69 / 91
第2章
62話 久しぶりに「お告げ」をする俺
しおりを挟む
簡素ではあるが綺麗に掃除された礼拝堂に案内されると、すぐにクリスは神を象った神像の前に進み、膝をおろして手を組み始めた。祈りのポーズだ。
いつも通りの全く俺に似ていない神像の前で祈りを捧げるクリスを、幸いにも今回も椅子があったのでじゃ俺も座ろうかなと思った瞬間、ベレッタが「じゃ私たちも祈ろうか。せっかく来てるんだし、もしかしたら私たちも何か聞けるかもしれないじゃないか」と言い出した。
「いやいやベレッタさん。クリスさんの邪魔になってしまいます。」
「ばか。祈りに邪魔も何もあったもんじゃないだろ。それにヘレンのこともあるし、一緒に祈っておくれよ。」
「そうだな。パーティ全員で祈った方がより神もお告げしてくれやすくなるかもしれない。」
とキーレンまでベレッタに同調してしまった。
いやいや、この場合俺を座らせないと絶対にお告げはないから!
頼むから一回ログアウトさせてえ!
そうこう思っているうちにベレッタとキーレンに両腕を浮かまれて、クリスの後ろで祈りを捧げることになってしまった。俺を象っている像に向かって祈る俺っていったいなんなんだ?いやそれよりこのままログアウトすると倒れてしまう。
う~ん。やや考えて、作戦を決めた。
意を決してベレッタとキーレンの間に並んで祈りを捧げる。
それから急に体調が悪くなったような体で2人に話しかける。なるべく苦しそうな演技で。
「う…すみません。ベレッタさん、キーレンさん。急に…体調がすぐれ…なくなってしまいました。できたらあそこの…椅子に横にして…ください…」
バタッ!
そこまで言って俺は倒れた。いや正確にはログアウトした。
きっと2人には俺が急に体の力を失って倒れたように見えたはずだ。
慌てて俺の体を抱えて、キーレンが近くの長椅子に俺を横たえてくれたのを創造者モードで確認し、気持ちを「お告げ」をするモードに切り替えた。
『お前たちの祈りは届いている』
「神よ。私たちの祈りを聞き届けてくださり、ありがとうございます。」
クリスが俺の声に反応し、言葉を返してくる。だが、どこかチラチラと後ろが気になるようだ。
俺か。俺が急に倒れたから気になって仕方ないのか…優しいなあ。
『クリスよ。お前の憂いはわかっている。倒れた者はしばらくすれば意識が戻るだろう。安心せよ。』
「あ…ありがとうございます。」
クリスはほっとしたように、ようやくこちらに意識を向けたのだった。
大丈夫だよ。本当は健康上なんの問題もないから。というか変な演技したせいで心配させて申し訳なくなってきたな。
「か、神よ!初めて声をかけさせていただきます。私はこの国の第2王子を務めております、キール・デレトニアと申します。どうか教えていただきたいことがあるのです。」
『わかっている。誘拐された者たちのことだろう。』
「そうです。力及ばず恥ずかしい限りですが、私たちの力では彼女たちの行方を調べることが叶いませんでした。どうか誘拐された者たちの居場所と安否を教えていただけないでしょうか!」
「神様!あたしからも頼むよ!できたら…ヘレンの居場所も教えてほしい…」
最後は消え入るような声でベレッタの悲痛な声が礼拝堂に響く。
大丈夫。今回は捉えているからさ。
『わかっている。囚われた者たちは街から南に5km離れた森にある洞窟にいるだろう。そしてそこには23名もの女が囚われている…。嘆かわしいことだ。どうかあの者たちを助けてやってほしい。その中にはお前たちが探している娘が2人ともいることだろう。』
「本当かい!?ありがとう、神様!ところでヘレンは…無事なのかい?」
『どちらも生きている。』
それを聞くとベレッタはその場に泣き崩れた。隣にいたキーレンがベレッタの肩を支える。
ようやくヘレンの無事がわかり感極まったようだ。
これでひとまずの目的は達成したが、もう一つの目的も果たさねばならない。
