なあ、カルナ。俺は最初の出会いがあんなだったし、もしかしたら少しだけ周りのやつらよりカルナの状況を知っているかもしれない。
事情はわからないが、きっと高位貴族に嫌な思いをしたことがあるんだろう?
人を信用できなくなる何かがあったのかもしれないから信じろって言うのもなんだが……、もっと頼っていいんだぞ?」
レオの瞳は優しい。本気で心配してくれているように思う。
……でも、ケアード一家だってそうだった。カルナは口を開きかけたが俯いてしまった。
(本当は誰かを頼りたい。赤ちゃんが心配だし修道院にいるお姉さまがいつアクアリア王国に見つかるか怖い。
シスターたちじゃ太刀打ちできないから連れ戻されてしまわないか怖い。誰かに守って欲しい……)
気を張り続けてきたカルナだったが、心は限界を迎えていた。
「……もしもアクアリア王国が何か言ってきたら、テラフォーラ帝国は勝てますか?」
「もちろんだ。テラフォーラ帝国は大国だ。小国のアクアリアに負けることはないよ」
「私たちが罪人だとしても守ってくれますか?」
「カルナが悪いことをするとは思えないが、もし何かしたとしても事情があったんだろう。俺たちはカルナの味方だよ」
(……信じたい。でももし裏切られたら……)
躊躇しているカルナを見かねてシビルが提案する。
「カルナ、魔法誓約をしようか? 契約内容が絶対に履行される魔法だよ。レオも私も魔力量が多いから扱える。カルナが秘密にしたいことを守るし、不利益になることをしないと誓えるんだよ」
「……そんな魔法があるんですか?」
「ああ。保有魔力が多い者が扱える魔法だよ。テラフォーラ帝国は高位貴族に高魔力を持つ者が多い。……すまん、実は俺も侯爵家の次男だ」
(裏切らない約束をしてもらえばいいってこと? それなら頼っても大丈夫だよね?)
じっとレオを見つめて考える。
でも一度弛んだ気持ちを再び張り詰めることは難しかった。姉とお腹の子供をこれ以上一人で守っていける自信がない。
「……お願いです。私と姉をアクアリア王国に渡さないでください。レオ様、姉を守ってください。シビル先生、姉を診察してください」
ポロポロと涙を流すカルナの頭をなで、これからお姉さんに会いに行こうか、とレオが優しく声を掛けた。
◇◇◇
2人と一緒に修道院に戻ったカルナはシスターに事情を説明し、エリスと暮らす部屋に案内した。
「お姉さま、私がお世話になっているシビル先生と第二騎士団副団長のレオ様です。シビル先生に診てもらいましょう」
ベッドに横たわるエリスを覗き込みながらカルナが話しかける。レオはフードを被り顔を隠したままのエリスに会ったことがあったが、素顔を見るのは初めてだ。青白い顔で横たわる姿は痛々しい。触ると壊れそうな繊細さで、まるでガラスでできた美しい人形のようだ。
シビルはベッドに近づくと腹の膨らみにすぐ気づき、慎重に調べ始めた。
時間をかけて調べてくれたが、シビルの見解でも母体は既に仮死状態で、腹の子の強い魔力で生命を繋いでいるのだろうとのことだった。すでに臨月でもおかしくなく、産み月も間近なようだ。
部屋で話すのが憚られ、階下に降りるとシスターがダイニングの人払いしてくれた。テーブルを3人で囲みながら覚悟を決める。
「……先生、それでは赤ちゃんが生まれたら姉は死んでしまうのでしょうか?」
「残念だがおそらくそうなるだろう。……カルナ、お前たちは貴族令嬢だろう? 何があったのか聞いても構わないか?」
「カルナ、誰から守るべきなのかを知るためにも事情を把握させて欲しい」
カルナはぎゅっと唇をかみしめ、涙を零しながらこれまでのことを説明した。
『緑の聖女』と呼ばれた姉が王子に見初められ強引に連れて行かれたこと。
本物の聖女が現れ、姉は都合よく冤罪を着せられ帰されたこと。
心が壊れた姉を聖女の侍女にしたいと王子から連絡があったこと。
領主一家が姉とカルナを王子へ渡す相談をしていたこと。
領民たちがテラフォーラ帝国に逃がしてくれたこと。