『ところで、誘拐事件とは別にお前たちにやってもらいたいことがある。』
「なんでしょうか。なんなりとお申し付けください。」
「私も国をあげて協力します。いえ、尽力します。」
キーレンが頭を下げている。
『実はお前たちが昨日みた六角柱のモニュメントは、私の力を阻害する邪悪に満ちたものである。お前たちはそれを発見し次第、それを破壊してほしいのだ。』
「なんと!ではあれがあると神の加護を受けられなくのですね。統一教を信ずる者からしたら、絶対に許されない物体ですね。」
『今回誘拐された者たちを発見することができたのも、昨日あのモニュメントが破壊されたからだ。それが今では世界中に出回ってしまっている。これでは必要な時に必要な手を打つことができない。お前たちにもしその機会があるならば、積極的に破壊してほしい。』
「わかりました。しかし、俺たちにはあれを破壊できるのですか?昨日は自然に消滅してしまいましたが…」
『それならば心配は不要だ。お前たちの武器にあのモニュメントを破壊する能力を付与しておく。』
そこまで言って、俺はクリスたちパーティの持つ武器にバグを破壊する権限を付与した。
もちろん忘れずに俺の武器にも付与しておく。
『これで破壊できるようになるはずだ。他の武器ではおそらく壊せまい。そしてあのモニュメントが設置されている位置だが…』
そういうと創造スキルでクリスたちの前に1枚の世界地図を作った。その地図に昨日ナビーから教えてもらったモニュメントの位置をコピーして貼り付けた。
「この紫色の星形がモニュメントのある位置なのですか?」
『そうだ。できるだけ端にあるものから破壊してほしい。』
「あの、神様一つ伺っても?」キーレンが何か聞きたいことがあるようだ。
『なんだ?』
「破壊する能力はその他の武器にも付与していただけますか?もしかしたら他にも協力してくれる人がいるかもしれない。そうしたらその武器を貸し出してはどうかと思うのです。さらに私たち王宮で懸賞金をつければ、より手伝う人も増えるはずです。」
『なるほど良いアイディアだ。もし協力者の目処が立つようであれば、その他の武器にも付与しよう。』
「ありがとうございます。」
『気にするな。それでは娘たちを必ず助けてやってほしい。これからもお前たちを見守っている。』
そう言って「お告げ」モードを終了した。
相変わらずこの話し方疲れるなあ…。そうそう早く目覚めたフリして、クリスを安心させないと!
すぐに創造者モードを終了した俺はそのままログインしなおした。
いつも通りの全く俺に似ていない神像の前で祈りを捧げるクリスを、幸いにも今回も椅子があったのでじゃ俺も座ろうかなと思った瞬間、ベレッタが「じゃ私たちも祈ろうか。せっかく来てるんだし、もしかしたら私たちも何か聞けるかもしれないじゃないか」と言い出した。
「いやいやベレッタさん。クリスさんの邪魔になってしまいます。」
「ばか。祈りに邪魔も何もあったもんじゃないだろ。それにヘレンのこともあるし、一緒に祈っておくれよ。」
「そうだな。パーティ全員で祈った方がより神もお告げしてくれやすくなるかもしれない。」
とキーレンまでベレッタに同調してしまった。
いやいや、この場合俺を座らせないと絶対にお告げはないから!
頼むから一回ログアウトさせてえ!
そうこう思っているうちにベレッタとキーレンに両腕を浮かまれて、クリスの後ろで祈りを捧げることになってしまった。俺を象っている像に向かって祈る俺っていったいなんなんだ?いやそれよりこのままログアウトすると倒れてしまう。
う~ん。やや考えて、作戦を決めた。
意を決してベレッタとキーレンの間に並んで祈りを捧げる。
それから急に体調が悪くなったような体で2人に話しかける。なるべく苦しそうな演技で。
「う…すみません。ベレッタさん、キーレンさん。急に…体調がすぐれ…なくなってしまいました。できたらあそこの…椅子に横にして…ください…」
バタッ!
そこまで言って俺は倒れた。いや正確にはログアウトした。
きっと2人には俺が急に体の力を失って倒れたように見えたはずだ。
慌てて俺の体を抱えて、キーレンが近くの長椅子に俺を横たえてくれたのを創造者モードで確認し、気持ちを「お告げ」をするモードに切り替えた。
『お前たちの祈りは届いている』
「神よ。私たちの祈りを聞き届けてくださり、ありがとうございます。」
クリスが俺の声に反応し、言葉を返してくる。だが、どこかチラチラと後ろが気になるようだ。
俺か。俺が急に倒れたから気になって仕方ないのか…優しいなあ。
『クリスよ。お前の憂いはわかっている。倒れた者はしばらくすれば意識が戻るだろう。安心せよ。』
「あ…ありがとうございます。」
クリスはほっとしたように、ようやくこちらに意識を向けたのだった。
大丈夫だよ。本当は健康上なんの問題もないから。というか変な演技したせいで心配させて申し訳なくなってきたな。
「か、神よ!初めて声をかけさせていただきます。私はこの国の第2王子を務めております、キール・デレトニアと申します。どうか教えていただきたいことがあるのです。」
『わかっている。誘拐された者たちのことだろう。』
「そうです。力及ばず恥ずかしい限りですが、私たちの力では彼女たちの行方を調べることが叶いませんでした。どうか誘拐された者たちの居場所と安否を教えていただけないでしょうか!」
「神様!あたしからも頼むよ!できたら…ヘレンの居場所も教えてほしい…」
最後は消え入るような声でベレッタの悲痛な声が礼拝堂に響く。
大丈夫。今回は捉えているからさ。
『わかっている。囚われた者たちは街から南に5km離れた森にある洞窟にいるだろう。そしてそこには23名もの女が囚われている…。嘆かわしいことだ。どうかあの者たちを助けてやってほしい。その中にはお前たちが探している娘が2人ともいることだろう。』
「本当かい!?ありがとう、神様!ところでヘレンは…無事なのかい?」
『どちらも生きている。』
それを聞くとベレッタはその場に泣き崩れた。隣にいたキーレンがベレッタの肩を支える。
ようやくヘレンの無事がわかり感極まったようだ。
これでひとまずの目的は達成したが、もう一つの目的も果たさねばならない。
『ところで、誘拐事件とは別にお前たちにやってもらいたいことがある。』
「なんでしょうか。なんなりとお申し付けください。」
「私も国をあげて協力します。いえ、尽力します。」
キーレンが頭を下げている。
『実はお前たちが昨日みた六角柱のモニュメントは、私の力を阻害する邪悪に満ちたものである。お前たちはそれを発見し次第、それを破壊してほしいのだ。』
「なんと!ではあれがあると神の加護を受けられなくのですね。統一教を信ずる者からしたら、絶対に許されない物体ですね。」
『今回誘拐された者たちを発見することができたのも、昨日あのモニュメントが破壊されたからだ。それが今では世界中に出回ってしまっている。これでは必要な時に必要な手を打つことができない。お前たちにもしその機会があるならば、積極的に破壊してほしい。』
「わかりました。しかし、俺たちにはあれを破壊できるのですか?昨日は自然に消滅してしまいましたが…」
『それならば心配は不要だ。お前たちの武器にあのモニュメントを破壊する能力を付与しておく。』
そこまで言って、俺はクリスたちパーティの持つ武器にバグを破壊する権限を付与した。
もちろん忘れずに俺の武器にも付与しておく。
『これで破壊できるようになるはずだ。他の武器ではおそらく壊せまい。そしてあのモニュメントが設置されている位置だが…』
そういうと創造スキルでクリスたちの前に1枚の世界地図を作った。その地図に昨日ナビーから教えてもらったモニュメントの位置をコピーして貼り付けた。
「この紫色の星形がモニュメントのある位置なのですか?」
『そうだ。できるだけ端にあるものから破壊してほしい。』
「あの、神様一つ伺っても?」キーレンが何か聞きたいことがあるようだ。
『なんだ?』
「破壊する能力はその他の武器にも付与していただけますか?もしかしたら他にも協力してくれる人がいるかもしれない。そうしたらその武器を貸し出してはどうかと思うのです。さらに私たち王宮で懸賞金をつければ、より手伝う人も増えるはずです。」
『なるほど良いアイディアだ。もし協力者の目処が立つようであれば、その他の武器にも付与しよう。』
「ありがとうございます。」
『気にするな。それでは娘たちを必ず助けてやってほしい。これからもお前たちを見守っている。』
そう言って「お告げ」モードを終了した。
相変わらずこの話し方疲れるなあ…。そうそう早く目覚めたフリして、クリスを安心させないと!