「ひっく、だから、王族は嫌いでっ、ライが、ライオネル殿下は悪くないけどっ、関わりたく、なくてっ」
「そうだったのか……、カルナは悪くない。知らなかったとは言え、悪かったな」
「カルナ、安心しろ。アクアリア王国から姉妹と赤子を必ず守ると誓うよ」
シビルはカルナの横に跪き、背中を優しくなでた。手の甲で涙を拭うカルナに、こすらないようハンカチを握らせる。
「ふぐっ、先生、ありがとうございます」
眼鏡をとって涙を抑えるカルナを見て、2人は驚いた。
「冴えない地味な少女」
「老薬師顔負けの知識がある年若い助手」
「大人びた娘」
そんな印象だったのに。
瓶底眼鏡の下にこんな美しい顔を隠していたなんて……。
「……えーっと、カルナ。もしかしてこの髪も……」
あっ、と言ってカツラをとったカルナの頭から、金色がかった薄い茶色の髪が解き放たれた。波打つ美しい髪は胸元まである。
長いまつ毛に縁どられた潤んだ深緑の瞳で見つめられたら、免疫のない男は顔を赤らめることだろう。
あどけなさが残るアンバランスな美しさは妖精のようだ。第二騎士団で患う者が続出することは間違いない。
レオは唾と言葉をごくりと飲み込み、シビルは眉間にしわを寄せ、2人は固く心に誓った。
(……なんてことだ。アクアリア王国の前にうちの騎士たちからカルナを守らなくては)
「……カルナ、まぁ、うん。とりあえず変装は続けておきなさい」
レオが医療班が常駐する部屋に行くと、窓際の机でカルナが薬草を無心ですり潰している様子が目に入った。シビルは備品を確認しているように見えるが、カルナをちらちらと気にしている。
「カルナ、差し入れでもらったんだが良かったら食べないか?」
「あっ……レオ様。ありがとうございます。それから……あの、以前、修道院を訪ねてきてくださった時の態度、すみませんでした」
「いや、気にしていないよ。カルナ、ライオネル殿下が第三皇子って知らなかったそうだな。すぐにわかると思って……、説明不足で悪かった」
「大丈夫です。高位貴族だろうと思ってましたし、やっぱりそうなんだ、と思ったくらいで」
目尻を下げたレオが椅子に腰かけ、テーブルの向かい側の椅子をカルナに薦めた。
「……なあ、カルナ。俺は最初の出会いがあんなだったし、もしかしたら少しだけ周りのやつらよりカルナの状況を知っているかもしれない。
事情はわからないが、きっと高位貴族に嫌な思いをしたことがあるんだろう?
人を信用できなくなる何かがあったのかもしれないから信じろって言うのもなんだが……、もっと頼っていいんだぞ?」
レオの瞳は優しい。本気で心配してくれているように思う。
……でも、ケアード一家だってそうだった。カルナは口を開きかけたが俯いてしまった。
(本当は誰かを頼りたい。赤ちゃんが心配だし修道院にいるお姉さまがいつアクアリア王国に見つかるか怖い。
シスターたちじゃ太刀打ちできないから連れ戻されてしまわないか怖い。誰かに守って欲しい……)
気を張り続けてきたカルナだったが、心は限界を迎えていた。
「……もしもアクアリア王国が何か言ってきたら、テラフォーラ帝国は勝てますか?」
「もちろんだ。テラフォーラ帝国は大国だ。小国のアクアリアに負けることはないよ」
「私たちが罪人だとしても守ってくれますか?」
「カルナが悪いことをするとは思えないが、もし何かしたとしても事情があったんだろう。俺たちはカルナの味方だよ」
(……信じたい。でももし裏切られたら……)
躊躇しているカルナを見かねてシビルが提案する。
「カルナ、魔法誓約をしようか? 契約内容が絶対に履行される魔法だよ。レオも私も魔力量が多いから扱える。カルナが秘密にしたいことを守るし、不利益になることをしないと誓えるんだよ」
「……そんな魔法があるんですか?」
「ああ。保有魔力が多い者が扱える魔法だよ。テラフォーラ帝国は高位貴族に高魔力を持つ者が多い。……すまん、実は俺も侯爵家の次男だ」
(裏切らない約束をしてもらえばいいってこと? それなら頼っても大丈夫だよね?)
じっとレオを見つめて考える。
でも一度弛んだ気持ちを再び張り詰めることは難しかった。姉とお腹の子供をこれ以上一人で守っていける自信がない。
「……お願いです。私と姉をアクアリア王国に渡さないでください。レオ様、姉を守ってください。シビル先生、姉を診察してください」
ポロポロと涙を流すカルナの頭をなで、これからお姉さんに会いに行こうか、とレオが優しく声を掛けた。
◇◇◇
2人と一緒に修道院に戻ったカルナはシスターに事情を説明し、エリスと暮らす部屋に案内した。
「お姉さま、私がお世話になっているシビル先生と第二騎士団副団長のレオ様です。シビル先生に診てもらいましょう」
ベッドに横たわるエリスを覗き込みながらカルナが話しかける。レオはフードを被り顔を隠したままのエリスに会ったことがあったが、素顔を見るのは初めてだ。青白い顔で横たわる姿は痛々しい。触ると壊れそうな繊細さで、まるでガラスでできた美しい人形のようだ。
シビルはベッドに近づくと腹の膨らみにすぐ気づき、慎重に調べ始めた。
時間をかけて調べてくれたが、シビルの見解でも母体は既に仮死状態で、腹の子の強い魔力で生命を繋いでいるのだろうとのことだった。すでに臨月でもおかしくなく、産み月も間近なようだ。
部屋で話すのが憚られ、階下に降りるとシスターがダイニングの人払いしてくれた。テーブルを3人で囲みながら覚悟を決める。
「……先生、それでは赤ちゃんが生まれたら姉は死んでしまうのでしょうか?」
「残念だがおそらくそうなるだろう。……カルナ、お前たちは貴族令嬢だろう? 何があったのか聞いても構わないか?」
「カルナ、誰から守るべきなのかを知るためにも事情を把握させて欲しい」
カルナはぎゅっと唇をかみしめ、涙を零しながらこれまでのことを説明した。
『緑の聖女』と呼ばれた姉が王子に見初められ強引に連れて行かれたこと。
本物の聖女が現れ、姉は都合よく冤罪を着せられ帰されたこと。
心が壊れた姉を聖女の侍女にしたいと王子から連絡があったこと。
領主一家が姉とカルナを王子へ渡す相談をしていたこと。
領民たちがテラフォーラ帝国に逃がしてくれたこと。
「ひっく、だから、王族は嫌いでっ、ライが、ライオネル殿下は悪くないけどっ、関わりたく、なくてっ」
「そうだったのか……、カルナは悪くない。知らなかったとは言え、悪かったな」
「カルナ、安心しろ。アクアリア王国から姉妹と赤子を必ず守ると誓うよ」
シビルはカルナの横に跪き、背中を優しくなでた。手の甲で涙を拭うカルナに、こすらないようハンカチを握らせる。
「ふぐっ、先生、ありがとうございます」
眼鏡をとって涙を抑えるカルナを見て、2人は驚いた。
「冴えない地味な少女」
「老薬師顔負けの知識がある年若い助手」
「大人びた娘」
そんな印象だったのに。
瓶底眼鏡の下にこんな美しい顔を隠していたなんて……。
「……えーっと、カルナ。もしかしてこの髪も……」
あっ、と言ってカツラをとったカルナの頭から、金色がかった薄い茶色の髪が解き放たれた。波打つ美しい髪は胸元まである。
長いまつ毛に縁どられた潤んだ深緑の瞳で見つめられたら、免疫のない男は顔を赤らめることだろう。
あどけなさが残るアンバランスな美しさは妖精のようだ。第二騎士団で患う者が続出することは間違いない。
レオは唾と言葉をごくりと飲み込み、シビルは眉間にしわを寄せ、2人は固く心に誓った。
(……なんてことだ。アクアリア王国の前にうちの騎士たちからカルナを守らなくては)
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