すぐに創造者モードを終了した俺はそのままログインしなおした。
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
採取はゲームの基本です!! ~採取道具でだって戦えます~
一色 遥
SF
スキル制VRMMORPG<Life Game>
それは自らの行動が、スキルとして反映されるゲーム。
そこに初めてログインした少年アキは……、少女になっていた!?
路地裏で精霊シルフと出会い、とある事から生産職への道を歩き始める。
ゲームで出会った仲間たちと冒険に出たり、お家でアイテムをグツグツ煮込んだり。
そんなアキのプレイは、ちょっと人と違うみたいで……?
-------------------------------------
※当作品は小説家になろう・カクヨムで先行掲載しております。
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。
そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。
悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。
「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」
こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。
新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!?
⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
偽りの世界と真実を追う者たち:異世界の記憶と科学の謎
小泉
SF
『偽りの世界と真実を追う者たち:異世界の記憶と科学の謎』
人々が日々目にする「現実」は果たして本物なのか?その答えを追い求め、科学と神話、異世界が交錯する壮大な冒険が幕を開ける。
物理学者の小泉悟志は、量子力学における奇妙な現象と、人間の意識の深層に興味を抱き、常にその謎を追い続けていた。ある日、彼は現実世界と異世界の間に隠された「真実」に気づく。世界は表面的に見えているものだけではなく、その背後には強大な力と深遠な意図が潜んでいることを悟ったのだ。
彼のもとに集うのは、天才数学者である妻・朋美、そして古代の力を秘めた異世界の神々。彼らは異なる運命を背負いながら、現実世界と異世界を巡る壮絶な戦いに巻き込まれていく。さらに、AIの頂点に立つ存在・ADAMが陰で暗躍し、彼の動向は謎に包まれている。彼らが挑むのは、科学を超えた謎と、人類が未だ知り得なかった壮大な「真実」だ。
一方で、AI同士の激しい戦争が勃発し、技術の進化はもはや人間の手に負えない領域へと突入している。果たして、人間の自由意志はまだ残されているのか、それとも全てが決定論によって支配されているのか?小泉たちは、量子力学と神々の力が交差する中、真実を追い続ける。
現実と虚構が複雑に入り混じるこの世界で、彼らが見つけ出すのは、新たな未来への道標となるのか、それとも全てが崩壊する結末なのか。未知の科学と神話の力が激突する中、世界の命運を懸けた戦いがいよいよ始まる。
40代(男)アバターで無双する少女
かのよ
SF
同年代の子達と放課後寄り道するよりも、VRMMOでおじさんになってるほうが幸せだ。オープンフィールドの狩りゲーで大剣使いをしているガルドこと佐野みずき。女子高生であることを完璧に隠しながら、親父どもが集まるギルドにいい感じに馴染んでいる…! ひたすらクエストをやりこみ、酒場で仲間と談笑しているおじさんの皮を被った17歳。しかし平穏だった非日常を、唐突なギルドのオフ会とログアウト不可能の文字が破壊する!
序盤はVRMMO+日常系、中盤から転移系の物語に移行していきます。
表紙は茶二三様から頂きました!ありがとうございます!!
校正を加え同人誌版を出しています!
https://00kanoyooo.booth.pm/
こちらにて通販しています。
更新は定期日程で毎月4回行います(2・9・17・23日です)
小説家になろうにも「40代(男)アバターで無双するJK」という名前で投稿しています。
この作品はフィクションです。作中における犯罪行為を真似すると犯罪になります。それらを認可・奨励するものではありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる